霊能僧侶?
Iさんから次のような投稿をいただきました。
大槻先生こんにちは。
> 先生は水無昭善さんという僧侶をご存知でしょうか。
> 最近テレビのバラエティー番組に頻繁にでてきて女性言葉でお話をする男性の僧侶です。
> 最初にお断りしておかなければなりませんが、私には性同一性障害などを差別する意図はなく、
> お坊さんのなかに女性的な魅力のある人がいてもいいと思っています。
>
> しかし、この水無昭善さんには、どうも気になることがあります。
> まず一点目が、水無さんは自分を霊能力者であると主張してることです。
> 4月21日のダウンタウンの番組では「貧乏神に会った」「落武者の霊に会った」と話したり、8月10日放送の、
> ナニコレ珍百景では心霊現象を暴くというコーナーをつとめ、霊的な現象であるかどうかの解説をしたりしています。
> また著書では、このような記述などがあります。
> "おばあちゃんの葬儀に行ったら3人の坊さんがお見えになったが、他の人たちにはお坊さんの姿が一人しか見えなかった"
> "3歳の頃、山で遊んでいたら黄色の袈裟を着た白い馬にのったお坊さんが現れて、「こちらにおい」でと言われた"
>
> 水無さんの気になるところの二点目は、その経歴です。
> 水無さんはテレビに出るたびに"高野山で厳しい修行を積んだ「阿闍梨」で高僧である"と紹介をされてきました。
> その紹介に対して水無さんが否定をした場面をテレビで私は一度も見ていません。
> しかし、この高僧との紹介に誤りがあります。
> 実は高野山では修行をした人は全員教師になり、教師は「阿闍梨」と呼ぶそうで、高野山の僧侶全員が「阿闍梨」だそうです。
> ですが、通常はこのような肩書きは名乗ったりしないものなのだそうです。
> 天台宗のお坊さんですが高野山に自ら問い合わせをされたそうでTwittterで警告をだしています。
> 「水無昭善、彼の言っている阿闍梨という称号だが、高野山真言宗では普通の僧侶を指す。
> 高僧だとか僧侶の中でも偉い人だとか思っている方!自分で自分のことを天才だって言ってるような話を真に受けませんように」
> http://twitter.com/fudouson/status/103465193434128384
> http://twitter.com/fudouson/status/99283441677377536
>
> 現在書店で販売中の水無さんの書籍の帯紙にも「高僧、阿闍梨なのにオネエ!」という煽り文句がつけられて販売をされています。(書籍の帯はアマゾンで確認できます)
> http://www.amazon.co.jp/dp/4796677712
> 夕刊フジではこのように紹介しています
> ■水無昭善(みずなし・しょうぜん)生年月日非公表。岩手県久慈市出身。高野山真言宗阿闍梨、祥炎山不動院住職。
> 幼少から寺に出入りし、15歳の時に仏門に入る。地元・岩手の祥炎山不動院で修行を重ね、
> 真言宗の総本山・高野山で23歳にして密教の最高位・阿闍梨に。2007年からは同院の住職をつとめる。
> 全国各地で加持・祈祷(きとう)を行う。軽妙な語り口で真理をつく説法が評判を呼び、全国から相談者が
> 後を絶たない相談は同院ホームページで受け付けている
> http://www.zakzak.co.jp/people/news/20100830/peo1008301530000-n1.htm
>
> 水無さんはテレビに出るたびに高僧として紹介されていて、自著でも高僧として書籍を販売しているので、「周囲が勝手に勘違いした」という状況ではないと、
> 私は考えています。自らを高僧であるとわざと錯誤させようとしてるのではないでしょうか。
>
> さらに水無さんの気になるところは、住職をされている祥炎山不動院というお寺です。このお寺、法人登記がされていません。
> 先ほど引用した夕刊フジの記事によると「祥炎山不動院」で修行を重ね、「祥炎山不動院」で住職になったと書いてありますが、
> このお寺がどこにあるかがわかりません。公式サイトには住所が書かれていません。
>
> 東京道場の場所も番地の末尾が省かれています。
> 私も決して単立系の寺院を否定したり、マンションを寺と呼ぶような行為を否定するわけではありません。
> マンションを寺と主張するお坊さんにも立派な人はいるでしょう。
> しかし、「修行を重ね」と書かれてる場所が自宅だったとしたら、あまり感心できません。
> また住所すら公開できない寺で「住職をつとめる」という紹介は、あまりにもおかしいと思います。
>
> 夕刊フジの記事では、全国から相談者が後を絶たないと書いてありますが、公式サイトによると相談料は1時間から2時間で3万円だそうです。
> この相談料は決して安くないと思います
> http://www.shoenzan.com/consultation.html
>
> 大変長々と書いてしまいましたが、この僧侶が第二の織田無道のようになっていかないか心配で仕方がありません。
> テレビ局がこのようなスターを作ってしまうことも残念で仕方がありません。
> 大槻先生はどのようにお考えになられますか?
>
大槻からの回答
この手の自称霊能者、聞くもうんざり、話すもげんなり、ですね。宜保愛子、織田無道、何とかスピリチュアル、などなど、テレビ、週刊誌でもてはやされ、高い鑑定料、祈祷料で被害を受け、あげく批判され抹消されてゆく。そして次の仕掛けが待っており、新たな手口の霊能バカが登場する。しかも、テレビ、週刊誌は今度はそれに飛びつく。こんなヘンテコなくそ坊主、話すも語るもばかばかしいです。とくに仏教の僧侶ならなお、ひどい話です。もともと釈迦は哲学を語って、霊の世界を否定しました。この霊を肯定する僧侶は釈迦の教えに背くもので、やがて『罰』があたるでしょう。
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