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[ 2011-08-19]

ボランティア団体「ワールドフュージョン」に対する助成経過について


東日本大震災支援の一環として100万円を助成したワールドフュージョン(代表:米田きよし=本名・米田吉誉=)の申請書に虚偽の疑いが発覚、米田代表は8月19日、医師法違反の容疑で逮捕されました。これまでの経緯は以下の通りです。

ワールドフュージョン(以下「WF」)から6月6日、インターネットを通じ被災地で活動するボランティアに対する医療活動について助成金の申請があり、所要の審査を経て、6月27日に助成金を交付しました。

審査の過程では被災地で活動する数多くのボランティアの怪我に対する応急手当は有効であり、WFの活動がボランティアから一定の評価を得ていることも石巻市に駐在する当財団職員が確認していました。助成金交付に先立ち事業実施の意思もWFに再確認しています。

なお、本事業について当財団は3月29日に東日本大震災の緊急支援策の一つとして、NPO・ボランティア団体に対し100万円を上限とする助成制度をスタートさせる旨、記者発表するとともに、ホームページ上で募集を告知、申請の受け付けを開始しました。

以来、申請を締め切った6月30日までの3カ月間に2112件の申請を受理し、鋭意審査の結果、695件の事業を決定しました。

被災地では緊急を要する活動が求められており、必要最小限の申請書類の提出により、短期間で採否を決定し、迅速に支援の手が届くよう努めてきました。

WFからの申請書には米田代表が医師であると記載されており、現地で活動の実態を確認した当財団職員が受け取った名刺にも小児科医の肩書が記載されていたため、医師免許の提出までは求めませんでした。

今般、同氏が医師法違反の容疑で逮捕されたことを受け、当財団としては今後の推移を見極め助成金の返還を含め対応を検討するとともに、事業の緊急性を損なうことなく慎重に対応して参ります。