福島原発の放射能を理解する

 

翻訳された講演スライドのダウンロード

(クリックでPDFが開きます)

野尻美保子(高エネルギー加速器研究機構/東京大学IPMU)

久世正弘(東京工業大学理工学研究科)

前野昌弘(琉球大学理学部)

衛藤稔・石井貴昭・橋本幸士(理化学研究所仁科加速器研究センター)

  翻訳の許可をオリジナル作成者よりいただいています。

  資料の部分抜き出しによる流布はご遠慮ください.

翻訳者:

メッセージ: 素粒子原子核分野の研究者/院生の皆さん


 今回の震災に起因した福島原発の事故について国民の不安が高まっています。チェルノブイリのようになってしまうと思っている人も多いです。

放射線を学び、利用し、国民の税金で物理を研究させてもらっている我々が、持っている知識を周りの人々に伝えるべき時です。


 アメリカのBen Monreal教授が非常に良い解説を作ってくれました。もちろん個人的な見解ですが、我々ツイッター物理クラスタの有志はこれに賛同し、このスライドの日本語訳を作りました。能力不足から至らない点もありますが、皆さん、これを参考にして自分の周り(家族、近所、学校など)で国民の不安を少しでも取り除くための「街角紙芝居」に出て頂けませんでしょうか。


よろしくお願いします。

 

 注記(2011年3月20日23:00)


 PDF修正:

 まとめ(p.32)で訳語を以下のように修正しました.

 ・「コントロール可能」を「軽減可能」としました.

 ・「抑圧」は「ストレス」に修正しました.

 ・「放射能災害」は「放射能の危険」に修正しました.


 注記(2010年3月20日14:40)


 既に数十万件もダウンロードされておりますので、PDF自体の誤植修正は最低限にいたします.

 誤植修正済みの新ファイルは、今までと同じ名前(monreal.pdf)です.

 修正前のファイルはmonreal_0319.pdfとして下にリンクされています.


 また、モンリオール氏の講演は3月16日のものであり、スライドにはその時点までの情報しか

 記載されておりません.


 インターネットによる配布時は、このファイルそのものやファイルのアドレスでなく、

 本ホームページのアドレス(http://ribf.riken.jp/~koji/jishin/)を転送してください。


 新PDFにおいて修正された誤植リスト:

 ・「Gr」(p.12)は「Gy」の誤植でした.

 ・「ガン発生の増加」(p.14)は一年あたりの量ですので、赤字で注記しました.(著者にも確認済み)

 ・「低量被曝にの」(p.18)は「低量被曝の」の誤植でした.

 ・「核反応生成物」(p.25,26)は「核分裂生成物」の誤植でした.

 ・「使用燃料」(p.26)は「使用済み燃料」の誤植でした.


 その他注釈:                     3月20日23:00PDF本体で修正しました.

 ・まとめ(p.32)において、「コントロール可能であり」とありますが、

  原文では「mitigatable」が使われており、一般に「軽減可能」の意味です.

 ・「運転中の携帯メール(p.14,16)」は、携帯電話の電磁波の影響という意味ではなく、

  わき見運転で交通事故を起こすというリスクの例えとして原文に書かれていると考えられます.



カリフォルニア大学のモンリオール(B. Monreal)氏による講演のスライド(スライドのダウンロードはこの下へ)