【社会】下呂のがん検診で消毒液濃度ミス 通常の27倍、66人が症状2011年8月24日 22時23分 岐阜県下呂市が今月17日に実施した子宮頸(けい)がんの集団検診で、器具の消毒液の濃度を誤るミスがあったことが分かった。濃度は通常の約27倍で、受診した女性66人が器具が触れた部位などに痛みやかゆみを訴え、今も十数人に症状が続き、4人が診察を受けている。市などは全員の症状を再確認し、重い場合があれば、診察を勧める。 同市と検診委託先の財団法人県産業保健センター(岐阜県多治見市)、検診に当たった医療法人名翔会・名古屋セントラルクリニック(名古屋市南区)が24日、発表した。 消毒液は、薬用せっけんとして使われる一般的な液で、通常は原液を100分の4に薄めて使用する。検診前日に準備する決まりだが、同クリニックの女性看護師(49)が準備されていないと思い込み、準備済みの消毒液に、誤った量の原液を加えたという。 検診は80人が17日午前に受け、昼すぎに検査部位に痛みがあるなどの訴えが下呂市にあり、担当の医師らが電話で確認したところ、21〜78歳の66人に症状が出ていることが分かりミスが判明。全員に謝罪した。 同センターは「婦人科医師に相談したところ、消毒液により患部に炎症を起こしたためで、痛みやかゆみは数日程度で治まり、不妊などの後遺症はない」と説明している。 (中日新聞) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|