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4歳女児誘拐・保護/謎多し

2011年08月25日

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藤田優歩ちゃんが保護された市営住宅=岡山市北区旭町

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■「実子に会えず寂しく」と容疑者は説明するが、謎は多く

 岡山市北区神田町1丁目の保育園児、藤田優歩(ゆ・ある)ちゃん(4)が23日未明に行方不明になった事件は、約20時間後に優歩ちゃんが無事保護され、一緒にいた女が未成年者誘拐容疑で逮捕された。事件は一応の解決をみたが、女がなぜ優歩ちゃんを連れ去り、一緒にどう過ごしていたのか、なぜ警察に連絡しなかったのか、解明すべき謎も多い。

 県警によると、優歩ちゃんは、自宅から南東約500メートルの国道30号沿いの歩道を歩いていて、岡山市北区旭町、ホステス中川沙貴子容疑者(21)から声をかけられた。「お母さんがいないの」と答えた優歩ちゃんを、中川容疑者は車に乗せて自宅の市営住宅まで連れ去ったと県警は見ている。

 なぜ、すぐに警察に届け出なかったのか。

 捜査幹部によると、中川容疑者は「(優歩ちゃんが)警察に行くのを嫌がったので無理にできなかった」などと供述しているという。また、車を誰が運転していたかについても慎重に捜査を進めている。

 優歩ちゃんと中川容疑者がいたアパートの部屋には、中川容疑者以外の家族が住んでいたようだ。住人の女性の証言によると、中川容疑者は23日午前9時ごろ、男性と優歩ちゃんの3人で部屋に来たという。優歩ちゃんは寂しいそぶりを見せることなく、おにぎりやかき氷を食べたという。

 優歩ちゃんは中川容疑者のことを「お母さん」と呼んでいたといい、髪をお互いにときあったりして本当の親子のようだった。しかし、テレビで行方不明事件が報道された際、中川容疑者は当初は「気をつけなきゃね」と話していたが、やがて、「実はこの子を連れてきた。本当の子どもがいるけど会えない。寂しさを埋めるために連れ出した」と泣き出したという。

 県警によると、捜査員が部屋に踏み込んだ時には、中川容疑者は居間のソファで横になっていて、優歩ちゃんは畳の部屋で布団をかぶって寝ていたという。今後、県警は女性の関係者らから事情を聴くとともに、2人の当日の行動について調べを進めている。(藤原学思)

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