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閑想閑話:島根大医学部と民間業者が医師用のマタニティー白衣を… /島根

 島根大医学部と民間業者が医師用のマタニティー白衣を初めて開発した。主な改良点は、白衣の腰部分にボタンやバックルを付けて調節できるようにした点。「それだけ?」と拍子抜けもしたが、女性が圧倒的に多い看護師向けのマタニティー白衣が以前から販売されている一方、服の上から羽織るタイプはなかったという現状を考えると、大きな一歩だ▲島根大医学部と同付属病院で昨年度、産前休暇を取得したのは57人で、半数以上は看護職。一方で、医師用マタニティー白衣を必要とする医員・研修医や教員らも15人に上った。島根大の医学生は半数近くが女性といい、今後、妊娠・出産を経験する女性医師は全国的にも増えるだろう▲医師の世界だけでなく、女性の活躍はあらゆる分野に広がっている。ただ、環境が追いついているとは言えない。今回の白衣について指摘する声は、妊娠した医師から上がったという。そうした声に耳を傾け、積極的に改善を進めていくことがまだまだ求められている。【細谷拓海】

毎日新聞 2011年8月26日 地方版

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