地方出会い系サイトの「サクラ」は違法 597万円支払い命じる さいたま地裁越谷支部2011.8.23 17:14

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出会い系サイトの「サクラ」は違法 597万円支払い命じる さいたま地裁越谷支部

2011.8.23 17:14

 出会い系サイト上でメールのやりとりをした相手は会員になりすました「サクラ」だったとして、埼玉県内の30代の女性が東京都内の情報提供サービス会社と代表者を相手取り、サイト利用料の返還など約597万円の支払いを求めた訴訟で、さいたま地裁越谷支部(佐藤美穂裁判官)が「営業方針としてサクラを利用する組織的な詐欺行為が行われていた」と認定、同社側に全額の支払いを命じていたことが分かった。

 判決は8日付で、訴えられたのは「NOW(当時・アバンテ)」(東京都渋谷区)と同社代表取締役。サクラを利用した出会い系サイトの違法性を認定した判決は全国的にも珍しい。

 判決によると、女性は同社が運営する出会い系サイトを利用、平成20年2月までの約1年4カ月で利用料543万6000円を支払った。同サイトはメールの送信や受信を1回するごとに230円が課金されるシステムで、佐藤裁判官は「交信相手が直接のやりとりに応じずサイト上でのやりとりを求め、ポイントの追加購入に動いたことは、サクラであることを示している」と指摘。その上で「高額なサイト利用料を徴収した点などから違法行為に当たる」と認定した。

 被告側代理人は「サクラである証拠がなく、推認に基づく強引な判決」として23日付で控訴した。

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