現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. ビジネス・経済
  4. 産業・経済
  5. 記事
2011年8月26日0時55分

印刷印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

契約アンペア絞って節電 ブレーカー落とさぬように…

関連トピックス

写真:掃除機をやめ、ほうきで掃除する志村瑞枝さん=東京都中野区拡大掃除機をやめ、ほうきで掃除する志村瑞枝さん=東京都中野区

写真:志村瑞枝さん宅では、ろうそくの明かりが食卓を照らす=東京都中野区、壱田写す拡大志村瑞枝さん宅では、ろうそくの明かりが食卓を照らす=東京都中野区、壱田写す

 この夏、家庭の契約電流の容量を引き下げる「アンペアダウン」が広がっている。基本料金が安くなるうえ、ブレーカーを落とすまいとする心がけが節電につながるという。手間をかけながら、電気への依存度を下げる生活を楽しむ人たちもいる。

 東京都品川区の会社員平戸実生(みしょう)さん(38)は6月、30アンペアだった社宅の契約を20アンペアに下げた。819円だった毎月の基本料金は273円安くなった。照明の使用を抑え、髪はドライヤーを使わずに自然乾燥させる。その結果、7月の使用電力量は昨年より24%減った。

 アンペアダウンに踏み切った決め手は、東京電力福島第一原発の事故。以前から関心はあったが、「我慢を強いられるのでは」とためらっていた。事故後に原発反対のデモに参加し、アンペアダウンを実践する人の話を聞き、背中を押された。

 妻の美登里さん(34)も「やってみると、無駄遣いをしないように少し意識する程度。それで結果的に使用量や電気代も減るから、いいですね」と話す。

 東電は10〜60アンペアの間で契約アンペアの変更に無料で応じている。今年の変更申込件数は4〜7月、前年同期の2倍以上に急増。6月には約5倍に上った週もあり、一時は工事が1週間待ちになったことも。

 東電は「例年、夏はアンペアを上げる依頼が多いが、今年は10アンペア程度引き下げる家庭が多いようだ」(広報部)とみる。8月の変更依頼も昨年の約1.3倍という。

前ページ

  1. 1
  2. 2

次ページ

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

学校はボランティアや地域の人たち、保護者らの協力を得ながら、教育環境を少しでも整えようと工夫を凝らしている。

津波は河川をすさまじい勢いでさかのぼる。海岸線から離れているため被害を想定していなかった住民は─。

宰相、今なに思う。3.11後の葛藤を時には冗舌に、時には言葉少なに語った108分。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介

クラウド・コンピューティング特集

新たなIT時代を読み解くキーワード「クラウド」を理解するには?