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北電が「やらせ」指示か 08年、道主催のプルサーマルシンポで

(08/26 12:29、08/26 13:35 更新)

 後志管内泊村の北海道電力泊原発3号機のプルサーマル計画で、道と地元4町村が2008年10月に開催したシンポジウムをめぐり、北電が社員に参加と推進意見の表明を求める「やらせ」を指示する文書をメールで送っていた疑いがあると26日、共産党北海道委員会が明らかにした。

 道庁で記者会見した同委員会によると、文書は「プルサーマル計画を確実に進めるためにも、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければと思っております」と明記。「今回が地元4町村で開催される最後のシンポジウムになる」として、協力を要請していた。21の部署に送信されたといい、日程やプログラムなども記載されていた。

 北電は08年4月に道と地元4町村に、プルサーマル計画実施に向けた事前協議を申し入れていた。道によると、08年10月のシンポは岩内町で開かれ、約380人が参加。質疑では計画をめぐり「エネルギー資源が確保できるのは重要で賛成」「人の手には負えないエネルギー。納得できない」などの声が会場から上がった。

 シンポの結果などを受け、高橋はるみ道知事は09年3月、計画受け入れを表明。北電は12年度中のプルサーマル実施に向けて準備を進めている。

 北電では1999年にも、泊3号機の増設をめぐって道が主催した会合で、社員に対し賛成意見を表明したり、手紙やメールで賛意を道に伝えるよう指示する「やらせ」が発覚していた。

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