-
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:02:00.77:qGGX29f60
イケメン「俺は童貞、現役大学生。便所飯のエリートで、最近3号館の地下の便所が素晴らしい事に気が付いた」
イケメン「周りに女の子はたくさんいる。しかし女友達なんてのは、幼いころから家が隣だった幼馴染しかいない」
イケメン「大学の女なんて、皆根暗な俺を気持ち悪がって話しかけてくれない。
この前も、俺を指さしてヒソヒソ話している女子どもを見かけた」
イケメン「高校の頃は部活をやっていて、実力もあったので後輩からは尊敬されていたが、今やそれも昔の話だ」
イケメン「最近ではもう催眠アナル床オナニーにもマンネリを感じてきてしまったのだ」
イケメン「そして俺は気が付いたのだ。『そうだ、レイプをしよう』と」
イケメン「もうこんなクソッタレな人生に用は無い。レイプをして、すっきりしたら自殺しよう」
イケメン「様々な道具は揃っている。ククク・・・待っていろよ。女ども」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:02:25.68:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「・・・」
プルル・・・ガチャッ
幼馴染『はいもしもし。アンタから電話かけてくるなんて珍しいじゃん』
イケメン「お、おう、あのさ」
幼馴染『うん』
イケメン「あ、あの、今から遊ばないか?」
幼馴染『デートのお誘い?』
イケメン「ち、違ぇよ。ストリートファイター一緒にやろうかと思って」
幼馴染『3DS買ったの!?わかった!いますぐ行くね!』
イケメン「お、おう・・・」
幼馴染『あ、でも準備に時間かかるから、ちょっと待ってて』
イケメン「お、おう・・・」
ガチャ ツー・・・ツー・・・
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:03:21.51:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
ピンポーン ガチャガチャ ガチャガチャ アケロー!
イケメン「うぉっ!き、来たのか!」
ガチャ
幼馴染「おっはこんばにちわー!あれ、妹ちゃんは?」
バタン ガチッ
イケメン(チェーンもかけた、これで何があっても・・・)」
イケメン「あ、ば、バイトだ」
幼馴染「じゃあ、二人っきりだね?」
イケメン「あ、ああ・・・そうなるな」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:03:52.28:qGGX29f60
幼馴染「じゃ、部屋行こうよ♪」
イケメン「あ、おう・・・。あ、そのまえに、喉、乾いてないか!?お、お茶でも飲めよ!」
幼馴染「お構いなく。家で飲んできたからね!」
イケメン「あ、おぉ・・・(せっかく睡眠薬を仕込み、微妙にバレないレベルまで味を調節したのに・・・)」
幼馴染「早く早く!」
イケメン「お、おぉ・・・」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:06:27.05:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「おー、相変わらず綺麗に片付いてるねぇ。ん?この匂いは・・・アロマかなにか?」
イケメン「ぉ、おう・・・(海外で輸入した特注品さ!女性ホルモンを刺激するらしい!媚薬のようなもんかな・・・?)」
幼馴染「・・・ごめん、私この匂い嫌い。窓開けていい?」
イケメン「えっ!おっ、あ、おう・・・」
幼馴染「さー闘おうぜ!うちのガイルは強いぜぇ!」
イケメン「おう、ちょ、ちょっとDS出すから、ベッドにでも座っててくれ」
幼馴染「おっけー!早く早く!てかすぐ出せるとこ置いておきなよ!」
イケメン「ぉ、ぉぅ・・・。(抵抗されても、ポケットにはスタンガンを入れてある、机の上にはクロロホルムもある。いける・・・!」
ドン
幼馴染「きゃっ!」
ガバッ
幼馴染「・・・え?何?やっ、顔近いよ」
イケメン「フヒ・・・フヒヒ・・・3DSを買ったなんて・・・嘘だったんだよ・・・!」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:07:39.42:qGGX29f60
幼馴染「今買っても、アンバサダープログラムに参加できないから・・・!?」
イケメン「いやそうじゃなくて!全てはお前をレイプするための演技だったんだよ!」
幼馴染「え!?私をレイプするの!?」
イケメン「そうさ!泣いても叫んでも無駄だ!この部屋は(たぶん)防音だし、妹は夜まで帰ってこないし、母さんも夜まで帰ってこない!」
幼馴染「ええ!?コンドームはあるの!?」
イケメン「えっ?いや、用意してないな・・・」
幼馴染「ダメだよそれじゃあ!生理来てないとはいえ100%安全ってわけじゃないんだからさ!私のカバンの中にサイフあるから、とって!」
イケメン「え、あ、おう・・・」
幼馴染「まったくもう・・・。で、ローションとかはあるの?イケメン君のがよっぽど短小とかならともかく、私処女なんだから、いますぐ入れようとしても入んないよ?」
イケメン「あ、一応・・・。あ、はい・・・」
幼馴染「あとさ、窓空いてるの忘れてない?さっきのセリフ多分筒抜けだよ?」
イケメン「ええっ!?おおぉっ!!」
ピシャン!
幼馴染「アロマ臭いんだけど・・・」
イケメン「あぁ、片づけるわ・・・」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:08:29.40:qGGX29f60
幼馴染「あ、先にシャワー浴びていい?」
イケメン「え、あ・・・いや、ちょっと待って」
幼馴染「ん、何?」
イケメン「あの、俺の話聞いてた?」
幼馴染「え?うん。多分」
イケメン「レイプするって言ったよね」
幼馴染「うん。それが?」
イケメン「レイプの意味知ってる?」
幼馴染「うん。強姦のことでしょ」
イケメン「えーと、あのさ、もっとこう、反応とかないの?」
幼馴染「え?さっきしたじゃん。もうちょっと何かしようか?」
イケメン「いやそうじゃなくて、全力で抵抗するとか、なんとか、あるじゃん」
幼馴染「えー、めんどい」
イケメン「めんどい!?」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:09:10.70:qGGX29f60
幼馴染「話は以上?」
イケメン「え、あ、はい・・・」
幼馴染「じゃーシャワー借りるねー。言っとくけど、覗かないでよ!」
イケメン「あ、はい・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「は?怖気づいた!?」
イケメン「はい・・・」
幼馴染「それでも男!?ちゃんとチ○ポついてのアンタ!?」
イケメン「あ、はい・・・一応・・・あと、女の子がそんな言葉を使うのはどうかと・・・」
幼馴染「勝手に発言しない!」
イケメン「あ、はい、すみません・・・」
幼馴染「まぁいいわ・・・アンタにそんな度胸無いなんて10年以上前からわかってたし。で、今回はなんでこんなことになったの?」
イケメン「え、いや、その・・・性欲が、その」
幼馴染「オ○ニーでもしたらいいじゃん」
イケメン「え、いや、その・・・いや、それにマンネリを感じてきたというか、あと女の子がそのような発言は・・・」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:12:30.40:qGGX29f60
幼馴染「だまらっしゃい。もっと性に対してオープンになりなさい」
イケメン「あのさ・・・幼馴染って処女なんだよね?それにしては発言がビッチ臭すぎるんだけど・・・なんで?」
幼馴染「誰が耳年増よ。こっちだって好きで処女やってんじゃないのよ」
イケメン「別にお前くらい可愛かったら彼氏の一人や二人・・・」
幼馴染「・・・死ねっ!死ね!この鈍感!カス!」ゲシッ!ゲシッ!
イケメン「いたい!いたい!ごめん!なんで蹴るんだ!?」
幼馴染「自分の胸に聞けばいいじゃない」
イケメン「わからないって」
幼馴染「100回死ね」
イケメン「すみません」
幼馴染「で、・・・悩みがあるなら、聞いてあげなくもないよ」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:15:07.14:qGGX29f60
イケメン「俺・・・その・・・友達がいないんです」
幼馴染「ほぉ」
イケメン「女友達もいなくて・・・大学でどうしたらいいのかな・・・と・・・」
幼馴染「友達作れば?」
イケメン「そんな簡単に言うなよ!こっちだって頑張ってるんだぞ!」
幼馴染「例えば?」
イケメン「えーと・・・あの、その・・・うん」
幼馴染「結局何もしてないじゃん!」
イケメン「な、何話したらいいかわからなくて・・・」
幼馴染「そんなんだからいつまでたっても友達できないんだよ!」
イケメン「す、すみません・・・」
幼馴染「ほらまた謝る!」
イケメン「え・・・あ・・・う・・・」
幼馴染「ほら落ち着いて。深呼吸」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:16:54.16:qGGX29f60
イケメン「すぅ・・・はぁ・・・」
幼馴染「おーけー?じゃあ現状をおさらいするよ?」
イケメン「はい」
幼馴染「君には友達がいない、そして童貞。まずは友達を作りたい。おーけー?」
イケメン「はい」
幼馴染「そして最終的には様々な女性をセフレにするほどのエリート女たらしになりたい。おーけー?」
イケメン「は、はい?」
幼馴染「え?違うの?」
イケメン「い、いやそこまでは・・・」
幼馴染「細かいことはどうだっていいのよ!まずは友達を作る!まずはそのどもり癖を直すわよ!」
イケメン「え、で、でも、これは・・・」
幼馴染「どもらないって言ってるでしょ!」
イケメン「は、はい!」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:19:29.92:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「・・・」
幼馴染友「・・・(かっこいい)」
イケメン「・・・」
妹「粗茶ですが」 コト
幼馴染「ありがとね」
幼馴染友「あ、お気遣いなく」
妹「いえいえ。では、ゆっくりしていってくださいね」
パタン
イケメン「・・・」
幼馴染「あーもう!黙ってんじゃないわよっ!?」
イケメン「ヒッヒィ!?」
幼馴染「幼馴染友ちゃんだってヒマじゃないのよ!わざわざアンタの練習のために呼んであげたのよ!?わかる!?」
イケメン「すみません!」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:21:47.89:qGGX29f60
幼馴染友「幼馴染ちゃん?ねぇ、もうそのへんで・・・」
幼馴染「アンタは黙ってなさい!!」
幼馴染友「ごっごめんなさい!」
幼馴染「この子は比較的大人しめだし、基本的になんでも好意的に受け取ってくれる子だから、安心なさい」
幼馴染友「え、えへへ・・・」
イケメン「ぁ・・・はぃ」
幼馴染「声が小さい!」
イケメン「はい!」
幼馴染「まずは会話の基本から!さ、声をかけてみなさい!」
イケメン「か、かのじょぉ・・・ぼ、ぼぼくとお茶しない?」
幼馴染友「はい!」キュン
幼馴染「ストーップ!何が『お茶しない?』よ!90年代のトレンディドラマかあんたは!」
イケメン「トレンディなのかそうじゃないのかわかりづらい・・・」
幼馴染「どっちでもいいのよそんなこたぁ!」
イケメン「すみません」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:23:08.80:TyPKlVe+0
幼馴染「そして幼馴染友ちゃん『はい!』じゃない!おかしいでしょ!?ナンパでしょ?アンタこういうの苦手なんでしょ!?」
幼馴染友「いや、なんか爽やかだったので、いいかなー・・・と」
幼馴染「ねぇイケメン、なんでアンタ友達いないの・・・?」
イケメン「え?あ、はぁ・・・」
幼馴染「まぁいいわ。もっと簡単で、一般的な話題を振ってみなさい」
イケメン「きょ、今日はいい天気ですね」
幼馴染友「そうですね」
幼馴染「ハイストーップ!英語の会話文かアンタらは!?色々おかしいでしょ!?
もっと普通にみんなが話してる内容とかを話なさい!」
イケメン「いや、あの、その、俺・・・その、皆が何話してるとか、知らないし」
幼馴染「こんの社会のゴミがーーーっ!!」ガタン!
イケメン「ひっ、ひい!」
幼馴染「前言撤回!そりゃ友達もできんわアンタは!まずテレビの話題とかでいいのよ!昨日の○○面白かったねーとかでいいのよ!」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:35:25.90:qGGX29f60
イケメン「TVとかもそんなに見ないので・・・」
幼馴染「死ね!もう死ね!今すぐ死ぬかこれから頑張ってテレビを見るかの二択を選びなさい!」
イケメン「ひ、ひぃ・・・すみません、頑張ります」
幼馴染友「幼馴染ちゃん・・・もうそのへんで・・・」
幼馴染「仕方ないわね・・・明日までに今日のテレビ全部見ておきなさいよ!?」
イケメン「全部!?」
幼馴染友「み、見れる分だけでいいと思いますよ・・・」
幼馴染「甘やかさない!」
幼馴染友「ご、ごめん・・・」
イケメン「申し訳ありません・・・」
幼馴染友「あ、あの」
イケメン「はい?」
幼馴染友「メアド、教えてもらえますか?」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:36:14.53:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「ふぅ・・・」
コンコン
イケメン「は、はい!」
妹「お兄ちゃん」
イケメン「なんだ妹か」
妹「今日は賑やかだったね」
イケメン「あ、あぁ。騒がしてくしてすまんな」
妹「ううん。むしろもっと騒がしくしてくれて構わないよ」
イケメン「悪いな。妹はそういえば・・・」
妹「何?」
イケメン「(まて、妹にも友達はいないのかもしれない・・・。ここで、
『妹は友達呼ばないよな』なんて言ったら妹を傷つけるやも)」
イケメン「いや、なんでもない」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:40:06.32:qGGX29f60
妹「そう」
イケメン「早く寝ろよ」
妹「うん。ところで、お兄ちゃん」
イケメン「うん?なんだ」
妹「お兄ちゃんって童貞なの?」
イケメン「ゲホッ!?ゴッホゴッホ!ガッホ!?」
妹「お兄ちゃん!?大丈夫!?凄まじいくらい咳こんでるよ!?」
イケメン「いや、妹からそんな質問が出てくるとは・・・」
妹「ご、ごめんね!気にしてた!?」
イケメン「いや!大丈夫だ!ハハ!全然気にしてないよ!ハハ!」
妹「ならいいんだけど」
イケメン「ハハ!お兄ちゃんは、肝要だからな!ハハ!」
妹「じゃあ私寝るね!」
イケメン「おう!ぐっすり寝るんだぞ!ハハ!」
妹「あとね」
79: 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/08/22(月) 01:40:14.53:UJQf72Rj0
妹「捨てたかったら、いつでも私の部屋に来て?」
バタン
イケメン「え?」
イケメン「ハハ!何を言ってるんだこの妹は!ハハ!」
イケメン「ハハ・・・」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:43:21.10:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
妹友「ねーねー」
妹「んー、どしたの?」
妹友「今日、遊ばないー?」
妹「いいよ!どこで?」
妹友「妹ちゃん家」
妹「死んでも嫌」
妹友「かたくなに拒否するんだね・・・」
妹「嫌なものは嫌」
妹友「ちぇー。噂のお兄さんを見てみたかったのに」
妹「(もしも妹友ちゃんがうちに来たら)」
妹「(それだけでライバル増えるってことくらいわかってるの)」
妹友「じゃあ、また今度ね」
妹「ウチ以外ならいつでも受け付けるよ!」
妹友「強固だなぁ・・・」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:47:16.72:PuIhI7LL0
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「あ、あのその!」
幼馴染友「はい」
イケメン「昨今の政治に関する様々な疑問から、今回は一つのお題にクローズアップして進めていきたいと思います。『それはなんですか』はい、今回はこの『原発問題』に対する方針でお話を進めていきたいと思います。まずは、こちらのVTRをご覧ください」
幼馴染「ストォーップ!!重い!話が重い!10代の男女が軽々しくきゃっきゃうふふ言いながら話す内容じゃない!しかもそのセリフ、丸暗記してきたの!?」
イケメン「じ、自分なりの解釈とか、わからなくて。丸暗記すれば、いいのかなって」
幼馴染「ゆとり教育の弊害か!もっと軽いのチョイスしなさい!スイーツの話題とか、見たTVの中にあったでしょ!?」
イケメン「え、あ、はい・・・えーと・・・」
イケメン「今回は、地元のスペシャル限定スイーツについてご紹介します!みてください、こちらのケーキ、とっても・・・」
幼馴染「だからその丸暗記を止めなさいって言ってんのよ!」
イケメン「え!?あ、あう・・・あの、好きな食べ物は」
幼馴染友「くりようかんです♪」
幼馴染「待った!だから小学生!?あと幼馴染友ちゃんってくりようかん好きだったの!?」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:55:28.54:qGGX29f60
幼馴染「待った!だから小学生!?あと幼馴染友ちゃんってくりようかん好きだったの!?」
幼馴染友「あのまろやかな食感・・・ようかんとくりのコラボレーション・・・忘れられないわ!」
コンコン
イケメン「はい?」
ガチャ
妹「お茶とお茶菓子持ってきたよ」
幼馴染「あ、妹ちゃん。ありがとね。そんなに気を使ってもらわなくてもかまわないよ?」
妹「いえいえ。お気遣いなく」
幼馴染友「・・・これよ」
幼馴染「え?」
幼馴染友「これ!『風聖堂』のくりようかん!この味が忘れられないの~!」
幼馴染「え、ど、ドンピシャ!?」
イケメン「え、いや、あの・・・」
幼馴染「どうしたの?」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:01:33.68:qGGX29f60
イケメン「昨日話した感じで、なんとなく、これ好きかな、って思って、買ってきたんだけど・・・」
幼馴染「え・・・マジ?」
妹「はい。あの後急に兄さん飛び出していったから何事かと思いました」
幼馴染「・・・エスパー?」
妹「兄さんは他人の好きなものを直感で当てられるらしいですよ」
幼馴染「何その能力!?じゃ、じゃあ私の好きなものは!?」
イケメン「アルパカさんとかいうマスコットキャラクターのぬいぐるみだろ?」
幼馴染「ピンポイント!?じゃあ好きな食べ物は!?」
イケメン「駅前のゴロビボアーニャのシーフードパスタ。2年くらい前に俺を連れてったじゃん。その後もちょくちょく話題に出るし・・・」
幼馴染「か、完璧じゃん!?てか今普通にしゃべった!?」
イケメン「え、えっ?」
幼馴染「戻ってる!畜生!」
妹「どうやら人の好きなものを当てる時だけは普通に喋れるようですね」
幼馴染「いくらなんでも初対面の人に、声かけて好きなもの当てるだけして帰るってのは気持ち悪いよねぇ・・・」
妹「ドン引きされますね」
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:01:46.71:Q4sEGZeeO
イケメン「そ、それは困る・・・」
幼馴染友「というか、この能力がある時点で、もう普通に喋れば100パーセント相手の好みを看破できるわけだし、絶対に嫌われることってないんじゃないかなぁ」
幼馴染「それだ!」
イケメン「え?え?よくわからないんだが・・・」
幼馴染「相手がそれを、『好きか嫌いか』っていうところは、当てられるの?」
イケメン「う、うん・・・まぁ・・・だいたいは・・・」
幼馴染「おお!すごい!テストしてみようよ!」
幼馴染友「おっけー!じゃ、イケメンさん、問題です。私はアルミ缶とスチール缶、どっちが好きですか?」
幼馴染「難かしい!?」
イケメン「スチール缶・・・?」
幼馴染友「正解!じゃあ理由は?」
イケメン「えっ、えーと・・・ナンパな人より硬派な人が好きで、スチール缶はどちらかというと硬派だから・・・?」
幼馴染友「・・・完璧です」
幼馴染「えええええええええええ!?」
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:14:58.59:7GgbvmxI0
イケメン「え?え?」
幼馴染「そ、それもう人の心読んでるよ!?読心術だよ!?」
イケメン「そ、そんなにすごいのか!?」
妹「正直私もここまでとはしりませんでした・・・」
幼馴染「これなら友達作りに一切の問題はないように思えるんだけど・・・」
幼馴染友「そうだよね・・・あの、イケメンさん。『誰が好き』とかはわかるんですか?」
幼馴染「!?」
妹「!?」
イケメン「いや、すみません、それは、ちょっと・・・」
幼馴染「ふぅ・・・」
妹「ほっ・・・」
イケメン「人、っていうか、芸能人とかだと、なんとなく、わかるんですけど・・・なんか、恋愛とか、そういうのだけは、いまいちわからなくて・・・」
幼馴染「つまり、『人以外で、対象がはっきりしていれば、その人がそれを好きか嫌いかわかる』ってこと?」
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:22:36.15:qGGX29f60
イケメン「まぁ」
幼馴染友「テレビ出れるね・・・」
幼馴染「いや、まぁヤラセだと思われるだろうけど・・・」
妹「私テレビ嫌いなんで出演なんて許可しません」
イケメン「えぇー・・・」
妹「(兄さんがテレビになんて出たらどれだけライバルが増えるか・・・)」
幼馴染「まぁいいや、その能力を活かして、友達を作っていけばいいんじゃないかな!」
イケメン「そ、そうだな・・・、がん、頑張ってみるよ!」
幼馴染友「いい結果を期待してますよ!」
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:22:49.19:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「・・・」テクテク
イケメン「・・・」テクテク
ドン
イケメン「・・・ぁ、す、すすみません!」 ダッ
女「あ、いえ・・・」
女「今の人・・・かっこよかったな」
169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:24:41.97:Fw+eFBTI0
――――――――――――――――――――――――――――
教授「であるからして、現代日本の創設にはこれらの起源が」
ワーガヤガヤ
イケメン「・・・」カリカリ
チョーウザー マジー?
教授「~ということである。以上。えー来週までにレポートを書いてくること」
エー!? キーテネーヨ!
教授「黙りなさい。講義をちゃんと聞いていれば楽勝だ。いつもの形式で、来週の講義中に提出すること」
ザワザワ・・・
イケメン「・・・(この講義は話も分かりやすいし、楽勝だな)」
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:27:40.82:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
ヘイヘーイ! ピッチャービビッテル!
イケメン「・・・」
カキーン!
オオ!スゲー!! フェンスコエタゾ!
イケメン「・・・」
コロコロ・・・
イケメン「・・・ぁ」
マネージャー「すみませーん!」
イケメン「は、はい?」
マネージャー「そのボール、取ってくれませんか!?」
イケメン「はっはははい!」
ガッ ブン
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:27:51.66:qGGX29f60
マネージャー「えっ・・・」
ピッチャー「えっ」
オーライ ポスッ
マネージャー「・・・」
ピッチャー「・・・」
野球部部員一同「・・・」
スゲェェェェ!
オイ! アノキョリで!?
マネージャー!ゴー!
マネージャー「あっ・・・はい!」
イケメン「・・・!?」ダッ
マネージャー「・・・逃げられました」
エー! アシタサガソウゼ! ヨセヨー
マネージャー「すごい肩・・・」
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:30:49.19:ON5c81b10
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「ダメだった?」
イケメン「はい」
幼馴染「なんで!?あれだけの能力があれば、アイドルだろうと籠絡できるでしょうに!」
イケメン「い、いやそれはちょっと・・・」
幼馴染友「何が駄目なのかなぁ」
幼馴染「間違いなく性格だと思うけど」
幼馴染「サークルとか入ったら?」
イケメン「い、いまさらそんな・・・ムリ・・・ムリ・・・」
幼馴染友「講義中、隣の人に話しかけてみたり」
イケメン「そ、そんなことしたら、ウザイって、思われるかもしれませんし・・・」
幼馴染「あーもうアンタはどれだけネガティブなの!?一人ネガティブキャンペーンでもやってるの!?」
195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:40:22.24:qGGX29f60
幼馴染友「正直イケメンさんに話しかけられて嫌な女の子はいないと思うよ?」
イケメン「あ、ありがとうございます・・・でもそんな気を使っていただかなくとも」
幼馴染「というかなんであんた今だに敬語なの!?幼馴染友ちゃんのほうが先になじんじゃってるじゃない!」
幼馴染友「いやぁ、なんか話しやすいんだよ」
幼馴染「・・・えっ?」
幼馴染友「え?」
イケメン「え?」
幼馴染「今の結構重要なポイントよ・・・?」
イケメン「ごめん、わからないんだけど」
幼馴染「気づきなさいよ!コミュ障のアンタに対して『話しやすい』よ!?
つまりあんたは自分が思ってるより話し易いのよ!」
イケメン「そ、そうなの・・・!?」
幼馴染友「少なくとも私は話しやすいと思ったよ。男の子って、皆がつがつしてて・・・あんまり私、そういうの、駄目だから」
幼馴染「この子の性格もあるのかな。とにかく、大人しい系の子はアンタの性格ですら問題ないかもしれないってことよ!」
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:44:55.27:qGGX29f60
イケメン「な、なら・・・話しかけても」
幼馴染友「大丈V!」
幼馴染「古い!とにかく明日話しかけてみること!いいね!?」
イケメン「ごめんなさいムリです」
幼馴染「駄目すぎる!?」
イケメン「は、話しかける、キッカケとか、つ、つかめなくて・・・」
幼馴染「うーん・・・私たちはなんで友達になったんだっけ?」
幼馴染友「席が隣だったからかなぁ」
イケメン「そ、それだけで!?」
幼馴染友「実際十分だもんねぇ。友達って気が付いたらなってるものだし」
幼馴染「皆そんな感じだもんね」
イケメン「ほ、ほほう・・・」
204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:48:54.84:qGGX29f60
幼馴染「あ、トイレ行ってくる」
イケメン「出て左」
幼馴染「ごめん知ってる」
イケメン「そ、そうか」
パタン・・・
イケメン「・・・」
幼馴染友「・・・」
イケメン「・・・(気まずい!気まずい!気まずさで死んじゃう!神様!仏様!助けてください!いやばばばば!!)」
幼馴染友「イケメンさん」
イケメン「はっはひ!?」
幼馴染友「え?いや、どうして急に友達を作りたくなったの?」
イケメン「え?」
幼馴染友「あ、いや、単純に気になっただけで」
イケメン「あ、えーと・・・その・・・」
幼馴染友「無理に言わなくてもいいよ。急にあの子に呼び出されて、びっくりしちゃったから」
209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:53:29.99:qGGX29f60
イケメン「そ、その・・・」
幼馴染友「うん?」
イケメン「え!いや・・・(流石にオナニーにマンネリがきて、幼馴染をレイプしようとしたら、こうなった、とは言えないよなぁ・・・)」
幼馴染友「イケメンさん」
イケメン「は、はい」
幼馴染友「もしも・・・」
イケメン「はい」
幼馴染友「私も、人の心が読める、って言ったら、どうする?」
イケメン「えっ!?ええええええええええ!!?」
イケメン「あの!いや、その!これは!その!あの!えーと!その!」
214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:55:48.72:qGGX29f60
幼馴染友「冗談だよ」クス
イケメン「はっ・・・そ、そうだよね・・・アハハ・・・」
幼馴染友「・・・今!」
イケメン「はい!?」
幼馴染友「ため口で、喋った!」
イケメン「えっ?そうでしたか?」
幼馴染友「敬語に戻すのなし!はい!ため口で喋る!」
イケメン「あ・・・う・・・わかったよ」
幼馴染友「よし」
イケメン「・・・」
幼馴染友「イケメンさん」
イケメン「ほはい!?」
幼馴染友「いちいち驚かないでよ。好きな子とか、いるの?」
イケメン「ええええええおぼばっ!?」
幼馴染友「うわっ、ちょっと、落ち着いて?」
218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:59:45.56:qGGX29f60
イケメン「は、はい」
幼馴染友「ぶっちゃけ・・・」
ガチャ
妹「・・・お茶とお茶菓子をお持ちしました」
イケメン「(助かった・・・)」
幼馴染友「・・・ありがとね」ニコ
妹「いえ。では、ごゆっくり」
バタン
幼馴染友「よくできた妹さんだね」
イケメン「え?あ、だ、だろ?」
228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:08:10.13:qGGX29f60
ガチャ
幼馴染「ふいー・・・」
イケメン「お、おかえり」
幼馴染友「おかえりー」
幼馴染「ただいま。で、何か進展は?」
イケメン「な、何かあったっけ・・・?」
幼馴染友「ないんじゃないかなぁ」
幼馴染「そう・・・」
幼馴染「うん?」
幼馴染友「ん?」
幼馴染「待って?今なんて?」
イケメン「え、お、俺何か言った?」
幼馴染友「特に変なことは言ってないよ?」
幼馴染「・・・ため口になってる!?私がトイレいってる間に、何が!?」
229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:08:33.05:qGGX29f60
幼馴染友「何にもないよ♪」
幼馴染「・・・じゃあ、いいや。進展はあったみたいだし、今日は帰ろうか」
幼馴染友「・・・そだね。じゃ、また明日」
イケメン「え、あ、おう・・・」
230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:08:44.19:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「・・・」テクテク
イケメン「・・・」テクテク・・・
232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:09:19.93:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
教授「であるからして、文章の構造を端的に説明すると・・・」
イケメン「・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「・・・」モグモグ
イケメン「・・・」モグモグ
――――――――――――――――――――――――――――
ツギハー アイオイー ツギハー アイオイー
イケメン「・・・」
イケメン「・・・」
238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:14:05.48:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「ただいま・・・」
妹「おかえり。晩御飯作るね」
イケメン「え、あ、おう・・・。母さんは」
妹「今日は遅くなるって」
イケメン「・・・あぁ」
妹「お兄ちゃん」
イケメン「なんだ?」
妹「最近、楽しそう」
イケメン「・・・そうか?」
妹「うん」
イケメン「そうか・・・」
妹「私ね」
イケメン「うん」
妹「お兄ちゃんの事、大好きだよ」
240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:14:54.37:jy8yPItk0
妹「でもね?」
イケメン「・・・?」
妹「私はやっぱり、妹だから」
イケメン「・・・どうしたんだ、急に」
妹「・・・ううん?なんでもない」
イケメン「・・・そうか」
247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:22:40.27:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「じゃあまず今日は、『話題を作る方法』から行くよ!」
幼馴染友「いえーどんどんぱふぱふー」
イケメン「ぱ、ぱふぱふー」
幼馴染「そこだけ引っこ抜くと何かエロいよ・・・」
イケメン「え、あぁ、ごめん」
幼馴染「まずは話題を作らなきゃ何も始まらないんだけど、簡単に話題を作る方法があります!」
幼馴染友「おお、それは?」
幼馴染「アクシデントです!」
幼馴染友「アクシデント?」
幼馴染「そう、たとえば、ギャルゲーでありがちな・・・『あ、ハンカチ落としたよ』
とか!」
幼馴染友「きゃー、定番ー!」
248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:23:27.27:mUCiP+pt0
幼馴染「では今回は、これをやってみましょう!はいっ!」
ファサ・・・
イケメン「・・・」
イケメン「・・・え?」
幼馴染「さっさとやりなさいよこのウスノロ!」
イケメン「え、ええ!?」
幼馴染「今すぐハンカチを拾って、『これ、落としましたよ』ってかっこよく言うのよ!」
イケメン「・・・」
バッ!
イケメン「あ、あの、こここっこれ!おと、落としましたよ!?」
幼馴染「どもりすぎ!」
幼馴染友「まぁまぁ」
幼馴染「甘やかしたら駄目だよ。すぐつけあがるんだから!」
イケメン「つ、つけあがらないよ!」
253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:30:18.22:qGGX29f60
幼馴染友「優しいんだねぇ。幼馴染は」
幼馴染「べ、別に!それからこの別にって言うのもツンデレとかじゃないし!」
幼馴染友「ならいいよーうふふー」ニヤニヤ
幼馴染「それ絶対本気で思ってないでしょー!?」
幼馴染友「わー幼馴染がおこったーいけめんさんたすけてー」
イケメン「え、あ、うん・・・」
イケメン「幼馴染」
幼馴染「え?」
イケメン「どう、どう・・・」
ナデナデ
イケメン「昔から、何故か、癇癪を起した時には、こ、こうやって頭をなでてやると、大人しくなるんだよ・・・」
幼馴染「・・・え・・・あ・・・」
幼馴染友「へぇーはーふぅーん?」
幼馴染「はっ、恥ずかしいってば!!」バキッ!
イケメン「ガフッ!」
260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:35:05.28:qGGX29f60
ドズン
イケメン「あれ、おかしいな・・・」
グラッ・・・
幼馴染友「・・・イケメンさん!危ない!」
イケメン「え」
パシッ
幼馴染「あ、あれ・・・?」
幼馴染友「中身、空だった、とか・・・?」
イケメン「いや、これ・・・引っ越した時に、ちゃんと整理してないやつだな・・・
書類ばっか入ってる・・・」
幼馴染「え、紙って地味に重いんじゃあ・・・」
コンコン ガチャ
妹「ご説明しましょう」
幼馴染友「完全に聞いてるよね妹ちゃん?」
267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:38:37.92:qGGX29f60
妹「お兄ちゃんは小さいころから体を鍛え続けているので、腕力も脚力も異常なんですよ」
幼馴染「そうだったの!?」
イケメン「ちょっ・・・」
妹「本人はその事を隠したがっているようですがね」
幼馴染友「いい体してるとは思ったけどねぇ」
妹「背も高いですし、おそらく喧嘩したらものすごく強いでしょうね」
イケメン「いや、喧嘩とか・・・怖い・・・」
幼馴染友「それにしても、なんでそんなに鍛えてるの?」
イケメン「えっ」
幼馴染「気になる」
イケメン「えぇ・・・」
妹「なんでも昔、何かあったらしくて・・・ある日を境に、急にトレーニングに励みだしました」
イケメン「ちょっ妹!」
妹「流石にこれ以上は本人の口から聞いてくださいね!では」
ガチャ
268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:39:24.53:7sp/x4Yq0
幼馴染友「気になる」
幼馴染「さぁ話せ」
イケメン「む、ムリ・・・」
幼馴染友「むぅ・・・」
幼馴染「まぁ、大方TVの戦隊ものにでも感化されたんじゃないの?」
イケメン「は、はは・・・」
幼馴染友「(どうもそういうのじゃない気がするんだけどなぁ・・・)」
274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:45:51.55:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「今日も疲れた・・・早く帰ろう」
ドン
イケメン「(下向きすぎてた)あ、あの、ご、ごめんなさ・・・」
マネージャー「あ、こちらこそすみません・・・」
イケメン「・・・」
マネージャー「・・・」
イケメン「で、では・・・」
マネージャー「あ、あああああああああ!!この前の人!」
イケメン「・・・」ダッ
マネージャー「ちょ、ちょっと、ちょっと待ってください!」
イケメン「・・・は、はい・・・」
マネージャー「あの、野球とかお好きですか?」
イケメン「い、いえ、その、あまり・・・」
280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:54:45.79:qGGX29f60
マネージャー「お嫌いですか・・・」
イケメン「え、あの、その、どちらかというと・・・その・・・」
マネージャー「じゃあこれから好きになったり!」
イケメン「え!?」
マネージャー「まずは見学だけでも!まずは見学だけでも!」
イケメン「え、いや、その・・・えと・・・」
部長「お、マネジじゃん。何やってんだ」
マネージャー「あ、部長!見てください!この前の人です!」
部長「このかっこいい兄ちゃんがどうした。なんだマネジ、ナンパか?」
マネージャー「ちーがーいーまーす!おとといの遠投の人ですよ!」
部長「おとといは俺いねぇぞ」
281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:57:30.50:qGGX29f60
マネージャー「あ、そうでしたか。この人すごいんですよ!フェンスの外からボールをグラウンドまで投げ返したんですよ!しかも丁度ピッチャーの位置に!」
部長「へぇ、そりゃすげぇなぁ・・・たしかに、いい体つきしてんじゃねーか」
イケメン「ひ、あ、はぁ・・・」
部長「だが」
マネージャー「はい?」
部長「こいつは違うわ。なんだろうな。武士の目をしてない、っていうわけじゃあないんだが・・・こいつは、別の事をするために、こんだけ鍛えてるんだろ。
本人の意思を尊重しないなんざ、俺の流儀に反するわ。おい、行くぞ、マネジ」
マネージャー「え、あ、はい!」
部長「悪かったな兄ちゃん。・・・ただ、野球部に入りたかったら、いつでも連絡くれ」
テッテレテーン 部長のメールアドレスを手に入れた!
イケメン「あ、はい・・・(なんだろう今の・・・)」
287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:04:13.56:c7W9KG38O
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「メルアドをゲットした!?」
イケメン「・・・」コクコク
幼馴染友「やったねぇ!男の子、女の子?可愛かった?」
イケメン「し、身長190cmくらいの・・・屈強な男性」
幼馴染「男かぁ・・・」ホッ
幼馴染友「まさか・・・イケメンさんは、そっちの人!?」
イケメン「い、いや、違うよ、実は・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「ということがあって」
幼馴染「・・・そんなすごかったんだ」
幼馴染友「いっその事、野球部に入ったらだめなの?」
イケメン「・・・それは」
イケメン「・・・それは、できない」
幼馴染友「理由が、あるみたいだね」
289:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:06:01.10:qGGX29f60
幼馴染「それならしょーがないか。とりあえず、自己紹介メールでも送っておけば?」
イケメン「えっ」
幼馴染「いや、そんな動揺するほどのことでも・・・」
幼馴染友「(部長ルート・・・)」
イケメン「で、でも、なんて送ればいいか・・・」
幼馴染「んなもん適当でいいのよ。どこ学部の○○ですよろしくしゃーす。今日はありがとしゃーすとでも書いておけばいいのよ」
イケメン「・・・学部の、イケメンです、よろしく、しゃーす・・・」
幼馴染「本当に書いちゃうの!?」
幼馴染友「・・・いいんじゃないかな?もう」
イケメン「・・・送信ボタンが押せない」
幼馴染「・・・」イラッ
ピッ
イケメン「あっ」
290:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:06:44.70:x9VvcG2f0
ピッ
イケメン「あっ」
幼馴染「送信完了」
幼馴染友「ファインプレー!」
イケメン「き、キモイとか思われたら・・・どうしよう・・・」
幼馴染「気にし過ぎだって・・・」
ヴーン ヴーン
イケメン「きっ、きた!」
幼馴染「返信はやい!」
幼馴染友「(もしかしたらもしかする!?」
幼馴染「幼馴染友ちゃん漏れてる漏れてる!」
幼馴染友「はっ」
幼馴染「内容は!?」
297:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:14:31.74:qGGX29f60
イケメン「え、えーと・・・」
From 部長
件名 無題
はっはっは!今日はマネジが失礼なことをして悪かったな!
俺は経済学部の3回生、部長だ!よろしくな!
ところでうちのマネジがお前のメルアドを知りたがっているのだが・・・
教えていいか?
幼馴染「これは・・・(もしやマネージャーって子・・・!)」
幼馴染友「これは・・(もしや部長・・・!)」
イケメン「ど、どうしたの?」
幼馴染「不本意だけど・・・『よろしくお願いします。別にかまいません』って
送っときなさい」
イケメン「不本意・・・?」カコカコ ピッ
幼馴染友「(最高の展開だわ)」ジュル・・・」
幼馴染「幼馴染友ちゃんよだれよだれ!!」
幼馴染友「はっ」
298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:15:21.61:qGGX29f60
幼馴染「というか口でジュルって言う人初めて見た」
ヴーン ヴーン
イケメン「きっきた!」
幼馴染「内容は!?」
イケメン「というかに、二件来てる!」
幼馴染友「・・・2件?」
303:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:21:28.39:qGGX29f60
イケメン「一件目は部長・・・もう一つは、し、知らないアドレスから・・・」
幼馴染「それマネジちゃんよ多分」
イケメン「そ、そうなの?」
幼馴染友「とりあえず順に開いて」
イケメン「まずは部長のものが・・・」
From 部長
件名 無題
ありがとう!寛容な男で助かった!
マネジには俺から教えておくわ!
じゃあな!
イケメン「それから・・・」
From ...ezweb.jp
件名 マネージャーです
今日はすみませんでした。あと、実は貴方に相談したいことがあるのですが、
明日の放課後、お時間空いてますか?
幼馴染友「これフラグだよ!完全フラグだよ!」
幼馴染「幼馴染友ちゃんテンション高いね!?」
309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:25:50.49:qGGX29f60
イケメン「え、あ、その・・・ど、どう返信したら・・・」
幼馴染「・・・さぁ、適当に返事しといたら?自己紹介して、
・・・行くか行かないかは、アンタが決めればいいじゃない。
あと、部長にはもう返信しなくていいわよ」
幼馴染友「えー!?ここからじゃない!?」
イケメン「お、幼馴染友ちゃんは何を期待してるんだ!?」
幼馴染「・・・うっさいわね、さっさと返信しなさいよ!ホラ!早く!」
幼馴染友「(わかりやすいなぁ・・・)」
イケメン「あ、え、う・・・」
幼馴染友「そうだ!」
幼馴染「?」
幼馴染友(ねぇ幼馴染ちゃん、こんなのはどう・・・?)ヒソヒソ
幼馴染(・・・えぇ!?)
幼馴染友「これだったら、いいでしょう?」
幼馴染「ま、まぁ・・・」
315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:30:18.38:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
店員「いらっしゃいませ。一名様ですか?」
イケメン「は・・・(いや、今日は違うんだった)
いえ、友人が・・・」
店員「かしこまりました。あちらの席でしょうか?」
マネージャー「・・・イケメンさん!」フリフリ
イケメン「ぁ・・・は、はい」
幼馴染友「着たみたいね」
妹「こういうのって、テンションあがりますね」
幼馴染「何故か妹ちゃんまで・・・」
妹「私に隠し事は不可能だと思っておいてください」
幼馴染「え?」
妹「なんでもありませんー♪」
316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:32:28.61:qGGX29f60
マネージャー「・・・わざわざ時間を割いていただいて申し訳ありません」
イケメン「あ、ぃぇ、その・・・」
マネージャー「その、話というのは・・・」
イケメン「は、はい・・・」
マネージャー「じ、実は、私、好きなんです!!」
イケメン「へ、ほぅえ!?」
幼馴染「!!」
幼馴染友「!!」
妹「・・・」ニヤッ
318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:35:18.33:qGGX29f60
マネージャー「ぶ、部長の事が!」
イケメン「え!?あ、はい・・・ふぅ・・・(びっくりした・・・)」
幼馴染「びっくりしたぁ・・・ふぅー・・・」
幼馴染友「いや、これすら嘘かもしれないよ・・・」
妹「それはないですよ」
幼馴染「え?」
妹「多分ですけど。あの人は本当に部長が好きです」
幼馴染友「なんでわかるの?」
妹「えへへ、嫌だなぁ、多分ですよ、多分」
幼馴染「・・・(この子・・・)」
321:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:40:51.67:qGGX29f60
マネージャー「実は私、野球部の面々以外男友達がいなく」
イケメン「はぁ」
マネージャー「かといって女友達には恥ずかしくて相談できず」
イケメン「はぁ」
マネージャー「野球部の面々に知られるのも恥ずかしく・・・貴方に相談しようと思ったんです」
イケメン「は、はぁ・・・」
マネージャー「どうしたらいいでしょうか・・・」
イケメン「え、あの・・・そうですね・・・」
幼馴染「どもるな!早く!しっかりと、ハキハキしろ!」
幼馴染友「落ち着いて!幼馴染ちゃん!落ち着いて!」
妹「大丈夫ですよ、そのうちメールでも来ますから」
幼馴染「えっ?」
ヴーン ヴーン
妹「ほら」
322:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:43:00.92:qGGX29f60
幼馴染「・・・」
From イケメン
題名 無題
助けて!
男の人に自分の思いを伝える時って
どうすればいいんだ!?
幼馴染友「これさ」
幼馴染「ん?」
幼馴染友「文面だけみるとすごくいけない想像しちゃうよ」タラ
幼馴染「幼馴染友ちゃん鼻血鼻血!」
妹「お兄ちゃんはテンパると文章もまとも書けませんし」
324:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:46:59.47:qGGX29f60
幼馴染友「これ結構気ぃつかうね」
幼馴染「私たちの返事がそのままあの子の行動につながるわけだから・・・」
妹「あの、でも早く返信してあげないと」
マネージャー「あの・・・?」
イケメン「えっ?あぁいや大丈夫うんなんでもない気にしないでそうだねうん大丈夫なんでもない気にしないでうんちょっと待ってねもうちょっとでいい案が浮かぶんだけどなーははは」
幼馴染「ちゃんと喋れてる・・・けどなんか違う!」
妹「焦りすぎるとああなります」
幼馴染友「息継ぎしてないけど、大丈夫なのかな・・・?」
幼馴染「とりあえずテンプレ書いて送っておいてあげよう・・・」
ピッ
327:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:53:57.77:qGGX29f60
イケメン「・・・!!」 バッ カチャッ
マネージャー「えっ!?」
イケメン「え、あぁ・・・き、気にしないで・・・そ、それより」
マネージャー「はい」
イケメン「まずは状況の整理からかな。①部長との付き合いはどれくらい?②部長に彼女はいる?③部長の好みのタイプとかを聞いてみた?」
マネージャー「(①・・・?)ええと、部長とは、大学で初めてで・・・私が野球部に入ってから一年目なので、半年くらいでしょうか・・・。彼女はいないと思います。
あと、好みのタイプは・・・聞いてないですね」
幼馴染「完全に丸暗記じゃない。というかよくあの一瞬で完璧に文面を暗記できるわね・・・」
妹「お兄ちゃんは暗記力が伊達じゃないんです。本気を出せば六法の暗記だって一日でできます」
幼馴染「さっきからイケメンすごすぎじゃない!?なんなのその無駄に秀でた能力の数々!?」
妹「他にもたくさんありますよ」
幼馴染友「というか、うっかり私たちが聞いてない前提なのを忘れて、つい『部長』って打っちゃったけど・・・
なにも気にしてないねぇ・・・」
妹「お兄ちゃんは、基本的に人を疑うことを知りませんから」
幼馴染「重度のお人よしだものね・・・」
幼馴染友「・・・」ニヤニヤ
330:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:57:32.05:cwaaMtBZ0
幼馴染「何よ」
幼馴染友「別に?」
妹「あ、多分またメールきますよ」
幼馴染「そうね・・・。次は『この情報を踏まえた上でどうしよう』的な感じかしら」
ヴーン ヴーン
幼馴染「きた!」
From イケメン
件名 無題
部長とは知り合って半年、彼女はなし。好みのタイプは知らない!
こんな感じ、どうしたらいい!?
幼馴染友「何度も言いますが・・・」
幼馴染「気持ちはわかるよ。気持ちは」
幼馴染友「この状況を全く私たちが知らないとしたら、完全に部長好きじゃないむっはぁー!!」
幼馴染「ちょっ、幼馴染友!落ち着いて!」
妹「あの、早く返信してあげないと・・・」
幼馴染「え?」
334:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 05:01:01.09:qGGX29f60
マネージャー「あの・・・」
イケメン「・・・」ゴクゴク
イケメン「すみません」
店員「はい?」
イケメン「コーヒーのおかわりください」
店員「かしこまりました」
トトト・・・
カチャ
店員「お待たせいたしました。おかわりでございます」
イケメン「ありがとうございます」ゴクゴク
イケメン「すみません」
店員「・・・はい?」
イケメン「コーヒーのおかわりください」
店員「は・・・?は、はい・・・」
トトト・・・
336:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 05:03:16.19:qGGX29f60
カチャ
店員「お、おかわりでございます」
イケメン「ありがとうございます」ゴクゴク
マネージャー「あ、あの・・・」
イケメン「すみません」
店員「は・・・はい・・・?」
イケメン「コーヒーのおかわりを・・・」
幼馴染「ひたすらコーヒーを飲んではおかわりをくりかえしてる!?」
妹「お兄ちゃんは極度にテンパると何をするかわからないのです・・・」
幼馴染友「と、とにかく早く返信したげなよ!」
幼馴染「う、うん!」
カコカコ ピッ
345:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 05:10:22.19:qGGX29f60
ヴーン
イケメン「!!」 バッ! ガチャッ!!
マネージャー「ひっ!?」
イケメン「あの・・・えっと・・・その・・・」
イケメン「それだったらもう告白しちゃったらどう?きっと部長さんはモテるだろうし、待つ事にメリットはないんじゃないかな!
とにかく、部長にアプローチをかけたり、アクションを起こしてみればいいんじゃないかな!・・・猫の絵文字」
マネージャー「・・・猫の絵文字?」
イケメン「あ、いや、その、なんでも・・・」
幼馴染友「幼馴染ちゃん・・・」
幼馴染「ごめん!いつもの癖で!」
妹「あの絵文字可愛いですよね」
幼馴染「わかってくれる!?」
幼馴染友「それより、次のメールの返信考えた方がいいんじゃないかな
イケメンさん次なにするかわからないし」
妹「いや、たぶんそれは大丈夫です」
350:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 05:16:02.47:qGGX29f60
マネージャー「やっぱりそうですよね・・・うじうじするなんて、私らしくないですよね!」
イケメン「(いや、俺はいつものマネージャーさんを知らないのだが・・・)え、あ、うん・・・」
マネージャー「思い切って、当たって砕けてみることにします!今日は、ありがとうございました!」
イケメン「ぇ、あぁ、うん・・・」 スッ・・・
マネージャー「ああ、すっきりした・・・あれ?イケメンさん?」
イケメン「万札でいいですか・・・」
店員「一万円お預かりします」
マネージャー「ええっ!?」
幼馴染友「さりげなーくおごってる・・・!」
幼馴染「いっつもこうなのよね・・・」
幼馴染友「いっつもこうなの!?」
幼馴染「そ。昔っから」
妹「一応兄は、中学からバイトしてますからねぇ」
幼馴染友「中学から・・・?」
353:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 05:19:36.40:qGGX29f60
幼馴染友「中学から・・・?」
妹「ええ、色々ありまして」
幼馴染「朝3時に起きて、新聞配達してんのよ」
幼馴染友「はぁ・・・」
妹「幸いお兄ちゃんは頑丈で、筋力もありますので。問題はないんですがね」
幼馴染「・・・先週」
幼馴染友「先週?」
幼馴染「深夜まで遊んでた、私の隣町の友達が、アイツを見たって言ってたわ・・・」
幼馴染友「・・・隣町まで行ってるってこと!?」
幼馴染「たぶんね」
妹「範囲は広がっているような気はしましたが・・・そこまででしたか」
幼馴染友「ありえない脚力ね・・・」
360:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 05:24:01.75:qGGX29f60
マネージャー「あ、あの!」
イケメン「え、は、はい・・・」
マネージャー「今日は私のおごりだったはずなんですが!」
イケメン「そ、そんな話は聞いてませんが・・・」
マネージャー「とにかく!半分でもいいからおごらせてください!」
イケメン「・・・お、お断りします」
マネージャー「なんでですか!?」
イケメン「小さいころから、母に・・・『男なら、出会った女の子すべてに奢れる甲斐性を持ちなさい』と言われてきましたので・・・」
マネージャー「すごいお母さんですね!?」
イケメン「じ、自慢の母です・・・」
マネージャー「でも・・・」
イケメン「じゃ、じゃあ」
362:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 05:27:50.49:qGGX29f60
マネージャー「はい?」
イケメン「も、もし部長と付き合うことになったら、ほ、報告してください」
イケメン「ぼ、僕は、それを思いっきり冷やかします」
イケメン「そ、それで、チャラです」
マネージャー「・・・」
マネージャー「ふふっ」
イケメン「?」
マネージャー「面白い人ですね。じゃあ、私が振られたら、どうするんですか?」
イケメン「え、え」
イケメン「か、考えてませんでした・・・」
マネージャー「・・・」クスクス
イケメン「じゃ、じゃあその時は、落ち込む貴方を、励ますために、どこかに食事に連れて行きます」
マネージャー「それで私が払うんですか?」
イケメン「い、いえ、傷心中の女性に、お金は払わせたくないので、僕が、払います」
マネージャー「イケメンさんが払ってばっかりじゃないですか」
366:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 05:32:27.23:qGGX29f60
イケメン「だ、大丈夫です、たぶん、成功します」
イケメン「そして、僕は、貴方を、冷やかします」
マネージャー「ふふっ」クスクス
幼馴染友「ねぇ・・・これいい雰囲気なんじゃない!?」
幼馴染「ま、マネージャーちゃんが部長に振られたら・・・振られたら・・・」
幼馴染友「マネージャールート!?いや、部長ルート!!」
妹「落ち着いてください。大丈夫ですよ。お兄ちゃんの言う通りです」
幼馴染「本当!?ねぇ本当!?」
妹「は、はい・・・たぶん、ですが・・・」
幼馴染友「今のところは、ってこと?」
妹「そうなりますね」
幼馴染「・・・ん?」
妹「どうかしました?」
幼馴染「いや・・・」
368:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 05:37:30.72:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「成功したそうです」
幼馴染「やったー!」
幼馴染友「ひゃっほー!」
妹「いやっほー!!」
イケメン「あぁ、よかった、よかった・・・しょ、正直、俺がかかわったのに、玉砕とか、なったら
自殺しちゃうよ」
幼馴染友「言い過ぎじゃない!?」
妹「お兄ちゃんならやりかねません」
幼馴染「こいつのネガティブっぷりは知ってるでしょ?」
幼馴染友「えぇ・・・あぁ・・・うん」
幼馴染「部長が普通に女好きで良かったよ」
イケメン「い、いや、部長はバイセクシャルらしいんだ」
幼馴染「ええ!?」
幼馴染友「テンションあがってきた!」
イケメン「それを理解した上で付き合うかどうか聞いてきたらしい」
370:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 05:40:54.33:qGGX29f60
幼馴染「それでマネージャーちゃんがオッケーしたってこと・・・?」
イケメン「というか、『余裕です!大好物です!』って言ったらしい」
幼馴染友「というかそんな詳細にメール来るものなのねぇ」
イケメン「『約束だから』ってさ」
妹「律儀ですねぇ」
幼馴染「しっかりした子なのねー」
幼馴染友(あ!私たち約束の内容知らないんじゃ・・・!?)
幼馴染(あぁーっ!そうだった!!)
妹「・・・」
幼馴染「わ、私たちは、約束がなんのことか、知らないけどね!!」
イケメン「・・・は?」
幼馴染「え?」
幼馴染友「ん?」
375:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 05:47:27.11:qGGX29f60
イケメン「い、いや、聞いてたんじゃないの?3人とも」
幼馴染「え・・・?」
幼馴染友「は・・・?」
妹「忘れてた・・・」
幼馴染「ちょ、妹ちゃん!忘れてたって何!?」
妹「あの、お兄ちゃんは、異常に勘が鋭いんです・・・」
幼馴染友「何それ!?もうラノベによっちゃ戦えるレベルだよそれ!?」
イケメン「な、なんとなく気配がしたから、見てみたら。たまたま同じ喫茶店にいる三人を、見かけてさ」
幼馴染(え!?一回でもこっちみた!?)
妹(お兄ちゃんは、人の隙をついて相手を見れるので、私たちが偶然兄の方から気をそらしたか、
まばたきした時のどっちかです!)
幼馴染友(どんどんチートになってくね!?後者にいたっては達人級だよ!?)
イケメン「か、帰り際も会話が聞こえる位置だった、じゃん?しょ、正直、喫茶店でのメールは、ホント、助かった」
幼馴染「・・・うん!任せとけ!!」
幼馴染友(わーお)
妹(兄は、人を疑うことをしませんからねぇ・・・)
378:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 05:51:07.84:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「今日も疲れた・・・」
妹「お風呂あがりましたよ」
イケメン「おう・・・」
イケメン「妹よ」
妹「ん?」
イケメン「最近、何か・・・悩んでないか?」
妹「・・・別に」
イケメン「・・・そうか、ならいいんだ。悩みがあったら、いつでも俺に言えよ」
妹「うん。ありがとう」
イケメン「風呂行ってくる」
妹「・・・」
妹「お兄ちゃん・・・」
383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 05:54:55.45:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染母「最近、やけに元気じゃない?」
幼馴染「そ、そう!?」
幼馴染母「何か、いい事でもあったの?」
幼馴染「ま、まぁね!」
幼馴染母「もしかして、男の子?」
幼馴染「ぇっ!?」
幼馴染母「イケメンくん?」
幼馴染「・・・!・・・!?」
幼馴染母「ドンピシャみたいね」
幼馴染「ち、違うよ!別に!全然違うよ!」
幼馴染母「・・・本当に?」
幼馴染父「本当か?」
幼馴染「お父さんまで!?」
387:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:00:50.06:qGGX29f60
幼馴染父「だってなぁ」
幼馴染母「ねぇ」
幼馴染「な、なによ!?」
幼馴染母「貴方昔、お父さんと大喧嘩したことあったじゃない」
幼馴染「・・・お、覚えてない」
幼馴染父「その時お前は、どれだけ叱っても反抗を続けてなぁ・・・ほとほと手を焼いたもんだ」
幼馴染母「ご飯抜きって言ったら、本当に食べないし、たたくわよ、って言ったら、ほほを差し出すし、
出ていきなさい、って言ったらホントに出ていくんだもの・・・」
幼馴染父「そんなお前が、一発で謝る魔法のことばがあったんだよ。なんだと思う?」
幼馴染「し、知らないよ・・・」
幼馴染父「『言うこと聞かないと、引っ越しするぞ』だ」
幼馴染「・・・!!」
幼馴染母「遠いところに行くって言っただけなのに、急に血相変えて泣き出してねぇ・・・」
幼馴染父「嘘だって言っても泣き続けるから、逆に困ったんだぞ」
幼馴染母「あのころから、家事を積極的に手伝ってくれるようになったのよねー」
幼馴染父「宿題も必ずやるようになったしな」
388:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:03:00.99:2OBfi32S0
幼馴染母「私、ちょっとイケメン君に嫉妬したのよ?あんまりにも態度変わるから」
幼馴染父「まぁ彼にならうちの娘をやってもいいがな」
幼馴染「べ、別に引っ越しとイケメンは関係ないじゃない!」
幼馴染母「あの後『私いい子にできてる?引っ越ししない?イケメンと離ればなれにならない?』って
泣きながら毎日私の部屋に来た子は誰だったかしらね」
幼馴染父「愛されてるなぁ。ワシも嫉妬してしまいそうだ」
幼馴染母「おほほ」
幼馴染父「ははは」
幼馴染「・・・もう、寝る」
バタン!
幼馴染父「ははは、怒らせちゃったかな?」
幼馴染母「照れてるのよ」
幼馴染父「アイツもアイツで、意地っ張りなところがあるからなぁ」
幼馴染母「イケメン君も鈍感だしねぇ・・・」
幼馴染父「少しは素直になったらいいと思うんだけどなぁ」
幼馴染母「ほんと、そうよねぇ・・・」
397:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:10:02.42:qGGX29f60
イケメン「・・・はっくしょい!!」
コンコン ガチャ
妹「お兄ちゃん、風邪?」
イケメン「いや、違うと思う」
妹「ならいいんだけど・・・無理しないでね?」
イケメン「お、おう」
妹「おやすみ」
イケメン「おやすみ」
403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:15:09.74:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「・・・」
マネージャー「・・・」
マネージャー友1「・・・」
イケメン「あの・・・」
マネージャー友2「きゃー!喋った!」
イケメン「ひっ!」
マネージャー「こら!友2ちゃん!脅かしちゃ駄目!」
マネージャー友2「ご、ごめん」
マネージャー友3「それにしてもかっこいいよねー」
マネージャー友4「この人がうわさの恋のキューピッド?」
マネージャー友1「確かに神話に出てきそうな顔つきだもんねぇ~」
マネージャー友2「昔見た・・・ダビデ像だっけ?にちょっと似てない?」
マネージャー友1「わかるわかるー!」
マネージャー「いやぁ申し訳ありません、騒がしくて・・・」
408:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:19:23.10:uRg9DGWY0
イケメン「え、いや、その・・・」
マネージャー「部長との話をすると、どうしてもイケメンさんのお話をすることになってしまい・・・」
マネージャー「そうしたら一度でいいから会いたいと・・・」
マネージャー友3「イケメンさんって、かっこいいですよね!彼女とかいるんですか!?」
イケメン「え、いや、あそその・・・」
マネージャー友1「どんな女の子がタイプなんですか?」
イケメン「え・・・あの・・・」
マネージャー友2「私の恋の相談にも乗ってもらえませんか?」
イケメン「あぁ・・・えと・・・」
マネージャー「質問は一個ずつ!あとイケメンさん困ってるから!」
マネージャー友3「えぇー」
マネージャー友1「ぶーぶー」
マネージャー「ぶーぶー言わない!」
マネージャーの友人たち「はーい」
412:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:23:04.29:N0BizxZ90
マネージャー「質問は挙手制。当てられてから喋ること」
マネージャーの友人たち「はーい」
マネージャー友1「はい!」
マネージャー「はい友1ちゃん」
マネージャー友1「彼女はいるんですか!?」
マネージャー友2「おお・・・」
マネージャー友3「ファインプレー」
マネージャー友4「わくわく」
イケメン「い、いません・・・」
マネージャー友人’s「キャー!!」
イケメン「ひっ!」
マネージャー「おどかさない!」
マネージャー友2「はい!はい!!」
マネージャー「はい友2ちゃん」
マネージャー友2「彼女いないってことは、その、男性が好きなんですか!?」
424:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:31:38.46:qGGX29f60
マネージャー友3「きゃー!!」
イケメン「えっ、いや、違います・・・その、女性が、好きです」
マネージャー友人’s「きゃー!!」
イケメン「(何をいっても悲鳴を上げられる・・・こまった・・・)・・・?」
マネージャー「ちょっと皆、落ち着いて・・・」
マネージャー友2「これだから男いるやつは・・・」
マネージャー友3「余裕があっていいわよねぇ~?」
マネージャー「うるさいなぁ!もう!」
キャッキャウフフ
マネージャー友4「まぁ、いっつもこんな感じなので」
イケメン「は、はぁ・・・」
428:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:35:28.92:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「凄まじく疲れた・・・」
妹「お疲れだね」コト
イケメン「ありがとう妹よ・・・」
妹「まぁこうなるのはわかってたからさ」
イケメン「ほはぁ・・・」
妹「そういえば、今日は幼馴染さんと幼馴染友さん来ないね」
イケメン「そういえば・・・」
妹「まぁ、たまには忙しい日もあるよね」
イケメン「そうだな」
イケメン「(彼女、か・・・)」
430:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:39:31.68:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「・・・」
幼馴染「・・・」 バタバタ
幼馴染「・・・」 バフバフ
幼馴染「・・・ダメだ」
幼馴染「なんか、意識してしまう・・・」
ヴーン ヴーン
幼馴染「ひっ!」
From 幼馴染友
件名 やっほ☆
今日は行かなくていいの?
メールないなんて珍しいじゃん(・ω・)
幼馴染「えー・・・」
幼馴染「どうしようかなぁ・・・」
434:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:44:24.02:qGGX29f60
イケメン「・・・」
イケメン「・・・」
妹「心配?」
イケメン「のうわ!」
妹「さっきからずっと携帯きにしてるじゃん」
イケメン「まぁな」
妹「隣なんだから、直接行けばいいのに」
イケメン「え!?でも、それは・・・」
妹「さぁさ!さぁさ!」
イケメン「え・・・?あ、お、おう、わかった、行く!行くから!」
妹「それならよろしい」
イケメン「・・・じゃ、行ってくる」トントン
妹「うん。行ってらっしゃい」
ガチャン・・・
妹「行ってらっしゃい、お兄ちゃん・・・」ポロ
437:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:45:13.00:5i6Zy7ZPP
――――――――――――――――――――――――――――
ピンポーン
幼馴染「あひょう!?」
幼馴染「あ、イケメンか・・・」
幼馴染「どうしよ、どうしよ・・・!」
ハイハーイイマデマスネー
幼馴染「ってお母さん!?今私悩んでるじゃん!行っちゃうんだ!?」
――――――――――――――――――――――――――――
ガチャ
幼馴染母「こんばんわ、イケメンくん。こんな時間に、どうしたの?」
イケメン「え、いや、その、特に用ってわけでは・・・」
幼馴染母「ふぅん。じゃあ、今度の日曜日ヒマ?」
イケメン「え?あ、はい」
幼馴染母「こんどの日曜日ね、うちの近くでお祭りがあるの。
せっかく浴衣まで買ってあげたのに、うちの子ったら行こうとしないのよ・・・」
イケメン「はぁ・・・」
442:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:53:59.44:qGGX29f60
幼馴染母「だから、イケメン君が連れて行ってあげてくれない?」
イケメン「はぁ!?」
幼馴染母「拒否権はなくってよ」
イケメン「えぇ!?いや、その・・・」
幼馴染「お母さん!!」ドタドタ
幼馴染母「ちっ、邪魔が入ったか・・・。じゃあイケメン君。考えておいてね」トトトーッ
幼馴染「大丈夫!?お母さんに変なこと吹き込まれてない!?」
イケメン「だ、大丈夫だよ・・・」
幼馴染「あ、あのさ」
イケメン「な、何?」
幼馴染「――今度の日曜日、暇?」
イケメン「・・・え?」
幼馴染母「流石、うちの子ねぇー・・・」
453:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:00:00.93:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「というわけで祭りに行ってくる」
妹「楽しみだね!」
イケメン「え、お前も行くの」
妹「当然じゃない?」
イケメン「まぁいいか」
妹「(あっさり許可しちゃうのがまたねぇ・・・)」
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「じゃ、じゃあ、行ってくるから」
幼馴染母「しっかりやるのよ」
幼馴染「な、何をよ!」
バタン!
456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:02:42.31:qGGX29f60
幼馴染父「あの子も、昔のお前に似てきたな・・・」
幼馴染母「イケメン君も、昔の貴方に似てきたわよ?」
幼馴染父「はっはっは、そりゃ嬉しいな」
幼馴染母「顔以外」
幼馴染父「・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染友「やっ」
幼馴染「なんでいるの・・・」
幼馴染友「妹ちゃんからメールもらって」
幼馴染「つっこみたいところは山ほどあるわ・・・」
459:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:05:40.27:qGGX29f60
イケメン「・・・」
妹「ども!」
幼馴染「・・・」
幼馴染友「やっほ!」
イケメン「い、行こうか・・・(なんか幼馴染が怖い)」
幼馴染「えぇ・・・」ゴゴゴ・・・
妹「(私だって、意味もなくついてきたわけじゃないんですよね。これが)」
幼馴染友「(やばい、私何も考えずに来ちゃったけど、いいのかこれ)」
464:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:10:00.21:qGGX29f60
イケメン「・・・」
イケメン「よし、俺、屋台で色々買ってくるわ。三人はここで待っててくれ」
幼馴染「私も一緒に・・・」
妹「お兄ちゃんなら大丈夫です。任せましょう」
幼馴染友「どうせ全部おごってくれそうだもんねぇ。一緒に行っても」
イケメン「くれぐれも、はぐれるんじゃないぞ!」
ダッ
妹「ああいうのって、自分ははぐれないって、わかってるから言えるんですよねぇ・・・」
幼馴染「ずるいよね・・・」
幼馴染友「・・・」ニヨニヨ
幼馴染「何よ」
妹「なんですか」
幼馴染友「いや、なんにも」ニヨニヨ
471:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:16:25.86:qGGX29f60
イケメン「妹はりんご飴、幼馴染友ちゃんはわたがし、幼馴染は・・・ん?」
イケメン「あそこの品物っぽいな・・・」
イケメン「あ、あの・・・」
女「はい、いらっしゃいま・・・」
イケメン「・・・?」
女「うわあああああああああああ!!?」
イケメン「ひっ、ひい!?」
女「うわぁ!この前のイケメンの人だ!」
イケメン「え、あのその・・・あ、この前、ぶつかった人ですか?
あのときはすみません・・・」
女「いえいえ!そんなことより私、ここで手作りの小物を売ってるんです!
良かったら見ていってくれませんか!?」
イケメン「え、あ、はい・・・」
イケメン「・・・(なんでだろう)」
イケメン「・・・これで (なんとなく)」
女「300円になります♪」
473:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:19:23.86:qGGX29f60
女「ありがとうございましたー♪」
イケメン「あ、ありがとうございました」
タッタッタッ
女「・・・まさか、アレを選ぶとはなー」
女「振られちゃったか。たはは」
女「でも、この中からアレを選びとれるんなら・・・」
女「幸せに、なってくれるよね」
「すみませーん」
女「はい?いらっしゃいませぇー!」
475:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:21:36.36:qGGX29f60
イケメン「なんだろう・・・」
イケメン「なんだか、嫌な予感がする・・・!」
タッタッタ・・・
――――――――――――――――――――――――――――
部長「おい、嬢ちゃん方・・・」
妹「はい・・・」
477:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:26:19.03:qGGX29f60
部長「災難だったなぁ!変なのに絡まれて!はっはっは!」
妹「いえいえ、助かりました」
マネージャー「ああいう、無粋な輩はさっさと朽ち果てればいいんですよ本当」
幼馴染「まぁそちらの男性を見られた瞬間逃げていきましたし、何もされませんでしたし」
幼馴染友「(おっきいなーこの人・・・)」
部長「・・・ん?」
妹「はい?」
部長「なるほど、なるほどなぁ・・・これは面白いことになってるみてぇだ」
マネージャー「・・・?」
部長「そこの小さい子、『これからは』どうだ?」
妹「おそらく、貴方がたとは、二度と会うことはないと思います。残念ですが・・・」
部長「そうかそうか!それもまた一興ってもんだ!はっはっは!
おい!いくぞ、マネジ!」
マネージャー「はい!」 トトト・・・
幼馴染友「・・・あの人が部長さん!?」
妹「今更ですか!?」
485:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:31:40.32:qGGX29f60
イケメン「なんだろう、あっさりと嫌な予感が消えた」
イケメン「あ、いたいた、おーい」
妹「おにいちゃん!こっちですよー!」
イケメン「ふぅ、疲れた」
幼馴染「早かったね」
イケメン「うん、まぁ、うん・・・」
幼馴染友「?」
イケメン「はい、妹には、りんご飴、幼馴染友ちゃんには、わたがし。
それで、幼馴染には・・・はい、ベビーカステラ」
妹「わーい!」
幼馴染友「大好物!」
幼馴染「ありがと・・・(なんか、違和感・・・?)」
イケメン「じゃ、適当に回るか」
幼馴染友「・・・最初から、まわりながら買ったら、駄目だったの?」
イケメン「え、だって、」
イケメン「君たち、おなか減るじゃん」
486:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:35:19.95:qGGX29f60
幼馴染友「・・・」
幼馴染「こういうヤツなの」
妹「こういう人なんです」
幼馴染友「さいでっか・・・」
イケメン「な、なんで関西弁?」
――――――――――――――――――――――――――――
妹「・・・」
スッ
店員「・・・ええ!?特賞!?ビッグぬいぐるみ・・・!?」
幼馴染「いえー!」
幼馴染友「すごいねぇ妹ちゃん」
イケメン「はは、相変わらずだな」
幼馴染「相変わらずなの!?」
490:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:39:30.23:qGGX29f60
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「・・・」
パンッ パシッ パンッ パシッ
パンッパンッパン・・・ ゴトン
店主「お、おめでとう・・・」
イケメン「や、やった」
幼馴染友「何この化け物兄妹・・・」
幼馴染「・・・いつも通りよ」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「つ、疲れた・・・」
幼馴染友「楽しかった!」
妹「ですねー!」
幼馴染「うん・・・」
妹「あ」
イケメン「どうした?」
491:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:41:45.44:qGGX29f60
妹「少し、用を足したくなってきました・・・」
イケメン「しかたないな・・・」
妹「乙女の花園に立ち入る気ですか!?このドスケベ!幼馴染友さん、ついてきてください!」
幼馴染友「おっしゃーいこー」
幼馴染「えっ・・・」
タタタ
ハヤクシナイトモレテシマイマス オオキイホウ? チガイマス!
イケメン「・・・」
幼馴染「・・・」
493:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:45:52.74:qGGX29f60
イケメン「あの」
幼馴染「ひゃい!?」
イケメン「えっ、えっ?」
幼馴染「えっ、あ、どうぞ!?」
イケメン「あ、さっき買ったんだけど、これ、き、気に入るかなって・・・」
幼馴染「・・・」
イケメン「ど、どうかな・・・」
幼馴染「きれい・・・」
イケメン「え、あ、うん、喜んで、もらえたなら・・・」
幼馴染「あ、ありがとう・・・」
イケメン「う、うん・・・」
幼馴染「・・・」
イケメン「・・・」
500:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:49:41.20:qGGX29f60
イケメン「(な、なにか・・・話さないと・・・き、きっかけが・・・!)」
ヴーン、ヴーン
幼馴染「ひゃっ!?」
イケメン「おうえっ!?」
幼馴染「メールだ・・・」
イケメン「お、俺も・・・」
幼馴染「・・・」 パチン
From 妹
件名 無題
お兄ちゃんは、鈍感です。
でも、誰よりも、鋭いのです。
ばーか
幼馴染「(妹ちゃんから、ばーかって言われたの・・・初めてかもしれない)」
504:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:51:04.52:qGGX29f60
イケメン「・・・」パチン
From 幼馴染友
件名 元気?
きっかけなんてね、
ささいなものだよ?
イケメン「そういや、メアド教えてたんだっけ・・・」
516:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:54:41.36:qGGX29f60
イケメン「・・・」
幼馴染「・・・」
幼馴染「あのさ」
イケメン「待った」
幼馴染「え?」
イケメン「先に、言いたい」
幼馴染「・・・うん」
イケメン「俺・・・」
幼馴染「・・・うっ、ひぐっ・・・」グス・・・
イケメン「ちょっ、ええ!?なんで泣いてんの!?」
幼馴染「だって・・・だっでぇ・・・」
イケメン「まだ、何も・・・!」
幼馴染「ぎいでる・・・ぎいでるから・・・言って?」
イケメン「俺・・・」
527:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 07:59:03.05:qGGX29f60
イケメン「俺、お前のこと、好きかもしれない」
幼馴染「ストップ」
イケメン「え?」
幼馴染「何?ここでかもしれない、って?
好きか嫌いかくらいはっきりせんかいいいいいい!!!!」
イケメン「え、ご、ごごめん!」
幼馴染「テイク2!!」
イケメン「俺・・・お前のこと、すぐふっ」ガリッ
幼馴染「・・・ここで噛む?」
イケメン「ご、ごめ・・・」
幼馴染「あーもういいわよ!私が言うわよ!私は!
ずっと!ずーっと!!何十年も前から!アンタの事が大好きだったのよ!!」
イケメン「ちょっ、声でかっ」
幼馴染「地味に誕生日覚えてるアンタが好き!私の好みを把握してるアンタが好き!
無意味にたくましい体のアンタが好き!根暗なくせに人一倍努力してるアンタが好き!!」
幼馴染「死ぬほど、狂いそうになるくらい!好きだったの!」
539:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:01:14.95:qGGX29f60
イケメン「お、俺も・・・」
幼馴染「だからども・・・」
イケメン「俺もずっと好きだった!恥ずかしくて言いたくないけど!
一生離したくない!愛してる!」
幼馴染「・・・(あ、無理だこれ、耐えられない)」
イケメン「すk・・・え?」
幼馴染「・・・(最高)」ダクダク
イケメン「ちょ、幼馴染、鼻血、鼻血ぃぃ!!?」
545:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:03:43.26:qGGX29f60
幼馴染友「はいはいティッシュティッシュ」
妹「はいはいえんだーえんだー」
イケメン「あ、ありがとう・・・って二人とも!?」
幼馴染友「愛してるーずっと好きだったー(棒読み)」
妹「一生離したくないー(棒読み)」
イケメン「やめてえええええええ!!」
幼馴染「!・・・!・・!!」ガクンガクン
イケメン「幼馴染が極度の恥ずかしさで痙攣してる!?」
550:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:06:27.94:qGGX29f60
幼馴染「イケメン」
イケメン「おお、ようやく目をさま・・・」
チュ
幼馴染友「・・・!!(戦慄)」
妹「・・・!!!!!(戦慄)」
イケメン「・・・え?」
幼馴染「一周まわって何かどうでもよくなった」
イケメン「・・・は、はは!流石だ!それでこそ俺の幼馴染だ!」
幼馴染「イケメン」
イケメン「な、なんだ?」
幼馴染「一生一緒にいてくれる?」
イケメン「お、おう・・・!」
幼馴染「結婚してくれる?」
イケメン「それは、ずっと前に約束しただろ?」
幼馴染「やっぱ、覚えてたんだ」
559:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:09:30.98:qGGX29f60
イケメン「結婚して、俺と同じ墓に入ってくれ」
幼馴染「くっさ」
イケメン「そ、それから・・・」
幼馴染「ん?」
イケメン「け、結婚した日には、そ、その暁には・・・」
幼馴染「・・・」
イケメン「お、お前を・・・」
幼馴染「なに?」
イケメン「レ、レイプしてやる!」
幼馴染「喜んで」
妹「えんだあああああああああああああああああああああああ」
幼馴染友「いやあああああああああああああああああああああ」
イケメン「うるさい!」
幼馴染「うるさい!」
終わり
572:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:11:48.98:zUNxkQZSO
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「・・・」
プルル・・・ガチャッ
幼馴染『はいもしもし。アンタから電話かけてくるなんて珍しいじゃん』
イケメン「お、おう、あのさ」
幼馴染『うん』
イケメン「あ、あの、今から遊ばないか?」
幼馴染『デートのお誘い?』
イケメン「ち、違ぇよ。ストリートファイター一緒にやろうかと思って」
幼馴染『3DS買ったの!?わかった!いますぐ行くね!』
イケメン「お、おう・・・」
幼馴染『あ、でも準備に時間かかるから、ちょっと待ってて』
イケメン「お、おう・・・」
ガチャ ツー・・・ツー・・・
――――――――――――――――――――――――――――
ピンポーン ガチャガチャ ガチャガチャ アケロー!
イケメン「うぉっ!き、来たのか!」
ガチャ
幼馴染「おっはこんばにちわー!あれ、妹ちゃんは?」
バタン ガチッ
イケメン(チェーンもかけた、これで何があっても・・・)」
イケメン「あ、ば、バイトだ」
幼馴染「じゃあ、二人っきりだね?」
イケメン「あ、ああ・・・そうなるな」
幼馴染「じゃ、部屋行こうよ♪」
イケメン「あ、おう・・・。あ、そのまえに、喉、乾いてないか!?お、お茶でも飲めよ!」
幼馴染「お構いなく。家で飲んできたからね!」
イケメン「あ、おぉ・・・(せっかく睡眠薬を仕込み、微妙にバレないレベルまで味を調節したのに・・・)」
幼馴染「早く早く!」
イケメン「お、おぉ・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「おー、相変わらず綺麗に片付いてるねぇ。ん?この匂いは・・・アロマかなにか?」
イケメン「ぉ、おう・・・(海外で輸入した特注品さ!女性ホルモンを刺激するらしい!媚薬のようなもんかな・・・?)」
幼馴染「・・・ごめん、私この匂い嫌い。窓開けていい?」
イケメン「えっ!おっ、あ、おう・・・」
幼馴染「さー闘おうぜ!うちのガイルは強いぜぇ!」
イケメン「おう、ちょ、ちょっとDS出すから、ベッドにでも座っててくれ」
幼馴染「おっけー!早く早く!てかすぐ出せるとこ置いておきなよ!」
イケメン「ぉ、ぉぅ・・・。(抵抗されても、ポケットにはスタンガンを入れてある、机の上にはクロロホルムもある。いける・・・!」
ドン
幼馴染「きゃっ!」
ガバッ
幼馴染「・・・え?何?やっ、顔近いよ」
イケメン「フヒ・・・フヒヒ・・・3DSを買ったなんて・・・嘘だったんだよ・・・!」
幼馴染「今買っても、アンバサダープログラムに参加できないから・・・!?」
イケメン「いやそうじゃなくて!全てはお前をレイプするための演技だったんだよ!」
幼馴染「え!?私をレイプするの!?」
イケメン「そうさ!泣いても叫んでも無駄だ!この部屋は(たぶん)防音だし、妹は夜まで帰ってこないし、母さんも夜まで帰ってこない!」
幼馴染「ええ!?コンドームはあるの!?」
イケメン「えっ?いや、用意してないな・・・」
幼馴染「ダメだよそれじゃあ!生理来てないとはいえ100%安全ってわけじゃないんだからさ!私のカバンの中にサイフあるから、とって!」
イケメン「え、あ、おう・・・」
幼馴染「まったくもう・・・。で、ローションとかはあるの?イケメン君のがよっぽど短小とかならともかく、私処女なんだから、いますぐ入れようとしても入んないよ?」
イケメン「あ、一応・・・。あ、はい・・・」
幼馴染「あとさ、窓空いてるの忘れてない?さっきのセリフ多分筒抜けだよ?」
イケメン「ええっ!?おおぉっ!!」
ピシャン!
幼馴染「アロマ臭いんだけど・・・」
イケメン「あぁ、片づけるわ・・・」
幼馴染「あ、先にシャワー浴びていい?」
イケメン「え、あ・・・いや、ちょっと待って」
幼馴染「ん、何?」
イケメン「あの、俺の話聞いてた?」
幼馴染「え?うん。多分」
イケメン「レイプするって言ったよね」
幼馴染「うん。それが?」
イケメン「レイプの意味知ってる?」
幼馴染「うん。強姦のことでしょ」
イケメン「えーと、あのさ、もっとこう、反応とかないの?」
幼馴染「え?さっきしたじゃん。もうちょっと何かしようか?」
イケメン「いやそうじゃなくて、全力で抵抗するとか、なんとか、あるじゃん」
幼馴染「えー、めんどい」
イケメン「めんどい!?」
幼馴染「話は以上?」
イケメン「え、あ、はい・・・」
幼馴染「じゃーシャワー借りるねー。言っとくけど、覗かないでよ!」
イケメン「あ、はい・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「は?怖気づいた!?」
イケメン「はい・・・」
幼馴染「それでも男!?ちゃんとチ○ポついてのアンタ!?」
イケメン「あ、はい・・・一応・・・あと、女の子がそんな言葉を使うのはどうかと・・・」
幼馴染「勝手に発言しない!」
イケメン「あ、はい、すみません・・・」
幼馴染「まぁいいわ・・・アンタにそんな度胸無いなんて10年以上前からわかってたし。で、今回はなんでこんなことになったの?」
イケメン「え、いや、その・・・性欲が、その」
幼馴染「オ○ニーでもしたらいいじゃん」
イケメン「え、いや、その・・・いや、それにマンネリを感じてきたというか、あと女の子がそのような発言は・・・」
幼馴染「だまらっしゃい。もっと性に対してオープンになりなさい」
イケメン「あのさ・・・幼馴染って処女なんだよね?それにしては発言がビッチ臭すぎるんだけど・・・なんで?」
幼馴染「誰が耳年増よ。こっちだって好きで処女やってんじゃないのよ」
イケメン「別にお前くらい可愛かったら彼氏の一人や二人・・・」
幼馴染「・・・死ねっ!死ね!この鈍感!カス!」ゲシッ!ゲシッ!
イケメン「いたい!いたい!ごめん!なんで蹴るんだ!?」
幼馴染「自分の胸に聞けばいいじゃない」
イケメン「わからないって」
幼馴染「100回死ね」
イケメン「すみません」
幼馴染「で、・・・悩みがあるなら、聞いてあげなくもないよ」
イケメン「俺・・・その・・・友達がいないんです」
幼馴染「ほぉ」
イケメン「女友達もいなくて・・・大学でどうしたらいいのかな・・・と・・・」
幼馴染「友達作れば?」
イケメン「そんな簡単に言うなよ!こっちだって頑張ってるんだぞ!」
幼馴染「例えば?」
イケメン「えーと・・・あの、その・・・うん」
幼馴染「結局何もしてないじゃん!」
イケメン「な、何話したらいいかわからなくて・・・」
幼馴染「そんなんだからいつまでたっても友達できないんだよ!」
イケメン「す、すみません・・・」
幼馴染「ほらまた謝る!」
イケメン「え・・・あ・・・う・・・」
幼馴染「ほら落ち着いて。深呼吸」
イケメン「すぅ・・・はぁ・・・」
幼馴染「おーけー?じゃあ現状をおさらいするよ?」
イケメン「はい」
幼馴染「君には友達がいない、そして童貞。まずは友達を作りたい。おーけー?」
イケメン「はい」
幼馴染「そして最終的には様々な女性をセフレにするほどのエリート女たらしになりたい。おーけー?」
イケメン「は、はい?」
幼馴染「え?違うの?」
イケメン「い、いやそこまでは・・・」
幼馴染「細かいことはどうだっていいのよ!まずは友達を作る!まずはそのどもり癖を直すわよ!」
イケメン「え、で、でも、これは・・・」
幼馴染「どもらないって言ってるでしょ!」
イケメン「は、はい!」
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「・・・」
幼馴染友「・・・(かっこいい)」
イケメン「・・・」
妹「粗茶ですが」 コト
幼馴染「ありがとね」
幼馴染友「あ、お気遣いなく」
妹「いえいえ。では、ゆっくりしていってくださいね」
パタン
イケメン「・・・」
幼馴染「あーもう!黙ってんじゃないわよっ!?」
イケメン「ヒッヒィ!?」
幼馴染「幼馴染友ちゃんだってヒマじゃないのよ!わざわざアンタの練習のために呼んであげたのよ!?わかる!?」
イケメン「すみません!」
幼馴染友「幼馴染ちゃん?ねぇ、もうそのへんで・・・」
幼馴染「アンタは黙ってなさい!!」
幼馴染友「ごっごめんなさい!」
幼馴染「この子は比較的大人しめだし、基本的になんでも好意的に受け取ってくれる子だから、安心なさい」
幼馴染友「え、えへへ・・・」
イケメン「ぁ・・・はぃ」
幼馴染「声が小さい!」
イケメン「はい!」
幼馴染「まずは会話の基本から!さ、声をかけてみなさい!」
イケメン「か、かのじょぉ・・・ぼ、ぼぼくとお茶しない?」
幼馴染友「はい!」キュン
幼馴染「ストーップ!何が『お茶しない?』よ!90年代のトレンディドラマかあんたは!」
イケメン「トレンディなのかそうじゃないのかわかりづらい・・・」
幼馴染「どっちでもいいのよそんなこたぁ!」
イケメン「すみません」
ねえRAPEは?RAPEはどうなったの?
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:26:09.55:qGGX29f60幼馴染「そして幼馴染友ちゃん『はい!』じゃない!おかしいでしょ!?ナンパでしょ?アンタこういうの苦手なんでしょ!?」
幼馴染友「いや、なんか爽やかだったので、いいかなー・・・と」
幼馴染「ねぇイケメン、なんでアンタ友達いないの・・・?」
イケメン「え?あ、はぁ・・・」
幼馴染「まぁいいわ。もっと簡単で、一般的な話題を振ってみなさい」
イケメン「きょ、今日はいい天気ですね」
幼馴染友「そうですね」
幼馴染「ハイストーップ!英語の会話文かアンタらは!?色々おかしいでしょ!?
もっと普通にみんなが話してる内容とかを話なさい!」
イケメン「いや、あの、その、俺・・・その、皆が何話してるとか、知らないし」
幼馴染「こんの社会のゴミがーーーっ!!」ガタン!
イケメン「ひっ、ひい!」
幼馴染「前言撤回!そりゃ友達もできんわアンタは!まずテレビの話題とかでいいのよ!昨日の○○面白かったねーとかでいいのよ!」
イケメン「TVとかもそんなに見ないので・・・」
幼馴染「死ね!もう死ね!今すぐ死ぬかこれから頑張ってテレビを見るかの二択を選びなさい!」
イケメン「ひ、ひぃ・・・すみません、頑張ります」
幼馴染友「幼馴染ちゃん・・・もうそのへんで・・・」
幼馴染「仕方ないわね・・・明日までに今日のテレビ全部見ておきなさいよ!?」
イケメン「全部!?」
幼馴染友「み、見れる分だけでいいと思いますよ・・・」
幼馴染「甘やかさない!」
幼馴染友「ご、ごめん・・・」
イケメン「申し訳ありません・・・」
幼馴染友「あ、あの」
イケメン「はい?」
幼馴染友「メアド、教えてもらえますか?」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「ふぅ・・・」
コンコン
イケメン「は、はい!」
妹「お兄ちゃん」
イケメン「なんだ妹か」
妹「今日は賑やかだったね」
イケメン「あ、あぁ。騒がしてくしてすまんな」
妹「ううん。むしろもっと騒がしくしてくれて構わないよ」
イケメン「悪いな。妹はそういえば・・・」
妹「何?」
イケメン「(まて、妹にも友達はいないのかもしれない・・・。ここで、
『妹は友達呼ばないよな』なんて言ったら妹を傷つけるやも)」
イケメン「いや、なんでもない」
妹「そう」
イケメン「早く寝ろよ」
妹「うん。ところで、お兄ちゃん」
イケメン「うん?なんだ」
妹「お兄ちゃんって童貞なの?」
イケメン「ゲホッ!?ゴッホゴッホ!ガッホ!?」
妹「お兄ちゃん!?大丈夫!?凄まじいくらい咳こんでるよ!?」
イケメン「いや、妹からそんな質問が出てくるとは・・・」
妹「ご、ごめんね!気にしてた!?」
イケメン「いや!大丈夫だ!ハハ!全然気にしてないよ!ハハ!」
妹「ならいいんだけど」
イケメン「ハハ!お兄ちゃんは、肝要だからな!ハハ!」
妹「じゃあ私寝るね!」
イケメン「おう!ぐっすり寝るんだぞ!ハハ!」
妹「あとね」
イケメンっていいな
どうすればなれるのかな
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:40:20.91:qGGX29f60どうすればなれるのかな
妹「捨てたかったら、いつでも私の部屋に来て?」
バタン
イケメン「え?」
イケメン「ハハ!何を言ってるんだこの妹は!ハハ!」
イケメン「ハハ・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
妹友「ねーねー」
妹「んー、どしたの?」
妹友「今日、遊ばないー?」
妹「いいよ!どこで?」
妹友「妹ちゃん家」
妹「死んでも嫌」
妹友「かたくなに拒否するんだね・・・」
妹「嫌なものは嫌」
妹友「ちぇー。噂のお兄さんを見てみたかったのに」
妹「(もしも妹友ちゃんがうちに来たら)」
妹「(それだけでライバル増えるってことくらいわかってるの)」
妹友「じゃあ、また今度ね」
妹「ウチ以外ならいつでも受け付けるよ!」
妹友「強固だなぁ・・・」
イケメンは漢字にすれば池面になるが
ブサメンは武者面と変換できる
そう、ブサメンとは可能性を十分に持つ素晴らしい漢の顔面なのだ
その可能性がいつ来るのかは知らんけどな
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:48:05.31:yzGX2JjR0ブサメンは武者面と変換できる
そう、ブサメンとは可能性を十分に持つ素晴らしい漢の顔面なのだ
その可能性がいつ来るのかは知らんけどな
不細面
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:48:46.89:lH7aILia0
>>96
シーッ
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 01:50:13.71:qGGX29f60シーッ
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「あ、あのその!」
幼馴染友「はい」
イケメン「昨今の政治に関する様々な疑問から、今回は一つのお題にクローズアップして進めていきたいと思います。『それはなんですか』はい、今回はこの『原発問題』に対する方針でお話を進めていきたいと思います。まずは、こちらのVTRをご覧ください」
幼馴染「ストォーップ!!重い!話が重い!10代の男女が軽々しくきゃっきゃうふふ言いながら話す内容じゃない!しかもそのセリフ、丸暗記してきたの!?」
イケメン「じ、自分なりの解釈とか、わからなくて。丸暗記すれば、いいのかなって」
幼馴染「ゆとり教育の弊害か!もっと軽いのチョイスしなさい!スイーツの話題とか、見たTVの中にあったでしょ!?」
イケメン「え、あ、はい・・・えーと・・・」
イケメン「今回は、地元のスペシャル限定スイーツについてご紹介します!みてください、こちらのケーキ、とっても・・・」
幼馴染「だからその丸暗記を止めなさいって言ってんのよ!」
イケメン「え!?あ、あう・・・あの、好きな食べ物は」
幼馴染友「くりようかんです♪」
幼馴染「待った!だから小学生!?あと幼馴染友ちゃんってくりようかん好きだったの!?」
幼馴染「待った!だから小学生!?あと幼馴染友ちゃんってくりようかん好きだったの!?」
幼馴染友「あのまろやかな食感・・・ようかんとくりのコラボレーション・・・忘れられないわ!」
コンコン
イケメン「はい?」
ガチャ
妹「お茶とお茶菓子持ってきたよ」
幼馴染「あ、妹ちゃん。ありがとね。そんなに気を使ってもらわなくてもかまわないよ?」
妹「いえいえ。お気遣いなく」
幼馴染友「・・・これよ」
幼馴染「え?」
幼馴染友「これ!『風聖堂』のくりようかん!この味が忘れられないの~!」
幼馴染「え、ど、ドンピシャ!?」
イケメン「え、いや、あの・・・」
幼馴染「どうしたの?」
イケメン「昨日話した感じで、なんとなく、これ好きかな、って思って、買ってきたんだけど・・・」
幼馴染「え・・・マジ?」
妹「はい。あの後急に兄さん飛び出していったから何事かと思いました」
幼馴染「・・・エスパー?」
妹「兄さんは他人の好きなものを直感で当てられるらしいですよ」
幼馴染「何その能力!?じゃ、じゃあ私の好きなものは!?」
イケメン「アルパカさんとかいうマスコットキャラクターのぬいぐるみだろ?」
幼馴染「ピンポイント!?じゃあ好きな食べ物は!?」
イケメン「駅前のゴロビボアーニャのシーフードパスタ。2年くらい前に俺を連れてったじゃん。その後もちょくちょく話題に出るし・・・」
幼馴染「か、完璧じゃん!?てか今普通にしゃべった!?」
イケメン「え、えっ?」
幼馴染「戻ってる!畜生!」
妹「どうやら人の好きなものを当てる時だけは普通に喋れるようですね」
幼馴染「いくらなんでも初対面の人に、声かけて好きなもの当てるだけして帰るってのは気持ち悪いよねぇ・・・」
妹「ドン引きされますね」
ちくしょう…
ちくしょう……
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:10:02.24:qGGX29f60ちくしょう……
イケメン「そ、それは困る・・・」
幼馴染友「というか、この能力がある時点で、もう普通に喋れば100パーセント相手の好みを看破できるわけだし、絶対に嫌われることってないんじゃないかなぁ」
幼馴染「それだ!」
イケメン「え?え?よくわからないんだが・・・」
幼馴染「相手がそれを、『好きか嫌いか』っていうところは、当てられるの?」
イケメン「う、うん・・・まぁ・・・だいたいは・・・」
幼馴染「おお!すごい!テストしてみようよ!」
幼馴染友「おっけー!じゃ、イケメンさん、問題です。私はアルミ缶とスチール缶、どっちが好きですか?」
幼馴染「難かしい!?」
イケメン「スチール缶・・・?」
幼馴染友「正解!じゃあ理由は?」
イケメン「えっ、えーと・・・ナンパな人より硬派な人が好きで、スチール缶はどちらかというと硬派だから・・・?」
幼馴染友「・・・完璧です」
幼馴染「えええええええええええ!?」
なんだこの能力、女落としの潜在能力あり過ぎだろ
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:15:29.62:qGGX29f60イケメン「え?え?」
幼馴染「そ、それもう人の心読んでるよ!?読心術だよ!?」
イケメン「そ、そんなにすごいのか!?」
妹「正直私もここまでとはしりませんでした・・・」
幼馴染「これなら友達作りに一切の問題はないように思えるんだけど・・・」
幼馴染友「そうだよね・・・あの、イケメンさん。『誰が好き』とかはわかるんですか?」
幼馴染「!?」
妹「!?」
イケメン「いや、すみません、それは、ちょっと・・・」
幼馴染「ふぅ・・・」
妹「ほっ・・・」
イケメン「人、っていうか、芸能人とかだと、なんとなく、わかるんですけど・・・なんか、恋愛とか、そういうのだけは、いまいちわからなくて・・・」
幼馴染「つまり、『人以外で、対象がはっきりしていれば、その人がそれを好きか嫌いかわかる』ってこと?」
イケメン「まぁ」
幼馴染友「テレビ出れるね・・・」
幼馴染「いや、まぁヤラセだと思われるだろうけど・・・」
妹「私テレビ嫌いなんで出演なんて許可しません」
イケメン「えぇー・・・」
妹「(兄さんがテレビになんて出たらどれだけライバルが増えるか・・・)」
幼馴染「まぁいいや、その能力を活かして、友達を作っていけばいいんじゃないかな!」
イケメン「そ、そうだな・・・、がん、頑張ってみるよ!」
幼馴染友「いい結果を期待してますよ!」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「・・・」テクテク
イケメン「・・・」テクテク
ドン
イケメン「・・・ぁ、す、すすみません!」 ダッ
女「あ、いえ・・・」
女「今の人・・・かっこよかったな」
ちくしょおおおおおおおおおおおお
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:26:04.28:qGGX29f60――――――――――――――――――――――――――――
教授「であるからして、現代日本の創設にはこれらの起源が」
ワーガヤガヤ
イケメン「・・・」カリカリ
チョーウザー マジー?
教授「~ということである。以上。えー来週までにレポートを書いてくること」
エー!? キーテネーヨ!
教授「黙りなさい。講義をちゃんと聞いていれば楽勝だ。いつもの形式で、来週の講義中に提出すること」
ザワザワ・・・
イケメン「・・・(この講義は話も分かりやすいし、楽勝だな)」
――――――――――――――――――――――――――――
ヘイヘーイ! ピッチャービビッテル!
イケメン「・・・」
カキーン!
オオ!スゲー!! フェンスコエタゾ!
イケメン「・・・」
コロコロ・・・
イケメン「・・・ぁ」
マネージャー「すみませーん!」
イケメン「は、はい?」
マネージャー「そのボール、取ってくれませんか!?」
イケメン「はっはははい!」
ガッ ブン
マネージャー「えっ・・・」
ピッチャー「えっ」
オーライ ポスッ
マネージャー「・・・」
ピッチャー「・・・」
野球部部員一同「・・・」
スゲェェェェ!
オイ! アノキョリで!?
マネージャー!ゴー!
マネージャー「あっ・・・はい!」
イケメン「・・・!?」ダッ
マネージャー「・・・逃げられました」
エー! アシタサガソウゼ! ヨセヨー
マネージャー「すごい肩・・・」
なんだよこのハイスペック
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 02:33:59.08:qGGX29f60――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「ダメだった?」
イケメン「はい」
幼馴染「なんで!?あれだけの能力があれば、アイドルだろうと籠絡できるでしょうに!」
イケメン「い、いやそれはちょっと・・・」
幼馴染友「何が駄目なのかなぁ」
幼馴染「間違いなく性格だと思うけど」
幼馴染「サークルとか入ったら?」
イケメン「い、いまさらそんな・・・ムリ・・・ムリ・・・」
幼馴染友「講義中、隣の人に話しかけてみたり」
イケメン「そ、そんなことしたら、ウザイって、思われるかもしれませんし・・・」
幼馴染「あーもうアンタはどれだけネガティブなの!?一人ネガティブキャンペーンでもやってるの!?」
幼馴染友「正直イケメンさんに話しかけられて嫌な女の子はいないと思うよ?」
イケメン「あ、ありがとうございます・・・でもそんな気を使っていただかなくとも」
幼馴染「というかなんであんた今だに敬語なの!?幼馴染友ちゃんのほうが先になじんじゃってるじゃない!」
幼馴染友「いやぁ、なんか話しやすいんだよ」
幼馴染「・・・えっ?」
幼馴染友「え?」
イケメン「え?」
幼馴染「今の結構重要なポイントよ・・・?」
イケメン「ごめん、わからないんだけど」
幼馴染「気づきなさいよ!コミュ障のアンタに対して『話しやすい』よ!?
つまりあんたは自分が思ってるより話し易いのよ!」
イケメン「そ、そうなの・・・!?」
幼馴染友「少なくとも私は話しやすいと思ったよ。男の子って、皆がつがつしてて・・・あんまり私、そういうの、駄目だから」
幼馴染「この子の性格もあるのかな。とにかく、大人しい系の子はアンタの性格ですら問題ないかもしれないってことよ!」
イケメン「な、なら・・・話しかけても」
幼馴染友「大丈V!」
幼馴染「古い!とにかく明日話しかけてみること!いいね!?」
イケメン「ごめんなさいムリです」
幼馴染「駄目すぎる!?」
イケメン「は、話しかける、キッカケとか、つ、つかめなくて・・・」
幼馴染「うーん・・・私たちはなんで友達になったんだっけ?」
幼馴染友「席が隣だったからかなぁ」
イケメン「そ、それだけで!?」
幼馴染友「実際十分だもんねぇ。友達って気が付いたらなってるものだし」
幼馴染「皆そんな感じだもんね」
イケメン「ほ、ほほう・・・」
幼馴染「あ、トイレ行ってくる」
イケメン「出て左」
幼馴染「ごめん知ってる」
イケメン「そ、そうか」
パタン・・・
イケメン「・・・」
幼馴染友「・・・」
イケメン「・・・(気まずい!気まずい!気まずさで死んじゃう!神様!仏様!助けてください!いやばばばば!!)」
幼馴染友「イケメンさん」
イケメン「はっはひ!?」
幼馴染友「え?いや、どうして急に友達を作りたくなったの?」
イケメン「え?」
幼馴染友「あ、いや、単純に気になっただけで」
イケメン「あ、えーと・・・その・・・」
幼馴染友「無理に言わなくてもいいよ。急にあの子に呼び出されて、びっくりしちゃったから」
イケメン「そ、その・・・」
幼馴染友「うん?」
イケメン「え!いや・・・(流石にオナニーにマンネリがきて、幼馴染をレイプしようとしたら、こうなった、とは言えないよなぁ・・・)」
幼馴染友「イケメンさん」
イケメン「は、はい」
幼馴染友「もしも・・・」
イケメン「はい」
幼馴染友「私も、人の心が読める、って言ったら、どうする?」
イケメン「えっ!?ええええええええええ!!?」
イケメン「あの!いや、その!これは!その!あの!えーと!その!」
幼馴染友「冗談だよ」クス
イケメン「はっ・・・そ、そうだよね・・・アハハ・・・」
幼馴染友「・・・今!」
イケメン「はい!?」
幼馴染友「ため口で、喋った!」
イケメン「えっ?そうでしたか?」
幼馴染友「敬語に戻すのなし!はい!ため口で喋る!」
イケメン「あ・・・う・・・わかったよ」
幼馴染友「よし」
イケメン「・・・」
幼馴染友「イケメンさん」
イケメン「ほはい!?」
幼馴染友「いちいち驚かないでよ。好きな子とか、いるの?」
イケメン「ええええええおぼばっ!?」
幼馴染友「うわっ、ちょっと、落ち着いて?」
イケメン「は、はい」
幼馴染友「ぶっちゃけ・・・」
ガチャ
妹「・・・お茶とお茶菓子をお持ちしました」
イケメン「(助かった・・・)」
幼馴染友「・・・ありがとね」ニコ
妹「いえ。では、ごゆっくり」
バタン
幼馴染友「よくできた妹さんだね」
イケメン「え?あ、だ、だろ?」
ガチャ
幼馴染「ふいー・・・」
イケメン「お、おかえり」
幼馴染友「おかえりー」
幼馴染「ただいま。で、何か進展は?」
イケメン「な、何かあったっけ・・・?」
幼馴染友「ないんじゃないかなぁ」
幼馴染「そう・・・」
幼馴染「うん?」
幼馴染友「ん?」
幼馴染「待って?今なんて?」
イケメン「え、お、俺何か言った?」
幼馴染友「特に変なことは言ってないよ?」
幼馴染「・・・ため口になってる!?私がトイレいってる間に、何が!?」
幼馴染友「何にもないよ♪」
幼馴染「・・・じゃあ、いいや。進展はあったみたいだし、今日は帰ろうか」
幼馴染友「・・・そだね。じゃ、また明日」
イケメン「え、あ、おう・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「・・・」テクテク
イケメン「・・・」テクテク・・・
――――――――――――――――――――――――――――
教授「であるからして、文章の構造を端的に説明すると・・・」
イケメン「・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「・・・」モグモグ
イケメン「・・・」モグモグ
――――――――――――――――――――――――――――
ツギハー アイオイー ツギハー アイオイー
イケメン「・・・」
イケメン「・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「ただいま・・・」
妹「おかえり。晩御飯作るね」
イケメン「え、あ、おう・・・。母さんは」
妹「今日は遅くなるって」
イケメン「・・・あぁ」
妹「お兄ちゃん」
イケメン「なんだ?」
妹「最近、楽しそう」
イケメン「・・・そうか?」
妹「うん」
イケメン「そうか・・・」
妹「私ね」
イケメン「うん」
妹「お兄ちゃんの事、大好きだよ」
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:15:19.71:qGGX29f60妹「でもね?」
イケメン「・・・?」
妹「私はやっぱり、妹だから」
イケメン「・・・どうしたんだ、急に」
妹「・・・ううん?なんでもない」
イケメン「・・・そうか」
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「じゃあまず今日は、『話題を作る方法』から行くよ!」
幼馴染友「いえーどんどんぱふぱふー」
イケメン「ぱ、ぱふぱふー」
幼馴染「そこだけ引っこ抜くと何かエロいよ・・・」
イケメン「え、あぁ、ごめん」
幼馴染「まずは話題を作らなきゃ何も始まらないんだけど、簡単に話題を作る方法があります!」
幼馴染友「おお、それは?」
幼馴染「アクシデントです!」
幼馴染友「アクシデント?」
幼馴染「そう、たとえば、ギャルゲーでありがちな・・・『あ、ハンカチ落としたよ』
とか!」
幼馴染友「きゃー、定番ー!」
女子達は楽しそうだな
250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:24:10.41:qGGX29f60幼馴染「では今回は、これをやってみましょう!はいっ!」
ファサ・・・
イケメン「・・・」
イケメン「・・・え?」
幼馴染「さっさとやりなさいよこのウスノロ!」
イケメン「え、ええ!?」
幼馴染「今すぐハンカチを拾って、『これ、落としましたよ』ってかっこよく言うのよ!」
イケメン「・・・」
バッ!
イケメン「あ、あの、こここっこれ!おと、落としましたよ!?」
幼馴染「どもりすぎ!」
幼馴染友「まぁまぁ」
幼馴染「甘やかしたら駄目だよ。すぐつけあがるんだから!」
イケメン「つ、つけあがらないよ!」
幼馴染友「優しいんだねぇ。幼馴染は」
幼馴染「べ、別に!それからこの別にって言うのもツンデレとかじゃないし!」
幼馴染友「ならいいよーうふふー」ニヤニヤ
幼馴染「それ絶対本気で思ってないでしょー!?」
幼馴染友「わー幼馴染がおこったーいけめんさんたすけてー」
イケメン「え、あ、うん・・・」
イケメン「幼馴染」
幼馴染「え?」
イケメン「どう、どう・・・」
ナデナデ
イケメン「昔から、何故か、癇癪を起した時には、こ、こうやって頭をなでてやると、大人しくなるんだよ・・・」
幼馴染「・・・え・・・あ・・・」
幼馴染友「へぇーはーふぅーん?」
幼馴染「はっ、恥ずかしいってば!!」バキッ!
イケメン「ガフッ!」
ドズン
イケメン「あれ、おかしいな・・・」
グラッ・・・
幼馴染友「・・・イケメンさん!危ない!」
イケメン「え」
パシッ
幼馴染「あ、あれ・・・?」
幼馴染友「中身、空だった、とか・・・?」
イケメン「いや、これ・・・引っ越した時に、ちゃんと整理してないやつだな・・・
書類ばっか入ってる・・・」
幼馴染「え、紙って地味に重いんじゃあ・・・」
コンコン ガチャ
妹「ご説明しましょう」
幼馴染友「完全に聞いてるよね妹ちゃん?」
妹「お兄ちゃんは小さいころから体を鍛え続けているので、腕力も脚力も異常なんですよ」
幼馴染「そうだったの!?」
イケメン「ちょっ・・・」
妹「本人はその事を隠したがっているようですがね」
幼馴染友「いい体してるとは思ったけどねぇ」
妹「背も高いですし、おそらく喧嘩したらものすごく強いでしょうね」
イケメン「いや、喧嘩とか・・・怖い・・・」
幼馴染友「それにしても、なんでそんなに鍛えてるの?」
イケメン「えっ」
幼馴染「気になる」
イケメン「えぇ・・・」
妹「なんでも昔、何かあったらしくて・・・ある日を境に、急にトレーニングに励みだしました」
イケメン「ちょっ妹!」
妹「流石にこれ以上は本人の口から聞いてくださいね!では」
ガチャ
説明しよう!
269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:40:52.27:N3v+s5m80
以上だ!
270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 03:41:19.04:qGGX29f60幼馴染友「気になる」
幼馴染「さぁ話せ」
イケメン「む、ムリ・・・」
幼馴染友「むぅ・・・」
幼馴染「まぁ、大方TVの戦隊ものにでも感化されたんじゃないの?」
イケメン「は、はは・・・」
幼馴染友「(どうもそういうのじゃない気がするんだけどなぁ・・・)」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「今日も疲れた・・・早く帰ろう」
ドン
イケメン「(下向きすぎてた)あ、あの、ご、ごめんなさ・・・」
マネージャー「あ、こちらこそすみません・・・」
イケメン「・・・」
マネージャー「・・・」
イケメン「で、では・・・」
マネージャー「あ、あああああああああ!!この前の人!」
イケメン「・・・」ダッ
マネージャー「ちょ、ちょっと、ちょっと待ってください!」
イケメン「・・・は、はい・・・」
マネージャー「あの、野球とかお好きですか?」
イケメン「い、いえ、その、あまり・・・」
マネージャー「お嫌いですか・・・」
イケメン「え、あの、その、どちらかというと・・・その・・・」
マネージャー「じゃあこれから好きになったり!」
イケメン「え!?」
マネージャー「まずは見学だけでも!まずは見学だけでも!」
イケメン「え、いや、その・・・えと・・・」
部長「お、マネジじゃん。何やってんだ」
マネージャー「あ、部長!見てください!この前の人です!」
部長「このかっこいい兄ちゃんがどうした。なんだマネジ、ナンパか?」
マネージャー「ちーがーいーまーす!おとといの遠投の人ですよ!」
部長「おとといは俺いねぇぞ」
マネージャー「あ、そうでしたか。この人すごいんですよ!フェンスの外からボールをグラウンドまで投げ返したんですよ!しかも丁度ピッチャーの位置に!」
部長「へぇ、そりゃすげぇなぁ・・・たしかに、いい体つきしてんじゃねーか」
イケメン「ひ、あ、はぁ・・・」
部長「だが」
マネージャー「はい?」
部長「こいつは違うわ。なんだろうな。武士の目をしてない、っていうわけじゃあないんだが・・・こいつは、別の事をするために、こんだけ鍛えてるんだろ。
本人の意思を尊重しないなんざ、俺の流儀に反するわ。おい、行くぞ、マネジ」
マネージャー「え、あ、はい!」
部長「悪かったな兄ちゃん。・・・ただ、野球部に入りたかったら、いつでも連絡くれ」
テッテレテーン 部長のメールアドレスを手に入れた!
イケメン「あ、はい・・・(なんだろう今の・・・)」
部長に掘られたい///
288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:04:28.96:qGGX29f60――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「メルアドをゲットした!?」
イケメン「・・・」コクコク
幼馴染友「やったねぇ!男の子、女の子?可愛かった?」
イケメン「し、身長190cmくらいの・・・屈強な男性」
幼馴染「男かぁ・・・」ホッ
幼馴染友「まさか・・・イケメンさんは、そっちの人!?」
イケメン「い、いや、違うよ、実は・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「ということがあって」
幼馴染「・・・そんなすごかったんだ」
幼馴染友「いっその事、野球部に入ったらだめなの?」
イケメン「・・・それは」
イケメン「・・・それは、できない」
幼馴染友「理由が、あるみたいだね」
幼馴染「それならしょーがないか。とりあえず、自己紹介メールでも送っておけば?」
イケメン「えっ」
幼馴染「いや、そんな動揺するほどのことでも・・・」
幼馴染友「(部長ルート・・・)」
イケメン「で、でも、なんて送ればいいか・・・」
幼馴染「んなもん適当でいいのよ。どこ学部の○○ですよろしくしゃーす。今日はありがとしゃーすとでも書いておけばいいのよ」
イケメン「・・・学部の、イケメンです、よろしく、しゃーす・・・」
幼馴染「本当に書いちゃうの!?」
幼馴染友「・・・いいんじゃないかな?もう」
イケメン「・・・送信ボタンが押せない」
幼馴染「・・・」イラッ
ピッ
イケメン「あっ」
部長ルートww
294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:10:19.76:qGGX29f60ピッ
イケメン「あっ」
幼馴染「送信完了」
幼馴染友「ファインプレー!」
イケメン「き、キモイとか思われたら・・・どうしよう・・・」
幼馴染「気にし過ぎだって・・・」
ヴーン ヴーン
イケメン「きっ、きた!」
幼馴染「返信はやい!」
幼馴染友「(もしかしたらもしかする!?」
幼馴染「幼馴染友ちゃん漏れてる漏れてる!」
幼馴染友「はっ」
幼馴染「内容は!?」
イケメン「え、えーと・・・」
From 部長
件名 無題
はっはっは!今日はマネジが失礼なことをして悪かったな!
俺は経済学部の3回生、部長だ!よろしくな!
ところでうちのマネジがお前のメルアドを知りたがっているのだが・・・
教えていいか?
幼馴染「これは・・・(もしやマネージャーって子・・・!)」
幼馴染友「これは・・(もしや部長・・・!)」
イケメン「ど、どうしたの?」
幼馴染「不本意だけど・・・『よろしくお願いします。別にかまいません』って
送っときなさい」
イケメン「不本意・・・?」カコカコ ピッ
幼馴染友「(最高の展開だわ)」ジュル・・・」
幼馴染「幼馴染友ちゃんよだれよだれ!!」
幼馴染友「はっ」
幼馴染「というか口でジュルって言う人初めて見た」
ヴーン ヴーン
イケメン「きっきた!」
幼馴染「内容は!?」
イケメン「というかに、二件来てる!」
幼馴染友「・・・2件?」
イケメン「一件目は部長・・・もう一つは、し、知らないアドレスから・・・」
幼馴染「それマネジちゃんよ多分」
イケメン「そ、そうなの?」
幼馴染友「とりあえず順に開いて」
イケメン「まずは部長のものが・・・」
From 部長
件名 無題
ありがとう!寛容な男で助かった!
マネジには俺から教えておくわ!
じゃあな!
イケメン「それから・・・」
From ...ezweb.jp
件名 マネージャーです
今日はすみませんでした。あと、実は貴方に相談したいことがあるのですが、
明日の放課後、お時間空いてますか?
幼馴染友「これフラグだよ!完全フラグだよ!」
幼馴染「幼馴染友ちゃんテンション高いね!?」
イケメン「え、あ、その・・・ど、どう返信したら・・・」
幼馴染「・・・さぁ、適当に返事しといたら?自己紹介して、
・・・行くか行かないかは、アンタが決めればいいじゃない。
あと、部長にはもう返信しなくていいわよ」
幼馴染友「えー!?ここからじゃない!?」
イケメン「お、幼馴染友ちゃんは何を期待してるんだ!?」
幼馴染「・・・うっさいわね、さっさと返信しなさいよ!ホラ!早く!」
幼馴染友「(わかりやすいなぁ・・・)」
イケメン「あ、え、う・・・」
幼馴染友「そうだ!」
幼馴染「?」
幼馴染友(ねぇ幼馴染ちゃん、こんなのはどう・・・?)ヒソヒソ
幼馴染(・・・えぇ!?)
幼馴染友「これだったら、いいでしょう?」
幼馴染「ま、まぁ・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
店員「いらっしゃいませ。一名様ですか?」
イケメン「は・・・(いや、今日は違うんだった)
いえ、友人が・・・」
店員「かしこまりました。あちらの席でしょうか?」
マネージャー「・・・イケメンさん!」フリフリ
イケメン「ぁ・・・は、はい」
幼馴染友「着たみたいね」
妹「こういうのって、テンションあがりますね」
幼馴染「何故か妹ちゃんまで・・・」
妹「私に隠し事は不可能だと思っておいてください」
幼馴染「え?」
妹「なんでもありませんー♪」
マネージャー「・・・わざわざ時間を割いていただいて申し訳ありません」
イケメン「あ、ぃぇ、その・・・」
マネージャー「その、話というのは・・・」
イケメン「は、はい・・・」
マネージャー「じ、実は、私、好きなんです!!」
イケメン「へ、ほぅえ!?」
幼馴染「!!」
幼馴染友「!!」
妹「・・・」ニヤッ
マネージャー「ぶ、部長の事が!」
イケメン「え!?あ、はい・・・ふぅ・・・(びっくりした・・・)」
幼馴染「びっくりしたぁ・・・ふぅー・・・」
幼馴染友「いや、これすら嘘かもしれないよ・・・」
妹「それはないですよ」
幼馴染「え?」
妹「多分ですけど。あの人は本当に部長が好きです」
幼馴染友「なんでわかるの?」
妹「えへへ、嫌だなぁ、多分ですよ、多分」
幼馴染「・・・(この子・・・)」
マネージャー「実は私、野球部の面々以外男友達がいなく」
イケメン「はぁ」
マネージャー「かといって女友達には恥ずかしくて相談できず」
イケメン「はぁ」
マネージャー「野球部の面々に知られるのも恥ずかしく・・・貴方に相談しようと思ったんです」
イケメン「は、はぁ・・・」
マネージャー「どうしたらいいでしょうか・・・」
イケメン「え、あの・・・そうですね・・・」
幼馴染「どもるな!早く!しっかりと、ハキハキしろ!」
幼馴染友「落ち着いて!幼馴染ちゃん!落ち着いて!」
妹「大丈夫ですよ、そのうちメールでも来ますから」
幼馴染「えっ?」
ヴーン ヴーン
妹「ほら」
幼馴染「・・・」
From イケメン
題名 無題
助けて!
男の人に自分の思いを伝える時って
どうすればいいんだ!?
幼馴染友「これさ」
幼馴染「ん?」
幼馴染友「文面だけみるとすごくいけない想像しちゃうよ」タラ
幼馴染「幼馴染友ちゃん鼻血鼻血!」
妹「お兄ちゃんはテンパると文章もまとも書けませんし」
幼馴染友「これ結構気ぃつかうね」
幼馴染「私たちの返事がそのままあの子の行動につながるわけだから・・・」
妹「あの、でも早く返信してあげないと」
マネージャー「あの・・・?」
イケメン「えっ?あぁいや大丈夫うんなんでもない気にしないでそうだねうん大丈夫なんでもない気にしないでうんちょっと待ってねもうちょっとでいい案が浮かぶんだけどなーははは」
幼馴染「ちゃんと喋れてる・・・けどなんか違う!」
妹「焦りすぎるとああなります」
幼馴染友「息継ぎしてないけど、大丈夫なのかな・・・?」
幼馴染「とりあえずテンプレ書いて送っておいてあげよう・・・」
ピッ
イケメン「・・・!!」 バッ カチャッ
マネージャー「えっ!?」
イケメン「え、あぁ・・・き、気にしないで・・・そ、それより」
マネージャー「はい」
イケメン「まずは状況の整理からかな。①部長との付き合いはどれくらい?②部長に彼女はいる?③部長の好みのタイプとかを聞いてみた?」
マネージャー「(①・・・?)ええと、部長とは、大学で初めてで・・・私が野球部に入ってから一年目なので、半年くらいでしょうか・・・。彼女はいないと思います。
あと、好みのタイプは・・・聞いてないですね」
幼馴染「完全に丸暗記じゃない。というかよくあの一瞬で完璧に文面を暗記できるわね・・・」
妹「お兄ちゃんは暗記力が伊達じゃないんです。本気を出せば六法の暗記だって一日でできます」
幼馴染「さっきからイケメンすごすぎじゃない!?なんなのその無駄に秀でた能力の数々!?」
妹「他にもたくさんありますよ」
幼馴染友「というか、うっかり私たちが聞いてない前提なのを忘れて、つい『部長』って打っちゃったけど・・・
なにも気にしてないねぇ・・・」
妹「お兄ちゃんは、基本的に人を疑うことを知りませんから」
幼馴染「重度のお人よしだものね・・・」
幼馴染友「・・・」ニヤニヤ
イケメンって怖い
331:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:58:20.69:LCmZEzuF0
いいなネガティブスーパーマン
332:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 04:58:48.24:qGGX29f60幼馴染「何よ」
幼馴染友「別に?」
妹「あ、多分またメールきますよ」
幼馴染「そうね・・・。次は『この情報を踏まえた上でどうしよう』的な感じかしら」
ヴーン ヴーン
幼馴染「きた!」
From イケメン
件名 無題
部長とは知り合って半年、彼女はなし。好みのタイプは知らない!
こんな感じ、どうしたらいい!?
幼馴染友「何度も言いますが・・・」
幼馴染「気持ちはわかるよ。気持ちは」
幼馴染友「この状況を全く私たちが知らないとしたら、完全に部長好きじゃないむっはぁー!!」
幼馴染「ちょっ、幼馴染友!落ち着いて!」
妹「あの、早く返信してあげないと・・・」
幼馴染「え?」
マネージャー「あの・・・」
イケメン「・・・」ゴクゴク
イケメン「すみません」
店員「はい?」
イケメン「コーヒーのおかわりください」
店員「かしこまりました」
トトト・・・
カチャ
店員「お待たせいたしました。おかわりでございます」
イケメン「ありがとうございます」ゴクゴク
イケメン「すみません」
店員「・・・はい?」
イケメン「コーヒーのおかわりください」
店員「は・・・?は、はい・・・」
トトト・・・
カチャ
店員「お、おかわりでございます」
イケメン「ありがとうございます」ゴクゴク
マネージャー「あ、あの・・・」
イケメン「すみません」
店員「は・・・はい・・・?」
イケメン「コーヒーのおかわりを・・・」
幼馴染「ひたすらコーヒーを飲んではおかわりをくりかえしてる!?」
妹「お兄ちゃんは極度にテンパると何をするかわからないのです・・・」
幼馴染友「と、とにかく早く返信したげなよ!」
幼馴染「う、うん!」
カコカコ ピッ
ヴーン
イケメン「!!」 バッ! ガチャッ!!
マネージャー「ひっ!?」
イケメン「あの・・・えっと・・・その・・・」
イケメン「それだったらもう告白しちゃったらどう?きっと部長さんはモテるだろうし、待つ事にメリットはないんじゃないかな!
とにかく、部長にアプローチをかけたり、アクションを起こしてみればいいんじゃないかな!・・・猫の絵文字」
マネージャー「・・・猫の絵文字?」
イケメン「あ、いや、その、なんでも・・・」
幼馴染友「幼馴染ちゃん・・・」
幼馴染「ごめん!いつもの癖で!」
妹「あの絵文字可愛いですよね」
幼馴染「わかってくれる!?」
幼馴染友「それより、次のメールの返信考えた方がいいんじゃないかな
イケメンさん次なにするかわからないし」
妹「いや、たぶんそれは大丈夫です」
マネージャー「やっぱりそうですよね・・・うじうじするなんて、私らしくないですよね!」
イケメン「(いや、俺はいつものマネージャーさんを知らないのだが・・・)え、あ、うん・・・」
マネージャー「思い切って、当たって砕けてみることにします!今日は、ありがとうございました!」
イケメン「ぇ、あぁ、うん・・・」 スッ・・・
マネージャー「ああ、すっきりした・・・あれ?イケメンさん?」
イケメン「万札でいいですか・・・」
店員「一万円お預かりします」
マネージャー「ええっ!?」
幼馴染友「さりげなーくおごってる・・・!」
幼馴染「いっつもこうなのよね・・・」
幼馴染友「いっつもこうなの!?」
幼馴染「そ。昔っから」
妹「一応兄は、中学からバイトしてますからねぇ」
幼馴染友「中学から・・・?」
幼馴染友「中学から・・・?」
妹「ええ、色々ありまして」
幼馴染「朝3時に起きて、新聞配達してんのよ」
幼馴染友「はぁ・・・」
妹「幸いお兄ちゃんは頑丈で、筋力もありますので。問題はないんですがね」
幼馴染「・・・先週」
幼馴染友「先週?」
幼馴染「深夜まで遊んでた、私の隣町の友達が、アイツを見たって言ってたわ・・・」
幼馴染友「・・・隣町まで行ってるってこと!?」
幼馴染「たぶんね」
妹「範囲は広がっているような気はしましたが・・・そこまででしたか」
幼馴染友「ありえない脚力ね・・・」
マネージャー「あ、あの!」
イケメン「え、は、はい・・・」
マネージャー「今日は私のおごりだったはずなんですが!」
イケメン「そ、そんな話は聞いてませんが・・・」
マネージャー「とにかく!半分でもいいからおごらせてください!」
イケメン「・・・お、お断りします」
マネージャー「なんでですか!?」
イケメン「小さいころから、母に・・・『男なら、出会った女の子すべてに奢れる甲斐性を持ちなさい』と言われてきましたので・・・」
マネージャー「すごいお母さんですね!?」
イケメン「じ、自慢の母です・・・」
マネージャー「でも・・・」
イケメン「じゃ、じゃあ」
マネージャー「はい?」
イケメン「も、もし部長と付き合うことになったら、ほ、報告してください」
イケメン「ぼ、僕は、それを思いっきり冷やかします」
イケメン「そ、それで、チャラです」
マネージャー「・・・」
マネージャー「ふふっ」
イケメン「?」
マネージャー「面白い人ですね。じゃあ、私が振られたら、どうするんですか?」
イケメン「え、え」
イケメン「か、考えてませんでした・・・」
マネージャー「・・・」クスクス
イケメン「じゃ、じゃあその時は、落ち込む貴方を、励ますために、どこかに食事に連れて行きます」
マネージャー「それで私が払うんですか?」
イケメン「い、いえ、傷心中の女性に、お金は払わせたくないので、僕が、払います」
マネージャー「イケメンさんが払ってばっかりじゃないですか」
イケメン「だ、大丈夫です、たぶん、成功します」
イケメン「そして、僕は、貴方を、冷やかします」
マネージャー「ふふっ」クスクス
幼馴染友「ねぇ・・・これいい雰囲気なんじゃない!?」
幼馴染「ま、マネージャーちゃんが部長に振られたら・・・振られたら・・・」
幼馴染友「マネージャールート!?いや、部長ルート!!」
妹「落ち着いてください。大丈夫ですよ。お兄ちゃんの言う通りです」
幼馴染「本当!?ねぇ本当!?」
妹「は、はい・・・たぶん、ですが・・・」
幼馴染友「今のところは、ってこと?」
妹「そうなりますね」
幼馴染「・・・ん?」
妹「どうかしました?」
幼馴染「いや・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「成功したそうです」
幼馴染「やったー!」
幼馴染友「ひゃっほー!」
妹「いやっほー!!」
イケメン「あぁ、よかった、よかった・・・しょ、正直、俺がかかわったのに、玉砕とか、なったら
自殺しちゃうよ」
幼馴染友「言い過ぎじゃない!?」
妹「お兄ちゃんならやりかねません」
幼馴染「こいつのネガティブっぷりは知ってるでしょ?」
幼馴染友「えぇ・・・あぁ・・・うん」
幼馴染「部長が普通に女好きで良かったよ」
イケメン「い、いや、部長はバイセクシャルらしいんだ」
幼馴染「ええ!?」
幼馴染友「テンションあがってきた!」
イケメン「それを理解した上で付き合うかどうか聞いてきたらしい」
幼馴染「それでマネージャーちゃんがオッケーしたってこと・・・?」
イケメン「というか、『余裕です!大好物です!』って言ったらしい」
幼馴染友「というかそんな詳細にメール来るものなのねぇ」
イケメン「『約束だから』ってさ」
妹「律儀ですねぇ」
幼馴染「しっかりした子なのねー」
幼馴染友(あ!私たち約束の内容知らないんじゃ・・・!?)
幼馴染(あぁーっ!そうだった!!)
妹「・・・」
幼馴染「わ、私たちは、約束がなんのことか、知らないけどね!!」
イケメン「・・・は?」
幼馴染「え?」
幼馴染友「ん?」
イケメン「い、いや、聞いてたんじゃないの?3人とも」
幼馴染「え・・・?」
幼馴染友「は・・・?」
妹「忘れてた・・・」
幼馴染「ちょ、妹ちゃん!忘れてたって何!?」
妹「あの、お兄ちゃんは、異常に勘が鋭いんです・・・」
幼馴染友「何それ!?もうラノベによっちゃ戦えるレベルだよそれ!?」
イケメン「な、なんとなく気配がしたから、見てみたら。たまたま同じ喫茶店にいる三人を、見かけてさ」
幼馴染(え!?一回でもこっちみた!?)
妹(お兄ちゃんは、人の隙をついて相手を見れるので、私たちが偶然兄の方から気をそらしたか、
まばたきした時のどっちかです!)
幼馴染友(どんどんチートになってくね!?後者にいたっては達人級だよ!?)
イケメン「か、帰り際も会話が聞こえる位置だった、じゃん?しょ、正直、喫茶店でのメールは、ホント、助かった」
幼馴染「・・・うん!任せとけ!!」
幼馴染友(わーお)
妹(兄は、人を疑うことをしませんからねぇ・・・)
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「今日も疲れた・・・」
妹「お風呂あがりましたよ」
イケメン「おう・・・」
イケメン「妹よ」
妹「ん?」
イケメン「最近、何か・・・悩んでないか?」
妹「・・・別に」
イケメン「・・・そうか、ならいいんだ。悩みがあったら、いつでも俺に言えよ」
妹「うん。ありがとう」
イケメン「風呂行ってくる」
妹「・・・」
妹「お兄ちゃん・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染母「最近、やけに元気じゃない?」
幼馴染「そ、そう!?」
幼馴染母「何か、いい事でもあったの?」
幼馴染「ま、まぁね!」
幼馴染母「もしかして、男の子?」
幼馴染「ぇっ!?」
幼馴染母「イケメンくん?」
幼馴染「・・・!・・・!?」
幼馴染母「ドンピシャみたいね」
幼馴染「ち、違うよ!別に!全然違うよ!」
幼馴染母「・・・本当に?」
幼馴染父「本当か?」
幼馴染「お父さんまで!?」
幼馴染父「だってなぁ」
幼馴染母「ねぇ」
幼馴染「な、なによ!?」
幼馴染母「貴方昔、お父さんと大喧嘩したことあったじゃない」
幼馴染「・・・お、覚えてない」
幼馴染父「その時お前は、どれだけ叱っても反抗を続けてなぁ・・・ほとほと手を焼いたもんだ」
幼馴染母「ご飯抜きって言ったら、本当に食べないし、たたくわよ、って言ったら、ほほを差し出すし、
出ていきなさい、って言ったらホントに出ていくんだもの・・・」
幼馴染父「そんなお前が、一発で謝る魔法のことばがあったんだよ。なんだと思う?」
幼馴染「し、知らないよ・・・」
幼馴染父「『言うこと聞かないと、引っ越しするぞ』だ」
幼馴染「・・・!!」
幼馴染母「遠いところに行くって言っただけなのに、急に血相変えて泣き出してねぇ・・・」
幼馴染父「嘘だって言っても泣き続けるから、逆に困ったんだぞ」
幼馴染母「あのころから、家事を積極的に手伝ってくれるようになったのよねー」
幼馴染父「宿題も必ずやるようになったしな」
あら
389:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:03:13.87:N0BizxZ90
まあ
390:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:04:35.97:MWmfvpQe0
うふふ
395:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:06:45.24:qGGX29f60幼馴染母「私、ちょっとイケメン君に嫉妬したのよ?あんまりにも態度変わるから」
幼馴染父「まぁ彼にならうちの娘をやってもいいがな」
幼馴染「べ、別に引っ越しとイケメンは関係ないじゃない!」
幼馴染母「あの後『私いい子にできてる?引っ越ししない?イケメンと離ればなれにならない?』って
泣きながら毎日私の部屋に来た子は誰だったかしらね」
幼馴染父「愛されてるなぁ。ワシも嫉妬してしまいそうだ」
幼馴染母「おほほ」
幼馴染父「ははは」
幼馴染「・・・もう、寝る」
バタン!
幼馴染父「ははは、怒らせちゃったかな?」
幼馴染母「照れてるのよ」
幼馴染父「アイツもアイツで、意地っ張りなところがあるからなぁ」
幼馴染母「イケメン君も鈍感だしねぇ・・・」
幼馴染父「少しは素直になったらいいと思うんだけどなぁ」
幼馴染母「ほんと、そうよねぇ・・・」
イケメン「・・・はっくしょい!!」
コンコン ガチャ
妹「お兄ちゃん、風邪?」
イケメン「いや、違うと思う」
妹「ならいいんだけど・・・無理しないでね?」
イケメン「お、おう」
妹「おやすみ」
イケメン「おやすみ」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「・・・」
マネージャー「・・・」
マネージャー友1「・・・」
イケメン「あの・・・」
マネージャー友2「きゃー!喋った!」
イケメン「ひっ!」
マネージャー「こら!友2ちゃん!脅かしちゃ駄目!」
マネージャー友2「ご、ごめん」
マネージャー友3「それにしてもかっこいいよねー」
マネージャー友4「この人がうわさの恋のキューピッド?」
マネージャー友1「確かに神話に出てきそうな顔つきだもんねぇ~」
マネージャー友2「昔見た・・・ダビデ像だっけ?にちょっと似てない?」
マネージャー友1「わかるわかるー!」
マネージャー「いやぁ申し訳ありません、騒がしくて・・・」
ダビデ像って冗談抜きでイケメンだな
フルチンだけど
409:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:19:50.50:+Y0Ek1sH0フルチンだけど
ダビデって
410:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:20:07.43:qGGX29f60イケメン「え、いや、その・・・」
マネージャー「部長との話をすると、どうしてもイケメンさんのお話をすることになってしまい・・・」
マネージャー「そうしたら一度でいいから会いたいと・・・」
マネージャー友3「イケメンさんって、かっこいいですよね!彼女とかいるんですか!?」
イケメン「え、いや、あそその・・・」
マネージャー友1「どんな女の子がタイプなんですか?」
イケメン「え・・・あの・・・」
マネージャー友2「私の恋の相談にも乗ってもらえませんか?」
イケメン「あぁ・・・えと・・・」
マネージャー「質問は一個ずつ!あとイケメンさん困ってるから!」
マネージャー友3「えぇー」
マネージャー友1「ぶーぶー」
マネージャー「ぶーぶー言わない!」
マネージャーの友人たち「はーい」
でもこいつオナニーマスターなんだよな
413:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:23:31.19:2OBfi32S0
そ う い え ば
416:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:27:11.98:qGGX29f60マネージャー「質問は挙手制。当てられてから喋ること」
マネージャーの友人たち「はーい」
マネージャー友1「はい!」
マネージャー「はい友1ちゃん」
マネージャー友1「彼女はいるんですか!?」
マネージャー友2「おお・・・」
マネージャー友3「ファインプレー」
マネージャー友4「わくわく」
イケメン「い、いません・・・」
マネージャー友人’s「キャー!!」
イケメン「ひっ!」
マネージャー「おどかさない!」
マネージャー友2「はい!はい!!」
マネージャー「はい友2ちゃん」
マネージャー友2「彼女いないってことは、その、男性が好きなんですか!?」
マネージャー友3「きゃー!!」
イケメン「えっ、いや、違います・・・その、女性が、好きです」
マネージャー友人’s「きゃー!!」
イケメン「(何をいっても悲鳴を上げられる・・・こまった・・・)・・・?」
マネージャー「ちょっと皆、落ち着いて・・・」
マネージャー友2「これだから男いるやつは・・・」
マネージャー友3「余裕があっていいわよねぇ~?」
マネージャー「うるさいなぁ!もう!」
キャッキャウフフ
マネージャー友4「まぁ、いっつもこんな感じなので」
イケメン「は、はぁ・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「凄まじく疲れた・・・」
妹「お疲れだね」コト
イケメン「ありがとう妹よ・・・」
妹「まぁこうなるのはわかってたからさ」
イケメン「ほはぁ・・・」
妹「そういえば、今日は幼馴染さんと幼馴染友さん来ないね」
イケメン「そういえば・・・」
妹「まぁ、たまには忙しい日もあるよね」
イケメン「そうだな」
イケメン「(彼女、か・・・)」
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「・・・」
幼馴染「・・・」 バタバタ
幼馴染「・・・」 バフバフ
幼馴染「・・・ダメだ」
幼馴染「なんか、意識してしまう・・・」
ヴーン ヴーン
幼馴染「ひっ!」
From 幼馴染友
件名 やっほ☆
今日は行かなくていいの?
メールないなんて珍しいじゃん(・ω・)
幼馴染「えー・・・」
幼馴染「どうしようかなぁ・・・」
イケメン「・・・」
イケメン「・・・」
妹「心配?」
イケメン「のうわ!」
妹「さっきからずっと携帯きにしてるじゃん」
イケメン「まぁな」
妹「隣なんだから、直接行けばいいのに」
イケメン「え!?でも、それは・・・」
妹「さぁさ!さぁさ!」
イケメン「え・・・?あ、お、おう、わかった、行く!行くから!」
妹「それならよろしい」
イケメン「・・・じゃ、行ってくる」トントン
妹「うん。行ってらっしゃい」
ガチャン・・・
妹「行ってらっしゃい、お兄ちゃん・・・」ポロ
妹…
439:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 06:49:22.17:qGGX29f60――――――――――――――――――――――――――――
ピンポーン
幼馴染「あひょう!?」
幼馴染「あ、イケメンか・・・」
幼馴染「どうしよ、どうしよ・・・!」
ハイハーイイマデマスネー
幼馴染「ってお母さん!?今私悩んでるじゃん!行っちゃうんだ!?」
――――――――――――――――――――――――――――
ガチャ
幼馴染母「こんばんわ、イケメンくん。こんな時間に、どうしたの?」
イケメン「え、いや、その、特に用ってわけでは・・・」
幼馴染母「ふぅん。じゃあ、今度の日曜日ヒマ?」
イケメン「え?あ、はい」
幼馴染母「こんどの日曜日ね、うちの近くでお祭りがあるの。
せっかく浴衣まで買ってあげたのに、うちの子ったら行こうとしないのよ・・・」
イケメン「はぁ・・・」
幼馴染母「だから、イケメン君が連れて行ってあげてくれない?」
イケメン「はぁ!?」
幼馴染母「拒否権はなくってよ」
イケメン「えぇ!?いや、その・・・」
幼馴染「お母さん!!」ドタドタ
幼馴染母「ちっ、邪魔が入ったか・・・。じゃあイケメン君。考えておいてね」トトトーッ
幼馴染「大丈夫!?お母さんに変なこと吹き込まれてない!?」
イケメン「だ、大丈夫だよ・・・」
幼馴染「あ、あのさ」
イケメン「な、何?」
幼馴染「――今度の日曜日、暇?」
イケメン「・・・え?」
幼馴染母「流石、うちの子ねぇー・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「というわけで祭りに行ってくる」
妹「楽しみだね!」
イケメン「え、お前も行くの」
妹「当然じゃない?」
イケメン「まぁいいか」
妹「(あっさり許可しちゃうのがまたねぇ・・・)」
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染「じゃ、じゃあ、行ってくるから」
幼馴染母「しっかりやるのよ」
幼馴染「な、何をよ!」
バタン!
幼馴染父「あの子も、昔のお前に似てきたな・・・」
幼馴染母「イケメン君も、昔の貴方に似てきたわよ?」
幼馴染父「はっはっは、そりゃ嬉しいな」
幼馴染母「顔以外」
幼馴染父「・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
幼馴染友「やっ」
幼馴染「なんでいるの・・・」
幼馴染友「妹ちゃんからメールもらって」
幼馴染「つっこみたいところは山ほどあるわ・・・」
イケメン「・・・」
妹「ども!」
幼馴染「・・・」
幼馴染友「やっほ!」
イケメン「い、行こうか・・・(なんか幼馴染が怖い)」
幼馴染「えぇ・・・」ゴゴゴ・・・
妹「(私だって、意味もなくついてきたわけじゃないんですよね。これが)」
幼馴染友「(やばい、私何も考えずに来ちゃったけど、いいのかこれ)」
イケメン「・・・」
イケメン「よし、俺、屋台で色々買ってくるわ。三人はここで待っててくれ」
幼馴染「私も一緒に・・・」
妹「お兄ちゃんなら大丈夫です。任せましょう」
幼馴染友「どうせ全部おごってくれそうだもんねぇ。一緒に行っても」
イケメン「くれぐれも、はぐれるんじゃないぞ!」
ダッ
妹「ああいうのって、自分ははぐれないって、わかってるから言えるんですよねぇ・・・」
幼馴染「ずるいよね・・・」
幼馴染友「・・・」ニヨニヨ
幼馴染「何よ」
妹「なんですか」
幼馴染友「いや、なんにも」ニヨニヨ
イケメン「妹はりんご飴、幼馴染友ちゃんはわたがし、幼馴染は・・・ん?」
イケメン「あそこの品物っぽいな・・・」
イケメン「あ、あの・・・」
女「はい、いらっしゃいま・・・」
イケメン「・・・?」
女「うわあああああああああああ!!?」
イケメン「ひっ、ひい!?」
女「うわぁ!この前のイケメンの人だ!」
イケメン「え、あのその・・・あ、この前、ぶつかった人ですか?
あのときはすみません・・・」
女「いえいえ!そんなことより私、ここで手作りの小物を売ってるんです!
良かったら見ていってくれませんか!?」
イケメン「え、あ、はい・・・」
イケメン「・・・(なんでだろう)」
イケメン「・・・これで (なんとなく)」
女「300円になります♪」
女「ありがとうございましたー♪」
イケメン「あ、ありがとうございました」
タッタッタッ
女「・・・まさか、アレを選ぶとはなー」
女「振られちゃったか。たはは」
女「でも、この中からアレを選びとれるんなら・・・」
女「幸せに、なってくれるよね」
「すみませーん」
女「はい?いらっしゃいませぇー!」
イケメン「なんだろう・・・」
イケメン「なんだか、嫌な予感がする・・・!」
タッタッタ・・・
――――――――――――――――――――――――――――
部長「おい、嬢ちゃん方・・・」
妹「はい・・・」
部長「災難だったなぁ!変なのに絡まれて!はっはっは!」
妹「いえいえ、助かりました」
マネージャー「ああいう、無粋な輩はさっさと朽ち果てればいいんですよ本当」
幼馴染「まぁそちらの男性を見られた瞬間逃げていきましたし、何もされませんでしたし」
幼馴染友「(おっきいなーこの人・・・)」
部長「・・・ん?」
妹「はい?」
部長「なるほど、なるほどなぁ・・・これは面白いことになってるみてぇだ」
マネージャー「・・・?」
部長「そこの小さい子、『これからは』どうだ?」
妹「おそらく、貴方がたとは、二度と会うことはないと思います。残念ですが・・・」
部長「そうかそうか!それもまた一興ってもんだ!はっはっは!
おい!いくぞ、マネジ!」
マネージャー「はい!」 トトト・・・
幼馴染友「・・・あの人が部長さん!?」
妹「今更ですか!?」
イケメン「なんだろう、あっさりと嫌な予感が消えた」
イケメン「あ、いたいた、おーい」
妹「おにいちゃん!こっちですよー!」
イケメン「ふぅ、疲れた」
幼馴染「早かったね」
イケメン「うん、まぁ、うん・・・」
幼馴染友「?」
イケメン「はい、妹には、りんご飴、幼馴染友ちゃんには、わたがし。
それで、幼馴染には・・・はい、ベビーカステラ」
妹「わーい!」
幼馴染友「大好物!」
幼馴染「ありがと・・・(なんか、違和感・・・?)」
イケメン「じゃ、適当に回るか」
幼馴染友「・・・最初から、まわりながら買ったら、駄目だったの?」
イケメン「え、だって、」
イケメン「君たち、おなか減るじゃん」
幼馴染友「・・・」
幼馴染「こういうヤツなの」
妹「こういう人なんです」
幼馴染友「さいでっか・・・」
イケメン「な、なんで関西弁?」
――――――――――――――――――――――――――――
妹「・・・」
スッ
店員「・・・ええ!?特賞!?ビッグぬいぐるみ・・・!?」
幼馴染「いえー!」
幼馴染友「すごいねぇ妹ちゃん」
イケメン「はは、相変わらずだな」
幼馴染「相変わらずなの!?」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「・・・」
パンッ パシッ パンッ パシッ
パンッパンッパン・・・ ゴトン
店主「お、おめでとう・・・」
イケメン「や、やった」
幼馴染友「何この化け物兄妹・・・」
幼馴染「・・・いつも通りよ」
――――――――――――――――――――――――――――
イケメン「つ、疲れた・・・」
幼馴染友「楽しかった!」
妹「ですねー!」
幼馴染「うん・・・」
妹「あ」
イケメン「どうした?」
妹「少し、用を足したくなってきました・・・」
イケメン「しかたないな・・・」
妹「乙女の花園に立ち入る気ですか!?このドスケベ!幼馴染友さん、ついてきてください!」
幼馴染友「おっしゃーいこー」
幼馴染「えっ・・・」
タタタ
ハヤクシナイトモレテシマイマス オオキイホウ? チガイマス!
イケメン「・・・」
幼馴染「・・・」
イケメン「あの」
幼馴染「ひゃい!?」
イケメン「えっ、えっ?」
幼馴染「えっ、あ、どうぞ!?」
イケメン「あ、さっき買ったんだけど、これ、き、気に入るかなって・・・」
幼馴染「・・・」
イケメン「ど、どうかな・・・」
幼馴染「きれい・・・」
イケメン「え、あ、うん、喜んで、もらえたなら・・・」
幼馴染「あ、ありがとう・・・」
イケメン「う、うん・・・」
幼馴染「・・・」
イケメン「・・・」
イケメン「(な、なにか・・・話さないと・・・き、きっかけが・・・!)」
ヴーン、ヴーン
幼馴染「ひゃっ!?」
イケメン「おうえっ!?」
幼馴染「メールだ・・・」
イケメン「お、俺も・・・」
幼馴染「・・・」 パチン
From 妹
件名 無題
お兄ちゃんは、鈍感です。
でも、誰よりも、鋭いのです。
ばーか
幼馴染「(妹ちゃんから、ばーかって言われたの・・・初めてかもしれない)」
イケメン「・・・」パチン
From 幼馴染友
件名 元気?
きっかけなんてね、
ささいなものだよ?
イケメン「そういや、メアド教えてたんだっけ・・・」
イケメン「・・・」
幼馴染「・・・」
幼馴染「あのさ」
イケメン「待った」
幼馴染「え?」
イケメン「先に、言いたい」
幼馴染「・・・うん」
イケメン「俺・・・」
幼馴染「・・・うっ、ひぐっ・・・」グス・・・
イケメン「ちょっ、ええ!?なんで泣いてんの!?」
幼馴染「だって・・・だっでぇ・・・」
イケメン「まだ、何も・・・!」
幼馴染「ぎいでる・・・ぎいでるから・・・言って?」
イケメン「俺・・・」
イケメン「俺、お前のこと、好きかもしれない」
幼馴染「ストップ」
イケメン「え?」
幼馴染「何?ここでかもしれない、って?
好きか嫌いかくらいはっきりせんかいいいいいい!!!!」
イケメン「え、ご、ごごめん!」
幼馴染「テイク2!!」
イケメン「俺・・・お前のこと、すぐふっ」ガリッ
幼馴染「・・・ここで噛む?」
イケメン「ご、ごめ・・・」
幼馴染「あーもういいわよ!私が言うわよ!私は!
ずっと!ずーっと!!何十年も前から!アンタの事が大好きだったのよ!!」
イケメン「ちょっ、声でかっ」
幼馴染「地味に誕生日覚えてるアンタが好き!私の好みを把握してるアンタが好き!
無意味にたくましい体のアンタが好き!根暗なくせに人一倍努力してるアンタが好き!!」
幼馴染「死ぬほど、狂いそうになるくらい!好きだったの!」
イケメン「お、俺も・・・」
幼馴染「だからども・・・」
イケメン「俺もずっと好きだった!恥ずかしくて言いたくないけど!
一生離したくない!愛してる!」
幼馴染「・・・(あ、無理だこれ、耐えられない)」
イケメン「すk・・・え?」
幼馴染「・・・(最高)」ダクダク
イケメン「ちょ、幼馴染、鼻血、鼻血ぃぃ!!?」
幼馴染友「はいはいティッシュティッシュ」
妹「はいはいえんだーえんだー」
イケメン「あ、ありがとう・・・って二人とも!?」
幼馴染友「愛してるーずっと好きだったー(棒読み)」
妹「一生離したくないー(棒読み)」
イケメン「やめてえええええええ!!」
幼馴染「!・・・!・・!!」ガクンガクン
イケメン「幼馴染が極度の恥ずかしさで痙攣してる!?」
幼馴染「イケメン」
イケメン「おお、ようやく目をさま・・・」
チュ
幼馴染友「・・・!!(戦慄)」
妹「・・・!!!!!(戦慄)」
イケメン「・・・え?」
幼馴染「一周まわって何かどうでもよくなった」
イケメン「・・・は、はは!流石だ!それでこそ俺の幼馴染だ!」
幼馴染「イケメン」
イケメン「な、なんだ?」
幼馴染「一生一緒にいてくれる?」
イケメン「お、おう・・・!」
幼馴染「結婚してくれる?」
イケメン「それは、ずっと前に約束しただろ?」
幼馴染「やっぱ、覚えてたんだ」
イケメン「結婚して、俺と同じ墓に入ってくれ」
幼馴染「くっさ」
イケメン「そ、それから・・・」
幼馴染「ん?」
イケメン「け、結婚した日には、そ、その暁には・・・」
幼馴染「・・・」
イケメン「お、お前を・・・」
幼馴染「なに?」
イケメン「レ、レイプしてやる!」
幼馴染「喜んで」
妹「えんだあああああああああああああああああああああああ」
幼馴染友「いやあああああああああああああああああああああ」
イケメン「うるさい!」
幼馴染「うるさい!」
終わり
>>559
GJ!
感動した!
そしてイケメンでも幼なじみも居ない俺の環境に絶望した
567:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:10:55.70:qGGX29f60GJ!
感動した!
そしてイケメンでも幼なじみも居ない俺の環境に絶望した
疲れた!異常なまでに疲れた!特に手が!!
これでこのSSは完全に終わりだ!なんかいつもより無意味に長くなった!!
読んでくれた人全員サンクス!!
あ、あと今回は含み多かったきがするごめん
お詫びに質問あったらうける
588:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:16:27.93:6U9nan3Z0これでこのSSは完全に終わりだ!なんかいつもより無意味に長くなった!!
読んでくれた人全員サンクス!!
あ、あと今回は含み多かったきがするごめん
お詫びに質問あったらうける
>>567
面倒くさくなって途中で無理矢理打ち切りにする流れかとヒヤヒヤした
こんな大団円で終わらせるとは思わなかった
妹と部長のやり取りで少しブギーポップを思い出したwwwwwwww
女の言ったベビーカステラの意味は?
とにかくこれで仕事に行ける
>>1乙
601:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:21:47.90:qGGX29f60面倒くさくなって途中で無理矢理打ち切りにする流れかとヒヤヒヤした
こんな大団円で終わらせるとは思わなかった
妹と部長のやり取りで少しブギーポップを思い出したwwwwwwww
女の言ったベビーカステラの意味は?
とにかくこれで仕事に行ける
>>1乙
>>588
女はベビカス関係ないでーす
幼馴染には、ベビカスの後に女んとこで買ったアクセを渡しました。
シロタエギクをモチーフにしたビーズアクセです。花言葉は「あなたを支える」とか
その時、あくせを買ったのと、偶然それを選んだ二つで「好きな人がいるんだな」と直感で感じたからです
ベビカスを渡したのは単に幼馴染だけ食べものないのはあれかなって思ったからです。
598:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:21:12.67:nzdM2Bsp0女はベビカス関係ないでーす
幼馴染には、ベビカスの後に女んとこで買ったアクセを渡しました。
シロタエギクをモチーフにしたビーズアクセです。花言葉は「あなたを支える」とか
その時、あくせを買ったのと、偶然それを選んだ二つで「好きな人がいるんだな」と直感で感じたからです
ベビカスを渡したのは単に幼馴染だけ食べものないのはあれかなって思ったからです。
>>567
なんでイケメンはムキムキになるまで体鍛えてん?
605:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:23:53.86:qGGX29f60なんでイケメンはムキムキになるまで体鍛えてん?
>>598
これは最後まで入れるか悩んだんですが、
実は幼馴染とちっさい、ちっさい頃に結婚の約束をイケメンはするのですが、
その時に幼馴染が「あたし、強い人が好き!とにかく強い人が好き!」
と言ったのが原因です。小さいころに鍛え始めて癖が抜くなくなったようです。
ちなみに戦隊モノに影響されてるのはイケメンじゃなくて幼馴染のほうだったってことですね。
569:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:11:27.25:OMJQ5dBc0これは最後まで入れるか悩んだんですが、
実は幼馴染とちっさい、ちっさい頃に結婚の約束をイケメンはするのですが、
その時に幼馴染が「あたし、強い人が好き!とにかく強い人が好き!」
と言ったのが原因です。小さいころに鍛え始めて癖が抜くなくなったようです。
ちなみに戦隊モノに影響されてるのはイケメンじゃなくて幼馴染のほうだったってことですね。
おつ!
578:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:13:06.74:Pks+GEjB0
>>1乙
イケメンがコミュ障になった経緯とか考えてあった?
590:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:16:56.42:qGGX29f60イケメンがコミュ障になった経緯とか考えてあった?
>>578
実はあります
イケメンは幼いころに父親を亡くし、片親といじめられてきました。
中学にあがるころにはいじめもなくなったのですが、人との付き合い方がわからない上、
バイトでとても疲れていたので、人とのコミュニケーションどころではなく、そのまま
ずるずると高校まで進んでいきます。ちなみに、高校まで幼馴染と一緒で、唯一の話相手でした。
大学が違うのは、イケメンが『自分は幼馴染の負担になってる』と思い、
受かる直前まで大学についてを幼馴染に隠していたからです
599:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:21:23.95:CGQHDs370実はあります
イケメンは幼いころに父親を亡くし、片親といじめられてきました。
中学にあがるころにはいじめもなくなったのですが、人との付き合い方がわからない上、
バイトでとても疲れていたので、人とのコミュニケーションどころではなく、そのまま
ずるずると高校まで進んでいきます。ちなみに、高校まで幼馴染と一緒で、唯一の話相手でした。
大学が違うのは、イケメンが『自分は幼馴染の負担になってる』と思い、
受かる直前まで大学についてを幼馴染に隠していたからです
>>1 乙
おもしろかった!
610:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:29:17.83:M3ZovPf80おもしろかった!
俺の質問かぶってた・・・orz
妹も特殊能力持ちだったりするの?
それっぽい描写が何回も出てきてたけど・・・
617:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:32:55.99:qGGX29f60妹も特殊能力持ちだったりするの?
それっぽい描写が何回も出てきてたけど・・・
>>610
妹も特殊能力持ちです
露骨に描いてみたのでなんとなくわかったかもしれませんが
軽い予知能力ですね。近い未来のことほどはっきりと見え、
遠い未来のことほどぼんやりと見えます。
624:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:37:18.74:1sDmBgkz0妹も特殊能力持ちです
露骨に描いてみたのでなんとなくわかったかもしれませんが
軽い予知能力ですね。近い未来のことほどはっきりと見え、
遠い未来のことほどぼんやりと見えます。
おつ!
632:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:41:00.12:nzdM2Bsp0
部長「そこの小さい子、『これからは』どうだ?」の意味が分からない。
それに対する妹の反応は分かるんだが…
641:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:44:48.75:qGGX29f60それに対する妹の反応は分かるんだが…
>>632
部長はとくに能力はないのですが、なんかすごい人です。
妹の顔を見てイケメンを思い出し、イケメンにくっつけてもらった自分が
その妹を助けることになったという数奇な運命に感心しています。
それから。なんとなく目つきが「運命とか読めそうだな」って思った妹に対し、
なんとなくこの質問を投げかけます。イケメンに近い人種だと思っていただければわかりやすいかと
636:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 08:42:25.80:s+5FQT7q0部長はとくに能力はないのですが、なんかすごい人です。
妹の顔を見てイケメンを思い出し、イケメンにくっつけてもらった自分が
その妹を助けることになったという数奇な運命に感心しています。
それから。なんとなく目つきが「運命とか読めそうだな」って思った妹に対し、
なんとなくこの質問を投げかけます。イケメンに近い人種だと思っていただければわかりやすいかと
乙!
面白かった!
663:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 09:04:54.20:Lampx0dw0面白かった!
あと
幼馴染「ありがと・・・(なんか、違和感・・・?)」
ここの違和感って?
664:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 09:06:24.00:qGGX29f60幼馴染「ありがと・・・(なんか、違和感・・・?)」
ここの違和感って?
>>663
ベビカスは『幼馴染の本当に欲しかった物』ではないんです
いつも確実に自分がピンポイントで欲しいものを持ってきてくれるイケメンが、
何故か今回だけそうでないものを持ってきたわけですから。
そりゃ本命は後で渡すもので、ベビカスは食べもんいるかなって思って買っただけなので、
違和感も感じます
675:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 09:12:16.64:lw6f6ZDX0ベビカスは『幼馴染の本当に欲しかった物』ではないんです
いつも確実に自分がピンポイントで欲しいものを持ってきてくれるイケメンが、
何故か今回だけそうでないものを持ってきたわけですから。
そりゃ本命は後で渡すもので、ベビカスは食べもんいるかなって思って買っただけなので、
違和感も感じます
乙!