東京電力福島第1原発事故により市の一部が警戒区域(半径20キロ圏内)に指定された福島県南相馬市で、立ち入り規制のゲートがある国道6号沿いのヒマワリが満開を迎えた。警官が昼夜を問わず検問する物々しい雰囲気の中、夏風に揺れている。
ヒマワリは同市在住の主婦、高村美春さん(43)らが「南相馬の復興のシンボルにしよう」と6月、規制ゲートのある国道6号の左右の路肩に、約50メートルにわたって種を植えた。友人やボランティアと協力し、水を与えたり雑草を刈るなど手入れを続けている。高村さんは「第1原発まで続くこの道を、いつかヒマワリでいっぱいにしたい」と話している。【神保圭作】
毎日新聞 2011年8月22日 11時43分(最終更新 8月22日 12時25分)