宮城・石巻市の教育委員会、津波被害に遭った大川小学校の聴取メモを廃棄
東日本大震災による津波で74人の児童が死亡、または行方不明となった宮城・石巻市の大川小学校。当時の被災状況を調べるために、市の教育委員会が、教諭などから聴き取り調査をした際のメモを捨てていたことがわかった。
震災後、石巻市の教育委員会は発生当時学校にいて、唯一無事だった男性教諭や児童24人から、聴き取り調査を行った。
市教委は、メモをもとに報告書を作成したあと、5月ごろに、およそ30枚のメモをすべて廃棄したという。
メモには、教諭が地震のあと、児童を机の下に避難させたことや、山への避難を呼びかけたことなど、当時の状況が記されていた。
市教委は、「メモの内容は、ほとんどを報告書に反映させた。メモは下書きなので廃棄したが、今となっては申し訳なく思っている」と話している。
(08/22 12:40 仙台放送)