現代重、砕氷型商船市場に本格参入

 現代重工業は世界最大規模の砕氷型商船の開発を手掛け、市場に本格的に参入する。砕氷型商船とは、極地で砕氷船なしに独自で運航し、鉄鉱石などを運搬する船舶のことだ。厚い氷をどれだけ素早く割って運航できるかが性能を左右する。

 同社は24日、カナダの海洋技術研究所で19万トン級の砕氷型鉄鉱石運搬船の性能検査に合格したことを発表した。この船舶は厚さ1.7メートルの氷を割りながら、6ノット(時速11キロ)で運航することができる。サイズは全長310メートル、幅51メートルで、サッカー場3面分の広さに相当する。現在運航している7万トン級砕氷型商船の2倍以上の輸送力と速度を誇り、燃料効率も5%以上高まった。

 造船業界では、北極海など極地向け船舶市場が近く拡大することへの期待が大きい。天然ガスや原油、鉄鉱石などが豊富に埋蔵された北極で資源開発が進み、これらを運搬する砕氷型商船の需要が増えつつあるからだ。

 中長期的には、地球温暖化で北極海の氷が一部溶け出しているため、北極海を通過するアジア‐欧州路線が新たに設けられる可能性も出てきた。釜山港からオランダのロッテルダムまで行くには、これまではインド洋、アデン湾、地中海を経て2万キロを航海しなければならなかったが、北極海経由だと1万5000キロで済む。

扈景業(ホ・ギョンオプ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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