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2011年8月24日(水) 19:25 |
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原発作業員の熱中症対策グッズ開発
福島第一原発では、厳しい暑さの中で復旧作業に当たる作業員40人以上が、熱中症と診断される事態となっています。 そんな中、岡山市の企業が原発作業員用の熱中症対策グッズを開発し、納品作業に追われています。
岡山市北区で冷却グッズを主に開発している、「ユニバーサルテクノロジーズ」です。 特に今年は節電意識の高まりで、ネッククーラーなどの売れ行きが伸びる中、原発の復旧作業を請け負う会社からの依頼で作業員用のネッククーラーとベストを開発し、25日から納入します。 「とにかく急いで欲しい」という注文に、通常は外部に委託している縫製作業を従業員自らが行っていました。 福島第一原発では日中の気温が40度近くに達する中、作業員が防護服に全面マスクを強いられ、熱中症になる人も相次いでいます。 対策として保冷剤入りのベストは導入されていますが、すぐに効果が無くなってしまう暑さ。 現場では、保冷剤の機能をすぐに回復させ、長時間体を冷やせるものが求められていました。 新しい商品には、保冷剤と叩けば温度が下がる市販の冷却剤がセットされています。 原発用ベストは、首と脇の下に保冷剤と冷却剤をセット。 一度着ると脱げない防護服の中でも、長時間体を冷やせるように改良されています。 作業員の熱中症対策は、一刻も早い事故の収束にもつながっていきます。 ユニバーサルテクノロジーズでは、9月以降も受注が見込まれるとして生産体制を整えたいとしています。
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