24日午後5時ごろ、大津市南小松のJR湖西線近江舞子駅で、停車中の貨物列車(21両編成)に男性3人が乗り込んだ、とホームにいた男子中学生が駅員に知らせた。貨物列車は金沢に向けて約7キロ走った後に緊急停車し、運転士が13両目のコンテナ付近にいた3人を見つけた。
滋賀県警によると、3人は小学時代からの友人で、京都大、東京外語大、新潟大の19、20歳の学生。「名水めぐりをしていた。(同県高島市の)新旭駅に行きたかったが、次の電車まで時間があったので飛び乗った」と話したというが、貨物列車の次の停車駅は福井県の敦賀駅だった。県警は鉄道営業法違反と業務妨害の疑いで調べている。
JR西日本は3人をいったん貨物列車の運転席に移動させた。その後、対向の大阪行き特急「サンダーバード34号」を北小松―近江高島駅間に緊急停車させて3人を乗り移らせ、近江舞子駅に連れ戻した。この影響で、湖西線などで5本が運休、15本が最大約1時間遅れ、計約3200人に影響が出た。(一色涼)