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'11/8/25

アルゼンチンアリ一斉防除へ



 廿日市市沿岸部の廿日市地区町内会連合会は9月上旬、被害が深刻なアルゼンチンアリの一斉防除に乗り出す。実施エリアは約95ヘクタールに上り、同市ではこれまでにない大規模な一斉防除となる。

 同連合会には沿岸部の佐方川と可愛川、JR山陽線に囲まれた58町内会約3千世帯が加入。このうちマンション単位の町内会などを除いた46町内会約1730世帯と100事業所に参加を呼び掛けている。

 9月4〜12日、敷地内などに顆粒(かりゅう)タイプの薬剤0・5グラム入りケースを1世帯あたり20個ずつ並べる。薬剤は各町内会や参加者がそれぞれ負担する。

 330世帯にはチェックシートを配布。設置前日と翌日、2週間後、1カ月後の4回、アリの群れの有無を報告してもらい、薬剤の効果がどの程度持続するか確認もする。

 広島、山口両県と廿日市、大竹、岩国、柳井の4市でつくるアルゼンチンアリ対策広域行政協議会は09、10年、同連合会に加入する桜尾3丁目の2町内会150世帯の協力で一斉防除試験を実施。対象となった約6ヘクタールで個体数が95%減少する効果があったという。

 この結果を受けて、同連合会がより広域での防除実施を決めた。

【写真説明】廿日市市桜尾3丁目での防除試験で、民家に置いた薬剤入り容器に群がるアルゼンチンアリ(2010年7月)




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