北海道電力泊原子力発電所2号機は、定期検査に入るため、25日午後から運転を止める作業に入ります。運転が止まれば、全国の原発のうち4分の3以上が停止することになります。
北海道電力泊原発2号機は、25日夕方から、タービンに流す蒸気の量を減らすなど、出力を下げる作業を始めることになっていて、26日未明には原子炉の運転が停止し、およそ3か月間の定期検査に入る予定です。泊原発2号機が運転を止めることで、全国にある54基の原発のうち、76%に当たる41基が停止することになります。泊原発では、1号機でもことし4月から定期検査が続いているため、3基ある原発のうち、運転しているのは、今月17日に営業運転を再開した3号機のみとなります。北海道は冬に向けて電力の需要が増すことから、北海道電力は「可能なかぎり、早期の運転再開に努める」としています。これに対し、北海道の高橋知事は「原発の運転再開については、より慎重な判断を要するので、国に対し一層の安全性の向上を求める」としていて、1号機と2号機がいつ再開か決まっていません。