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発砲:道仁会会長宅で1人重傷 78歳男逮捕 久留米

銃弾が撃ち込まれるなどした指定暴力団道仁会会長宅を調べる捜査員。外壁には捜査のための番号札が大量に張られ、門のそばの塀の上部が崩れている=福岡県久留米市上津町で2011年8月26日午前9時46分、本社ヘリから撮影
銃弾が撃ち込まれるなどした指定暴力団道仁会会長宅を調べる捜査員。外壁には捜査のための番号札が大量に張られ、門のそばの塀の上部が崩れている=福岡県久留米市上津町で2011年8月26日午前9時46分、本社ヘリから撮影

 26日午前2時45分ごろ、福岡県久留米市上津町の指定暴力団道仁会の小林哲治会長(55)宅の周辺住民から「数発の発砲音と爆発音が聞こえた」と110番があった。駆けつけた警察官が会長宅敷地内で機関銃や拳銃を所持していた住居、職業不詳、自称・巌野(げんの)平一容疑者(78)を銃刀法違反容疑などで現行犯逮捕した。県警の調べに対して巌野容疑者は「会長を殺すつもりで入った」と供述しているという。

 県警によると、現場の状況などから敷地内で2発の手投げ弾が爆発し、拳銃も数発発砲されたとみられる。同会系組員(30)が手投げ弾とみられる破片を腹などに受け重傷を負った。小林会長は自宅2階で就寝中で無事だった。巌野容疑者は指定暴力団九州誠道会(本部・同県大牟田市)系の元組幹部で、県警は抗争事件とみて捜査している。

 逮捕容疑は、26日午前3時15分ごろ、会長宅で機関銃1丁と拳銃2丁などを所持していたとしている。

 九州誠道会は06年、道仁会の会長人事に反発して分裂した組織で結成。両組織は同年5月から抗争事件を繰り返し、一時小康状態だったが、今年3月に久留米市で道仁会系組員2人が乗った車が銃撃されて抗争が再燃した。県警は今回の事件で抗争が激化する可能性もあるとみて警戒を強めている。

 現場はJR鹿児島線久留米駅から南東に約5キロの住宅街。

毎日新聞 2011年8月26日 9時53分(最終更新 8月26日 11時55分)

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