事件【放射能漏れ】セシウム検出の焼却灰で各県苦悩「持ち帰れ」「費用請求」+(3/3ページ)(2011.8.26 00:36

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【放射能漏れ】
セシウム検出の焼却灰で各県苦悩「持ち帰れ」「費用請求」

2011.8.26 00:36 (3/3ページ)
北茨城市の豊田稔市長は高濃度の放射性物質が含まれる汚泥の焼却灰を持参し「県民がどういう立場にいるか考えてくれ」と、東京電力の西沢俊夫社長に迫った=県庁

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北茨城市の豊田稔市長は高濃度の放射性物質が含まれる汚泥の焼却灰を持参し「県民がどういう立場にいるか考えてくれ」と、東京電力の西沢俊夫社長に迫った=県庁

川崎市では市内4カ所のごみ焼却施設で7月20日、焼却灰から最大2530ベクレルの放射性セシウムが検出された。国の暫定基準値は下回っていたものの、「より安全性を確認した上で埋め立て処分をする」(市処理計画課)として、同25日から浮島処理センター(川崎区)で保管している。スペースには1カ月分程度の余裕があるというが、市は「基準値以下であり、化学繊維の袋につめるなどで安全性を確保するので、埋め立てに問題はない」として、埋め立て処分を近く再開する予定だ。

 東京都では、江戸川清掃工場で暫定基準値を超える焼却灰が確認されたため、7月から一般廃棄物最終処分場に一時保管を開始。8月22日までに392トンに達した。

 環境省では、「一時保管焼却灰について、現状は把握している。最終処分の検討も始めた」としているが、対応が後手に回っているのは明らかだ。

 枝野幸男官房長官は25日の記者会見で、「最終処分を受け入れる地域がなければ、東京電力や政府が焼却灰を集めて運ぶことはできない」と述べ、自治体を突き放した。ただ、費用に関しては「関係省庁で相談して進めている」と、必要な措置を取る考えを示した。

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梱包された焼却灰が次々運び込まれ、増え続ける=25日、千葉県流山市の流山市クリーンセンター(江田隆一撮影)
北茨城市の豊田稔市長は高濃度の放射性物質が含まれる汚泥の焼却灰を持参し「県民がどういう立場にいるか考えてくれ」と、東京電力の西沢俊夫社長に迫った=県庁

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