今日は、夜に新入会員たちの個人レッスンの予約があるだけ、昼間が空いた。
もうすぐ9月と今日は、大掃除をした。
炭も9月の末の引継ぎ茶会までの分を用意!
兎に角、本格的に忙しくなる。
涼しいうちにやれることはやっておこうと頑張る。
水屋もお道具をすべてどかして大掃除である。
新しい教室では初めてのことである。
なんでも初めてはすべて、お掃除も勉強である。
半日かかり、お花の教室も綺麗に拭くとワックスをかける。
断然水をはじくので助かるのである。
兎に角急いだ!!!
私は、お掃除がすんだら、家内と真台子の二種類を特訓したいと思っていたからである。
私の時は引継ぎは、真台子は両方とも炉でしていただいた。
難しいのであるが、いまいち風炉は苦手てある。
覚書もいい加減で、あちこち穴だらけ、いざとなれば風炉で真台子をしている家内が頼りである。
お掃除も終わり、家内を待ち構えていると何と!
自分のお花の花材を抱えてきたではないか。
参った!!!
真台子、真台子と騒ぐが、一言も返事がない。
一目さんに平たい水盤を出し、なんだか難しい、立花を声も出さないで夢中で始めた。
こりゃだめだ!
お花は、家内の生き甲斐。
お茶なんか、大嫌いである。
結婚前からである。
小さな枝を一本一本巻いていくのは、とんでもない時間と手間である。
山のような花材を見て、諦めた。
花を好きなだけ、させてあげよう。
作品は、たくさんできた。
メインは、立花の二株いけでめったに活けれないのだという。
私は、意を決して一人で、真台子の二種類に挑んだ。
今までに、同じ日に行の行台子と真の行台子を続けてお稽古したことはある。
炉であった。
風炉が何でも奥秘も奥伝も大切なのだが、私には難しい。
風炉が正式と思うと力が入る。
今年は、地震の影響で9月の末に真の行、そのあと10月のはじめに大円真とくる。
同じ真台子であるが、まるで違う。
今日から、二種類の奥秘の真台子を同時に教えられる研究をするのである。
二つ同時に、今日は一人でお稽古したが、んー!
混ざってしまう!!!
自分に叱咤した。
何年やっているんだ?
でも、炉をしっかり覚えすぎたせいか!
風炉はつらい。
あと数週間、もう毎日特訓である。
準備は完璧!
あとは、生徒さんたちに一度で分かってもらう、私の教え方の工夫を研究しないといけない。
自信のなかった、二種類の真台子の手順は2か所に疑問があっだけで終わった。
初心の生徒さんが来る時間が近づいたので、本番のお道具を急いでかたずける。
大汗である。
やはり、奥伝、奥秘のお道具も一つたりとも初心者には見せられない。
初めて見るお道具に、感動を以て接する。
その一瞬のひらめきが、奥秘を会得するヒントになるものである。
本来の引継ぎに帰る。
茶会は、本来の古今伝授に重きを置いたものにしたい。
一切雑念を捨てて、伝授だけに集中してほしいと思うからである。
世の中も、一層厳しい様相である。
山水の画を鑑賞しながら、はるか古の台子の世界を学ぶ、それが茶道のルーツであると私は信じてやまない。