蟲師 二十六譚 DVD Complete BOX
一気に見ちゃってチョット寝不足にw(画像アップ済)
淡々と…それでいて優しいストーリー
特になし
世界の津々浦々・生命が溢れる場所には同じように居り、見える者には見えるけど見えない・動物でもなく植物でもない、生命の根源により近しい存在の『蟲』
で、ソレが人に及ぼす影響を取り除いたりする商売『蟲師』
そういった世界で蟲師として生きるギンコを中心に描かれるお話です
● ざっくりとしたレビュー
いつもDVDのレビューをするときは各巻毎にやってるんですが、今回はDVDボックスと言うことでざっと全26話の概観など…
1 緑の座
2 瞼の光
3 柔らかい角
4 枕小路
5 旅をする沼
6 露を吸う群
7 雨がくる虹がたつ
8 海境より
9 重い実
10 硯に棲む白
11 やまねむる
12 眇の魚
13 一夜橋
15 春と嘯く
16 暁の蛇
17 虚繭取り
18 山抱く衣
19 天辺の糸
20 筆の海
21 綿胞子
22 沖つ宮
23 錆の鳴く聲
24 篝野行
25 眼福眼禍
26 草を踏む音
以上 全26話・DVD9枚組 で構成されている、オムニバスストーリーです
せっかくなので最近レビュー(のために見直した)モノノ怪と比較したりしなかったりしつつ書き進めてみたいと思います
基本的には、単純に退治するお話は少なめ
まぁモノノ怪のように退治する(剣を抜く)ための条件があったりするわけではなく、人間に病や影響を与えている蟲の正体を確かめ、対処法がない(知らない)モノはソレを解き明かしていくってお話が多いので、モノノ怪が刑事・探偵モノっぽいストーリー展開なのに対して、コチラはどちらかというと蟲専門の医者であり研究者の蟲師・ギンコを主人公に据えているため、若干違うモノとして仕上がっています
時代は明治~昭和初期辺りでしょうか?(周りは和装の人間が多い中主人公は洋装で、それを誰にもツッコまれてないんで恐らくその辺りかと…)
(※ wikipediaで確認してみたら…「時代設定については、作者自身特に設定はされていないそうだが、イメージは「鎖国を続けた日本」、もしくは「江戸期と明治期の間にある架空の時代」といった所との事。ゆえに作中においては、登場人物は主人公を除いてほとんどと言っても良いほど多くが和装をしており、登場する風景も日本の原風景を思い起こさせるようなノスタルジックなものとなっている。」…(以上wikipediaより抜粋)と書いてありました)
周りの人間と主人公との描き方の違いを敢えて無視して、服装も化粧も含めた概観全てで異質感を強調していたモノノ怪と比べると、蟲師の主人公は碧色の目と白髪以外は特に目立つ部分はありませんね
背中に道具箱を背負ってる部分は共通してますし、薬売りを副業にしてるっぽい(ギンコの場合は鉱物も売って儲けてるようですが)けど…この辺はオモシロイですね
まぁ昔の旅装束・行商人のステレオタイプ的な面もあるんだとは思いますけどね
全体の絵柄も山野等の自然が多く、BGMも静かな雰囲気に仕上がっています
無駄に賑やかしいモノノ怪と違って、この辺りはかなり対照的です
また主人公のギンコのキャラもわりと淡々としているので、物語は全体的に静かに進んでいきます
しかし起承転結もしっかりしており、1話を見終わるまで飽きることなく見られるように作られています
また、ギンコという主人公がモノノ怪の薬売りと比べると、時折失敗してピンチ?に陥ったり愚痴ってみたりなんて人間らしい人間なので、非常に感情移入しやすいです
モノノ怪が世界観も含めて、登場人物以外の第三者的視点からしか見られないトコロを考えると、この作品の方が単純にスッと心に受け入れやすいんでは無いかと思います
この作品でも基本的には、『蟲』と『蟲師』という架空の存在を借りて現代社会にも通じる問題を描くお話です
ただ、モノノ怪があくまでも人間自身・その内面性にクローズアップしたお話だったとすれば、蟲師では「自然vs人間」がメインテーマのエピソードもあるのは大きく違うところかも知れません
あくまでも、人間も蟲も自然の一部であり、自然の摂理に人間が逆らいきれない=ハライ切れない蟲のお話も出てきます
コチラ(人間側)から不用意に手出しをしなければ、アチラ(蟲)から無駄な接触もない
ソコに自然があり その恵みを受けて生きている以上、領分を侵さず侵されないようにほどほどに上手くつきあっていくしかない
基本的には(中には例外も居ますが)そういう存在として蟲が描かれています
山の主(正確には回想中でだけですが)が『もののけ姫』の乙事主のように描かれていたり、この辺りはジブリ作品の影響も見て取れる点かと思います
● まとめ
なかなかオモシロイ作品です
静かで、それでいてじわじわと感動や考えさせられるモノがある作品だと思います
原作の方のコミックス版は未読ですがチャンスがあれば読んでみたいですね
今回、レビューに合わせて見直したんですが…
ちょうど大震災の後だったことも有り、歴史的な大きさの津波でも街道から上はほとんど浸水していなかったり、土地の先祖が「こっから下に家建てんな~」と伝承していた土地のその下が全て津波で流されたり…(まぁ原発なんてのもその範疇なのかも知れませんが)
驕りがあったとすれば、そう言った類の科学的なデータとは少し異質(元を辿れば経験則の伝承というデータベースになっているんだと思いますが)なモノ等々を無視していた点も被害をデカクしちゃったのかも知れないな~
なんて感じました
…だからと言って明治以降の日本が全部ダメって単純には割り切れませんけどw
そう言えば(全くレビューとは関係有りませんが)…
オカンの妹(ようは叔母w)が小さいときに夜泣きが酷くて、当時有名だった山伏に癇の虫を封じて(祓って)貰ったことが有るとかないとか…
なにやらニョロニョロッとした糸状のモノが出てきてうごめいてたらしいですが、オカンの脳内でどんなバイアスが掛かってるかワカラナイので事の真偽は分かりませんw
蟲師を見るたんびにその話を思い出して、自分に子が出来て夜泣き酷かったら是非自分の目でたしかめたい!と思うんですが…いかんせん子を作れる環境に居ないので実現出来ません orz チキショー
ウチのバーちゃんはキツネにバカされて神隠しにあいかけたことがあるとかいう、チョット変わった人なのでチャンスがあればまたレビューに潜り込ませ…うわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp;@:「
画像はconecoではアップ出来ないので、後ほど別の場所にてアップロードしておきます
http://ameblo.jp/sitekimemo/entry-10868437767.html
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26人中、26人のユーザーが、このレビューを「役に立つ」と投票しています。
[データ更新日時:2011/08/24 22:20]
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