大人気マンガ「聖☆おにいさん」の作者・中村光さん(27)が、出産のために暫く連載を休む、と掲載誌「モーニング・ツー」で明かした。女性マンガ家がマンガ雑誌で産休を報告するのは珍しい。
ネットでは、名前や絵のタッチからてっきり男性だと思っていた人が多く、奥さんが出産と勘違いした人や、「作者は女性だったのか!?」と驚く人が続出した。
ブッダとイエス・キリストが主人公のコメディ
「聖☆おにいさん」は2007年から連載がスタート。ブッダ(釈迦)とイエス・キリストが主人公のコメディマンガで、2人は東京・立川の安アパートで暮らしている。ブッダは家の家計を預かり、イエスは浪費家の奔放な性格として描かれ、そんな二人が織りなす日常生活が読者の笑いを誘っている。中村さんはアニメ化され、現在実写版が放送されている「荒川アンダー ザ ブリッジ」の作者でもある。
中村さんは、「モーニング・ツー」の2011年10月2日号に掲載された「聖☆おにいさん」の欄外に、自筆の文字でこう報告した。
「とても個人的なことで恐縮ですが、出産のため来月からしばらくお休みを頂くことになりました。聖☆おにいさんを楽しみにしてくださってる方には本当に申し訳ありません」
出産を知ったファンから中村さんの「ツイッター」に、「おめでとうございます」「復帰を心待ちにしております」などといったお祝いのコメントが8月22日から多数寄せられた。
「けいおん!」「らき☆すた」は男性マンガ家
中村さんはファンに感謝し、
「屈強な赤さんをモリッと産んできます〜!」「最近はおとこまつりさんレベルの食欲です。今なら負ける気がしません!」などと返答。そして今回の休みは漫画家生活で初の長い休みとなるが、「最後の休みだと思ってゆっくりしたい」などとつぶやいた。
ネットでは今回、中村さんが女性だったことを初めて知った、という人がかなりいる。最近の人気漫画家は、ペンネームや絵のタッチから、男性か、女性なのか分からない人が多い。たとえば「けいおん!」のかきふらいさん、「らき☆すた」の美水かがみさんは男性。「鋼の錬金術師」の荒川弘さんは女性だ。ちなみに荒川さんは07年に「入院をする」という報告をしたが連載は休まなかった、後に、出産だったことが分かり、驚きが広がったことがある。