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「こんな早くとは」 佐賀競馬、関係者も驚き | ||
交流戦や馬券の販売委託など荒尾競馬と関係を深めてきた佐賀競馬の関係者は、荒尾市の廃止方針に「厳しいという話は聞いていたが、こんな早くに決断するとは」と一様に驚きの表情を見せた。
2001年に中津競馬(大分県)が廃止されて以降、九州の地方競馬場は佐賀と荒尾の2カ所だけ。佐賀は土日、荒尾は平日開催と“すみ分け”し、07年から互いに馬券を委託販売しているほか、昨年10月からは競走馬の出頭数を確保するために交流レースを開催している。
佐賀競馬の管理者を務める坂井浩毅副知事は「荒尾は大幅な経費節減に取り組み、頑張っていると聞いていたが…」と驚き、鳥栖市の橋本康志市長は「昨秋から交流レースが始まったが、立ち直りのきっかけとはならなかったのだろうか」と話した。
一方で、関係者の一人は「佐賀競馬からみれば、プラス面とマイナス面の両方がある。あまり遠くない荒尾の廃止で、佐賀に客が流れてくる可能性もある」とみる。
佐賀競馬は10年度の売り上げが前年度比4・8%減の104億円で、2年連続の赤字決算の見込み。ピークだった1991年度の360億円と比べると、売り上げは3分の1以下に落ち込んでいる。赤字補てんに使ってきた財政調整積立金は06年度に底をついており、厳しい経営状況が続いている。 |
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2011年08月26日更新 |