政府は、日本が国際宇宙ステーション(ISS)に構える宇宙実験施設「きぼう」をアジア各国の研究開発に開放する。韓国航空宇宙研究院と生命工学や材料分野で連携し、韓国側の試験機材を日本が2013年にも打ち上げる。インドネシアやタイなど4カ国とも植物研究で合意。種子を20日発射の国産宇宙輸送機で運ぶ。宇宙の実験場を無償提供し、宇宙産業の育成を急ぐアジアの需要を取り込む。
政府の宇宙開発戦略本部(本部長・菅直人首相)は、宇宙技術を海外に売り込むことを成長戦略に掲げる。独立行政法人の宇宙航空研究開発機構(JAXA)に「きぼうアジア利用推進室」を設け、昨夏からきぼうの活用策を検討してきた。
ISSは日米欧ロなどの世界15カ国が参加する。アジアは日本に限られる。きぼうは機器スペースなど利用権の51%を日本、49%をISS推進役の米国が保有する。
日本分について日本は自国かISS参加国の利用にこだわってきたが、アジアに門戸を開く方針に転換する。中国が11年から独自に宇宙基地の建設を始める見通し。日本はアジアと協力関係を築き、存在感を高める。
20日に鹿児島県から打ち上げる国産宇宙輸送機「HTV2号機」にマレーシア、インドネシア、タイ、ベトナムが選んだトウガラシやトマトなどの種子を搭載。きぼうの無重量空間で数カ月保管。品種改良に役立てる。
JAXAと韓国航空宇宙研究院は年内に、細胞培養など4分野で研究計画を策定。きぼうに持ち込む予定の韓国製の機材を共同利用する。インドネシア国立航空宇宙研究所とは主要農産物のバナナの研究を検討する。
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