経済産業省原子力安全・保安院は24日、東京電力が福島第1原発に高さ10メートルを超える津波が来るとの試算結果を、震災直前の3月7日に報告していたことを明らかにした。原発事故をめぐる第三者機関「事故調査・検証委員会」に報告したとしている。
試算では第1原発の5、6号機でいずれも海抜10・2メートルの津波を推定。2号機で9・3メートル、1、3、4の各号機でも8・7~8・4メートルに及んでいた。保安院によると、同原発の敷地が浸水するレベル。
従来の東電の想定津波は最大5・7メートルで、震災の津波では14~15メートルまで海水が到達した。