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2011年8月26日3時0分

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小沢・鳩山氏、前原氏不支持へ 対立候補の一本化も視野

写真:民主党議員らの会合に出席した小沢一郎氏=25日午後、東京・永田町の衆院議員会館、仙波理撮影拡大民主党議員らの会合に出席した小沢一郎氏=25日午後、東京・永田町の衆院議員会館、仙波理撮影

 民主党の小沢一郎元代表は25日、国会内で鳩山由紀夫前首相と会談し、党代表選に立候補を表明した前原誠司前外相(49)の支援を見送ることで一致した。前原氏が、小沢氏側の人事面での要求を受け入れないと判断した。有力候補の前原氏に対抗するため、すでに立候補の意向を固めている候補者の一本化も含め、調整に着手した。

 会談で小沢氏は、代表選について「民主党の原点回帰か菅政権の継続かの戦いだ。原点回帰に協力を得られるよう、明日1日かけて調整しよう」と述べ、鳩山氏も同意した。前原氏は24日、小沢、鳩山両氏と面会し、支援を求めていた。

 小沢氏は代表選が乱立模様になっていることを踏まえ、鳩山氏に「力が分散してはいけない」とも指摘。前原氏への対立候補を一本化することも含め、鳩山氏とともに調整に入ることで合意した。

 会談後、鳩山氏は立候補を表明している自らのグループの海江田万里経済産業相(62)と会い、こうした考えを伝えた。小沢氏も立候補を模索している小沢鋭仁元環境相(57)と会談。小沢元環境相はその後、海江田氏との一本化の可能性について「ゼロではない」と記者団に語った。

 鳩山氏は25日の自らのグループ会合で「今日まで立候補が取りざたされている方々のみならず、一番ふさわしい人材を選んでいただきたい」と述べ、名前が挙がっていない候補を支持する可能性も示唆した。

 一方、前原氏は25日夜、挙党一致の意味について「人事と政策調査会の位置づけの見直し」と記者団に語った。党幹事長人事に関しては「頭の中に誰になってもらうかはあるが、いま申し上げるべきではない」と述べるにとどめた。首相就任後、早期の衆院解散の可能性は「現時点で考えていない」と強調した。

 代表選は27日告示、29日投開票で、有権者は国会議員398人。小沢氏を含む9議員は党員資格停止処分を受けており、代表選への立候補も投票も認められていない。党内最大の小沢グループ(約120人)と鳩山グループ(約30人)は連携する構えだが、小沢グループ内でも支持する候補は割れており、調整が難航する可能性もある。

 一方、菅直人首相が辞任の条件に挙げた特例公債法案と再生可能エネルギー特別措置法案は26日の参院本会議で可決、成立する見通し。これを受けて、菅首相は同日午後、辞意を表明。その後、首相官邸で記者会見を開く予定。

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