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[14486] リリカルにゃのは特別編 スバルの悲惨な旅 魔乳秘剣帖記念SS 『巨乳ティアナ』嘘だー!
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2011/08/24 17:24
六曲署捜査一係偏が終われば短編を書いて完結の予定です





6月28日順番直し


黒猫エリカです、座右の銘は粗製乱造です。

またしても道を踏み外しました。

取り合えずこれも最後まで書き切りたいと思います。

リリカルにゃのは闇猫の書編1のすぐ後の話から始まります。

小説家になろう二重投稿開始(リリカルにゃのはと合体)


「スバル出番だよ」

「あ、作者さん」

「読者の中に君が出ないと寂しいと言う人が居てね、特別編をと」

「活躍できるんだ」

「うん十分」

「で、まともな話?」

「・・・・・・・・・」

「どこ行くんですか作者」







        プロローグ


にゃのはが居なくなって寂しいスバル。

練習にも身が入らない、それを見た八神隊長が一計を案じる。

「本当ですか?ニャのはの跡を追えると言うのは」

「無限書庫の協力で平行世界転送が出来るって」

「高町隊長、今すぐに行きたいですが」

「明日やるって行っていたから」


そしてその夜スバルは喜びの余り中々寝付けられなかった。

当日、転送装置の前に立つスバル。

「オールグリーンです、いつでも行けます」

「転送準備」

「座標入力開始」

「転送準備よし」

「転送開始」

スバルの周りを光りが包む。

そして転送の瞬間、慌てた声が。

「その座標違うんじゃないのか」

「転送とめて~」

スバルの悲鳴は転送と共に消える。

そしてこれがスバルの悪夢の始まりであった。





[14486] 改 男だらけの6課1
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/07/07 23:21


                  男の奇動6課1


スバルが飛ばされた所は森の中。

「此処は」

スバルは辺りを見渡すが、どこかは判らない、最も平行世界だから違う事もある。


スバルは取りあえず人を探しに森の中を歩く。

歩いているスバルに声を掛ける者がいる。



「お嬢ちゃん、それコスプレ?」

スバルが声のする方を見ると、其処には自分と同じBJを着た男が居た。

その男の腰には西部劇に出で来る回転式の拳銃を模ったデバイスが二挺見えた。

「あなたは?」

「失礼可愛い譲ちゃん、俺は乱星定穴、テイと呼んでくれ」

「私はナカジマ・スバル」

「うちの隊長と同じ名前か」

「へっ?」

スバルが何?と言う顔をするとテイが話しかける。

「俺の所属は奇動6課、殴りこみ部隊の副隊長をしている」

スバルは更に困惑する。

「しかし、君みたいなうちの隊のファンが居るとは驚いたよ、良く出来ているねそのコスプレ」

「これは違うんです、BJです」

「おお、そうか、そこまでうちの隊のファンか!」

テイはスバルの手を取り隊に来ないかと誘う。

この地には誰も知り合いが居ないので仕方がなく付いて行くスバル。




街中に出たスバルはテイに話しかける。

「テイさんの部隊に砲撃の得意な隊長いますか?」

「居ないな、大抵が近接戦闘の奴らだから、俺みたいに飛び道具を持っているのは少ないから」

「すると、殴り合えば友達になれるとかと言う隊長居ます?」

「あの人のことかな」

スバルは、やはり居るんだと思い気も重くなってきた。

その時悲鳴が響き渡る。


「助けて~、銀行強盗よ」

二人は素早く近くの銀行に入る。

其処には質量兵器の拳銃で武装した犯人が居た。

「奇動6課だ、大人しくしろ」

その名を聞いた犯人は驚く。

「変態部隊だ!」

「悪魔が来た!」

「来るな!変態」

うろたえる犯人、その内の一人が手りゅう弾を取り出し。

「動くんじゃね、動いたらどうなるか」

犯人は安全レバーを握ったまま手りゅう弾のピンを抜くが、汗で安全レバーが滑る。

下に落ちる安全レバー、爆発まで後3秒。

テイが動こうとした時、すでにスバルの体が自然と動き始めていた。

ウイングロードの上を駆け抜け、犯人から手りゅう弾を奪い取りながら、天窓に向かって突き進むスバル。

天窓をぶち抜き空にと手りゅう弾を投げる、ややあって爆発音がする。

スバルが下に降りるとテイが駆け寄る。

「大丈夫かスバル」

「大丈夫、それより犯人は?」

「全員倒した、しばらくは目を覚まさないだろう」

テイはスバルに怪我が無いかと見るが怪我一つ無いと分かりホッとする。

事件の処理の為時間が経ち警察の車で奇動6課まで運ばれる二人。



そして殴りこみ隊の隊長室に立つ二人。

「乱星定穴入ります」

扉を開けて中に入ると其処には殴りこみ隊隊長が居た。

すばるのBJと同じデザインのBJを着、足にはローラーのついた鉄下駄を履いていた。

歳は50禿頭で頬には大きな傷が付いている、そして体つきは大きく鍛え上げられた肉体を誇らしげに晒した男が名を上げる。


「我輩が奇動6課殴りこみ隊隊長の中島昴である!」



続くかな?


スバル「続かないで欲しい、涙」









[14486] 改 男だらけの6課2
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/07/07 23:22

              狸親父


「我輩が奇動六課殴りこみ隊隊長の中島昴である!」

それを見てどんでもない世界に迷い込んだなと思うスバルであった。

「君がスバルちゃんかね、テイより聞いた話によるとすばらしい活躍をしたと」

「いいえそれ程ではありません、当たり前のことをしただけです」

「謙虚な良い子だな」

テイが腕を組んだまま問う。

「ところでこの嬢ちゃんどうします、迷ったのか家出人かな?君」

スバルは慌てて反論をするが、捜査に携わるテイの目は誤魔化せなかった様だ。

「うちの部隊長に聞いてみるとするか」

「部隊長?」

「うちの部隊のボス矢神疾風部隊長だが」

いやな予感がするスバルであったが、帰れるまでどのくらい掛かるか分からないので当分の仕事でもと考えて会いに行く事にした。

そして部隊長に相談をすると決まり部隊長の所まで行く事に。

途中隊員とすれ違ったが。

「おい、中島隊長女にもてないから少年趣味に」

「馬鹿、胸を見てみろあれ女だ」

「するとあの鍛え上げられた体を見ると隊長の孫か」

「そういえば何とか似てるように見える」

スバルは思う。

「とこが似ていると」

心の中で泣くスバルであった。



そして部隊長室の中に入ると其処に居たのは文字通りの狸親父だった。

「あ、どうも矢神疾風と言います。君かね銀行強盗を捕まえるために協力ししてくれたのは」

スバルは腹の出た狸親父をみて何故か八神部隊長前に立つのと同じ感じで、違和感が無いのだろうと不思議に思う、笑。

スバルは自分が次元漂流者である事を話し、それについて話し合う。

「次元漂流者か、まあ上の方に問い合わせてみるから、時間が掛かるが帰せると思うんだが。

それよりもその間の君の住処だが、此処の隊舎の外れに部屋が有るから其処にでも」

「良いんですか」

「君の鍛えられた体を見ると何もしないで居るよりも此処で鍛えた方が良いと思っている、

それに此処ならいくらでも鍛錬は出来ると思うんだがどうかね」

「お願いします」

その時ドアをノックする音が聞こえる。

「入りたまえ」

「狸親父入る、ん、ぞの小娘が例の子か」

其処に居たのはオーガそっくりの顔し、筋肉隆々の体をした男で、

高町隊長と似たようなBJを着用し手には六角形の形をした長いデバイスを持っていた。

スバルはいやな予感を感じる。

「俺は、隆町菜乃雄、皆からは、殴り合いしたい菜乃、と悪口を叩かれているがな、ナノと呼んでくれ」

スバルの頭の中の高町隊長の姿が崩れ落ちる。

「ハッハハハ、よろしくお願いします、ナノさん」

もう如何にでもなれと諦めるスバルだった。

そしてもう一人入ってくる。

長髪で優男であるが体つきはがっちりとした男であった。

「今日は、ファイト・テストロッサです、俺の事はテスと呼んでくれ」

まだましだと思うスバルであった。




そして更に話し合いが続くが、其処でアチラの隊長達はどんなだと言われたのでスバルが写真を差し出す。

それは大きなベットに下着姿の三人の写真である。

「おお、天女だ」

「俺が女に生まれたらこの姿か?」

スバルは隆町の言葉にどんなに間違っても無いと手を振る。

「その写真をコピーさせてくれないか」

「ダメです」

矢神部隊長の願いに即座に断るスバルであった。

もしこの写真ばら撒いたのが分かると、桃色の光りに包まれる自分と某部隊長を思いそれだけはいやだと思う。

そして写真を見ながら変な想像をする。




隆町隊長とファイト隊長と矢神部隊長がパンツ一丁で大きなベットで横になっている姿を想像する。

隆町隊長がファイト隊長の耳の後ろに息を吹きかけ。

「良いだろう」

と言いながら、下半身の硬くなったデバイスを握り締めファイトの後ろ・・・・・・・・・書きたくない、作者・・・・・・・・。

それを見ていた矢神部隊長が羨ましそうに。

「若いな~」



燃え尽きたように真っ白になるスバル。




続いてしまった。

スバル「続いたじゃないでしょう、題名まで変えて書く気満々でしょう」

作者「ふふっ」

スバル「泣きたい」





[14486] 改 男だらけの6課3
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/07/07 23:45

                  実力主義

話し合いの結果、隊舎の裏にあるプレハブ小屋に寝泊りをするようにとの事だった。

意外と綺麗で少しだけ掃除をしただけで済んだ。

簡易シャワーも付けてもらいこれで寝るところを確保したスバルだった。



翌朝、朝の訓練をする隊員に混じってスバルの姿があった。

各自頭に油の入った桶を載せその上に蝋燭を浮かべる。

もし大きく揺らしたり、落としたら燃え上がる仕組みである。

スバルは桶を落とさないように遅く走っている隊員を尻目にウイングロードを走らせローラーで滑走する。

「班長、あれずるくない」

「そうだ、そうだ」

その時、訓練を見に来た隆町隊長が隊員を怒鳴りつける。

「馬鹿者、お前達にはわからんか!。

あのスピードで桶を落とさずそれでいて蝋燭の火を消さずにいることの難しさに」

確かにと、納得する隊員達。

「あれこそは、昔ローランと言われた古い都で編み出されたローラン・脱死遊だ」

ローラン・脱死遊、それは昔ローランで罪人達に、同じように油の入った容器を頭に載せ車輪の付いた靴を履かせ、

競争させるといった、競技である。

もちろん油を零さずに一番になった者には大金が与えれ、一生を遊んで暮らせたと言う。

敗者は火の着いたたいまつを投げつけられその場で焼け死んだと記されている。

次元奇書館発行、死合競技書内より抜粋。




朝の訓練が終わり朝食の時間。

此処での食事ははバイキング方式であり、各自好きなだけ取っていくと言う食べ方である。

隆町部隊長の隣に座るスバル、其処には大きな皿に同じように積まれた料理の山。

「嬢ちゃん、それはいくらなんでも盛りすぎじゃないか」

「少し多いかな」

と言いながら食べ始めるスバル。

皿を綺麗にしたスバルを見ていた隊員たちは驚きの声を上げる。

「凄いなあの大食いの隆町部隊長と食事でタメをはれるとは」

その隆町隊長は腹を擦り。

「少し食べ過ぎたか」

その時からの皿を返しに行ってきたスバルが、前と同じ分量の料理を置き。

「お替わり、・・・・しても良いよね?」

それを聞いてずっこける隊長や隊員。



ごごから格闘訓練が始まる。

「手前ら、女に負けるな、だらしないぞ~」

しかし、幾多の戦いを勝ち抜いてきたスバルであるから並の隊員では相手にならない。

「班長がお手本を見せてください」

「よしっ、俺が格闘の手本を見せてやる、こい!スバル」

そし瞬殺される班長。

スバル、訓練班長に格上げされる。

「何故?」


夜になりスバルの今後について話し合いが持たれた。

「凄いなスバル、初日から訓練班長になるとわね」

「テスさん、言わないで」

「でも此処では力のある奴が上に立つから」

その言葉を聞いて首を傾げるスバル、思い浮かんだ事を聞いてみる事に。

「あの失礼な事聞きますが矢神部隊長余り強くは見えないのですが」

それについて、隆町部隊長が答えた。

「この俺でも十回戦って一回勝てるかどうかと言うほど実力がある」

なるほどと思うスバル、でも強そうに見えない狸親父であった。



翌日訓練を終えると警報が鳴る。

「スバル班長、戦闘奇人が暴れています」

「戦闘奇人?」


いよいよ戦いが始まるかな?。





[14486] 改 男だらけの6課4
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/07/09 22:19
                戦闘奇人


戦闘奇人、それはずば抜けた才能や特殊な能力を持つ人間を集めた部隊の兵隊の事である。

部隊の名を奇兵隊とも言い、のちにどう行った経由か知らないが日本の幕末に作られた長州藩の部隊の名になっている。

時空奇書館発行、奇兵隊何故之より抜粋。


隊員を引き連れて市外に来て見れば一人の戦闘奇人が居た。

それは、小学生位の女の子だった。

スバルが良く見ると誰かに似ているのを思い出した。

傍に居る隊員を威嚇する少女に近づき話しかけるスバル。

「貴方セイン?」

女の子は頷く。

「ディープダイバー出来るの?」

「できるけど・・・」

女の子は黙り込む。

その時スバルは此処に来て精神的に疲れはてていたので、つい言葉遣いが荒くなる。

「ディープダイバー見せろやー」

女の子は涙目になりながら、服を脱ぎ下着も脱ぎ裸になり、文字通り穴に入りたいと地中に潜る。

どうやらまだ物を着けたままではディープダイバー出来ないらしい。

女の子は地上に出て泣きそうな顔をして。

「お姉ちゃんもう良いよね」

余りの事で言葉を出せないスバル。

スバルが許しを出さないので女の子は泣き出す。

スバルはどうしたら良いのか考えていると、一人の隊員が上着を女の子に掛けて服を拾い物陰に連れて行く。

服を着た女の子はまだ泣いていた。

「お姉ちゃんがいじめる」

と言いながら上着を掛けてくれた隊員にしがみ付き泣き出す。

その内に周りから非難の声がする。

「幼女泣かした」

「班長でもいくらなんでもな~」

「いじめた、いじめだ」

おろおろするスバル、その時足に軽い衝撃が、見ると女の子がスバルの足を蹴っていた。

あれこの子ノーヴェかなと思っていると。

「この悪人、セインをいじめた悪人め」

と言いながらスバルの足を蹴りつける。

うざいので、後ろから女の子を羽交い絞めにすると周りの隊員から声が飛び交う。

「又虐めるのかよ」

「裸にするんだ」

「放してやれよ」

その非難の声を聞き思わず手の力を抜くと女の子は抜け出し近くの隊員にしがみ付き泣き出す。

「あのおねえちゃん怖い」

それを聞きどうすれば良いのか困惑するスバル。

オロオロしているうちに頭に何かが当たる。

その方向を見ると、イノーメスカノンらしき物を持った女の子がスバルに向かって砲撃をしていた。

砲撃といっても、銀球鉄砲並であるが。

止めろと言わんばかりに足元に有った石を蹴ると、運悪く女の子の頭に当たり、流れる一筋の血。

イノーメスカノンを落とし泣く女の子。

「おい、早く衛生兵を」

「班長酷いでは無いですか、あれ何処に」

その時スバルは涙を流しながら自分の部屋に逃げ帰るところだった。



部屋に入り、枕を涙で濡らしながら泣く。

スバルが落ち着くと時間はもう夕方。

涙と汗を洗い流そうとするが、シャワーから水が出ない、故障しているようだ。

その時隊舎に大きな浴場があることに気が付く。

すぐさま、中に入りロッカーに服を入れ、扉を開けて中に入る。



その時の様子を聞かれると。

「あの時精神的にも肉体的にも疲れていて、頭の中はフロにゆっくり浸かり何もかも忘れて眠りたいとしか考えて居なかったのです。

オマケに六課に居た頃、似たような場所に女性専用の大浴場が有ったので、つい何も考えずに入ったのです。


此処奇動6課では男だけの部隊で成立してから女性隊員は一人も入っていない。

そして、部隊長が男の付き合いは裸だという訳で大きな浴場を作りそこで裸の付き合いというわけで、

スバルが入って来た時は、奇動6課の隊員のほとんどが其処に居たのである、そう言うわけで。

首にタオルを巻いただけの全裸のスバルが浴場の扉を開けると其処には6課の男達が居たわけで。


スバルが入ってきた途端、結界に包まれたように凍りつく大浴場!!。







[14486] 改 男だらけの6課5
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/07/09 22:21


             傾奇者スバル


前回の続きです。


凍りつく大浴場。

スバルは今の現状を考える。

「今逃げ帰れば奇動6課全員に痴女扱い、行くも地獄退くも地獄、でも私は真直ぐ歩いてきた」

そして尊敬する隊長の言葉を思い出す。

「目的地まで一直線だから」

何か違うようだが、スバルは最初の目的地である湯船を見据える。


荒野を行くが如き歩き出し、呆然として立ちすくす隊員の待機状態のデバイスを見て、私のお父さんのデバイスのほうが立派だと。

鼻で笑い、湯船近くまで来ると、後ろをを振る帰り、落胆したようにため息をつく。

そして湯浴みをすると何も隠さず湯船に入る。

スバルが湯船に入ると、隊員たちが下がり広い空間ができる。

そして十分長湯をして居る間スバルの周りでは何一つ音がしなかった、何かを飲み込む音以外。

そして体を洗いもう一回長湯をすると満足したように出て行く、途中倒れている隊員を気にせずに。

自分の部屋に戻りベットに倒れこむ。

「今日は何もかも忘れて眠れる、でも何かしたような気が、気のせいね気のせい!」(それで済ますな!)

と言いながら深い眠りに着く。




スバルが深い眠りに着いた時には、大浴場の方では大変な事になっていた。

後から遅れて風呂に来た隊員の通報により駆けつけた救急隊員が見たものは地獄絵図だった。

忽ちの内に集められる救急車、そして中では。

「しっかりしろ、気を持てっ」

真っ白に燃え尽きた被害者を抱き起こす、その被害者は独り言を繰り返す。

「俺のデバイス、俺のデバイス」

他にも。

「鼻で笑われた」

「死にたい、死にたい」

「粗末なもんじゃない、粗末な物じゃない」

とうわ言を繰り返し言っていた。

浴槽の中はもっと悲惨であった。

まさに血の池地獄その血の池に漂う被害者。

その中で救急隊員が気になったのは、洗い場で倒れていた被害者はそれは無残な状態だったが、

湯船の中の被害者は幸福な顔をして倒れていたのが居た事である。



のちに奇動6課壊滅世紀末血の池事件と言われたこの事件だが、被害者は誰一人状況や誰にやられたかについて。

誰も口を開く物は居なかった。

この調査に当たった刑事のボスはこう結論付けた。

この事件の全容は分からないが、よほど恐ろしい者に会って、恐ろしい物を見たのであろうと。



結局奇動6課は一週間機能を停止した

スバルは翌日強制的に近くのマンションの一室に引越しをさせれる破目になり、一週間後には。

一番槍小隊隊長と成った。

この部隊では力があるものが上に立つと言う決まりがあり、どうやらあの事件で倒れた(倒した?)中に隊長が居たらしい。


朱に交われば赤くなると言うことわざ通り、スバルも染まる。

BJの上半分、鉢巻そして手足のデバイスを朱赤に変え、奇動6課色に染まる。

その真直ぐな気迫と男勝りの活躍で、後に奇動6課では尊敬の念で花のスバルと言う名が付けられたと言う。

まさにスバル無双である。


「まだまだ続くぞォォォォォォォォっ!」

「もうやめてェェェェェェェェ!」







[14486] 改 男だらけの6課6
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/07/11 19:03
                ある一日

一番槍小隊に出動命令が出る。

戦闘奇人が暴れているらしいとの事だった。

スバルが率いる小隊が現場に着くと、其処にはブーメランを持った戦闘奇人が居た。

その子は、ブーメランをスバルに向かって投げるが二メートル先に落ちる。

走ってブーメランを拾い上げると又投げ、同じく二メートル先に・・・・・。

何回かそれを繰り返し、ようやくスバルに届く距離に。

投げる戦闘奇人、少し下がるスバル。

スバルの手前に落ちるブーメラン、それを拾い上げ又投げるが、スバル後退。

そして、ブーメランを拾い上げるとその子は泣き。

「お姉ちゃんの卑怯者~」

と、言いながら現場から走り去る。

「大人気ない」

「当たってやれよ」

背後の非難の声に涙目のスバルは。

「何故・・・・」

落ち込むスバル。



その時更なる戦闘奇人が出てくる、スバルは可愛い男の子だと思い、近寄り話しかける。

「男の子?、坊や可愛いね、君の名は何ていうの」

それを聞いたその子は。

「お姉ちゃん酷い~」

「私悪い事言ったかしら」

涙目のスバルに、隊員が慰めるように肩を叩き話す。

「確か戦闘奇人全員女の子何ですが」

「う、私が悪いの・・・」

落ち込もうとしたがその前にすでに次の戦闘奇人が現れた。

「落ち込む暇も無いの~」


その戦闘奇人は、片目にぶかぶかの眼帯をつけている。

そして両手の指の間に小さいナイフを挟み込みスバル目掛けてナイフを投げようとしたが、こける。

そして小さい爆発の後、顔を真っ黒にしたその子は泣きながら。

「お姉ちゃんがいじめる~」

と言いながら逃げ帰る。

涙目になったスバルが後ろを振り返ると、隊員たちが、あんたは悪くないと顔を横に振る。



疲れはてたスバル・・・。

取り合えず午前中の仕事は終わったので、自棄食いで昼飯を食いまくる、周りの隊員は目を丸くして見ていたと言う。


午後からはスバルによる戦闘教練が始まる。

相手は犬耳を生やした白い髪の筋肉隆々の男。

スバルはそれを見て。

「犬?」

その言葉を聞いたその男は怒り。

「俺は狼だ」

「思わず噴出すスバル」

「俺を馬鹿にするのも今のうちだ!、我が拳、孤狼破壊拳を見ろ!」

そう言うと男は傍の大きな木の幹目掛けて拳を振り切る、幹が深く削りこまれる。

「いくぞ~」

戦いが始まる。

この男は出来るとスバルが気を引き締めて闘気を体に張り巡らせる。

いい勝負だったが、スバルが足を滑らした途端、男の拳がスバルの胸に当たる。

スバルの胸を鷲掴みにするが、そのまま感触を楽しむ男。

沈黙が訪れるが、モミモミ・・・・。

男の顔がにやけて鼻の下が伸びる。

「ええ加減にしないか!、この犬畜生」

スバルの渾身の蹴りによって男は蹴り飛ばされ。

「俺は狼だ~~」

と叫びながら男は星となる。


此処ある郊外の一軒家、其処では親子が空を見ていた、

「お母さん流れ星見えるよ」

「あら、昼間から珍しいわね」


こうして、ザフXXXの出番は無くなった、さらば、ザフXXX、君のことは忘れ・・・てしまう事に、笑。




さて犬も居なくなった所で今回はこれでと。

「犬じゃない~~~~狼だ~~~」



[14486] 改 男だらけの6課7
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/07/14 22:46
                スバルさんの暑い日

仕事には訓練や外回りだけではなくもちろん書類書きもある。

今、矢神部隊長の隣で書類の処理をやっているスバルだった。

「矢神さん、これで良いですか?」

と言いながら部隊長に渡すと、矢神部隊長はそれを見てOKを出す。

「いやー助かるよ、うちの隊員は運動は良いのだがデスクワークが駄目でな、助かるよ」

スバルは、見ているとただのおっさんだけどまじめに仕事していると感じる。

うちの八神部隊長なんか揉み魔とか言われているしそれに比べ此処の矢神さんは真面目だなーと思う。

考えているととんでもない妄想を。

ベットの上に上半身裸の矢神部隊長と隆町部隊長が横になっている。

矢神部隊長の手が隆町隊長の下のほうに伸びる。

「矢神部隊長止めてくれ」

「良いじゃないか、うちの隊長陣のデバイス俺が立派に揉んで大きく立派にしてやったや」

デバイスを揉みながら更に。

「前はガリガリで細いデバイスが矢神隊長に揉まれて今ではこんなにもなりましたと皆が言ってくれるからな」

「そんなに揉むと!」

「ほらほら、硬く・・・・・・・・・検問・・・・・・・」

「俺、もう・・・・・・・検問・・・・ああ、数少ない読者が離れていく、作者・・・」

「どうしたスバル」

「いえ少し考え事をしていたもので」

「顔色が悪いから心配を」

その時昼休みのチャイムが鳴る。

「部隊長、昼から訓練があるのでこれで失礼します」

「そうか、スバル明日お前休みだから、此処にきて休んでないだろう、臨時ボーナス入れて置いたから楽しんでこい」

そう言われて矢神部隊長に貰った明細をを見ると50万入っていた。

「給料は1週間後だ」

「ありがとうございます」



お礼の言葉を返し部隊長の部屋を嬉しそうに出て行くと、スバルを呼び止める者がいた。

「お前か!、今度隊長になったしょんべん臭い小娘は」

「あんた誰?」

「俺は士愚南無・新居戸だ」

そう名前を言った男はのいでたちと言えば学生服風のBJを纏い大太刀のデバイスを持っている。

「他の者がお前を隊長と認めても俺は認めない、今此処でお前を倒す!」

2人の間に緊張が走る。

「来い!」

スバルが手招きで掛かって来いと挑発すると裂帛の気合の入った振りがスバルに襲い掛かる。

それをアームデバイスで受け止めるスバル、お互いのデバイスが当たった所がお互い少し欠け、火花として周りに飛び散る。

「強い!、この男でも私も負けるわけいかない」

男が更にデバイスに力を込めるとスバルはその力を横にと受け流し、男の姿勢が崩れた所に全力全壊の蹴りを見舞う。


数分後廊下に股間を押さえ、口から泡を吐きながら痙攣をしている士愚南無を他の隊員が見つけ大騒ぎになる。

それを遠目に見ているスバル、スバルは両手を会わせ。

「あんな所に当たるとは思わなかったから、ごめんなさい」

謝りの言葉を言っていた。




気を取り直して午後の訓練をするスバルだが。

此処は一筋では行かない場所であるからして、訓練の相手は・・・・。

スバルの前に男が立つ。

「我は王、退かぬ、媚びぬ、ただ蹂躙あるのみ」

スバルが構えを取ると男が突進する。

「早い」

スバルは何とか受け止めるが冷や汗が流れる。

スバルが突きを入れたが男の姿は無い、ハッとして上を見ると今まさに襲い掛かる男の姿。

男の攻撃を受け止めたスバルが突きを何発も放つが男はそれを空中でヒラリヒラりとかわす。

「我の体は空を舞う鳥の羽の如く貴様の突きは当たらん!」

「其れならば、こうだ」

スバルの姿が空にと舞い、男の背後を取ッたスバルは、男の首を絡めとり極める。

下にと降り立つ二つの影、そして崩れ落ちる男。


「よっしゃー、次こいやー」

勢いに乗るスバルであったが次の相手は、三メートルを超える巨人。

「我が秘伝を見よ!」

そう言った男の体がたちまち黒くなる。

「我が体は魔法で鋼鉄となりて、ただの鋼鉄より何十倍も強いこの体を打ち倒せる物なら倒してみろ!」

「たしかにその立派な体、其れを強化する魔法確かに立派ね、でも」

スバルは歩き、男の傍を通りすぎ時一言。

「でも風呂場で見たデバイス・・・・粗末だっわ」

その瞬間、男の鋼鉄の心は砂鉄となり、巨人は虚人となり崩れ落ちる。

「ああ、楽だった」

次の対戦相手を待つスバル、その後ろではと言うと。

「お前見たか、隊長の攻撃」

「いや、見えなかった」

「凄いな隊長は」

感激の嵐が沸き起こっていた。



「次来い!」

「美しいお嬢さん、でも私のほうが何倍も美しいわよ」

と言いながら現れたのは包帯ほどの細さの金色の褌だけの御釜だった。

こんなのばっかりだと涙目のスバル。

御釜が腕を下から上に振り上げると地面を這うように衝撃波がスバルを襲う。

「ほほほっ、切れろ切れろ」

スバルののBJが徐々に切り裂かれていく。

「切れろ、醜い裸を晒せ」

その彼の後ろに居る隊員は。

「もう少しで胸が」

「下ももう少しだ」

「頑張れ御釜」

かなり際どい姿になったスバルに対して御釜は最後の攻撃に出る。

「我が究極奥義その名は」

「ええ加減にせいやー」

怒ったスバルによって叩き込まれる全力全壊のパンチ。

「あべしー」

悲鳴を残し星となる御釜。

其れを見上げる、御釜の後ろに居た隊員、彼らも御釜の跡を追って星となる。


外れの一軒家。

「お母さん又流れ星が」

「あらまー、今度は4つも」

「綺麗ねお母さん」


疲れた~、でも明日は休みどこ行こうかなと思い巡らすスバルだった。




次は作者も疲れたので、ほのぼの編の予定です。


夜あるバーで。

「マスター暑苦しくてのど渇いたから冷たいの」

「あ、これはスバルさん」

スバルが冷たい飲み物を飲んでいると部屋の隅に、毎日が日曜日となった犬耳の男と、

別作品の主人公だったのに今では名前も上がらない日曜日だらけの男たちが愚痴をぶちまけていた




[14486] 改 男だらけの6課8
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/06/23 21:22
            憩い

久し振りの休みを楽しむスバル。

買い物も済まし、公園でアイスクリームの露店を見つけ、アイスを食べていると近づいて来る者が。

それは、学校で水泳の授業で使う浮き板を長くした板状のボードに乗っていたが、フラフラと飛んでいる。

コロンとボードから落ちる、(高さは50センチほどだが)すぐさま起き上がり再び乗ると、フラフラコロン。

スバルはこの子もしかしてと思い、落ちた女の子に近寄り話しかける。

「怪我ないっス」

「酷い、うちの物真似したっス」

「ごめん、ごめん」

スバルは、女の子の体についた汚れを叩くと、ポーズを取り女の子にも同じポーズを取らせる。

「足首に力を入れても良いけど膝は軽く自由に動かせる様にね、傾けるから膝を曲げて」

ボードの先をベンチに載せボードの後ろをスバルが持ちながら、自由自在に動かす。

しばらくやっていると女の子はコツが分かってきた様で、ボードの動きに体を柔軟に合わす。

「それじゃ、飛んでみて、今のコツを忘れずにね」

初めはぎこちなかったが、段々馴れていく。

しばらくしてかなり自由に飛びまわれる様になった女の子だった。

その後疲れたのかスバルの横に座り。

「疲れたっス」

「良く出来たわね、ご褒美にアイス買ってあげるから、何が良い」

「わ~い」

そして、アイスの露店で選びあいアイスを食べる二人。

二人で幸せな時間を楽しむ。

「私スバルと言うんだけど、貴方の名はなんて言うの」

「私、ウェンディっス」

スバルは矢張りと思い、更に話しかける。

「ウェンディちゃん、いつも此処で練習しているの」

「うん、でも最近変質女が出ると他の子から聞いていたから、ビクビクしながら練習していたっス」

「それは怖かったね、お姉ちゃんが退治してやるから、どんな女なの?」

「聞いた話によると、公衆の面前で裸になる様に強制したり、抱き上げて体のアッチコッチ触ったり、

いやらしい目で舐め回したり、石を投げて怪我を負わせたり、それで馬鹿そうな顔している男女だたっと聞いたっス。

でもお姉ちゃん優しくて綺麗っス、あれ?お姉ちゃんどうしたの」

「一寸、目にゴミが」

横を向き涙を拭うスバルだった。

そうこうしている間に時間は過ぎお互い帰る時間になる。

「バイバイね、ウェンディちゃん」

「ありがとう、他のしかったっス、さよならスバル・オ・バ・サ・ン」

「・・・・・・・・・ん、だれがオバサンだ・・・もう居ないまあ良いかあの子だいぶ上達したみたいだから」

公園を後にするスバル。

その公園の外れにある草むらでは気を失っているウェンディがいた。

どうやら逃げる途中スバルを見ていたので前方の木の枝に気が付かなかったらしい。


家に帰る途中マンションの物陰に何かを見つけるスバル。

「クーン、ワン」

と鳴き声のした方を見たスバルは物陰にいる者を見て笑顔で呼ぶ。

「可愛い!、おいでおいで」


翌朝、部隊長室。

「これ家の近くで腹を空かしているのを見つけたのですが、飼っては駄目ですか?、ちゃんと私が世話をしますから」

「うーん、確かに可愛いんだが、むしろ部隊で飼いたいぐらいだが」

話を聞いていた隊員の一人が息を荒くしながら。

「俺が毎晩洗ってやるよ、はーはー」

スバルはその隊員を指差し部屋の外にと手を動かす、引き摺られて部屋の外に連れ出されていく隊員少しして悲鳴が聞こえる。

「この部隊には変態はいらん」

とスバルが言うと、部屋の中にいる全員が頷く。(あの、聞きたいのですが変態と変態でない者の線引きは?、作者)

気を取り直して話し合いは続く。

「どうして駄目ですか?」

「飼い主が居るからな」

「ふー、飼い主が居るのか、可愛いのに、飼いたかったな」

ため息を付きながら膝の上を見るスバル。

其処にはアイスを食べ終えた子犬スバルが居た。

「スバるー、美味しかったー」

尻尾を振りながら甘える子犬スバル。

それを名残惜しそうに優しく撫でるスバルだった。



続きます。



[14486] 改 男だらけの6課9
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/06/23 21:21
                      この子の行く末は?


子犬スバルと遊ぶスバル。

スバルの背中をウイングロードを使って登る子犬スバル、そしてスバルの肩に旨く着地して顔を摺り寄せてくる。

スバルは子犬スバルに顔を舐められながら。

「可愛いな」

スバルは幸福な顔をして子犬スバルの相手をしていた。



「はいっ、そこで三回転、大きく回って、ワン?」

大人でも難しい機動行動をスバルの指示に従ってこなす子犬スバル。

「次は格闘訓練よ」

お互いに格闘の型をしながら軽い組み手も楽しくやって、少し休憩。

アイスを食べながら話、笑い合いをし又訓練に入る。

「これが振動拳よ」

スバルがISを見せるが、まだ子犬スバルには無理らしい。

「出来ない・・・他の見せて見せて?」

スバルは仕方が無い、と言うとディバインバスターA.C.Sを子犬スバルに見せる。

「私其処まで出来ない・・・・」

「大丈夫よ、ほら拳に魔力を込めて」

子犬スバルの拳が少し光りそれをドラム缶に当てる、少し凹みが出来る。

「出来た出来た」

「良く出来ました、合格よ」

喜ぶ子犬スバル、それを良い子良い子と頭を撫でるスバル。

「今のを練習していれば私のようになれるわよ」

それを聞いて更に拳に魔力を集める子犬スバル。

「そうそう、魔力の固め方旨いわよ、でもうちの隊長は他から魔力を集めて凄い砲撃をするのよ」

それを聞いた子犬スバルは自分の拳の光りを見ながら。

「集まれ・・・・・集まれ・・・」

スバルもそれを興味を持って見ていると、突然光りに変化が起こる。

初めはきらりと空中で何かが光ったが、段々とそれが数を増し拳の光に向かって集まりだす。

「まさか?」

冷や汗を流すスバル。

光りの玉が自分の頭ほどになったとき子犬スバルは、腰を落とし空手で言えば中段突きの形で空のドラム缶目掛けて突きを入れる。

ドラム缶は、反動で吹き飛ぶ暇も無く押しつぶされ、一枚の板状になり空を舞いながら粉々になり辺りにに散らばる。

「出来た出来た、わ~いわ~い」

「・・・・・・・小さい子に負けた・・」

「スバる~誉めて誉めて~」

スバルは子犬スバルを抱きしめて頭を撫でる。

「良く出来ました、良い子良い子」

撫でながら涙目のスバルは、悔しくない悔しくないと心に思うのであった。



少し遅い昼飯を食った2人は部隊長に呼び出され部隊長の部屋に行く。

「矢神部隊長何ですか」

「実はその子の組織のボスに子犬スバルを返しに行く時ついでにお返しを持って行ってくれないか」

「お返しですか?」

「彼は盆暮れの送り物届けてくれるから、お返しをと」

「・・・分かりました」

「場所は部隊を挟んで君のマンションの反対側にあるからすぐ判るから」

「はあ~」

何か疲れたスバルだったが。

「スバる~、あんないする~」

子犬スバルがスバルの上着のすそを引っ張りながら、早く行こう行こうとせかす。

仕方が無くお返しの品を受け取り、出て行く。



隊を出ると左に曲がり(スバルのマンションが右)小犬スバルに案内されながら歩く。

あて先をふと見ると、次元世界征服秘密結社ナンバーズ首領ジェイル・アタリエッティと書かれていた。



次はアタリさんとのご対面?かな。






ドアの開く音がして。

おや、子犬スバルちゃん。

「お届け物です~」

「アタリさんもマメだね、子犬スバルちゃんお使いのお礼にキャラメルミルク作るから待っててね」

「わ~い、マスターありがとう」

子犬スバルの初めてのお使い編終わり・・?。





[14486] 改 男だらけの6課10
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/06/24 14:54
                          数の子?

スバルがアジト?に着くと其処は二階建ての古いアパートだった。

入り口の横には、あたり荘と書かれている看板があり。

その反対側に次元世界征服秘密結社ナンバーズ・ミッド本部と書かれていた。

軽いめまいを我慢しながら現実を見ようとするスバル。

「奇動6課よりましだ、奇動6課よりましだ、・・・・」

と、呪文のように呟いていると、少し離れた所から話声がする。



「悪いですね~、そんな事までしてもらったら」

「いいえ、アタさんに貰った一夜漬け家族で美味しくいただきましたわ」

「ただ作りすぎたんですよね~、其れで差し上げただけですよー」

「まあ、そう言わずに其方の戦闘奇人の子に」

ひげを生やした人当たりのいい中年の男が、近所のお婆さんに菓子の入った袋を貰っているのが見えた」

やがてお互いに挨拶を交わすと別れ、中年の男が此方にやってくる。




子犬スバルがその男に駆け寄り。

「アタちゃん~、お客さん~」

子犬スバルに引っ張られるようにスバルの傍に来る中年の男。

その男と対面しスバルが挨拶をする。

「ジェイル・アタリエッティさんですね」

「はい、私がジェイル・アタリエッティですが」

「私は、奇動6課のスバル・ナカジマと言います、奇動6課からのお返しを届けに来ました」

其れを聞くとアタリエッテイは頭を下げながら。

「それはそれは、ありがとうございます、あの~宜しかったら家に上がってお茶でも飲んでいきませんか」

「ありがとうございます、けど」

スバルが躊躇していると、子犬スバルが手を引っ張り。

「帰るの?」

悲しそうな目で見る子犬スバル、其れを見てスバルがやれやれと言うふうに承諾をする。

「時間はありますから、一寸だけなら」

スバルは、嬉しそうな顔をした小スバルに手を引っ張られアパートに上がると、アタリエッティがお茶とお茶菓子を用意する。

「スバルさん、粗茶ですがどうぞ」

「いただきます」

スバルはお茶を飲み、菓子を食べて一息つくと話を切り出す。

「実は其方の戦闘奇人に怪我を負わせたり、いじめた事があるんで、あやまりたいんですが」

「私、そのことならあの子達から聞いています」

アタリエッティはお茶をひと口飲むと毅然とした調子で話す。

「私はそのことに関して気にしていません。

私たちは次元世界征服を目的としているからには、怪我の一つや、辛い事もありますが、私思うんですが、人はそう言う困難を乗り越えてこそ成長するのだと」

「私もそう思いますが、やはり謝りたいですが」

「それならその子達、其処にいますよ」

スバルがアタリエッティの指を指す方向を見ると見覚えがある戦闘奇人が威嚇をしたりおびえたような顔をして立っていた。

「この前は皆ごめんなさい、お詫びに御菓子持ってきたから、皆で食べて」

スバルがお菓子の一杯入った袋を開けると、子供達は現金な者で、スバルに群がる。

「ありがとう、お姉ちゃん」

「もっと、これも」

「美味しい、これも食べて良い」

「皆さん駄目でしょう~、他の子にも分けなくちゃ、独り占めは駄目ですよ~」

「ごめんなさい」

「皆と分けるー」

「アタちゃんも食べようよ~」

其れを幸福そうな顔で見ているスバルにお茶のお代わりを持ってきた子がいた。

「お茶です」

「ありがとう」

と、その子を見るとスクール水着を着て風呂敷ぐらいの黒い布をマント代わりにしていた、そして胸元に白い布切れが縫い付けられて其処にはふぇxxと書かれていた。

スバルは、其れを見ると御菓子目当てに集まってきた戦闘奇人を見渡し、髪を頭の両側でリボンで縛っていた子を見つけると一言。

「やはりいたか?」

記憶から忘れたいと思っていたスバルに、アタリエッティが話しかける。

「スバルさん、一寸相談したい事がありまして、聞いてもらえますか」

「何ですかアタリエッティさん?」

「そんなにかしこまって名前を呼ばなくても、アタさんで良いですよ。

実は戦闘奇人の数が多くなって、今のナンバーズからミニロトーズに名前を変えようかと思うんですが、スバルさんどう思います。

スバルはそれを聞いて、何人居るのと聞きたいと思った。

「ははは・・・」

取り合えず笑いで誤魔化すスバルだった。







次回に続きました。、




[14486] 改 男だらけの6課11
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/06/24 15:27

                       裏庭にて


スバルは疲れたようにアパートの裏庭の縁側に座りお茶の飲む。

「旨い、疲れた」

その疲れたスバルの目に着物風の服を着て木刀で練習している子に目が止まる。

ある副隊長に似た子にスバルは近づき話しかける。

「貴方の名前は何て言うの?」

「名前は在るけど、私のことロウニンと呼んでね、お姉ちゃん」

冷や汗を隠しながら、無理やり笑顔を作り更に話しかけるスバル。

「いい名前ね」

「でも他の子達、ニートと呼ぶの、お姉ちゃんニートって何?」

スバルはその子に見えないように涙を拭い、笑顔で問いに答える。

「気にしない、気にしない、ロウニンで良いわ」

「うんありがとう、お姉ちゃん」

「ロウニンちゃん、デバイスはどうしたの?」

その子は少し考えていたが、デバイスを起動させる。

そして体より大きなデバイスの柄をようやくの事、肩に担ぎ上げたが、剣先は地面に着いたままだった。

「持ち上げられないの、振り回したいけど」

少し涙目のその子をスバルは優しく慰める。

「大きくなったら自由に振り回せる事が出来るから、ね」

「うん、早く大きくなって振り回せる様になるの」

そしてその子は木刀を手に練習を始めるのであった。




何も見なかったと言いいながらお茶を飲んでいると、今度はスクール水着を来た子がやってきた。

「お姉ちゃん私新しいBJ作ったの見てくれる?」

「へー、どんなの?」

「私スピードだけがとりえなの、だからもっとスピードが出るBJ考えたの」

「見せてくれるの?」

スバルが見たいと言うのでその子は新たなBJを纏う、其れは紐だった、汗。

スバルは其れを見てその子の肩を掴み。

「恥ずかしくないの?」

「・・・・・・・・・・」

「恥ずかしいでしょう?」

「・・・・・・・・・・」

「本当の事言って!」

「少し恥ずかしい」

「止めなさい」

「うん止める」

「いいね、感想を貰うために無理やり作品を作るような人より、自分の道を突き進む人になりなさい、わかった?」

「分からない、でも自分の道を突き進む事は分かるの」

「そうしなさいね」

「うん、今度はもっと細い皮紐にするの」

「またんか!、この馬鹿!」




ようやくの事に、紐を諦めさせたスバルだったが疲れはて、縁側に横になっていると子犬スバルと髪を両端で結んだ子が練習をしていた。

「ナノちゃん、見ててね」

そう言うと子犬スバルは、拳に作った光りの球に周りの魔力を集め自分と同じくらいの岩を打ち砕く。

「わーい、スバちゃん凄い凄い」

「ナノちゃんも出来るんじゃあない?」

「試してみようか」

ナノちゃんと呼ばれた子はデバイスを展開させ杖の先に作った光の球に集中する。

しばらく経つと光りの玉の周囲に変化が現れる。

次第に周りから光りが光りの球に吸い込まれていく、そしてかなり玉が大きくなると砲撃が発射され裏山の一角が・・・・・・」

「・・・・・・・凄い、ナノちゃん」

「出来ちゃった、これで皆に何て呼ばれるのかしら?」

「悪魔、もしかして魔王とか呼ばれたりして?」

「酷い、スバちゃん」


それを見ていたスバルは、私は何も見ていない、聞いていないと呟いていた。

その時スバルを呼ぶ声が。

「スバルちゃん、これ持って帰ってね」

「あ、アタさんそれは?」

「お返しを持ってきてくれたお礼よ、腕によりを作って創ったのよ」

スバルが見るとそれは、大きな鍋に入ったおでんだった。

「そんな悪いですよ」

「いいのよ、うちの子と遊んでくれたり御菓子もってきてくれたからね」

アタさんからおでんを受け取り、家路に着くスバル。

旨いおでんを食い、今日の事を忘れるかの様に眠るスバルだった。





次は何書こう?。




[14486] 改 男だらけの6課12
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/06/24 19:48


              入隊届け?



スバルがパトロールをしていると戦闘奇人と此処らへんに新しく出来た組織のメンバーが争っていた。

「このチビ俺達に絡むのは二十年早いんだよ」

蹴飛ばされ体中に傷を負った戦闘奇人、そのうち一人は刃物で服を切り裂かれ、辱めを受ける

「け、まだ毛も生えていないガキが此処らへんうろちょろするな」

泣き出す戦闘奇人、其れを見てスバルが飛び出し攻撃の構えを取るが。

「お、奇動6課かいお前軍隊だろう、俺達市民に暴力を振るえるのかな」

それにかまわずに前に出ようとしたスバルを止める者が、矢神部隊長である。

「やめろ、スバル帰るぞ」

「でも部隊長」

「警察に任しておけ、我々の出る幕ではない」

そう言われて矢神部隊長に引き摺られて隊舎の方に戻っていくスバル。

戦闘奇人の泣声が耳にこびり付く中スバルは怒りを堪えていた。

隊に戻ったスバルは他の戦闘奇人も酷い目に会っていると聞き怒り、しばらく考える。

その夜、隊舎の郵便ポストに辞職願いを書いた封筒を投げ込むとスバルは夜の町に歩き出す。



「おい此処ら辺良い店があると聞いたんだがどこだ」

「ボス、もうちょいですぜ」

「確か案内人に聞いた所によるとここいら辺だと」

昼間の連中が女を抱きに繰り出し騒いでいるのを遠目に獲物を狙うように物陰に身を隠しているスバル。

その連中に近寄る者がいる、美女揃いの集団である。



「ちょっと、其処の羽振りのよいかっこ良いお兄さん方うちの店寄らない?」

スケベ心丸出しの連中のボスはかなりの美女達に近寄り目じりを下げ話し出す。

「店に行くのはいいんだけど、これはどうかな?」

ボスは小指を挙げいやらしそうな目つきをする。

「うふっ、店の上に部屋があるわよ別料金だけどね」

それを聞くとボスは仲間に命令をする。

「今日はは俺のおごりだ、飲んで飲んで・・・後はお楽しみだ!」

それを聞いた取り巻きは喜びの歓声を上げる。

「それではいくとするか」

ボスが美女の肩を抱くと目の前に紙切れが差し出される。

「うちの店会員制だからこれに書いてくれない、飲んでいる間にカード作っておくから、これが無いとうちの店は入れないから」

「カード?」

「うちの店はここいら辺でも一流の店よ、私たち見て分かるでしょう」

ボスは粒揃いの美女達を見て納得をし用紙に名前とか住所を書いていく、他の人も書き終わると確認した美女が。

「OKよ」

それを聞きいよいよこれからお楽しみだと鼻の下を伸ばした連中の前にスバルが現れる。




「何だ昼間の小娘か、何をしに来た、俺に抱かれにでも来たかな」

スバルは拳を握り締め構えを取りながら。

「私はもう奇動6課の人間じゃない、辞表を出してきたから!」

そしてスバルが一歩を踏み出した時、目の前に紙切れが落ちる、よく見るとそれはスバルが出した辞職願いの紙だった。

「悪いが一遍入ったからには簡単には隊を抜けることは出来ないからな!」

その声にスバルが振り返ると其処には矢神部隊長の姿があった。

「それは認めることは出来ない!」

と、矢神部隊長はスバルの前の紙切れを指さしながら、帰還命令を出す。

「隊に戻るぞ!」

理不尽な命令に目に涙を溜めるスバル。

「では帰るとするか・・・おっと忘れる所だった」

と、わざとらしく言った矢神部隊長は美女達に向かって手を振ると、連中に書いてもらった紙を美女の一人が矢神部隊長に手渡す。

矢神部隊長は連中に向かって笑顔を見せ。

「諸君、ありがとう我が隊は若い活力のある隊員を求めていた、君達の入隊を喜んで歓迎する」

これを聞いて何言ってんだこの親父と馬鹿にする連中。

だが、矢神部隊長が連中の書いた書類の上にある紙をはがして連中に見せると彼らは蒼ざめる。

其処には奇動6課入隊届けと書いていた、そしてその下には彼らのサインが・・・・。

連中は我に返ると逃げ出そうとしたがすでに何時の間に集まったのか6課の隊員30名ほどに囲まれていた

後は語るでもないが一応。

バインドによって蓑虫状態で運ばれる連中。


その夜恒例の一夜点けが行われた。

隊の隊訓や隊歌が大声で復唱される、一夜点けをやっているのはあの連中である。

悲鳴も混ざる中、其れは明け方まで続いた。



【一夜点け】

昔の鍛錬方法の1つである、油の入った大きなたらいに座り夜中を通して大声で覚えたいことを復唱する事である。

但し頭の上には固定された湯のみが付けられ、その中には油に触れると燃え上がる特殊な液体が入れられる。

もし間違って居眠りでもしようなものなら液体が零れて一瞬のうちに明かりが点くように燃え上がるからこの名が付いたと言う。

今では神頼みのようにテストの前の夜に勉強をすることを一夜点けと似たような発音をするが、昔の命がけの鍛錬を思い出して欲しいものである。


時空学拳書房発行、【時空常識・非常識】より抜粋。





翌朝眠い目をこすりながらスバルと、テイこと乱星定穴副隊長は朝のパトロールに出かける。

「テイさん私思うんですが戦闘奇人と6課の関係って何だと思います?」

「何だろうね、でも彼女達大きくなるといずれは本気で戦う事になるのは間違いないだろうね」

「本気か」

そう行ってスバルはため息をつく。

「でも彼女達皆可愛いから隊員の皆は可愛がっているけど中には大きくなると美人になるからと思って特定の子と相手している隊員もいると言う話もありますが」

「それどう言うこと?」

「大きくなったら本気で戦いあって、そのうちに友情が生まれ強敵(友)となりそのうちにそれが愛情と変わって行き後は・・・」

「最低ね」

スバルはいやな顔をして言い放つ。

その時テイのズボンが引っ張られる、テイが下を見ると戦闘奇人のウェンディがいた。

「テイちゃん私と戦って友情して愛情するっス」

スバルはウェンディに近寄り。

「今の言葉の意味判って言っているの?」

「私馬鹿だから意味分からないっス」

「仕方が無いわね、でもそうならこんなのじゃなくても他に良い男が」

「ちょっと、スバルさんそれは・・・」

「でもテイちゃんが良いの」

「どうして?」

「テイちゃん、私の事馬鹿扱いしないし、いつもアイスくれるから」

「ほうー、すでに餌付け済みか」

と言いながら冷たい視線をテイに投げかけるスバルだった。

「スバルさんただこの子が俺に懐いているから、ついアイスを・・・」

「分かった、分かった暑い暑い、私先に帰るから御2人はごゆっくりね」

怒りながら先に帰るスバルだった。

残った2人は仕方が無いのでアイスを食べ合っていた。

後のこの関係が後の悲劇(他から見れば喜劇)になるとは少しも思っていなかった乱星定穴であった。



昼から翌日まで休みのスバルはなぜ私には彼氏がいないのかと思いながら昼寝に付くのであった。



次は・・・。





[14486] 男だらけの6課13 百一匹ナノちゃん大行進1
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/06/24 21:38
 百一匹ナノちゃん大行進?


次の日休みを利用してスバルはアタリエッティに会いに行った。

「こんにちはアタさんお邪魔します」

「あらまあスバルちゃんじゃないのどうもいらしゃい」

「戦闘奇人の子にお菓子持ってきたのですが今居ます」

「今ほとんどがベルカ支部の健康診断に行ってて数人しか居ないけど」

「支部あるんだ」

「後ゆりかご支部と言うのが有りますが」

「それもあるんだ」

「今お茶を入れますからスバルちゃん待っててね」

「すみませんお世話掛けます」



その時白い服を着て髪の両端をリボンで止めた子どもが入ってくる。

「すばる~お菓子」

「ナノちゃんいたの」

「うん、この間ゆりかごでお医者さん見てもらったの」

「なにして遊ぼうか」

「山崩し」

「砂場でやるやつね、砂の山を作って棒を立ててお互いに崩していく奴ね」

「違うの」

ナノちゃんは裏にある小山を指さし。

「あれを砲撃で崩すの」

「そうなの・・・・それ止め!」

「ツマンナイの」



そこにお茶を持ってきたアタリエッティ。

「スバルさんお茶持ってきました」

「あ、すみません」

スバルはナノちゃんを膝の上に載せ一緒にお茶を飲む。

ほんわかとした雰囲気の中スバルは前から気になっていたことをアタリエッティに聞く。

「ここに居る子供どうしたんですか」

「どうしたってどう意味です?」

「もしかしたら拐ってきたとか」

「そんな酷い事しませんよ」

「ではどうやって集めたのですか?」

「皆、孤児や研究所から捨てられたりした子を私が引きとって育てているんですよ」

スバルはナノちゃんの頭を撫でながら。

「この子もですか」

「ああ、この子ですか」





アタリエッティはナノちゃんのことを話し始めた。

ある研究所でクローンとして造られたが、人懐っこい性格の彼女たちは研究所の人に甘えるからつい研究所の人も可愛がり、

この子らを手放すことが出来無くなったのである。

ただ問題が、その数である101人!。

その所長が、アタリエッティと友好があったので世の中を見せるために一人だけ預けたと言うわけである。



「処でこの子たち最期まで面倒見るのですか」

「何言ってるんですか、怒りますよ、私これでもこの子達最後まで捨てませんよ」

「すみません許してください」

頭を下げて謝るスバルだった。

「処でそこの研究所裏組織に狙われると言う事はないのですか」

実はその研究所二三日前に金を出していた裏組織におそわれたんですが・・・」

「酷い!」

「ひどい~、一週間前ナノちゃん遊びに行ったのに」

「酷いわね、遊びに行った後に」

そう言いながら涙を拭うスバルであったが。

「集めて集めてドカン、みんなに教えて撃ち合いやって遊んだのに」

「え、集めてと言うとあの砲撃なの」

「うん皆出来るようになったから撃ち合いしたの」

「本当に酷いわね、アンタたち」

と、スバルはナノちゃんを見ながらキッパリと言う。

首を捻るナノちゃん。

「ハハハッ」

と冷や汗を流しながら乾いた笑いをしているアタリエッティの姿が裏組織の惨状を物語っていた。

その日頑丈な要塞とかした裏組織のアジトがある小山が、綺麗に更地になっていたとスバルは後で聞くことになるのである。








[14486] 男だらけの6課14 百一匹ナノちゃん大行進2
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/06/28 10:37
      百一匹ナノちゃん大行進1の続きです


冷や汗を流しているスバルにナノちゃんが話しかける。

「大丈夫、スバル~」

「アンタ達、手加減しなさいね」

スバルの問に首を傾げながらも仲間の事を心配するナノちゃんである。

「大丈夫かな~皆」

そこにアタリエッテイが話しかける。

「ナノちゃん向こうの所長から聞いた話では皆無事だって」

「わーい、わーい」

喜ぶナノちゃんを横目に見ながらスバルはアタリエッテイの傍に行き。





「どんな状況でした余り聞きたくないんですが一応」

それに対して冷や汗を拭きながら話し始めるアタリエッテイであった。

「その裏組織は大きな組織でその時は慎重にと50人もの魔道士で来たらしいんですがね」

「それで」

「一斉砲撃で瞬殺」

「うわ~100人もの砲撃ですか?」

「いや5人ほどで集めて集めてドッカーンやったらしいんですがそのあとが・・・・」

「どうしたんです?」

アタリエッテイは汗を拭きながら続きを話す。

「その後五人ずつ組んで倒れている襲撃者を集めて集めてドッカーンで追い打ちを掛けたんですけど」

二人は襲撃者に対して手を合わせる。

「流石に五組目で研究所の人が止めたそうですが」

「死人が出たとか」

「その時最初の襲撃者の攻撃で研究所の人がひとり軽いけがしただけですが」

「その他には死人が出たとかと言う事はありませんが」

「すると死人は出なかったと」

「そう死人は出なかった」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「社会復帰は・・・・」

「トラウマは・・・・」

「と言ったところでその時の話はこれでと」

「はい」

無理やりその時の話を終わらせる二人であったが」




「ナノちゃん達はその時研究所の人が怪我をしたので怒りだして・・・」

「どうしたのですか」

「その組織のある場所を聞き出したナノちゃん達はそこに」

「終りましたねその組織」

「ええ、何でも戦艦の主砲の砲撃にも耐えることが出来る完全なる要塞となっていましたが・・・・」

「100人同時の集めて集めてドッカーンですか」

「そこまでは知りませんが要塞となっていた大きな山があった場所は今更地です、綺麗なほどの平らになって」

取り敢えずは両手を合わせ拝む二人であった。




後にナノちゃん達のいる研究所にはお菓子や玩具が大量に送られてきたとか。

他の組織のご機嫌伺いであったらしい。





二人の話が終わった時、ナノちゃんが話しかける。

「ねーねースバル」

「何ナノちゃん」

「この間見せてもらったやついま開発中だって」

「何!」

「カシャンカシャンするやつ」

「もしかして・・・カートリッジシステム(汗)」

「うん今組み込んでいるってデバイスに」

それを聞いて冷や汗を流しているスバルの肩を掴むアタリエッテイ。

「スバルさん何をしたいんで?」

「ただ見せただけなのに」

涙目のスバルであった。


ただの砲撃でも最強なのに余計な事ばかりするスバルであった。


「私が悪いの?」


「そうです」(壊滅させられた組織より)











[14486] 男だらけの6課15 百一匹ナノちゃん大行進3
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/06/28 10:42
             百一匹ナノちゃん大行進4


続きです。

アタリエッテイから貰ったお茶を飲みながら気分を落ち着かせるスバル。

そこにスバちゃんが尻尾を振りながら飛びつく。

「あそんで~すばる~」

スバルは耳が少し垂れ下がっているスバちゃんの頭をなでる。

その後じゃれつくスバちゃんと遊ぶスバル、そして遊び疲れたのか縁側で眠りにつくスバちゃん。

それを見ていたスバルはアタリエッテイに前から聴こうとしたことを問う。




「聞きたいことがあるんですけど」

「何でしょうか」

「実はスバちゃんについてですけどあの子何処で見つけたのです」

「どうしてそれを聞くのです」

「実は私も作ら・・・・」

スバルが全てを言うとした時アタリエッテイが口をはさむ。

「まあ人にはそれぞれ何かしらの秘密とかありますから無理に話さなくてもいいですよ」

「でも」

「あ、そうでしたねスバちゃんの事ですよね」

「はい」

「あの子は7年前うちの前にダンボールの中に入れられて捨てられていたのですよ、

それも雨の中でびしょ濡れになっていて、私が抱き上げたら悲しそうな顔をして泣いていたんです」

「酷い、捨てるなんて」

「そうですよね~酷いですよね~」

「それで今は此処に」

「ええでもその時二匹いて」

スバルはやはりと思いそのもう一匹の方の行方を尋ねる事に。

「それでもう一匹はどうしたんでっすか」

「警察犬として引き取られることになり陸士隊のところに」

「良かったですね・・・・ん?」

「でその子二月前陸士隊の中島原野という人が養女にしたんですが・・」

「いい事ですね、で何か」

「実はこの子も姉妹だからというわけで養女にこないかと連絡があったんですが」

「どうするんですか」

「本人次第ですね」

その時スバルの手を引っ張る者がいる、見てみるといつの間にか目が覚めたスバちゃんが悲しそうな目をしていた。

「スバル~、私此処に居たいけどギン姉のところにも行きたいでも、わかんないの」

「私も同じようにお姉さんと一緒に養女になったんですけど、暖かい家庭だったの」

そう言ってスバルはアタリエッテイの方を見ると。

「スバちゃん外の世界も見るのも良いと思いますよ、それに此処にはいつでも遊びに来れるから」

「私もう少しここにいて考えるの」

スバルはスバちゃんの頭を撫でながら。

「ゆっくり考えて答えを出しなさい」

「うん考える」

スバちゃんはその後出てきたナノちゃんと遊びにいく。




「アタリエッテイさんやはり家庭に入るのがいいと思います」

「その通りですね家庭は良いものですから、でもここに居る者皆家族ですよ」

その言葉に頷く二人であった。

「処で二人の生まれとかはわかりました」

「この私裏の話には詳しいのですがあの子たちに関しては何の情報がなくて」

「そうですか私の世界でも私たちが何処で作られたか分からないんです」

「でも貴方は此処にいるんでしょうこの世界で生きているのでしょう、それで十分ですよ」

「ありがとう御座います」




話を終えた二人がお茶を飲んでいるとスバちゃんとナノちゃんが遊んでいた。

「ナノちゃんこうすると力入るの」

スバちゃんは思いっ切り踏み込んで拳を出す。

ナノちゃんも真似をして踏み込む。

「うまいうまい」

「確かに力はいるね~」

「それで撃ってみたら?」

「うんやってみる」

ナノちゃんが砲撃の体勢に入り。

チカラ強い踏み込みをし砲撃を。

その砲撃が裏山を突き抜けるのを横目に見ながらスバルは。

「私は何もやっていない、私は何もやっていないとつぶやいていた」





翌朝

スバルは呼び出されることに。

部隊長室に向かうスバルそこで又アタリエッテイの所に行くことになり、

それが懐かしい人と合うことになることを知らずにいた。




[14486] 男だらけの6課16 百一匹ナノちゃん大行進4
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/06/28 10:38
  再会


呼び出しを受けたスバルが矢神部隊長の元に行くとアタリエッテイからスバルに会いたいという人物が、

いるから家まで来て欲しいと連絡を受け取った事を話し。

「スバル行ってくれないか」

「良いですけど誰ですか私を呼んだ人は」

「ワシにもわからんが行けば判るだろう」

スバルは首を捻りながら。

「誰だろう、仕方がない行ってみれば良いかな」

そしてスバルはアタリエッテイの所に出かけるのであった。



「すみません、スバルですがアタリエッテイさん居ますか?」

「あらま~スバルちゃんいらしゃいっませ~」

アタリエッテイはスバルを中庭にと連れて行くと呼び出した本人と合わせる。

その人物は庭でナノちゃんと遊んでいた。

スバルはその人物を見て驚きの声をあげる。

「高町隊長、何故此処に?」

「やっと会えたわねスバル」

感激のあまり高町隊長に抱きつくスバル。

「会いたかったです、高町隊長」

と言って涙を流すスバルだった。

その横でもらい泣きをしているアタリエッテイの姿があった




「高町隊長どうやってここまで来たんです?」

「スバルが転送した後無限書庫とかに頼んで移転先の座標とか並行世界転送装置頼んだんだけど」

「私の為にそこまでしてくれるなんて、ありがとうございます」

「少し時間かかったけど会えて良かった」

「これで私帰れるんですよね」

笑顔で話すスバルであったがそこに横からナノちゃんが悲しい顔をしながら。

「帰るのスバル~」

スバルはナノちゃんの頭を優しく撫でながら。

「帰るけど、遊びにはこれると思うからね」

「うん、遊びに来てね」

「約束するから」

「それまで集めて集めてドッカン一杯練習するから」

それを聞いていたスバルの肩が強く掴まれる。

「スバル何教えたのかな」

そこには、般若がいた。

冷や汗を流すスバル、そこに新たな子が来る。

「ナノ101ちゃん、出来たよ~」

「こっちまで来たのナノ13ちゃん」

そのナノ13ちゃんと呼ばれた子の手には弾倉付きのレイジングハートが握られていた。

「これで長距離狙撃出来るようになったの~」

更にスバルの肩を掴む力が強くなる。

すでに高町隊長は死んだ魚の目をしている。

青ざめるスバル。

「ナノ13ちゃんそれ貸して」

「いいよ何するの」

「なのはちゃんに見せてもらったの出来るかやってみるの」

それを聞いたスバルは肩の手を振り払い逆に高町隊長の両肩をつかんで。

「何見せたんです」

高町隊長は首を横に振るが。

ナノ101ちゃんの持つレイジングハートから何発も空の薬きょうが下に落ち、力強く声を出す。

「ブラスターモード1、ブラスターモード2」

そしてブラスタービットが一つ出てくる。

そして光の玉が二つ段々と大きくなる。

「集めて集めて・・・ドッカーン」

発射された砲撃は裏山に当たり上半分を消滅させる。

肩をつかまれていた高町隊長は一言。

「ごめんなさいこんな事にはなるとは思わなかったなの」

青ざめる二人。

取り敢えずはナノちゃん達にそれは非常時以外は使わないように言い聞かせる二人であった。



後にナノちゃん13は奇動6課に入り狙撃手として活躍したが。

「狙った獲物は逃がさないなの、百発百中なの」

と言っていたが目標物ごとビルを消滅させりゃ当たるどころじゃないんじゃないの?。



残りのメンバーも第101航空隊として後に活躍することになるのだが。

どんな悪党でも泣いて土下座すると言う話まで出来たと言う。




そしてアタリエッテイから部隊にとお惣菜を受け取り逃げるようにスバルのお世話になった奇動6課に向かう二人であった。



次回なのは乱舞?。





[14486] 男だらけの6課17 ブリーダーマスター?
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/06/29 08:36


                 ブリーダーマスター?






夕方5時頃、スバルは高町隊長を自分のマンションで休ませ部隊に連絡に行く。

「スバルです入ります」

「スバル、高町隊長に関してはアタリエッテイから連絡が入っているが今は何処だ」

「時間も遅いと思い私のマンションに泊めて明日正式にと思い」

「わかったそれじゃ明日と言うことで久し振りにあったんだから高町隊長と二人でゆっくりと話でもしたらいいだろう」

「ありがとう御座います」

「明日の1時頃ということでスバル帰ってよし」

「では明日一緒に来ます」




スバルが自分のマンションに帰りドアを開け。

「高町隊長帰りました」

と言いながら高町隊長のいる部屋を見るお客さんがが居るのが見える」

「今晩は、初めまして」

スバルはその立ち上がった女性を見てふらふらと近寄りその女性に抱きつき。

「お母さん」

と言いうと抱きついたまま涙を流す。

「スバル私でよかったら甘えてね」

スバルの頭を優しく撫ぜハンカチを取り出しスバルの涙を拭う。

その女性とスバルはそのまましばらく抱き合っていたが我に帰ったスバルが女性から離れ。

「私どう言ったらいいか・・・すみませんでした」

その女性は軽くお辞儀をしてスバルに対して挨拶をする。

「スバルさんですね、私中島クイントと言います貴方のお母さんのことは高町隊長から聞きました」

「すみませんつい」

「いつでもいいですよ甘えて」

クイントとスバルは一緒に座りお互いに笑顔をかわすが。

すばるは立ち上がりクイントの犬耳を引っ張り。

「本物ですか」

「私もギンちゃんと同じ犬の遺伝子持っていますから」

スバルはクイントの尻尾も見た後首輪を指さし。

「綺麗な首輪ですね」

「これですか、これはあの人から貰った結婚首輪です」

「・・・・・・・・」




その後話しはクイントと原野の馴れ初めの話になる。

「あの人から話があるというので喫茶店であの人顔を赤くして黙って箱を差し出したの」

「その時プロポーズされたんですか」

「ふふっ、中を見たら首輪が入っていてなんだろうと手に取ってみていると」

「オレのところで飼い犬にならないか、一生面倒見るから」

「と言って顔を真っ赤にしていたの」

「その時の返事はどんなことを」

「私首輪の留め具を外して彼に渡し着けてくださいと言って着けてもらったの」

「うわ~」

それを聞いていい話だがなにかが違うようだなと思う高町隊長とスバルであった。

そしてスバルの頭の中に浮かぶのは牧師の前でクイントに結婚首輪を付ける原野の姿が浮かぶ。

「うにゃ?」

突っ込んだら負けだと思うスバルであった。




その後子犬ギンガが訪れる。

「はじめましてギンガです」

「可愛いわね、お菓子あるから三編回ってワン」

その通りに三編回ってワンをする子犬ギンガ。

その後高町隊長に新聞紙で叩かれるスバルであった。



スバルは子犬ギンガが振り回しているドリルを見て。

「格好いいわねそのドリル」

「うん、骨隠すために穴掘るのに便利なの」

「ダメよバッチイから」

「?」

その後四人での談笑が続き、クイント親子は帰ることに。

「それでは高町隊長、スバルさん又今度お会いしましょう」

スバルは最後に尻尾っを振っているクイントを見てつい。

「お手」

「はい」

「おかわり」

「はい」

その後今度は拳骨で高町隊長に殴られるスバル。

その後二人になった後話は続く。



[14486] 男だらけの6課18 
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/07/08 21:34
 死合い開始1


話し合いの続きです。


「高町隊長よくコチラに来れましたね」

「ある犯罪者の協力でこれたの」

「誰ですか・・まさか?」

「考えている通りジェイル・スカリエッティよ」

「!?」

「彼は平行世界移動装置を作っていて歩き渡ったみたいでね」

「もしかしてナノちゃんが作られたのも」

「他の世界にも私たちの遺伝子ばら蒔いたみたいなの」

「酷い」

「そう確かにに酷い話よね」

「クローンと敵対する相手が可哀想」

「・・・・・・スバル頭冷やしたい?」

「すみません」

と言いながら土下座するスバルであった。




「処で他の人のクローンが百人いたらどうなります?」

「ティアナ・ランスターが一杯」

「凡人だらけ?」

噴出す二人。

「でも幻影使えば千人でも」

スバルの頭の中では千人ものティアナがSLBでまとめて飛ばされるシーンが浮かぶ。

「狸が百匹いても怖いし、フェイトが・・・・」

「一人いたら後何人も」

「スバル私の友人をゴキブリみたいに言わないの」

そう言いながら二人の頭の中は現場で何人ものフェイト執務官が這いずり回るシーンが浮かぶ。



その二人の話し合いを窓に張り付いて盗み聞きしているゴキブリ?が二匹いた。

その二匹は壁を這いずり降りると地上に立つ。

その二匹をよく見ればスクール水着を着ていて黒い風呂敷をマントがわりにしており。

その胸の白い布切れにはフェイトとアリシアと書かれていた。




「スバル酷いゴキブリなんて」(そう見えるんですけど)

「そうよ」

「でもスバル泣いていたよね」

「お母さんに会えたからよね」

「私、プレシアお母さんに会いたくなった」

「私も」

「病気も良くなっているから病院にお見舞いに行こうね」

「うん」

そして二人は仲良く手をつないで帰るのであった」



スバルと高町隊長は眠りに付く前に一言。

「もしナノちゃん達がうちの隊に来らどうします」

「いくらなんでも私でもね」

両手を上げてお手上げのポーズをする高町隊長であったが、後にそれが現実になろうとはその時には思わなかったのである。





その頃元の世界では。

「だれや~あのバカなのはを一日刑務所署長にしたやつは」

怒っている八神部隊長はこれから高町隊長が処理するだろうと思う始末書の山を見ていた。

スカリエッティのいた刑務所で何があったかは・・・・恐ろしい。



翌日二人は奇道6課の門をくぐるのであった。

果たして中で何が起こるのか?。








[14486] 男だらけの6課19 死合い前
Name: 黒猫エリカ◆43e466ca ID:228dccc4
Date: 2010/09/12 00:20

                死合い前


奇動6課の門をくぐる高町隊長とスバル。

中に入ると高町隊長の端麗なる漢姿に?見とれる奇道6課の隊員達。

「おい、あれがアチラの高町だって」

「ああ、女だがあの人から立ち上る気迫は隆町菜乃雄隊長と同じだ!」

「さすがに高町の名前を名乗っているだけはあるな」

「オレもあのぐらいになりたい」

さすがに色々な鍛錬や戦いを繰り返してきた隊員だけあって高町隊長の実力を一目で見抜く隊員達。



その時他の隊長が鍛錬から未だ隊に戻っていないと聞いて先にスバルが世話になった殴りこみ隊隊長の中島昴に挨拶に行く。

二人が部屋に入ると、中島昴隊長が大声で。

「我輩が奇動6課殴りこみ隊隊長の中島昴である!」

それを聞いた高町隊長が挨拶をする。

「戦技教導官高町なのはです、うちのスバルがお世話になりました」

「うむ、いい面構えだようこそ奇道6課にようこそ来てくれた歓迎する」

ふたりは頭を下げ挨拶をして椅子に座る。

そして高町隊長が切り出す。

「隊の隊員を見たのですが皆鍛錬してますね」

「我が隊は鍛錬が日々の日課であるからしてその成果だ」

「鍛錬が大事なのは私の教導でも同じです」

「うむ」

「処で話は変わりますが隊長に兄弟は居ますか?」

「兄の銀河のことか、兄は変わり者で穴を掘るののが好きで今はトンネル工事の現場監督をしておる」

二人は現場でドリルを振り回している中島銀河の姿を想像する(笑)。

「未だ他の隊長達や部隊長が帰ってきていないからもしよければ隊の中を案内したいと思うのだが」

「ええ、出来れば隊員の鍛錬とか見たいのでお願いします」

その時ドアがノックされお茶とお茶菓子を持ってファイト・テストロッサが入ってくる。




「初めまして、ファイト・テストロッサといいますお茶をどうぞ」

「どうもありがとうございます高町なのはといいます」

二人はそれぞれに挨拶をかわす。

その後雑談をしていたが高町隊長が。

「処でファイトさんの戦闘スタイルはどんなのです」

「オレの場合はスピードで相手を翻弄して電撃を纏ったパンチを叩き込むところかな」

高町隊長はその場面を想像する。

友人と同じBJを着たファイト、レオタード姿のBJ・・・股間のもっこリ・・・。

友人がその場に居たら問答無用に斬りかかるだろうなと思い浮かべる高町隊長・・・。

「そう言えば彼は珍しく女性に人気があって何でも、もっこリがいいと言っているが何だろう?」

それを聞いてお茶を吹き出す高町隊長。

「どうしました」

「大丈夫です、少し咽ただけですから」


その時ある所では。

「ハクション」

「どうしました風邪ですか」

「風邪ではないけど嫌な悪寒がしたから」


その後高町隊長は隊を案内されることになった。

色々なところを周り歩いて最後に鍛錬のための広場に来たとき、

高町隊長の名を呼ぶ者がいた。

「お前がなのはか、此処は男達の鍛錬場だ女の来るところじゃ無いバカめが!」

そこには隆町菜乃雄がいた。

「女の私じゃ戦えないということですか」

「バカが女じゃ弱いからだ」

「私貴方と話し合いがしたいのですが」

「殴り合いかお前バカか!」

高町隊長の身体からオーラが立ち上り高町隊長の背後に般若の姿を浮かび上がらせる。

「ええ、殴り合いでいいですよ」

二人の間に火花が飛び散る。

そしてそのまま鍛錬場の真ん中に向う二人。

それを息を呑んで見守る隊員達。

いよいよ死合いが始まる。



次回激闘編?





















[14486] 男だらけの6課20 死合い開始一人目
Name: 黒猫えりか◆43e466ca ID:228dccc4
Date: 2010/09/12 23:59
              死合い一人目


お互いに向かい合うなのはと菜乃雄。

菜乃雄は六尺棒に似たデバイスを待機状態に戻す。

彼の信ずるものは己の拳だけ。

それを見てなのははレイジングハートを手に取り新たなBJを形作る。

それは菜乃雄と同じく動きやすいようにスカートの代わりに半ズボン姿となり。

レイジングハートに命令する。

「近接戦闘モード装着!」

レイジングハートから何発ものカートリッジが排出されブラスタービットが四つ飛び出す。

そのブラスタービットがなのはの手足に張り付き変形し、それらは足甲、手甲となり、

最後にレイジングハート本体が変形しなのはに胸当てとして装着する。

そしてなのはが地面を踏みしめると体中からオーラが噴出す。



それを見ていた菜乃雄は体中に魔力を纏わりつかせ片手に魔力を集めなのは目がけて投げる。

なのははそれを片手でハエでも払うがごとく払いのける。

「ふん少しは出来るよだな」

菜乃雄はなのは目がけて手刀を力を込めて振り下ろす。

その普通の隊員だったら身体が二つになるほどの威力のある攻撃をなのはは腕をクロスさせ受け止める。

その時の衝撃が演習場に響き渡る。

「砲撃を捨てたか!、魔力を身体強化に回したな」

「それだけではないわよ」

なのはの前蹴りが菜乃雄の腹にめり込む。

更に肩で体当たりをして菜乃雄を突き飛ばす。



お互いに後ろにさがり距離を取り合う。

「バカがお遊びはこれでおしまいだ」

そう言った菜乃雄の身体が変わり始める筋肉が盛り上がり背中に鬼が浮かび上がる。

その体には暴力的なまでの魔力が纏わり付く。

それに対してなのはは手を上と下に構え天下天上の構えを取る。

菜乃雄はそのなのはに普通に歩くように近付き剛腕を振り上げる。

なのははそれを避け剛腕を手で横から打ち込む。

体勢を崩された菜乃雄が後ろに飛び距離をとろうとした時

なのはの姿が消えていた。

その時菜乃雄の身体に衝撃が走る。

見るといつの間にかなのはが菜乃雄の懐に入っていた、そのなのはの拳が菜乃雄のはらに深くめり込んでいる。

そしてそこから光が溢れ出し。

「ナックルバリヤーバースト!」

と、なのはの声と共に菜乃雄は爆発に巻き込まれ吹き飛ぶ。

起き上がるも崩れ落ち膝を突きながら胃の中の物を吐き出す菜乃雄。


「私の勝でいいかな」

「まだまだ!」

と言うと菜乃雄は立ち上がり両手に魔力を集める。

「我が最大の技『魔道破裂破』をうけてみろ」

そして放たれるSLBにも勝るとも劣らない魔道破裂破。

その時なのはの身体が光りに包まれて消える。

いや消えたわけではない魔道破裂破に向かって眼に見えない速さで突っ込んだのである。

そして菜雄雄の身体にめり込むなのは。

「A.C.Sドライバーバリヤーバースト!」

その声と共に吹き飛ぶ菜乃雄。

なのははA.C.Sドライバーバリヤーバーストで魔道破裂破を切りさき、体当たりをしてBJを含めてバリヤーバーストをしたのである。


なのはは倒れている菜乃雄に近づき。

「こんどこそ私の勝ちかな」

「バカが、お前の勝ちじゃない」

「え」

「オレの負けだ」

二人は少し笑う。

「ところでいいのかな」

「え、何ですか」

「お前の下の方だが」

なのはが下を見ると・・・

バリヤーバーストしたとき半ズボンまでバーストしたから下は縞パンが丸見え・・・・・

「いや~~~」

演習場になのはの悲鳴が響き渡る。

その時の姿を写していた人も何人もいたが、スバルが一番熱心だった。

後でバレてオハナシされたが(笑)

取り敢えずは今日はこれで終わったが次の日に隊の最強の人物と戦うハメになるとは。


激闘は未だ続きます







[14486] 男だらけの6課21 最終決戦?かな
Name: 黒猫えりか◆43e466ca ID:228dccc4
Date: 2010/09/14 21:39
             最終決戦?かな

次の日、元の世界に戻るためには調整とかで三日は掛かるのでなのはは菜乃雄隊長と隊員の鍛錬を指導していた。

「まだまだー、行くわよ!」

なのはの手から魔力弾が飛び出し隊員に襲いかかる。

「未だ続くんですか」

「限界だ」

「鬼だー」



隊員の悲鳴を聞きながらなのはは。

「未だ無駄口叩けるなら未だ余裕はあるわね、はい!次」

更に増した魔力弾を防御する隊員。

菜乃雄はなのはに近づき。

「そろそろ限界じゃないかな」

「確かにそろそろいいんじゃないかしら」

「最後にワンセットだな」

「うん」

そう言ったなのはの手からの魔力弾が数を増して飛び出す。

「鬼や」

「高町二人そろって鬼や」

「いや、悪魔だ~」


それを聞いていたなのはは菜乃雄の方を向いて笑顔で。

「もうワンセットいいかしら」

「駄目だ・・・後2セットだな」

「了解全力全壊で行きます」

その後爆煙が晴れた後には・・・酷いとかしか言えない状態の隊員達が(哀)

その後近接戦闘の訓練となる予定だったが・・・。




「では隊長同士の訓練に入ります」

「他から聞いていると威勢のいい話に聞こえるが隊員達ダメにしたから、

仕方がなく隊長しか訓練しか出来ないのだろう」

そう怒りながら言ったのは攻撃班隊長の武威多だった。

「ごめんなさい」

頭を下げるなのは。

それに対して武威多はデバイスを取り出し。

「吠えろ、愛善」

ヴィータと同じ大きさで美少年の武威多は赤を基調としたBJを纏う。

(スカート状のBJでも違和感はない、なのは談)



そして本家よりもスマートになったデバイスで殴りかかる。

「ヴィータちゃんより早い!」

駆け走りながらデバイスを振り回す武威多。

なのはが片手で受け止めると、反対からハンマーが飛んでくる。

それをギリギリで受け止めるとふたりとも距離を取る。

「二刀流とは思わなかった、危なかった」

「でもお前固いんだろう」

そう言いながらも二丁のハンマーを器用に振り回しながら攻撃をする武威多。

それをなのはは防いでいく手甲で受け止めたりシールドで受け止めていく。

なのはも攻撃をしてはいるのだが相手の敏捷な動きのため有効打が無い。

その内に時間も過ぎ鍛錬を終える。

「なかなか出来るじゃない武威多ちゃん」

「お前もな」

ふたりともニヤリと笑い拳を合わせる。



そのなのはに隊員が駆け寄り。

「高町なのは様、うちの部隊長がお戻りになられました」

「わかりましたそれではご挨拶に行きます」

そしてなのはは隊員に付いていく。



そして部隊長室にはいるなのは。

そこにいる矢神疾風部隊長を見てスバルと同じく八神部隊長とそんなに違和感を感じないなのはだった。

「初めまして、高町なのはです」

「どうも、矢神疾風です此処の部隊長をしています」

「うちのスバルがお世話になってすみません」

「いやスバル君の活躍でコチラも色々助かっています、処で向こうで魔王と言われているのは本当かね」

「誰がそんなデタラメを言ったんです」

「いや君のところのスバル君が」

なのはは一瞬死んだ魚の眼でスバルを見る。

「そんな事ありませんむしろ女神と言われています」

それに対してスバルがつい一言漏らす。

「地獄の女神?」

それを地獄耳で聞いたなのはの背中からドス黒いオーラが立ち上る。

そのスバルは部屋の隅で。

「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」

と言いながら震えていた。


「処ですばる君もう少しコチラに置いておきたいのだがうちの隊でも評判いいから」

「それなら此処に一生残しておきましょうか」

それに対して涙目のスバルがなのはにすがりつき」

「高町隊長そんな~酷い~」

「冗談よ、あんたの親父さんやお姉さんやにゃのはが寂しがっているから」

「早く帰りたい」

そう言いながら涙を拭くスバルであった。

そんなやり取りをしている場にお茶を持ってくる者がいた。

ヴィータの持っている呪いうさぎと同じものが空を飛んでお茶を運んできたのである。

「貴方は」

なのはの問に答える呪うさぎ。

「ワテ融合型デバイスの李印二号と言います、

矢神部隊長の補佐をしています今後とも宜しくお願いします」

なのはは思うあの子が見たら直ぐお持ち帰りだろうと。

出されたお茶を飲みながら話は続くが矢神部隊長の一言で場が固まる。

「どうや、このワテと一丁模擬戦やらないか」

「良いでしょううちらの部隊の部隊長の八神もかなりのものですが、

矢神部隊長の実力をぜひみたいですから」

「ほな今すぐやろうじゃないか」

頷く両名、そして演習場へと向う。


次回予告

果たして矢神部隊長の実力はいかに。

史上最大の近接戦闘が今此処に幕を開ける。







[14486] 男だらけの6課22 闇の中
Name: 黒猫エリカ◆43e466ca ID:228dccc4
Date: 2010/09/18 23:56
                闇の中



演習場の真ん中で今正に強者の戦いが始まる。

お互いに構えを取る矢神、高町両隊長。

何回か拳を交わした後矢神の剛拳がなのは目がけて振り下ろされる。

それをかすりながらも避けたなのはの拳が矢神の巨大な腹に(笑)突き刺さる。

そしてその拳を引き戻そうとしたなのはだったが。

「抜けない、あ!」

矢神に張り飛ばされて飛ばされるなのは。

「わが腹はどんな攻撃でも力を分散させダメージをうけ付けない、攻撃は無駄だ」

立ち上がったなのはは構えを取りそして姿が掻き消える。

「A.C.Sドライバーバリヤーバースト~」

そして矢神の腹から光が溢れ出し大きな爆発が起こる。

しかしその爆発で吹き飛んだのはなのはの方だった。

「無駄、無駄、無駄~」

なのはは起き上がると地面を踏み攻め。

「不屈の精神われにあり、高町御神流秘技『徹』」

と叫び姿を消す。

そして再び矢神の腹にめり込むなのはの拳。

その衝撃が腹から背中に抜け腹を押さえて後退する矢神。

それに対してなのはは更に追撃を行う。

「奥義『乱徹』」

そして衝撃が矢神の身体を何回も貫く。

そして矢神は膝をつく。

「馬鹿なこの体を貫くと・・しかしオレを本気にさせたな後悔するがいい」

そして矢神の身体に李印二号が溶け込み融合する。

そしての身体が筋肉質の塊となり菜乃雄よりも強大な身体と変貌する。

そしてその体の周りに球状に黒いモヤのようなものが禍々しく舞回る。



それを見ていた菜乃雄が叫ぶ。

「なのはは終わりだ、暗黒魔道闘気を出されたらお終いだ!」



       『暗黒魔道闘気』

昔、ある所にあった『闇乃寺』で強さを求めるため闇に落ちた『黒李印』という格闘家の編み出した拳法の究極奥義である。

立ち上る魔道闘気は相手の魔法攻撃を無に帰し、その攻撃は相手の魔力をえぐり取り時にはリンカーコアを砕きわることもあったと言う。


時空格闘家全集外伝   闘魂社刊 『最強の魔術師列全』より抜粋。




その様子に警戒するなのは。

そのなのはに対して矢神は両手に魔力を集めだす、そして声高らかに言い放つ。

「奥義『豪笑破』を受けてみよ」

そう言い放つと黒い魔力弾を放つ。


それを受け止めようとしたなのはだが。

「逃げろなのは!」

と叫んだ菜乃雄の声に反応して避けるが右手をかする。

そして右手を見たなのはは驚く。

「手甲が!」

右手の手甲がボロボロになりながら崩れ落ちる、その周りのBJも同じように。

矢神は笑いながら。

「お前には避けることしか出来ない、当たれば魔力をすべて奪うことになる、負けを認めるが良い!」




        『豪笑破』

『黒李印』が使ったとされる砲撃で、あらゆるものを破壊し魔力防御、防除結界を霧散させて破壊するという悪魔の技である。

そしてそれを受け止めたものはいかなる防御しても身体の魔力やリンカーコアを破壊され倒れると言う。

その一撃で倒れた相手を手応えがないと声高く笑ったという話からこの名前がついたという。

時空奇書 羅過安社刊 『時空世界の魔法砲撃あれこれ』より抜粋。



他から見ればもう勝負はついたかのように見えるが、なのはは近接モードを解く。

「ほう負けを認めたか」

「いやまだよ、ただ一つ私には試してないモードがあるから」

「負け惜しみを言うな、他にどうしょうというんだ」

自分の勝ちを確信して笑う矢神。

しかしなのははそれを無視して両足を踏みしめて、気合を入れる。

なのはの身体から光が溢れてくる。

それを見ていた皆の顔が驚きに変わる。

菜乃雄が思わず乗り出し。

「まさか、昔黒李印を唯一人倒した達人の技を使えるとは」



続きます。

次回決着編です








[14486] 男だらけの6課23 決着
Name: 黒猫エリカ◆43e466ca ID:228dccc4
Date: 2010/09/18 23:58
           決着


皆か眼を見張る中、なのはの身体からピンクのオーラが立ち上がり渦巻く。

やがてそれがなのはを守るがごとき球体になり光り輝く。

そして落ち着いた様子でなのはが新モードの名を叫ぶ。

「『星光モード』完了」

その球体からは矢神の暗黒魔道闘気から漏れてくる薄気味悪さ無く。

むしろ身体と心を癒してくれるように感じる。



「ふん、虚仮威しが砕いてやる」

そして前のよりも強大な豪笑破を放つ。



それをなのはは避けることもしないで自然体のままでその場に立ったままだった。

これでなのははお終いだと皆が思ったとき。

球体の前で剛掌破は光の粒子になりそれが球体に吸い込めれていき球体が更に輝きを増す。

矢神はそれを見て驚き。

「まさか『桃元鏡陣』それは消えてしまったはずだ」



それを聞いた菜乃雄は前に乗り出し。

「やはり幻の『桃元鏡陣』か!」


       

       『桃元鏡陣」


その昔、不殺(ころさず)の名の元に活躍した達人が居た。

彼は、『桃色寺』の住職であり、名を『桃闘元』と言い魔法格闘家の達人であったが。

黒李印と戦い敗れ去る。

そののち鍛錬を重ね黒李印の『暗黒魔道闘気』を破るために編み出した技である。

それは相手の魔力を光の粒子に変え吸収して自分のものとして集めるというものである。

そして再び『黒李印』と戦いかろうじて勝利をつかんだ後、

彼と「強者」(友)として酒を飲み交わしたという逸話がある


時空世界嬉々書房刊 『無憂』特別季刊号、実在した?幻の達人より抜粋。




両者はお互いに近づいて行く、そしてお互いの絶対防空園がぶつかる。

矢神の暗黒魔道闘気がなのはの桃元鏡陣を食らうかのように見えたがその前に光の粒子に変わる。

それを吸収した桃元鏡陣が更に輝きを増す。

思わず下がり距離を取る矢神。

そして身体に吸い込まれるように消えて行く暗黒魔道闘気。

それと同じようになのはの桃元鏡陣も消えて行く。

「もうお互いの砲撃は無用、後はこの一撃のみ」

そう言い放った矢神の右手を暗黒魔道闘気が包みこむ。

「暗黒消滅破拳」

それと同時になのはの拳も桃色に輝き。

「星・光・拳」

そしてお互いの拳がぶつかる。

その衝撃の余波は周りにいた隊員の何人かは吹き飛ばされたり、その場に倒れた隊員が何人かいたほどである。



お互いに拳がぶつかったまましばらく動かなかったが。

矢神の暗黒魔道闘気が光になって消えていく、それと反対になのはの拳が更に光り輝く。

「ふん!」

なのはの力強い踏み込みにより矢神の拳が弾き飛ばされ、なのはの拳が矢神の腹にめり込む。

「貫けえぇぇぇッ」

との、なのはの声と共に光の爆発が起きる。

その眩しい爆発が収まるとそこには静かに立っているなのはと倒れている矢神の姿があった。


それを静かに見守る隊員達

やがて何とか上半身を起こした矢神をなのはが優しく抱きとめる。

「いい勝負でした」

「ああ」

そして矢神はなのはの胸の間に顔を押し付けると両手で胸の両側を抑えるようにして、

なのはの胸を揉み回す。

「わが人生に悔いなし」

「あっ・・あ、やめて下さい」

と悶えるなのはの声が聞こえる。

「ええの、熟女の胸は」

その瞬間その場は凍りつく。

「悔いながら逝けや~!」

その言葉と共になのはの全力全壊の星光脚?が飛び。

矢神は星となる。


こうして男6課最大の戦いは終わったのである。





蛇足。

「お母さん流れ星」

「あら本当」

「こっちに向かって落ちてくるの」

街のハズレの一軒家の前に流れ星が落ちる。

その中から現れたのは矢神だった。

「あら貴方お帰りなさい」

「おお、我が愛しい妻よ」

その矢神を女性が抱きとめ背後に手を回す。

「お前に会いたくて飛んできた」

「あなたっら、うれしい」

「おれもだ」

「処で話がありますが」

「なんだ」

「昨日洗濯していたら貴方のワイシャツに口紅が」

「う、それは・・満員の電車の中で」

「そうなのでも貴方通勤は車だったわよね」

「・・・・・・・・・」

矢神を抱きしめている手に力が入り。

「痛い!背中が折れる」

「変なことやらないように今晩は寝かせないで絞りとって、あ・げ・る」

そのまま家の中に引きずり込まれる矢神であった。

彼が隊にやつれ果てた姿で帰ってきたのは二日後の昼だった。

史上最強の奥さん偏終わり?(笑)





[14486] 男だらけの6課24 帰還?
Name: 黒猫エリカ◆43e466ca ID:228dccc4
Date: 2010/10/17 00:59
           帰還?



あの決闘の翌日。

「私あなたに上司をばかにするようなこと教えたかしら」

「・・・」

「色々お話したいんだけど」

「・・・」

そう言いながらなのはの背中に般若が浮かぶ、ただし今にも消えそうな般若の姿が。

「戯言はやめて下さい、次は右腕いきますよ」

「待って、お願いだから・・」

なのはの弱々しい声が悲鳴に変わる。

「痛い、痛いもう少し」

「我慢してください、はい、左腕にいきます」

「やめて、痛い~」

昨日は大活躍をしたなのはだったが、反動も大きかった。

今、反動による全身筋肉痛をスバルがいつの間にか習った魔道マッサージで治療をしているところだった。

「シャマルさん直伝の魔道マッサージですから効きますよ」

シャマルのヤツ余計なことを教えやがって、帰ったらお話ししてやると思っているなのはだった。

後でシャマルのところに行ったところ未だ身体が治りきっていないとの診断の後・・・。

今度はシャマル自身による魔道マッサージを受けるはめに(笑)。

「そのままだと数日は動けないから魔道マッサージして直さないといけませんから」

「でもイタイなの」

「もう若くないから無茶しないでください」

それを聞いたなのはの背中に般若が浮かび上がるが。

スバルが右足を揉み始めた途端悲鳴と共に掻き消える。

そしてそれから30分後。

「終りました」

それを聞いてがっくりと崩れ落ちるなのは。

ほっとしたなのはだったが足の裏を触られる感触に起き上がる。

「スバル何しているの」

「足裏のツボマッサージです、お父さんから教えてもらったんです」

「へー、ゲンヤさんそんな事知っているんだ」

「ではいきますよ」

魔道マッサージじゃないから痛く無いと思って安心したなのはだったが。

あれ、足裏のツボマッサージ痛いんじゃなかったかしら。


その後悲鳴が30分間部屋に響き渡る。

「それでは私は帰ります、明日には痛みも取れていますから」

と、言ってスバルが帰ったあとに残されたのは・・・・。

白く燃え尽きたなのは(笑)

半開きになった口から出ているのはヨダレじゃなく白いモヤ。

なのはさん。早く身体に戻って早く・・・。




それから二日後。

ドンドンパンパン、ドンパンパンとナノちゃんズによる聞く分にはいいけど・・・。

砲撃による歓迎の音頭に迎えられ(見た目は怖い)。

スバルの帰還歓迎会が行なわれた。

「スバル帰るの?」

スバルは子犬スバルの頭を撫ぜながら。

「又会いに来るから、その時にゃのはとニャイト連れてくるから遊んでね」

「うん、必ず遊びに来てね」

お互いに指きりげんまんをして再会を誓う。



なのはは菜乃雄と話していた。

「お互いにやつれましたね」

「お互いにひどい目にあったあったわい」

なのはと菜乃雄葉は笑い合う。



そして皆の見守る中。

いよいよ元の世界に戻るための用意が完了した。

なのははスバルに携帯用の平行世界転送装置を渡しセットする。

「後はスイッチを入れるだけだから」

スバルはお世話になった皆に手を振り装置のスイッチを入れる。

消え入る視界の中声が聴こえる。

「あれ、おかしいな?」

スバルが見ると首をかしげた高町隊長の姿が消える前に見える。

「隊長~」

悲鳴と共にスバルが消えた後、なのはは頭を掻きながら。

「おかしい、何処で間違ったのかしら・・・」



スバルさん・・・頑張って生きてくだい(笑)






[14486] あのメリーさんの悲惨な旅1
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/10/20 23:47
あのメリーさんの悲惨な旅前編


ある若い陸士隊員が携帯電話を初めて買った、それを眺めていると着信音がなる。

誰にもこの携帯の番号は教えていないのにとボタンを押すと。

「私メリーさん、これから貴方のところに行くから」

そこで切れた携帯を持ったまま彼は首を傾げる。

「誰だろう?」


そして数日後。

アースラの陸戦魔道士として乗り込んだ彼の携帯が鳴る。

「私メリーさん、貴方の近くの地球に居るの」

「何故オレがここに居ると判ったんだ?」

考えていた彼だったが取り敢えず着信記録を見て電話をかける。

「メリーさんですか?今何処にいます?」

「私メリーさん今海鳴市の公園の近くの海でボートに乗っているの」



フェイトちゃん、これが私の全力全壊!。

S・L・B!。

なのはの砲撃がフェイトを飲み込み、ついでにTVに映らないところでメリーさんをボートごと直撃(笑)


メリーさんの悲鳴を最後に切れた携帯をしまう彼。


その後彼は時の庭園攻防戦に行くことに。

その最中に電話が掛かって来る。

「私メリーさん、今貴方の後ろ、キャーっ」

「おいオレの後ろには虚数空間しか無いんだが」

後ろを振り返ってみた彼だったが何も無いので戦場に戻る。

その虚数空間からメリーさんの手が見えるがそれも沈んでしまう。


その後連絡がないので心配していた彼だったが久しぶりにメリーさんから連絡が入る。

「私メリーさん、貴方の居るマンションから近くにいるのでも景色が白黒なのキャーっ」

「おいどうしたんだメリーさん」

「胸から手が生えてきて・・、たすけてー」



「シャマルどうだ」

「あの子誰だか知らないけど割と良い魔力だったわよ」


「おい大丈夫か?」

「何とか、でも動けないの」

「今から助けに行くから待ってくれ」

「私これでもプライドあるからわたしの方から貴方の方に行くから」

「そうか頑張れよ、オレのところに来ら美味いコーヒでも入れてあげるから」

「貴方優しいのね、ありがとう」



闇の書事件もいよいよ大詰めの時メリーさんから連絡が入る。

「私メリーさん今又白黒の世界にいるの、何か光り輝くのが見えるの」



「アリサ、すずか、私の後ろに」

「なのは来るわよ防壁を張って」

「うん判ったフェイトちゃん」


そして砲撃を防ぐなのはとフェイト。

その前に砲撃に包まれるメリーさん(笑)



心配している彼のところにメリーさん又連絡が入る

「私メリーさん、地上怖いから今宇宙に居るの、もうボロボロなの」

「早くオレのところに来い、美味いところに連れていってあげるからな」

「ありがとう、あれ変なものが?」



「アルカンシェル発射」

リンディが発射キーを回すと同時にアルカンシェルが発射される。

そして消滅する空間、メリーさんを巻き込んで(涙)。



さすがに復活するのに一年を要したメリーさん(可哀想)。


そしてアースラに乗っている彼に久しぶりの連絡が入る。

「私メリーさん、今から貴方の居る船に行くから」

そしてメリーさんが現れたが、そこは宇宙のど真ん中。

「ここはどこ、今何処にいるの?」

涙目のメリーさんだった。

彼女が来る前にアースラは次元跳躍をしたようだ。


果たしてメリーさんに明日はあるか?。



続きます。







[14486] あのメリーさんの悲惨な旅2
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/10/21 22:35
メリーさんの悲惨な旅2


さて、宇宙空間に取り残されたメリーさんはこれからどうしようと考えていたが。

「あれあそこに歪みが」

空間に歪があるのを見つけその中に入っていく。

その歪みの中は見渡す限りの広い空間、そしてその中に浮かぶように漂っている小さな大陸。

その大陸に降りてみると見えるところに家が見える。

そこまで行ってみるとかなり大きい家だった。

その家の呼び鈴を鳴らすと中から女性が出てきた。



「初めまして、お客様私はリインフォースと言います」

「あ、すみませんこの場所が気になって・・私メリーといいます」

「立ち話も何ですから中に」

「すみませんお邪魔します」



部屋の中に入るとそこは畳敷きの和風の部屋。

そこでお茶とお茶菓子を出されくつろぐメリーさん。

「すみません、ここはなんですか」

「この場所は色々な思いや、あらゆるエネルギーみたいな物が流れ着いた残滓の吹き貯まり」

「メリーさんはあたりを見渡す」

「この私も本来ならば消えてしまうはずでしたが、此処に流されてきたというか・・・」

「そうですか・・実は私は」

「言わなくても私にはわかります」

「そうですか」

「貴方は人の思念が集まり生まれた存在ですね」

「はい、でも酷いんですよ私が人をのろい殺すとかめった刺しして人を殺すとかひどい話が広がっているんですよ」

「まあ、人の話というのはそんなものですから」

「私ただ人を怖がさせるだけなんですが、この所ひどい目にあっているんです」

そして愚痴を垂れるメリーさん、それを聞いて幾つかは私のせいだと汗をかくリインフォース。



一通り話し終わったメリーさんは部屋の片隅を見つめる。

「あのー」

「あ、あの子たちですね、私以外の人を見ていないので人見知りしていますから」

リインフォースは手招きをして三人の子供を呼ぶ。

「雷刃、星光、黒羽ちゃんコチラにおいで」(闇統べるだと名前では呼びにくいの黒羽に変更)

恐る恐る近づいてくる三人。

雷刃が近寄り。

「僕、雷刃」

メリーさんは雷刃の頭を優しく撫でる。

「わーい、わーい、頭撫でてもらった」

喜ぶ雷刃、それを見て残りの二人も傍に。

星光は恐る恐る頭を差し出し、黒羽は頭を撫ぜてもらうのを当たり前のように胸をはっている。

それを撫ぜるメリーさん。

その後子どもと遊ぶメリーさん。

結局しばらくそこに滞在をして英気を養うメリーさん。



その後。

「私メリーさん貴方の住む都会の空港にいるの」

「久しぶり、今日来れるの?」

「無理みたい、今私燃えているの」

彼がTVを点けるとそこには空港火災のニュースが流れていた。

「壁が崩れそうなの」

「じゃコチラに来れるのは少し遅れるね」

「うん、あ、壁が」

何かが崩れる音と爆発音がして電話切れる。

「まだまだ彼女が来るのは先だな」

と嘆く彼。

このような話がデフォルトになっている二人であった。


次回いよいよメリーさんが白い悪魔の後ろに立つことに、

その結果どうなるかは・・・・(可哀想)。




[14486] あのメリーさんの悲惨な旅3
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/10/21 23:17
     メリーさんの悲惨な旅3

空港火災事故のあとすっかり元気になったメリーさん。

何故か彼のもとに行こうとするとひどい目に合うので取り敢えずは他の人を驚かせようと考える。

そこでメリーさんの目に止まったのはある週刊誌、その表紙には高町なのは特集と書いていた。

「これなら此処での私の評価も上がるわね、この子に決めた」

驚かす目標を高町なのはに決めたメリーさん・・・・・(オレ知らない・・・笑)

その時なのはは演習や残業で疲れていた。

明日は久しぶりの休日である。

そのため早く帰って休みたいと思っていたのである。



「私メリーさん貴方の街にいるの」

「すみませんが私疲れて寝たいので明日にしてくれます」

何だろうと電話を切ると我が家に急ぐなのはだが再び携帯が鳴る。

「私メリーさん、貴方の居る地区に居るの」

「すみませんが明日に」

なのはがそう言って更に話そうとした途端電話が切れる。

なのはの怒りゲージが上がっていく。

そしてなのはは進行方向を変え人の居ない大きな森の広場に大急ぎで走っていく。

その様子を感じ取ったメリーさんはあの子怖がっていると勘違いして又携帯に手を伸ばす。

「私メリーさんあなたの居るところから100メートルの所に居るの」

そう言いながらなのはが大きな広場の中心地から動かないのを見て怖がらすチャンスとみた。

「私メリーさん貴方の後ろに、あら?」

メリーさんが気が付くと体中にバインドが巻きつき蓑虫状態に。

なのはが予め自分の背後に設置型のバインドの罠を仕掛けていたのである。



なのははすでに白い悪魔状態になっていた。

「私、明日と言ったのに、それが聞けないの」

「うぐ、ぐ」

口までバインドされてメリーさんは口を開けない状態である。

「貴方人間じゃないのね」

そう言いながら向きを変えメリーさんから歩いて離れていくなのは。

それを見て助かったと思ったメリーさんだったが・・・・。

なのはが向きを変えメリーさんを睨む。

魔王降臨である。

その後のことは簡単に言うと。

砲撃×3で空高く吹き飛ばした後バレルショットで空中にに固定した後。

弾倉を一つ空にしての大貯めの全力全壊のSLBで吹き飛ばされる哀れなメリーさん(可哀想です)



そして翌日残滓の庭園で。

「わあ~真っ黒」

「おねーちゃん黒い」

今メリーさんは休んでいた、斑無く焼けて真っ黒になったメリーさん(笑)

「うう、酷いわ~私が驚かそうとしたのが悪いと言っても過剰防衛よ」

「酷い目に合いましたね」

「うん、何時も私酷い目に遭うの」

「此処なら身体の治りも早いからゆっくり休んでね」

一週間後完全に治ったメリーさんはミッドに戻り酷い扱いをされた復讐をしていた。

メールによるイタメールやあられもないことを書いて送っていた。




それから数日後。

「ユーノ君判った」

「メリーさんに関する書類できたよ」

「ありがとう貰って行くよ」



そしてなのはとフェイトは話し合いをしていた。

「メリーさんは人の思念が形を作られた存在と」

「不死身であるとあるけどあの時痛がっていたわね」

「死なないというのは好都合ね」

「うん、存分にやれるね」

「なのは、これ」

フェイトはデバイスをなのはに渡す。

「新型のデバイスよ、これの評価頼まれているから壊してもいいわよ」

「ふふっ」

「ハハハッ」

部屋に不気味な笑いが響きわたる。



そしてその夜。

メリーさんの携帯が鳴る。

「私フェイト、貴方の居る結界の外にいるの」

「え!?」

メリーさんが気が付くと周りの景色が色を無くしていた。




そして本当の惨劇の幕が開く。

ミッドの都市伝説が始まる。

メリーさん最後の日?。



[14486] あのメリーさんの悲惨な旅4
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/10/22 21:04
              メリーさんの悲惨な旅4

メリーさんがその場を転移しようとしたが結界の為移動できない。

「私フェイト、貴方の後ろにいるの」

メリーさんが後ろを見るとそこには黒い悪魔が立っていた。

「私が引き取った子と毎晩あんなことやこんな事やっているとメールしたわね」

「すみません」

「それだけじゃないわね、毎夜街角に立って男を漁っていたとか」

「つい、ふざけすぎて」

もはや蛇に睨まれた蛙状態のメリーさん。



そしてフェイトが目の前から消えると、後ろから声が。

「バルカンプラズマランサー!」

フェイトの周りを小さな環状魔法陣が取り囲みそれが高速回転を始める。

「すみません止め、いや~」

一瞬の内に打ち出される一千発のプラズマランサー。

着弾、その土煙が晴れるとボロボロになったメリーさんの姿が現れる。

メリさんがほっと一息付いたとき更にバルカンプラズマランサーが発射される。

「ひえ~、やめて~」

着弾、メリーさんは倒れている、起き上がろうとした時更に第三回目が襲いかかる。

土煙が晴れるともう起き上がる元気もないメリーさん。

その横に立ちゴルフの素振りの真似をするフェイト。

「今、ものすごく身体が痛いんですが、何をするんですか」

そのメリーさんの問にフェイトは笑ってこう答えた。

「ゴルフ」

フェイトは少し飛び上がりザンバーフォームで一振り。

「ひでぶ~」

打ち出されそのまま結界の壁にぶち当たり跳ね返り地面にたたきつけられるメリーさん。

「もう、あらゆるものがゼロ何ですが」

もう指一本動かせないメリーさんだったが、更に追い打ちの声が後ろから・・・。

「私なのは、メリーさんの後ろにいるのお話したいの」

「私が隊員を何回も砲撃て撃ち落としたりとかナノハサマと呼ばしているとか噂流したわね」

「ひい~」

「それだけじゃなくて白い悪魔と言っていたわね」

「もうやめて~本当のこと言っただけなのに~」(確かにそうです、笑)

「今までのは遊びなの、これから本番なの」

「もうやめて~」

「やめないの。さて本番行こうか~」

その後のことは余りにも悲惨なものなので書く事は省くが、

最後はスーパーブラストカラミティで結界ごと吹き飛ばされ星になったメリーさんであった。(余りにも悲惨)




残滓の庭園。

「ひどくやられましたね」

「うん、手加減なしの全力全壊の報復でやられたの」

つんつん、つん。

「こら、雷刃やめなさい棒でつつくのは」

「これ生き物?」

「一応生き物と思うけど」

「リインフォースさん酷い~」

メリーさんが泣いているとき電話がかかる。

「もしもし。メリーさんですか、うち八神といいますが調書取りたいのでコチラまで来てくれませんか?」

「行くことは出来ますが」

「もしこないと罪が重くなりますがそれでいいですか」

「わかりましたすぐそちらに行きます」


そして八神部隊長の部屋に出頭してきたメリーさんだったが・・・。

メリーさんを見た皆は後ずさりをする。

「消し炭がしゃべった!」

「酷い」

「何これ?」

「ちいっ、残ったか」

「未だ形があったんだ、惜しかった」

テーブルの上には30センチほどの消し炭が載っていた。

一応メリーさんですが?

次回恐怖の尋問(嘘予告)

一応続きます。



   



[14486] あのメリーさんの悲惨な旅5
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/10/24 00:41
            あのメリーさんの悲惨な旅5


八神部隊長の尋問が始まる。

その隣の部屋ではその時遊びに来ていたリンディ元提督により説教という名の拷問を受けている二人がいた。

さすがに消し炭を見て怒ったリンディは、なのはとフェイトを正座させ説教の最中である。



「で、名前はメリーさんと」

「はい」

「生まれととか他のことは不明と」

「はい」

「取り敢えず写真撮りたいやけど・・・・」

「出来れば今の状態の写真は・・それに余り見つめないでください今私裸なんで」

「裸?それで今うつ伏せ?それとも仰向け」

「うつ伏せですけど」

「どう判れと?」

「余り興奮しないでください」

「その姿見て興奮?できる奴居たら変態やな」

さすがに乳揉み魔の八神でもこれはできそうもない(無理やで~)

「処で今までの事話してもらおうか」



そして色々話すメリーさんその内に八神は脇腹を押さえて。

「一寸トイレ」

と言いながら外に出る、そして遠くから笑い声が聞こえる。

戻ってきた八神を睨みつけメリーさんは怒って話しかける(と、一応書いたが見ても分からん、笑)

「腹が痛くなるまで笑いをこらえて酷いです」

「ごめん、つい話しを聞いてるうちに我慢できなくて」

「私にとっては悲劇ですよ」

「聞く方は喜劇やけど」

「う、酷い」



その時、真っ白に燃え尽きたなのはとフェイトが隣の部屋から出てきてソファに身をゆだねる。

そしてつぶやく。

「ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ」

「スミマセン、スミマセン」

半分死んだようになっていた二人である。



そして尋問は続く。

「そんな酷い目に遭うなら彼のところに行くのやめたら?」

「はじめはそう思ったのですが、彼が私のこと励ましてくれたり元気づけしてくれて・・」

「ほな、彼の事好きなんや」

「そ、そんな事ありません!」

そう言いながら赤くなるメリーさん。

消し炭が赤くなれば・・・。

「わっ、火が着きよった」

燃えるメリーさん(炭だけによく燃える、笑)

「リイン!」

「は~い」

リインの凍結魔法で火が消えたが半分になったメリーさん(笑い事ではない!でも笑う)

「本当に分かりやすい子やな」

それを聞いたメリーさん又赤くなり。

「くすぶっているがな、リイン!」

何とか灰になるのだけはまぬがれたメリーさんだった。


「一寸良いかしら」

リンディさんが話しに割り込んできてメリーさんの携帯を取り。

「なのは、フェイト、携帯の弁償しなさい」

それに対して頷く二人。

「あの、弁償と言っても何時も使っている携帯ですけど」

「あれ、壊れたんじゃないのこの二人の攻撃で?」

「壊れていません、あのアルカンシェルの攻撃の時さすがに私塵になってしまいましたが、

その後動けるようになって宇宙空間に漂っているのを取りに行ったのですが壊れていません」

それを聞いた皆は驚く。

「アルカンシェルの直撃でも壊れないと!」

「本当に携帯電話なの」

「デバイス?いやロストロギアか?」

「ロストロギア認定やな」

「あらまあ、一つ欲しいわ」



「それから何処の世界の携帯にも繋がるの」

「料金請求は?」

「無いの、一応私の商売道具です」

「本当に不思議やな、リンディさんの若つくりと同じ位!」

「あら、何か言いましたか、八神さん」

はやての首筋に言葉の刃が突き刺さる。

土下座して何とか許して貰ったはやてだった。

後に色々と携帯を調べたが謎は解けなかった。

取り敢えずはSSクラスのロストロギア認定だけはされた(笑)



新たな都市伝説が生まれた、象が踏んでもでも壊れない携帯電話の伝説が生まれたのである?。


続くよ~






[14486] あのメリーさんの悲惨な旅6
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/10/25 21:59
        あのメリーさんの悲惨な旅6


どうにか書類送検だけですんで転移をするメリーさん。

それに対して不満なのは、悪魔二人。

「あの状態じゃ他の人見たらどっちが犯罪者分からんで」

「でもあんなメール送ってきたから」

「誰が見ても過剰防衛どころかリンチやんけ」

「うっ」

「読者からもあんたら極悪人にしか見えないと言ってきたよ」

「酷い」

言い争いをしている最中に額に怒りマークを浮かべたリンディさんがやってきて。



「なのはさん、フェイトさんコチラに」

「なんですか、リンディさん」

「聞いていると未だ私の話きちんと聞いていなかったようね」

「まさか」

「お・は・な・し」

「!」

「!!!」

そして二人はリンディさんに説教を再び受ける事に。

三時間後にようやく部屋から出ることが出来た二人だったが、その様子は余りにも悲惨だったと言っておく。




その後完全復活したメリーさんは再び彼のところに行こうとして・・・。

「私メリーさん貴方の居るホテルの前なの」

その時ホテルの警備をしていた彼は。

「今仕事なんだ、明日夜食事に行かないか」

「早く会いたいだけど、そのために着飾ってきたのに、下着も・・何でも無いから」

つい余計なことを言ってしまい顔を赤くするメリーさんだが悲劇はそこまでやって来ていた。

ホテルに警報が鳴り響く。

ガジェットドローンI型がいつの間にか多数現れ攻撃を開始する。

吹き飛ぶ車、吹き飛び壁、吹き飛ぶメリーさん(えっ)

「酷いわ~~」

落ちてきたところに立て続けにミサイルが(笑)

「何でなの~~」




「もう嫌」

どうにか激しいところから逃れて林の中で一休みしていると戦闘している音が聞こえ様子を見に行くと。

ティアナの発射した弾がスバルに向うそれに気付くスバルが防御もする暇がなかった。

弾がスバルに当たる寸前にヴィータが割り込み。

「このばかやろー」

弾を弾き返すヴィータ。

その弾き返された弾の方を見て二人は。

「あっ」

弾が命中して吹き飛ぶメリーさん(運が悪いどころじゃないな)

倒れて動かないメリーさんの所に駆け寄るヴィータとティアナ。

するとゆっくりとメリーさんは起き上がり、死んだ魚の眼をして。

「ここに・・・座りなさい」

その気迫に思わずその場に座る二人、ついでにオマケとして座るスバル。

その後メリーさんのおハナシは三人が真っ白に燃え尽きたようになるまで続いたという。



「どうしたのなのは」

「いや、何か重要な出番が無くなったような気がするの」


その頃医務室では。

「数少ない出番が無くなったような気がする」

と。嘆くシャマルがいた



翌日。

今日から新しく教導をしてくれるメリーさんです、

メリーさんにはスバルとティアナの教導をお願いしています。

それを聞きながら頭をかくヴィータと顔を青くするスバルとティアナ。



「このバカ~、凡人が真正面から攻撃してどうすんだ」

ティアナが思わず後ずさりする。

「相手の後ろに回れそれしか凡人のお前に生きる道はない!、判ったか!」

ティアナがメリーさんの背後に回ろうとするが逆に後ろに回り込まれ、何度も蹴飛ばされる。

「どうした、それでお終いかお前の人生、嫌なら立ち上がれ」

そしてスバルも。

「バカヤロウ、隙だらけだ横や後ろに回られてやられるだけだ、周りを見て攻撃しろ」

「はい、スバル行きます」

スバルが殴りかけるがそれをスバルの横や後ろに移動してかわして蹴飛ばすメリーさん。

その教練は二人が倒れて動けなくなるまで続いた。

その様子はなのはすら冷や汗をかくほどだった。

そして後に危機一髪の時に教えが役立つことになるのだった。



変な展開になりましたが続きます。





[14486] あのメリーさんの悲惨な旅7
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/11/02 00:29

       メリーさんの悲惨な旅7


話は前に戻る。

八神部隊長の部屋に入ってきたのはボロボロになったメリーさん。

「弁償してください!」

「何でウチが?」

メリーさんはホテルの林での出来事を話し。

「せっかく彼が食事に誘ってくれたのにこの姿では行けなくなったじゃない」

八神部隊長は額に手を当て考えていたが突然ニヤリとする(黒い事考えてます)

「弁償してもいいけど、それよりもここで働かいな、あんた金もってないだろう」

「はい、でもバイトをして少しなら」

「此処の給料はいいよ」

「でも」

「月にこの位、あと有給や福利厚生もしっかりしているし、怪我をしてもお金は入るよ」

「怪我ですか?」

「例えば、消し炭になった場合これだけの金が・・・」

「酷い、消し炭になること前提ですか」

「冗談よ、でもここで働くと彼のためにあんな服や悩殺下着も買えるやんけ」

「でも」

「それに彼に会うのにもここなら直ぐや」

メリーさんは少し考えていたが。

「よろしくお願いします」

と言って、お辞儀をする。

「それじゃ総務部にいって手続きしてきな、コチラから連絡をしておくから」

「ありがとう御座います」





メリーさんが部屋を出ていった後。

「はやて、良いのか」

「ヴィータあの子は色々便利やで~」

「又腹黒いこと考えてるのとちゃうか」

「あの子なら制限関係なしやし、不死身だから遠慮無く最前線に放り込めるやんけ」

「メリーさん可哀想、ブラックな会社に就職か」

「ヴィータなんか言ったか」

「仕事が忙しいから帰るから」

ヴィータはそう言って大急ぎで部屋を出ると手を合わせ。

「メリーさん可哀想、黒い上司の下働きか」

と言って手を合わ無事を祈る。

(あんたの主でもあるんだけど)


元に戻り、部隊食堂の美味しい食事をとっているとメリーさんの隣に一人の女性が座り話しかける。

「メリーさんじゃないの」

メリーさんが不思議な顔をしていたら。

「私、花子よ」

「もしかしてトイレの花子さん」

「貴方も引きずり込まれたの」

「給料がいいからつい」

「私なんか無理やりよ!」

その事を花子さんは話しだした。




どんなことが起ったのかというと。

トイレに大急ぎで入る八神部隊長、終わった後トイレットペーパーがない事に気付いて困っていると。

花子さんが現れ。

「青い紙、赤い紙どっち」

といったとたん胸を揉まれ。

「赤いのも青いのもいらんでー、それよりもトイレットペーパーよこせやー」

「いや~、やめて~」

「早くよこさないと胸揉み続けるよー」

「やめてー、今渡すから」

花子さんからトイレットペーパーを受け取り、後始末をした後。

手をニギニギさせ。

「さて、本番行こうか」

「え、いや~、やめて~~」

そして息も絶え絶えの花子さんを見て八神部隊長は。

「本当にいたんやトイレの花子さん、小さいけど揉み応えのいい乳やったな」

「酷い気にしているのに」

八神部隊長は何か閃いたようで花子さんに話しかける。

「ウチのところで働かんか待遇良いよ」

それに対して花子さんが顔を横に振ると八神部隊長は手をポキポキと鳴らし。

「本番2回目行こうか~」

「それだけはもうやめて~、何でも言う事聞きますからやめて~」

こうして花子さんは八神部隊長の下で働くことに。



「うわ~悲惨ね、ところで今何しているの」

「今は八神部隊長に命じられて御庭番の代わりに御手洗番やっているの」

それを聞いて想像するメリーさん。

トイレに入る八神部隊長。

「花子」

「はい此処に」

「あれの件は?」

「○○で動きが、反対派の〇〇が動き始めました」

「では引き続き報告を」

と言って個室から出る八神部隊長と消え去る花子さん。



現実といえば。

トイレに入る八神部隊長。

「花子」

「はい此処に」

「どや、何か情報は」

「はい、〇〇の〇〇さんが此頃ブラが合わないと言っていました、

それと〇〇課の〇〇さんが胸が小さいことを気にしていました」

それを聞いてニヤリとする八神部隊長、手を鳴らしながら。

「ご苦労、ボーナス上積みしとくから又報告を頼む」

「はい、また今度」

消え去る花子さん、残るはどう攻めようかと考えている八神部隊長。(あんたという人は!)



「ところでメリーさん貴方の好きな人〇〇の×××さん」

それを聞いて顔を赤らめさせるメリーさんであった。

「酷い人の事調べて、処で貴方は?」

「気になる人いるけど、彼のデバイス格好良いの」

「高町部隊長の持っているデバイスみたいに」

「下半身の話よ」

「あんたねー」

「それで彼がトイレに行く時隠れてみているの」

「それストーカー行為よ」



その二人の話は周りにいる隊員聞こえており噴出す隊員も居た。

近くに居た隊員の一人が立ち上がり、花子さんの頭をポカリと殴る。

「お前か!、トイレに行くたびに何かしらの視線を感じていたがお前だったのか!」

「痛い、ゴメンナサイ」

涙目で謝る花子さんを見て隊員は。

「ごめん強く殴って、明日の夜どっかの店で飯おごるから来いよ」

そう言ってすぐさま元のテーブルに戻る隊員。

それを見ていたメリーさんはニヤつきながら。

「脈アリね」

「そうなの?」

そう言って顔を赤らめさせる花子さん。

「そう言えば貴方の彼のデバイスもかなりの物よ」

「そうなの」

そしてニヤつきながら笑い出す二人であった。



ちなみにその後二人ともあの隊員に殴られたことを記する。




カオス化しました。(何故?)





[14486] あのメリーさんの悲惨な旅8
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/11/17 23:21
      メリーさんの悲惨な旅8


残滓の庭園。

「という訳で花子さん昨日彼と一緒に仕事終わってから出かけていったの」

「羨ましいの」

「うん、でも今度会う約束したから」

「うれしそうね」

「私の彼二日後に帰って来るって」

「良いわね、ところで話があるんだけど」

「なんですか」

「メリーさん、彼とうまく行ったら花子さんと一緒に此処に来てくれませんか」

「今は話せないけど、うまく行ったらね花子さんの方はうまく行っているみたいね」

「ふふ、花子さんと彼顔を赤くして出かけていったから」

「貴方も早くね、余り待たすと別の女性と・・」

「酷い」




そして今はゆりかご戦の真っ最中。

ゆりかごの中に潜入した(無理矢理ではあるが)メリーさんである。

「こちらメリー、ゆりかご潜入成功」

「ご苦労偵察任務を頼むで」

「わかりました、でも酷いですよー、ヘリから直接投げ込むというのは」

「まあ、その分上積みするから頼むでー」

「幽霊扱いの激しい上司めが」



そして偵察を開するがそこは戦闘機人のディエチと高町隊長の居る直線上。

「イノーメスカノン発射!」

「ブラスター1」

そしてメリーさんの左右から迫り来る砲撃(酷い!)

「なんで~~」

ボロボロになって飛ばされた後一息ついていたら、今度はA.C.Sドライバーでガジェットごと飛ばされるメリーさん。

「う、何で私だけが?」

此処に居たら不味いと転移したがいきなりガジェットドローンIV型が背中に刃を突き立てる。

そして前からも別のガジェットドローンIV型が胸を目がけて刃を突き立てる。

「テメーら乙女の胸勝手に触るんじゃない、このボケが~」

人間(?)鍛えれば(災難)強くなる?。

ガジェットドローンIV型の攻撃はメリーさんの皮膚を軽く傷つけただけである。

左右のパンチの後前蹴りで吹き飛び、空中で爆発するガジェットドローンIV型。

30体ほどのガジェットドローンIV型を破壊したメリーさんは誰もいない通路に転移して休むことにしたが。

その場所は高町隊長とクアットロを結ぶ線上、故に。

「何でこうなるの~~」

全力全壊の砲撃に巻き込まれ瓦礫の下に埋まるメリーさんであった。

瓦礫の下に埋れていた為スバル達救助部隊が来た時そのままに。(私いらない子?)

「メリーさんが見つからないと、大丈夫あの子なら消し炭になっても戻ってくるから」

(はやてさんそれはあんまりにも・・・・・)




「私メリーさん今ゆりかごの中に居るの、もう少ししないと動けないの」

彼はそれを聞きながら。

「これより我が艦隊はゆりかご攻撃を開始する」

と、言う艦内放送を聞き。

「動けないのか、しばらく会えないな」

「えっ」

「待っているからね」




「目標ゆりかご全鑑砲撃開始!」

クロノ提督の号令と共に、全鑑砲撃を開始し。

ゆりかごはメリーさんの悲鳴と共にバラバラになっていく(哀)



翌日。


「それじゃ書類書けないから代筆するしかないな」

「すみません」

「えーと、報告書と労災届けと入院休暇届けだな」

「お願いします」

「それと残滓の庭園に転送届も出したやるからな」





数時間後、残滓の庭園で。

菓子折の箱を酔っぱらいが寿司を持ち帰る様に紐を持ってぶらぶらさせながら、

黒羽がリインフォースの所にやって来る

「黒羽どうしたの」

「リインフォース姉さん、八神部隊長からだって」

「あら、お菓子でも送ってくれたのかしら」

「早く開けて食べたい、食べたい」

「一寸待ってね」

リインフォースが箱を開けるとしばらくの沈黙の後。

「お帰りなさいメリーさん」

と言いながらも笑いをこらえるリインフォースであった。

箱の中には消し炭になったメリーさんが詰められていたのである。

「八神のバカヤロー」

残滓の庭園に虚しく響くメリさんの叫び声であった(大爆笑)




そろそろ呪われそうなので次は幸福なメリーさんの話でも書こうかな。

「黒猫さん目が笑っていますが、まさか!」


取り敢えずどうなることやら(笑)




[14486] あのメリーさんの悲惨な旅9
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/11/17 23:21
        メリーさんの悲惨な旅9


完全復帰したメリーさん。

彼と連絡を取り、今日会う事になり機動6課解散の日のお別れ会?に出ていたのだが。

高町隊長が声高らかに叫ぶ。

「ではこれから・・・・」

飛び交う砲撃、飛び交う斬撃。

あの最後の模擬訓練に巻き込まれていた(笑)

きれいに着飾っていたのが今ではボロ布。

しばらく泣き崩れていたが次第に怒りが高まり・・・・。

「てめーら人間か~」

激戦の地に怒りに任せて殴りこむメリーさん。

しばらく経った後。

立っているのはメリーさんただ一人。

「ばかやろー」

と言って、崩れ落ちるメリーさん。



その数日後。

「メリーさんこれどうや」

メリーさんの前に差し出されたのは黒のスケスケ下着。

「こういうのもあるで」

前空き下着をひらひらさせる豆狸。

「さすがにそれは」

冷や汗を流しながらその下着を拒否しているメリーさん。

あの後お詫びとしてメリさんを着飾っているのだ。

それを見ていたスバルとティアナだったがあの激戦を思い出していた。


「ギン姉!」

ギンガのドリルとスバルのパンチが交差する瞬間スバルの姿が消える。

「ギン姉後ろに居るよ」

ギンガが振り返ようとした時、スバルのパンチがギンガの後頭部にぶち当たる。

そのまま倒れた姉の姿を見ながら片手を上げ勝利のポーズを取るスバル。


三人の戦闘機人に囲まれて絶体絶命のテイアナ。

戦闘機人が最後の攻撃をしようと行動を起こしたとき。

戦闘機人の二人に後ろに。

「後ろを取った!」

ティアナが現れる。

それに対して振り返ろうとした戦闘機人に向かって真ん中にいたティアナが腕を交差させ光弾を撃ち出す。

崩れ落ちる二人の戦闘機人、残った一人がティアナに向かって跳びかかる。

その戦闘機人の攻撃がティアナに当たるがティアナの姿が霧散する。

「後ろを取った!」

あらかじめ予想していた攻撃を戦闘機人の蹴りがティアナを襲うが姿が霧散する。

その時上からの斬撃が戦闘機人を切り裂く。

倒れる最後の戦闘機人。

その戦闘機人を見てアンカーショットのアンカーを巻き戻しもう一つのガンの魔力刃をもとに戻す。

幻影を使い戦闘機人の目を騙しアンカーをを使い上から攻撃したのである。

かろうじて起き上がりティアナに攻撃をしようとした戦闘機人を狙撃したヴァイスが一言。

「こりゃメリーさんに怒られるな」

本当なら鍛錬のやり直しだがメリーさんはその後消し炭(笑)




話は元に戻る。

その後リンディさんが現れはやてに拳骨を落とし、リンディさんが見立てをすることに。

清純さをと白いワンピースと白でフリルが付いた下着を見立てメリーさんを着飾る。

それを着て彼のもとに急ぐメリーさん。

「私メリーさん貴方の居る家の街にいるの」

「私メリーさん貴方の家の前に居るの」

「メリーさん一時間ほど待ってくれないかな」

「うん」

しかし待てないメリーさん少し待った後転送。

「わたし、あ」

水しぶきともにメリーさんが現れたところはお風呂の湯船。

彼は身体をきれいにするために風呂に入っていたのである。

湯船の中で彼の後ろに入ったメリーさんと彼は笑いをこらえたのである。

「初めまして」

「こちらこそ」

これが直接会った二人の言葉だった。(笑)






[14486] あのメリーさんの悲惨な旅10
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/11/20 16:58
      メリーさんの悲惨な旅10

びしょぬれになったメリーさんは服を乾燥機付きの洗濯機に入れ今は彼のワイシャツ一枚。

ベットに腰掛ける彼の横に寝そべる。

その時シャツがめくれて下の草むらが・・・・・・。

「キャア」

下を押さえて立ち上がると彼の顔が直ぐ傍に・・・・。

しばらくの間の後、どちらとも無く近づく唇。

そしてベットに倒れこむ・・・・・



「俺の後一生付いてくれないか」

それが朝起きた彼の言った最初の言葉だった。



そして昼過ぎに玄関のチャイムが鳴る。

「メリーさん、花子です」

「すみません急に呼び出して」

花子さんは二人を見て、ニヤつき。

「ほう~やったのね」

顔を赤くしたメリーさんが。

「花子さん~」

「ハハッ、ごめんところで呼び出したわけは・・・もしかして婚約したの」

更に顔を赤くするメリーさん、しかし真剣な顔に戻り。

「一緒に来てもらいたい所があるんですがいいですか」

「ええ、いいわ」

そして二人は転送する。



二人が転送したところは残滓の庭園。

二人はリインフォースの前に。

「よく来てくださいました、二人とも彼と上手くいっているみたいですね」

それを聞き赤くなる二人、それを見て笑みを漏らすリインフォース。

「処で二人とも人間になりたいと思いませんか」

「人間になれたら彼の赤ちゃん生むこと出来るかも」

「私も欲しいな」

メリーさんの答えに相づちを打つ花子さんであった。

「でも人となることは老いと死を免れないということですがそれでも良いですか?」

その言葉を真剣な顔をして聞いていた二人は頷く。





「黒羽、雷刃、星光こちらにおいで」

「はーい」

「なんですか」

「メリーさん~」

リインフォースは三人の子をメリーさんの傍に置き。

「この子もこの残滓の庭園の残滓このままだといずれは消える運命、

生まれてきたからには人の子としての一生として生きてもらいたいと思っています。

メリーさん、この子達をお願いします」

気が付くとメリーさん達の周りに結界が立ち上がる結界に囲まれる。

「リインフォースさん、何をするんですか?」

「この残滓の庭園の魔力と私の力を全て使ってあなた方達を人間にします」

「そしたらリインフォースさん貴方は?」

「消えてしまうでしょうね」

「待ってください」

その時結界の中が光りに包まれメリーさん達は意識を失う。




気がつくとそこはミッドの公園。

そして公園に、二人の嗚咽と三人の鳴き声が響きわたる。



彼の玄関のチャイムが鳴り彼が外に出てみると泣いているメリーさんと三人の子どもがいた。

「おかえりメリーさん、どうしたの涙を・・・その子達は」

彼にしがみつくメリーさん、そのまま家の中に・・・・。



翌日、八神部隊長に報告に行くメリーさん達。

話を聞いた八神部隊長は涙を流しながら。

「リインフォースのばか、もういっぺん会いたかったのに!」

と泣いていた。

守護騎士達も涙を拭っていたという。




次回メリーさん偏最終回です。





[14486] あのメリーさんの悲惨な旅 最終回
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/11/20 18:13
メリーさんの悲惨な旅 最終回


八神部隊長の部屋


八神部隊長は三人の子供を見ながら。

「この子達どうするんや」

「私たちが育てます」

「そうなるとメリーさん仕事どうするの」

「続けますが事務系の方にと人事部から連絡が入っていますから」

「速いな」

「大方主の使い方が荒いから人事部で手回したんやろう」

「ヴィータ、それはないやろう」

「処で主いいですか」

「何や、シグナム」

「女性隊員達が花子さんに主が命じた仕事に関しておハナシがしたいと言っていますが」

「ギクッ、なんのことかなー」

「高町隊長とフェイト執務官も待っています」

ガマの油の様に冷や汗を流す八神部隊長。

そしてシグナムは八神部隊長の襟首の後ろを掴み運んでいった。

腹黒い豆狸に黙とう。(死んではいないが死ぬような目には会うでしょう、笑)

リインフォースに続き使い勝手が良い隊員二人が居なくなりかなりの痛手を受けた八神であった。



それからふた月後。


雷刃、星光、黒羽に長いウエディングドレスの裾を持たせながらヴァージンロードを歩くメリーさん。

そして牧師の前で(特別にカリムさんが代役)誓いの言葉とキスをする二人。

ブーケトスの時は今にも戦いが始まろうかと思うぐらい殺気が満ちていたという。

手にしたのはヴィヴィオだった。

それから直ぐに花子さんの結婚式も行なわれた。




それからしばらくたって。

「というわけなんだ」

そういった男の携帯にメールが入る見ると。

「私あなたの愛するメリーさん、今あなたの後ろにいるの」

男が後ろを見るとメリーさんが愛妻弁当を差し出していた」

「はい、あなた」

「ありがとう、でも余り無理しないようにな」

と言ってメリーさんの大きくなってきた腹を触る。

「ふふ、双子だって」

「これで五人の子持ちか」



「俺、ブラックコヒー買ってくる」

「俺も」

「俺の分も買ってきてくれ」

甘い雰囲気に包まれ、他の隊員は砂糖を吐きたくなっていた。

ともあれ幸せにメリーさん。


あのメリーさんの悲惨な旅 完。



いい読書感をお持ちのお方がた、これより下は読むことをお勧めしません(一応警告はした)


















彼の話を聞いて羨ましくなったある隊員は例えナイフで何回も刺されて殺されてもいいから、

他のメリーさんを呼び出しくて八神部隊長に呼び出し方を聞きに行く。(鴨葱、鴨葱、笑)

そして教えられたように毎夜午前二時に藁人形にメリーさんと書いた紙を張って五寸釘を打ち込む。

その甲斐あってか?(こら豆狸!)隊員の携帯にメールが来る。

「私メリーさん、あなたの居る家の玄関の前に居るの」

隊員はベットに座り枕元にあるコン×ー×をちらりと見る。

「私メリーさん、あなたの後ろにいるの」

隊員が嬉しそうに後ろを向くと・・・・・・・・・・・。

そこには筋肉隆々の御釜のメリーさんがいた(笑)。

そして隊員はのぞみ通りに何回もアレでアレを刺されたのである(哀)。

そして翌朝。

満足そうにタバコを吸っている御釜のメリーさんの横で泣き崩れている隊員の姿があった。




本当は怖い御釜のメリーさん。

第一回完。







奇道六課の矢神部隊長が隊の当直で深夜部屋にいるとメールが来る。

見てみると。

「私メリーさんあなたの部屋の前にいるの」

なんだろうと考えていると更にメールが。

「私メリーさん、あなたの後ろにいるの」

御釜のメリーさんが後ろから襲い掛かろうとしたが相手の姿はない。

そしていきなり腕を取られてベットに押し付けられる御釜のメリーさん。

「バカが俺の後ろをとろうとするのは一万年早い!、身の程知らずが!」

「何で私が後ろを?」

「良い身体しているじゃないか、尻も筋肉が付いていて良い」

そして矢神部隊長は御釜のメリーさんのズボンを引き下ろすと。

・・・・・・・・検問・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・「私攻めなのよ、受けじゃないのに~」・・・・・・。

翌朝、満足そうにタバコを吸う矢神部隊長の姿と泣き崩れた御釜のメリーさんの姿があった。

その満足な顔をしている矢神部隊長にメールが来る。

それを見た矢神部隊長の顔が青くなる。

「私あなたの奥さん、今あなたのいる部屋の前にいるの、まさか浮気していない?」

と書かれていたからである。

(本当の恐怖はこれからだ)

矢神部隊長が服を着ようとした時、後ろから声が。

「あなたの後ろにいるの、浮気はしないといったのに!」

矢神部隊長が震えながら後ろを振り向くと。

ものすごい勢いで回転する黒いオーラをまとった奥さんの姿が眼に入る。

「メ、メリーさん」

矢神部隊長がすがるように御釜のメリーさんに話しかけると。

「もう嫌、私昇天するから」

と言って成仏して消えていった。

「ア・ナ・タ、オ・ハ・ナ・シ」

「ヒ、ヒェー、待ってくれ~」


そして惨劇の幕は今開かれる(怖)


本当は怖い御釜のメリーさん、最終回御釜のメリーさん昇天す。

本当に怖い矢神部隊長の奥さんでした。


(本当にここまで見た人、忠告はしましたから責任は取りません、作者より)







[14486] 六曲署捜査一係1
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2010/11/21 19:25

六曲署捜査一係1


気が付くと知らない草原だった。



スバルは無諦め顔で現実を受け止める。

草原の中に一本だけ生えている高い木に登り辺りを見渡してみるとある方向に街が見える。

木から飛び降りその方向に歩いて行く。

そこは父親から見せてもらった、昔の日本の街並みに似ていた。

少し歩いていたら三戸交番と書かれた交番があったので中には入り、中にいた警官に助けを求める。

並行次元漂流者だと正直に信じてくれたのには驚いた。

「ええ、時たま来るんです」

「この世界にそんなに大勢も?」

「それなら大変ですが、なんと此処だけなんです」

「此処特異点?」

「そのせいで神捨ての三戸(みど)と呼ばれているんですけど」

「処で私はこれからどうすればいいんですか」

「担当の部署が近くにあるのでそこまでお送りしますから、そこで手続きをしてください」

「わかりました、ありがとう御座います」




車で送られ、降りたところは六曲署と看板が書けられた小さなビルだった。

「この中で受付してください」

「どうもありがとうございます」

二人は軽く挨拶をして別れる。


中に入り受付に聞いて捜査一課と書かれたドアを叩く。

「入っていいよ」

「入ります」

スバルがドアを開けて中に入ると・・・・・八神部隊長そっくりの人物がいた!。

「私平行世界次元漂流者なんですが」

「今度は平行世界付くんや」

椅子にスバルは座り話し合いを始める。

「まずは自己紹介やな、私の名は屋神早手や」

「私はスバル・ナカジマです、スバルと呼んでください」

お互いに自己紹介が終り、書類作成のため話し合う。





「私とそっくりな人がいるとはさすが平行世界やなー」

「それで聞きたいことがあるんですが、もしかして胸を揉むのが好きとか」

「・・・・・そんな事あらへん」

慌てる屋神、そこにいつの間にか入ってきた赤い半袖のシャツと赤いジーパン生地の半ズボンを履いた小学生?が。

「そこの姉ちゃんそいつには気を付けたほうがいい、名前の通り手が早いから」

「こら、赤パンそんな嘘を!」

「ボスは未だやることあるだろう、あたいはこの姉ちゃんと隣で書類作成してくるから」

「仕事とらなくても・・・」

「てめーは自分の書類書き残っているだろ、手伝うのは嫌だからな」

そう言ってスバルを隣の部屋に引きずり込む。




「あたいは柴田ヴィータ、赤パンと呼んでくれ」

スバルは出されたお茶を飲みながら。

「すみませんが何歳ですか?」

「小学6年」

思わず大道芸的にお茶を吹き出すスバル。

スバルは顔とテーブルを拭きながら。

「警察官として働いているの?」

「オヤジとそりが合わなくて家出してきたところをボスに補導されて、帰りたくないといったらここで働くハメにということ」

「どうして家出なんか」

「オヤジが家の解体屋継げと五月蝿いから、でも此処でも突入部隊のための壁破壊やらされているけど」

「中学はどうするの」

「夜間学校、だいたい書類書きだからボスのも手伝うけど」(小学6年に書類の手伝いさせるな豆狸)

「うちの世界のアナタと同じ顔をした子も上司の書類書いていて不満ぶちまいていたよ」(腹黒豆狸も!)

二人して溜息をつく。

「聞きたいことあるけど、魔王とかニート、他に露出狂とか緑のおばさん居る」

赤パンは頭を縦に振る。

更に大きな溜息をつく二人であった。

スバルは誰かを忘れているような気がして考えていたが思い出し。

「犬居る」

「二年前ボスが道端にある物食べて倒れていた子犬を拾って警察犬にしたけど・・・・」

「何かあったの」

「数日前又拾い食いをして医務室に運びこんで良くなったけど、その医務室で誰かさんの手料理を食べて・・・・・」

「死んだの」

「死んではいないけど一月入院らしいい」

(犬の出番終了)



一癖も二癖もある署員たちの中でスバルはどうなる。


次号に続きます。






[14486] 六曲署捜査一係2
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2011/01/24 00:18

       六曲署捜査一係2

話は続く。

「ヴィータちゃん招来は何になりたいの」

「あたいは親の後継ぐやだし此処になれたからこのままかなと思ってるけど」

「フーン、そうなんだ」

「スバルはどうなんだ」

「私は人助けしたいから、今仕事をしている救助隊員を続けるつもりだけど」

その時ヴィータの携帯電話が鳴る。

「ニートか、遅くなるから夜食の手配頼むって、わかった」

ヴィータは電話を切るとコーヒーを入れてもってくる。

それを飲みながら話は続く。




「先刻のニートと言うの、もしかしてシグナムさん?」

「お前のところでもそう呼ばれてるのかい」

苦笑いをする二人であった。

ニートこと原シグナムの話になったが。

ヴィータの話によると此処に入る前、街をうろつき回りながら強そうなヤツに喧嘩売っていたのをうちのボスが

その強さを認めて此処に入れたという話だが。

その際説得しているとき色々もめたらしくて、最後の手段として揉んで落としたと(待てっ!)

その後貼りこみ専門でやっているが、時々強いヤツに喧嘩売っていると話してくれた。



「ついでに魔王だけど」

「石塚なのはと言う名だけど」

「どう言う人なの」

「前に軍隊に居たけど自由に砲撃ができなくてそこの隊長を砲撃で吹き飛ばして辞めて此処に来たんだけど、

此処なら砲撃できるのかという突っ込み無しだからな」

思わず詰まるスバルであった。

何とか気をとりなおして話を続けるスバルであった。



「それで露出狂だけど・・・・・」

「山村フェイトのことか、あの人は落としのフェイトともいわれているけど、面倒見も良くて頭も良いんだけどなー」

「なにか問題でも」

「あのさー、BJがスクール水着なんだけど」

それを聞いて大道芸風にコーヒーを吹き出すスバル。

「何でも小さいころ母親がつくってくれたらしいんだけど、あの人小さいころ母親をなくしていてマザコンで、

あのままなんだけど、さらにすごいBJがあるのだけど」

「聞かない方が良いですね」

それに対して頷くヴィータ。

「最後にうちのボスについてだが手が早いから気をつけろな」

「胸ですか?」

ヴィータは自分とスバルを見比べてふと溜息を突きながら。

「あの人別名情けの早手と言う別名持っているが・・・・・」

「そのまま鵜呑みにしないようにと?」

その言葉に頷くヴィータであった。




話も終り。

「うちのボスからだけどスバルお前取り敢えず健康診断を受けるようにと」

「わかりました、ところで何処で診断受ければいいのです」

「この建物に診療室あるからそこにいる西條シャマルに頼めばいいけどあの人別名ドック送りのシャマルという名があるから」

「だいたい想像は付きますので気をつけます」

「じゃーあたいはこれからボスの書類下記の手伝いがあるからこれで」

「頑張ってください」

そう言ってヴィータを見送るスバル。




その後、

健康診断を受けるために診療室を尋ねるとそこには飲んだくれの西條シャマルが・・・・

「暇なのよー、誰もこないから」

「健康診断大丈夫ですか」

「大丈夫、大丈夫」

何とか無事に健康診断を受けて健康体であるとの診断書を貰いほっとするスバルだったが、

この先の生活に一抹の不安どころか大いなる不安を抱えるスバルだった。







[14486] 六曲署捜査一係3
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2011/01/25 18:21

      六曲署捜査一係3

スバルは日常勤務をこなしていた。

「保護対象を発見、これより保護に移ります」

「了解任務の成功を祈る」

「了解」

スバルはウイングロードを走らせ屋根の上から保護対象の動きを見て、下に飛び降りる。

そして狭い路地を駆け走る。

目の前の垣根を飛び越え、ブロック塀の上を駆け抜け保護対象の上から跳びかかる。

「こら爪を立てないで、静かにして」



六課署内。

籠を手にして署内をスバルが歩いているとヴィータと出会う。

「今日は、ヴィータちゃん」

「おう、スバルその籠は何だ」

「今日の仕事」

と言ってヴィータの前に籠を差し出すスバル。

その籠を覗き込んだヴィータは。

「これ捜索願の出ていた三丁目の八百屋のタマじゃないか」

「捕まえるのに苦労しました」

そう言ってスバルは絆創膏が貼られた手を見せる。

「処でヴィータちゃんホコリまみれじゃないのどうしたの」

「大きな捕物があって壁を三枚程ぶち壊したから汚れてしまったから、処でお願いがあるんだけど」

「なんですか」

「これから書類書きで忙しいから、捕まえた奴らの取り調べ手伝ってくれ」

「私がですか手伝うと言っても」

「危ないから」

少し考えてから話しだすスバル。

「容疑者がですか?」

「よく分かっているじゃないか」

それに対して笑って答えるしか無いスバルだった。

そして取り調べの手伝いに行くスバルだったが・・・・・・。



スバルは見た (家政婦は見た?)


山村フェイトが取り調べをしている取調室を覗いたスバルは見た!。

「話してくれませんか」

スクール水着姿の(BJだけど)が取り調べをしていたが。

容疑者はフェイトを見て笑い飛ばして何も答えようとしなかった。(普通はそうだろう?)

「お願いします」

「なんだってー、聞こえんなー」

そういったやり取りが続いていたが気がつかないうちに部屋の気温が急に下がったような気がして・・・・・。

「必ず貴方を落とします」

そう言って新たなBJ に変身する山村フェイト。

そして両手に持ったムチを母親譲りの腕前で見事に振り回す。

皮のビキニと皮の仮面状のBJを纏った山村フェイトはムチを打ち鳴らして声高く叫ぶ。

「貴方を堕とします」

「ひえー、待ってくれーそっちのおとしかよ~」

それを見たスバルは素早くその場から立ち去る。

「私を女王とお呼び、この豚が」

といった声が聞こえたような感じがしたが、何も聞かなかった事として記憶からなかった事にするスバルであった。




嫌だ嫌だと思いながら次の部屋に行くスバルだった。

屋神早手が取り調べをしている部屋の前で盗み聞きするスバル。

「私は情けの早手やから、正直に話してみんか?」

「ふん、俺は何もしていない弁護士を呼べ」

「どうしても吐かないと言うんやな」

「そんな事よりも早く出せ」

「わかった、出してあげる」

そういった早手の顔は不気味な笑顔をしていた。

そして容疑者の耳元に口を近づけ。

「あんたが〇〇組の情報と引換に釈放されたと噂流した後から出してあげようじゃないか」

「待て、そんな事したら俺の命が」

「それと〇〇の事件はあんたの仕業と流してもいいけど」

冷や汗を流す容疑者に向かってこれが本命だと行って写真の束を放り投げる。

それを見た容疑者の顔が真っ青になる。

「あんたこの間奥さんに浮気バレて半殺しにされたやろ、あんた懲りないね」

早手は写真を指さし。

「これは二日前A店のB子と一緒にホテルに入る前の写真とすっきりとしてホテルから出てくるあんたの写真」

「いつの間にかこんな写真を」(写真を撮ったのはシグナム)

「他にも沢山あるけど・・・・あんた養子だってね、この写真奥さんに見せたらどうなる」

「やめてくれ、組織から放り出される」

「そうやろ、そうなったらあんたの命は・・・どや、私は情けの(情け無用)の早手や」

腹黒い笑顔の早手の前で容疑者は崩れ落ち。

「すべて話すからやめてくれ~」

と言って早手に哀願する容疑者であった。


その一部始終を聞いていたスバルはいつもの事だなと言って部屋の前から立ち去って行く。

(確かにいつものことだ、えっ?)




その数日後。

ボスのところに集まったメンバーはみな暗い顔をしていた。

ある殺人事件がこの街でも起こったのである。

事件解決の後最悪な結果になった事件である。



次回スバルがその事件に最悪の事態を招き入れる事になるとは・・・

スバル自体考えていなかったのである





[14486] 六曲署捜査一係4
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2011/01/29 00:13

     六曲署捜査一係4
      
前日の日、数日前に行方不明になった少女が無残な死体となって見つかったのである。

そしてその死体には『私メリーさん』と書かれていた紙が添えられていたのである。



一係の部屋では対策が練られていた。

そこに外での仕事を終えて来たスバルが入ってくる。

「只今帰りました」

「ご苦労さん、この間の事件うちらも担当することになったから了解してな」

「わかりました、ところで聞きたいのですがこのメリーさんというのはこの人が?」

「メリーさんと言う都市伝説はあるがこの事件には関係ない」

早手は事件資料をスバルの前に置き、怒った顔で話しだした。

「犯人は犠牲者をいたぶる所をビデオに撮り高値で売っている最低の犯罪者や」

「すると今までに・・・・・・・・」

「40人目や、そして全て無残に変わり果てた死体で発見されている」

「犯人の目星とかは?」

「一人だけは捕まえたが、奴らは一人のボスの下の部下からの指令で動いていて、実行犯は金で雇われたクズや」

スバルは少し考えていたが。

「すると手がかりは」

「奴らはネットや携帯で実行犯を見つけたら、映像が高く売れるようにマニュアルを渡して、

撮ったビデオと引換に金を渡したらそのままや、使い捨て出来る犯罪者はいくらでもいる・・・・」

「酷い、必ず探し出します」

「その意気や、でも又下っ端しか捕まらないだろけど」

「必ず捕まえます」




その後何日かは過ぎたが犯人の目星すら付いていない。

シグナムの聞き込みも何らかの成果をもたらさなかった。

スバルも聞き込みに走るが未だに重要な情報は見つからなったが、ある日羽振りの良くなったチンピラの話を聞く。

その話をしていた男とスバルが話していると。

「へー、金持っているんだ」

「あいつ小銭が入ったって言って遊んでやがる」

「上手いことやったんじゃない」

「あ、あいつだ」

同じチンピラの指さした場所に小太りのチンピラが女を口説いていた。

「振られてやがる」

チンピラが笑っている間、その男は飲みかけの缶ジュースを置き女を追いかける。

スバルはその缶ジュースを見て早手の言葉を思い出す。

「今まで調べたところ何一つ証拠はないが女性のはめていた腕輪の一部に他人の指紋を見つけた。

家族や知り合いの指紋とも違う指紋でおそらくは犯人の指紋と思われる」



スバルはその男が飲みかけで置いた缶ジュースをビニール袋に入れて署に転送させると男の後を追った。

しばらく後を付けていたところ男が車に乗ったのでビルの屋上に駆け上り上から見つからないように追跡を開始する。

すると仲間らしい男が乗り込みある人気が余り無い路地に車を停める。

更に貼りこみを続けていると女性が通りかかると男達は呼び止め無理やり車の中に押し込め車を発進させる。

スバルは直ちに署に連絡を取り車を追いかける。

ビルの屋上を飛び移りながら追跡をしていると人家のない森の方に走って行く。

それを余り得意ではないが要救助者を探すために習得した探査魔法で追跡をしているスバルに早手から連絡が入る。

「車は盗難車両、それと例の殺人事件から見つかった指紋と缶ジュースの指紋と一致した」

「逮捕活動に入ります」

「もうすでに逮捕請求は通っている逮捕状ももうすぐや、取り敢えず女性保護の為に奴らを捕まえるように」

「了解」

スバルはウイングロードを伸ばし高速で追いかける。

男達が女性を草むらの中に押し倒して乱暴をしようと時スバルがその場に到着する。

「あなた方を逮捕します」

「誰だ、小娘が」

男の仲間がスバルの胸ぐらを掴むとスバルはその男を投げ飛ばし、チンピラの方に向う。

そのチンピラが拳銃を取り出すと、スバルの手が光り輝き。

「星光拳!」

との声と共に発射された拳銃の弾と共に相手を吹き飛ばす。

かろうじて意識があるチンピラの胸元を掴み更に殴ろうとしたスバルの手を止めた者が居た。

「ヤメなさいスバル」

「あ、フェイトさん、でも・・・・」

「その分私が取調室で・・・・・フフフ」

そう言って含み笑いをするフェイトの後ろからにじみ出る余りにも黒いオーラを見て思わず腰が引けるスバルだった。



その後取り調べは直ぐ終わったがこの事件の主犯が此処の有力者の息子で親は議員をしていて警察にコネがあることが判った。

翌日早手は署長に呼び出され。

「スマンがこの事件、他が受け持つことになった」

「はい、わかりました」

と言って素直に引き下がる早手だった。



署長室から出てきた早手んじスバルが詰め寄る。

「捜査から外されるって本当ですか」

「本当や議員や署長には逆らうことはできんから」

「・・・・・」

「でも議員や署長が議員や署長で無くなったどうかな」

「え?」

「さてこれからがうちら一係の仕事や」

そしてこれから逆襲が始まる。





その頃

「今そちらの世界にいるスバルから電話貰って貴方に連絡をとっているのですが」

「どう言った要件ですか」

「実は・・・・・・・・・」

「そうですかそれに関しては私も怒っていますけど私はどうすることもできないの、でも・・・・」

「それは!・・・仕方がありませんね」

真の惨劇の幕が開くまでもう少し。






[14486] 六曲署捜査一係5
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2011/01/30 00:09

        六曲署捜査一係5          


一係が殺人事件の捜査から外されて二日後。

ある雑誌に議員の未成年買春疑惑がスクープとして載る。

その少女とホテルに入るところとすっきりとした顔でホテルを出る場面。

そしてその少女が制服に着替えて帰るところなどが載っていて政界では大騒ぎとなった。

しかもその議員は丁度タイミング悪く教育大臣をやっていたのである。

さすがに総理大臣はすぐさま更迭をしたが更に何人かの未成年ともホテルに入っていたことが報道されると、

党から除名され他にも賄賂や色々な裏工作が明るみにでて議員を辞めることになるのであった。

前々からその議員の行動が気に食わない早手がシグナムに張り込みをさせて証拠写真を取らせていたのである。



更に裏工作は進む。

「スバル今夜用事があるから早上がりするから後頼むで」

「わかりましたところで何処に?」

「ヤボ用や}

その夜早手が向かった先は一流の料亭。

そこでは新しい警視総監の着任式の二次会が行われていた。

早手が中に入ると上座に座り、その前に警視総監が座り深々とお辞儀をして。

「今度新しく警視総監の〇〇です今後ともお見知りおきをお願いしいます」

「まあー、楽にしてやー」

「ありがとう御座います、影の警視総監様」(狸、あんた何やったんだ)

早手は写真の入った袋を渡し。

「これはあの議員と六曲署長が未成年者と一緒にホテルに入るところを撮った写真や後頼む」

「はは、それでは署長は依願退職と言うことで、それと議員の息子に関してはすでに逮捕状を出しており今頃は身柄確保しているはずです」

「処で捜査の方はどうなってる」

「総力を上げて捜査しておリますが未だに・・・」

「引き続き全力を尽くすように頼む」

「はいわかりました」



その後捜査権は一係に戻ったが所詮使い走りに過ぎない議員の息子を取り調べても組織の上の情報は取れなかったのである。

そのため新たな捜査方法を話し合っていた会議に居たスバルに面会人の連絡が入る。

「スバルさん、面会の方がお見えになっていますが」

「わかりました、今そちらに行きます」

「あの、今事件の会議をしていると話したら皆さんに会いたいと言っているんですがどうします」

スバルは早手の方を見ると。

「どうします」

「良いよ、少しでも情報が欲しいからこっちに来てもらってや」

スバルは電話をとると。

「面会者のことですが課長の許可をもらいましたのでこちらに連れてきてくれませんか」

「わかりましたそちらにお連れします」

少し経って面会人がやって来る。

「スバルさんですね」

「はい私ですが、でもこの世界に知り合いなんていないと思いますが」

「私メリーと言います」

「メリーさん!、こちらのですか」

「はい、スバルさん前に元の世界のメリーさんに電話を掛けたでしょう」

スバルは事件のことで前にメリーさん電話で相談をした事を思い出す。

「スバル私にはどういう事かわからんけどこの子だれや」

早手の問にスバルはこの世界のメリーさんだと説明するが誰も半信半疑だった。

その様子に困った顔をしたメリーさんだったが。

「私一応都市伝説のメリーですけど」

「居たのか」

「本当に?」

「南無阿弥陀仏」

「取り敢えず少しでも信じてもらったところでスバルさん」

「はい」

「実はこの事件でスバルさんの世界のメリーさんかなり怒っていました、私も怒っています、でも私人を驚かすだけなんです」

「人を祟り殺すとかと言う話嘘何だ」

「だから私としては何も出来ないのですが、私の後ろの人達は納得していないのですが」

そう言ってメリーさんは後ろを指さす。

それを見た一係の面々は・・・・・。

目を背ける者、恐怖に捕われる者、口を抑える者・・・・・

「何や」

「酷い」

「何故」

恐怖が部屋に満ち溢れる。

そしてその夜惨劇の幕は開き惨劇が始まる。







[14486] 六曲署捜査一係6
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2011/02/01 23:04


六曲署捜査一係6


その夜惨劇の幕が開いた。

この連続殺人事件の元締めが寝ようとして寝室のドアを開けると、血だらけの女性が立っていた。

「お前は誰だ」

「あなた方に殺されたうちの一人よ」

男はナイフを取り出し女に斬りかかるが、空気を切る様な感じで何も手応えがない。

しかし女の攻撃は男を切り裂く。

男は切られた顔を手で押さえていたが、手を離して手を見ると一滴の血も付いていない。

それどころか傷ひとつ付いていない、しかし痛みは本物だった。

男が逃げようとした時腹に痛みが走る、見ると首のない女がナイフを男の腹に突き立てていた。

男は逃げたが、頑丈な扉も彼女達の前では無駄だった。

壁や扉を通り抜け男に迫る、しかも数を増やしながら。

そして男が目を覚ますとそこは地獄だった、そして今度は地獄の鬼が・・・・・。



犯人の他に高額な値で映像を買っていた人物も同じ目にに合う事になる。

そしてこの事件は大事件にも関わらず裁判に誰一人被告人が出ないことで有名になるのであった。



一係の部屋で早手が溜息をつく。

「どないしょう、今回の報告書」

「そのまま書けば良いのでは」

「シグナムそんな事言ったって・・・・」

「本当のこと書くしか・・・」

結局そのまま書いて上に出したが、さすがに上の方も困り再提出の命令は出さなかったのである。




そしてあのメリーさんはと言うと。

メリーさんの名を出して悪事をすると祟り殺されると話題になり。

新たな都市伝説が生まれ、『祟り殺しのメリー』という新しい名前がついたメリーさんは、

「私何もやっていないのに酷い」と泣き崩れていたと言う。(間接的に関わっているけど)



無事に事件も終わり(?)くつろぐ面々。

その中でスバルはなにか忘れているような気がして考える。

「あ、そうだ!」

「どうしたんやスバル大声出して」

「私。石塚なのはさんに未だ会っていないのですが」

「ああ、アレかいい加減ヤツをどうかしないとイカンな」

と言いながら頭をかく早手だった。

「どうかしたんですか、もしかして病気なんですか」

「病気とと言えば病気やろけど」

早手は頭に手をやって考えていたが。

「スバルお前も見に行くか」

「何をですか?」

「引き篭もりのなのはのとこや」

「引き篭もりですか」

「いい加減何とかしないと思っていたところや」

「何でそんな事に」

「そろそろ心配だから一係全員で様子を見にこう」

シグナムが剣を肩に担いだまままで諦め顔で。

「仕方がない、あの馬鹿ぶっ叩いても仕事されるでござる」

ヴィータはデバイスを振り上げながら。

「あたいがぶっ叩いてやろうか、ダメならアイゼンの頑固なシミにするだけよ」

それを聞いていたフェイトはムチを手にして。

「私も協力します、本当に鞭打っても一係に」

早手は手をニギニギさせながら。

「私が」

早手の話の途中でスバルが気合を入れて。

「直ちに行こう!」

「まてや、私の話が・・」

「行こうぜ」

「行くでござる」

「では私が車出してきます」

そう言ってフェイトは外に飛び出す。



その後外に出た一行を出迎えたのは、アメリカ軍の軍用ジープ(ハマー)に似た車だった。

スバルはその車を触りながら。

「すごい車ですね、フェイトさん」

「良いでしょう、名前はファイトカーと言うの良い名でしょう」

「まさか武器とか」

「流石にないけど、ボタンを押すと屋根が吹き飛び全座席が射出する緊急脱出装置あるけど試してみる」

さすがにスバルは顔を横にふる。

「他に自爆装置や水の中や水の上も走行できるけど」

どう突っ込みすればいいのか分からないスバルだった。



そして車に乗りなのはの住むアパートに向うのだが。

途中でフェイトが何かのボタンを押したくてウズウズしてるのを見て冷や汗を流すスバルであったが。

どうにか無事にアパートに着いたのであるが。

降りてみると表札に桃剣荘と書いてあった。(別名桃キュン荘とも呼ばれているらしい)

そして皆でなのはの部屋に討ち入りに(違う!、でもそんな感じだった)入ることに。



次回何故引き篭もりになったのか謎が解け、そして急展開が待ち受ける(悲惨な意味で)。





[14486] 六曲署捜査一係7
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2011/02/04 00:16

六曲署捜査一係7


石塚なのはの部屋に入るとそこには石塚なのはが居たが・・・・。

パジャマ姿で畳の上でゴロゴロ転がりながら。

「砲撃打ちたいなの」

ゴロゴロ、ゴロゴロ。

「SLB撃ちたいなの」


正にあの空港火災の出来事でなのはに感動した記憶が吹き飛びそうなスバルだったが。

「禁断症状ですね」

と意外に冷静に状況を把握する。

「禁断症状かいな?」

「ええ、完全に欲求不満による禁断症状です」

「対処方法は?」

「撃ちたいだけ撃たせばいいのですが・・・」

するとそれを聞いた石塚なのはが起き上がりスバルの方に近寄り。

雨の中ダンボール箱に入れられて捨てられた子犬が手を差し出した人間に向ける潤んだ目をして。

「クーン」

「よしよし」

「撃たせて」

スバルが周りを見ると皆首を横に振る。

「ゴメン無理」

ゴロゴロ、ゴロゴロ。

「撃たせて。撃たせて」

ゴロゴロ、ゴロゴロ。

「一回でいいから」

それを見て皆諦めの表情をしていたか、埒があかないのでヴィータが。

「起きんかー」

デバイスでなのはの頭を殴る。

「痛いなの」

頭をさすりながらヴィータに抗議するなのはだったが早手の説得により明日から署に出てくると言う事になった。



そして今お茶を飲みながら皆で話していたが。

「なのはさん昔軍隊に入っていたそうですがどうしてやめたのですか」

スバルの問に石塚なのはは語り出す。


一応軍隊と言ってもなのはの居たところは小さいながら能力を持った子供を集めた軍隊の中の小・中学校である。

そこで学んでいたなのはだったが、ある時軍事演習で自分で考案した収束砲撃(SLBに近い物)を撃ったときの出来事であるが。

着弾と共に広範囲に吹き飛ばしキノコ雲が立ち上がり周りが大騒ぎをしたが、問題はその後である。


数日後。

なのはの受け持ちの教官が呼ばれ。

世界各国が非核三原則の日本は核爆発実験をしたと批判が相次いで来たと言われ驚く教官であった。

更にそれが魔法砲撃であると言っても中々信じてもらえないと言われ、困る教官であったが。

取り敢えずはなのはに砲撃禁止命令を出したのである。

その時着いたあだ名が空飛ぶサイロ、戦略なのはとか色々言われてかなり落ち込んだと話してくれた。

ある時頭にきてクロスファイアを乱発して撃っていたら、教官の近くに着弾して教官が軽いけがをしてそれで。

「おまえなんか辞めてしまえ」

と言ったので思わず辞めたと話し、その後街をぶらついている時早手と会い、この一係に務めることになったと話し終える。




話を聞きながら嫌な汗を流していたスバルであったが逆になのはから質問が出る。

「あなたの所のなのははどんな人なの」

聞かれてどう話そうかと思っていたスバルであったが、ふと自分の持っている端末に記録があるのに気が付き皆に見せる事に。

それは、アースラで記録されていたなのはとフェイトの戦いの記録であった(劇場版、笑)

それを見ていたメンバーは冷や汗を流す。

激しいい連射の後雷撃魔法を何本かまとめて投げビルを中心に大きく破壊させる場面を見て。

フェイトはこんなの自分じゃないとブンブンと頭を横にふる。

そしてなのはが無事に現れたのに安堵するフェイトだったが自分がバインドに捕まる映像を見て。

「止めて~」

と大声で叫ぶ。

そしてそのフェイトが砲撃を防ぎきった映像を見て安堵する皆だったが・・・。

大きく展開する魔方陣、そして大きく膨れ上がる魔力の塊を見てなのはは。

「撃たないで自分~~」

と絶叫するなのは。

しかし発射される前に。

「にげて~私~~」

とフェイトも絶叫する。

SLBをシールドで防ぐフェイトの映像を見て皆は。

「あかん、蟷螂の斧や」

「死んだなこれ」

「痛みもないな」

そしてシールドが破壊され光りに包まれる映像を見て。

「水爆並や」

「酷いやなー」

「骨の欠片すら残らんなこれじゃ」



その後無事に(取り敢えずは)現れたフェイトを見て。

「良かった残ってて」

「こいつら、不死身か!」

「あんたらもこんなの出来るの」

それを聞いたなのはとフェイトは揃って首を激しく横に振るのであった。



しばらく経って落ち着いたところでなのはが。

「私砲撃撃ちたくなくなったから」

「私もあんなの受け止めたくないから」

とフェイトが相槌を入れる。

という訳で石塚なのはの砲撃欲求不満も収まり結果オーライとなったわけだが・・・・。


「アレこの世界結界と非殺傷設定無いのかな?」

と思わず疑問を浮かべたスバルだったがそれが後に大事になるとはその時は思わなかったと後に話したという。



意外と六曲署一係偏伸びました、もう少し続きます。




[14486] 六曲署捜査一係8
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2011/02/08 05:33

       六曲署捜査一係8



その後もスバルでの世界のことを話していたが。

さすがに世紀末的な(この世界の人にとって)映像を見せることは止めて再編集して見せていたのであるが。

カートリッジシステムを見てシグナムが疑問を口に出す。

「私の剣には付いていないのだが?」

「世界が違うと付いていないのかな?」

「私砲撃したくはないけどこれには興味ある!」

フェイトは自分のデバイスを展開させ。

「このへんに回転式弾倉付くんだ」

そう言いながらなにか考え込んでいたが。

「取り敢えず飾りでもいいから付けること出来ないかな」

その言葉に反応して他の三人も手を上げ。

「格好良いから付けたいでござる」

「マガジン式か、私のデバイスも格好いいのにしたいな」

「あたいは気合付けの為につけたい」

その話でスバルは慌てて。

「皆待ってそう簡単に付ける事できないじゃないの」

「どうしてや」

「だいたいこの世界にカートリッジシステム無いんじゃない」




それを聞いて皆が不満を言うが、その時今まで黙っていた早手が。

「あるでー」

「え」

「ガジェット工房のオヤジに前聞いたことあるんや」

「あのオヤジなら出来るかもしれませんね」

何か聞き覚えのある名前に疑問を持ちながらスバルは説明を求める。

「どんな人ですか」

「この近くに工房を構えデバイス修理や薬局やってるオヤジや」

「なんでも屋みたいな店ですね」

「そや、なんでも屋と呼んでもいいけど、ただそのオヤジが少し問題があるけど」

「どんな?」

「奥さんや愛人に産ませた子どもが12人いるんや、別名無限の性欲と言う名が付いてる」

「で名前は?」

「ジェイル・サカリエッティ(笑)だけど」

それを聞いて飲んだコーヒを見事に吹き出すスバルであった。

「さすがに度が過ぎてこの間まで入院をしてたけどな」

スバルは少し考えて、隣にいるヴィータに聞く。

「何の病気だったの」

するとヴィータは顔を赤くして。

「ばかやろー、小学生のあたいに聞くな」

しばらく考えていたスバルだったが・・・。

「アレですね」

「そや、取り敢えず思いついたが吉日と言うから今から行きますか!」

「早っ」

「早手やからや!」

訳の分からない会話の後店に行くことになるのであった。



ガジェット工房と書かれた看板のあるビルに着くと。

早手は大声で主人を呼ぶ。

「オヤジいるかー!」

すると店の奥からオヤジが出てくる。

禿頭のいかにも好きそうなオヤジであった。

「何や豆狸か、そうや栄養ドリンク出来てるから持っていくか」

「アンタのところのドリンク効くから又3ケース持っていくから少し話聞いてもらいたいことがあるんやけど」

「俺に出来ることは何でも、欲しい物があれば迅速にかつ大量につくることができる!」

「子供もかよ!、でもこの間の入院だけど猿も木から落ちるやな」

「ハハッ、まさか弘法も筆の誤りや」

「それ筆違いや(えっ!)処で初め一週間の入院だと話しに聞いたやけど、そんなに酷かったのかいな」

「あの時は別れた妻が私が入院したと聞いて熱心に看病してくれたのだが・・・・」

「いい奥さんやね」

「夜も熱心に・・・・・」

「・・・・・・・」

全員の目が軽蔑の目に変わる。

「この男は!」

「これだから男という生き物は」

「腹上死してしまえ」




その後本題にはいるのだが。

「この天才の私には不可能はない」

「天災の間違いやろう」

と言ったやり取りがあったが二日後にはもう出来上がっていた(早っ!)



その二日後。

アメリカ軍の監視の元、ビキニ環礁の上空で。

「なのは行きます」

と言う掛け声と共にSLBが発射される。

着弾と共に眩しい光が煌きそれが膨れ上がりビキニ環礁を覆い隠す。

すべてが終わった後巨大なきのこ雲が立ち上がるのを背にしたなのはに。

『最終兵器なのは』『空飛ぶ水爆娘』『一人戦略部隊』といった名が付けられたらしい?。

「酷いなの」

ちなみに破壊力を大幅に底上げした六曲署一係は『日本第七人間艦隊』っと呼ばれたと言う。

「待て~~~~」

とんでも無い事になった六曲署一係だが続きます。(笑)







[14486] 六曲署捜査一係9 凡人が一係に来ました。
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2011/02/14 21:42

      六曲署捜査一係9


六曲署の前に立つ少女。

名前は五代ティアナ。

その少女はなにやらつぶやき始めた。

「此処が私が入る事になった六曲署一係」

「でも一係のメンバーは凡人の私が及びもしない化物ばかり」

「ボスである屋神早手は豊胸手術や上げ底を一目で見抜く魔眼の持ち主」

「原シグナムは美少年に関しては誰にも負けない盗撮の持ち主」

「柴田ヴィータこと赤パンは誰にも負けない玉打ちの名人(特に犯人の股○、別名玉潰しの赤パン)だし」

「山村フェイトこと落としのフェイトは脱げば脱ぐほどほど強くなると言っているけど、

あの人脱ぐたびに何か人として何か落としているらしいし」

「一番やばいのは西條シャマル、彼女のいる診察室では時々原因不明の急患が出ると言う噂があると聞いたから」

「でも一番危険なのは、石塚なのは・・・・彼女は歩く核弾頭、世紀末の覇者、オタクの女王の別名あると聞いたし」

「そしてごく最近入ったスバルは、馬鹿で大食いでがさつな暴力的女だと聞く」

「こんな所に何故凡人の私が配属されたの、私以外は皆変人私は常識人なのに」



そんな彼女の肩を叩く者がいた。

「あんた誰や」

その声に振り返るとそこには一係のメンバーが揃って立っていたのである。

慌てて挨拶をする五代ティアナ。

「初めてお目にかかります私、今度一係に配属に決まった五代ティアナと言います」

「アンタが今度来る新人か、私は此処のボス屋神早手や頑張りやな」

そう言ってティアナの肩を叩く早手に対してティアナは。

「これからよろしくお願いします」

と挨拶をするティアナだったがいきなり早手に肩を強く握られ。

「処でティアナ、独り言言うのは良いけど聞こえんようにな・・・」

「え?」

「あんた常識人やて、うちらは変人やて」

「それは・・・・」

「朱に交われば赤くなると言うからきっちりと教育してやるから楽しみな」

ティアナが気が付くといつの間にかバインドで身体が蓑虫状態になっていた。

そしてそのまま署の中に引きずり込まれて行ったのである。




石塚なのはは死んだ魚のような目をして。

「私の言った事分からないの、私の教え分からないの」

「あの、私今日会ったばかりで未だ教育受けてないんですが」

「そう分からないのね、教育的指導ね」

そしてバインドで固定されたティアナになのはの魔力弾が当たる。



それを近くに置いてあるテーブルの椅子に座りながらスバルは。

「ティアナ~~、やめて~~」

と、小さい声で叫ぶ。

それを呆れ顔で見るヴィータ。

「お前元の世界ではアレとコンビ組んでいただろう、本当に助ける気無いだろう」

「うん」

「馬鹿で大食いと言われたこと未だ怒っているのか」

「うん」

「でもな、特盛りの牛丼6個ぺろりと食べてデザート代わりに普通の牛丼に手を伸ばすやつが言う怒る資格あるか」

ペシッ。

ヴィータは普通盛りの牛丼に手を伸ばしていたスバルの手を叩く。

「その牛丼あたいのだからな」

「ケチ」

その横では今度はフェイトがムチを振るっていた。

「ティアナ貴方私が人として何かを落としたと言ったわね」

「それは噂で・・・・・」

「違うの、もう落とすの無いの!」

そう言いながら涙を流しながらムチを打つフェイトだった。

それを横目に見ながら更に小さい声で。

「やめて~ティアナ~」

一応庇う姿勢だけは見せるスバルだった。




ティアナが目を覚ますとそこは診療室の天上だった。

「あら、目を覚ましたのね」

「あ、看護婦のオバサン」

ピシッ。

「未だ動かないでね」

「はい分かりました、看護婦のオバサン」

ピクッ、ピクッ。

「あら、私まだ若いわよ」

ティアナは今までの事を考えていて、看護婦の?言葉を右から左に聞き流して。

「看護婦のオバサン、此処の先生は何処です、少し危ない先生と聞いていますが」

プチっと何かが切れる音がした。

「取り敢えずコレでも食べてね」

青筋を立てながらも西條シャマルは笑顔で自分の手料理をティアナに勧める。

「美味しそうですね、いただきます、パクリ・・・・・」

その後五代ティアナの姿を見たものはいない。


本日、殉職一名。


凡人が一係にやって来た、主人公殉職のため完(哀)


ティアナ「未だ死んでいない~~」(笑)







[14486] リリカルトリコ食い倒し日記1
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2011/02/24 23:42

リリカルトリコ食い倒し日記

飛ばし玉により平行世界に飛ばされたにゃのはが戻って来て一週間、未だスバルは戻って来てはいない。

八神隊長室で飛ばし玉の確認と封印作業が行われていたが、シャマルが玉を落としそれを拾うとしたとき玉が発動してしまい、

忽ちのうちに飛ばされる八神一家。

全然知らない場所にて。




「ココドコや」

「はやて、今回の飛ばし玉の発動おかしくないか」

ヴィータの問に答えるようはやてが首をひねりながら話しだす。

「おかしいな、未だ魔力が溜まっていないのに」

端末を操作していたシャマルがその答えを見つける。

「記録によると本来平行世界に周りのものを飛ばす飛ばし玉だけど、まれに魔力が溜まっていない状態でも発動する場合があり、

その場合ランダムに飛ばされると記載されています」

「でも又魔力が溜まったら元の世界に戻れるんやろ」

「はい、今の状態から考えると溜まるまで二週間と思われます」

「二週間もここにいるのかいな」

「主いいですか」

シグナムが周りを見ながら遥か遠くから砂煙をあげながら近づく物体を指さす。

「何やアレ」

すでに迎撃体制を取るシグナムとヴィータ。

近づいてきた物は金色に輝く3メートルほどの球体それがニ個高速でこちらに向かってくる。

「これは・・・真ん中の棒は何処や」

そのはやてのボケにシャマルが何処から出したか分からないがハリセンで叩く、みごとなボケと突っ込みであった?

シグナムとヴィータが迎撃するもデバイスが弾かれる。

「ちいっ、かてえ」

「レヴァンティンが弾かれるとは!」

その金玉(笑)は通り過ぎた後止まり球体から鋭いトゲを出し再びこちらに転がり始めた。

「主、どうしましょう」

「固い表面やな、でも硬い物同士がぶつかったらどうなるかな」

それを聞いたシグナムはヴィータに向かってニヤリとしながら。

「ヴィータお前の得意なゲームだ」

初め首を傾げていたヴィータだったがシグナムとはやての言った意味に気づきカートリッジを使用してグラーフアイゼンをギガントフォルムに変えて構える。

「潰れてしまえ!」

と言って刺の生えた金玉を殴り飛ばす、もちろんその先にはもう一つの金玉が(笑)。

グシャリと音がして二個の金玉が潰れる(笑)。

そしてその物体をよく見ればダンゴムシに似た形をしていた。



『ゴールドハリセンボン虫』

捕獲レベル???

中身はともかく美味しいらしい。


その虫を調べていると上空を群れをなして飛んでいく物が現れた。

それはブリに似た魚がトビウオに似た胸ビレを使って高速で飛んでいた。

それを見てはやてが口からヨダレを垂らしながら。

「美味そうやな、食料調達もしなければいかんし、シグナムアレ捌いてな」

それを聞いたシグナムはコクリと頷き空にと飛ぶ。

そしてその魚とすれ違う、一瞬煌きが見えたかと思えば魚が三枚に下ろされる。

「ナイスや、後シャマル頼む」

シャマルはフロータを使い身を受け止める。


『飛びブリ』

捕獲レベル???低いらしい。

空をとぶため身がしっかりとして美味いらしい。


その後取り敢えずは食材を探すため各自周囲を探す。

そして見つかったのは。

『レインボー松茸』

七色に光り輝く一メートルの高さの松茸。

ギガ旨である。

『こんにゃく草』

草であるが正に緑色のこんにゃく?。

『白菜ツリー』

白菜に似た実を付ける木。

その食材をいろいろ調べていたはやてはシャマルに分析の結果を聞く。

「どや?」

「毒は検出されていません、ビタミンとミネラル豊富で最高の食材です」

はやては食材を小さく切って石の上に並べ、アギトに少し焼いてもらうように頼む。

「アギト頼むで」

「はい、斑無く焼いてやる」

そして綺麗に焼けて各食材の美味そうな匂いがあたりに漂う。

その食材をゆっくりと味見をしていたはやてに異変が起きる。



急にうずくまるはやて、それを見て皆が近寄るが。

はやては右手を押さえながら立ち上がり。

「右手が!」

心配をしてヴィータが声をかける。

「はやて大丈夫か?」

その時はやての右手が黄金色に輝きはじめる。

「私の右手がこの食材を使ってテラ旨の料理を作れと訴える」

「私の右手が作れ食えと訴える」

「われ新たな料理のスキル覚えたり」

そしてはやてが包丁を持てば普通の包丁が黄金色に輝き巨岩をも切り裂く切れ味を持ち。

鍋を掴むと最高の食材を更に旨みを高める煮込みが出来る鍋になる。



トリコの世界ではグルメ細胞というのがあるが、八神一家の場合あのシャマルの料理に耐えて強化された全細胞が最高級の食材により、

新たな進化を遂げたらしい(?)


そしてここに料理の帝王はやてが誕生したのである。


続きます。





[14486] リリカルトリコ食い倒し日記2
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2011/03/10 23:50

        リリカルトリコ食い倒し日記2


はやては近くにあった鍋鍋草を切り取り鍋の代わりにする。

『鍋鍋草』

草と名は付くが大きな木みたいに大きくなり実をつけてそれが落ちた後鍋状のヘタが残り。

大きさは1メートル以上3メートルの物も珍しくもない。

文字道理鍋として立派に使えるが、生えている場所のせいで捕獲レベルが40と高い。

五つ星以上のホテルで使われている場合が多い、ちなみに値段は一千万を超えるものも珍しくはない。


はやての黄金色に輝く右手は山のような食材を切りさばき、鍋に放り込む。

味付けをしながらアクをすくいとり、満足した味付けになった頃鍋に蓋をする。

その鍋の周りではヨダレを垂らしながら守護騎士達が早く早くと箸とおわんを持ち出来上がりを待つ。

鍋奉行のはやては鍋を何も言わずに見つめる、そしてその目がキラリと光り・・・・。

「今やっ!」

はやては蓋に手を掛け勢い良く蓋を取ると鍋の上の方に浮き出てきた油によって鍋が黄金色に光を放つ。

そしてはやてがお玉を鍋に入れると目の前におわんが四つ差し出される。

「そんなに慌てても鍋は逃げへんよ、量も十分あるよ」

そして自分と皆の分を山盛りにして皆手を合わせ。

「このような最高の食材をありがとうございますありがたく美味しくいただきます」

「いただきます」



それからしばらく食べる音だけが聞こえる。

ただ黙々と食べ続ける、その中ヴィータが立ち上がり。

「はやての料理はテラ旨、明日はハンバーグや」

そしてデバイスを構え宣言する。

「料理の下ごしらえはあたいがやる」

後にミンチのヴィータ、別名せんべい屋のヴィータ(あらゆる意味で、笑)と呼ばれることになるのである。



次にシグナムが立ち上がり、シャキーンと剣を鞘から抜いて下で刃を一舐めて。

「今宵のレバ剣は料理に飢えている、うまい食材を切り捌けと叫び飢えている」

そしてはやての方を向き。

「食材の捌きは私にお任せください」

後に捌きのシグナム、別名切り裂き魔シグナムの誕生である。



更にザフィーラが立ち上がり大声で吠える。

「食材の狩りはこの私目におまかせを」

後に狩りの犬(狼だ)別名蒼いバトルフルウの誕生である。


続いてシャマルが立ち上がりヨダレを垂らしながら。

「この世界の美味い食材なら私だってうまい料理が作れるはず」

そう言いながら両手を力つよく握りしめる。

のちに食材殺しのシャマル(いろいろな意味で)別名毒沼のシャマルの誕生である。


後に彼らはこう呼ばれることに。

漆黒の料理長とその配下の四天王と。



人間界とグルメ界との境に美食會の大物のアルファロが二人の部下を従え歩いているとかなり捕獲レベルの高い猛獣が数多く目の前に。

部下が構えるが、アルファロが手で押しとどめる。

猛獣は彼らの脇を猛スピードで通り過ぎる。

「どうやら逃げてるようだなどんな強い奴がこの先に・・・楽しみだ」

アルファロは嬉しそうにそう言い放つと前方を凝視する。



少しすると五つの物影が浮かんでくる。

それに対してアルファロは得意の皿投げで四枚の皿を勢い良く投げるが。

「ありがとうさん、良い皿や貰っていいいかな」

右手の指の間に四枚の皿を挟んで話したのは漆黒の料理長はやてだった。



これが美食會と八神一家の初めての出会いであった。


続くようです。





[14486] リリカルトリコ食い倒し日記3
Name: 黒猫エリカ◆774b8440 ID:228dccc4
Date: 2011/03/30 21:43
          リリカルトリコ食い倒し日記3




しばらく睨み合うアルファロとはやてだったがお互いやる事があるらしくそのまますれ違う。

すれ違い様にはやてが振り向き。

「悪いけどもう少し皿をくれへん」

その問の代わりにアルファロは本気で皿をはやて目がけて投げるが。

「ありがとうさん」

と言いながら笑顔で指の間に挟んだ皿を見せながら手を振るはやてだった。





かなり離れた時アルファロの部下が指を鳴らしながら。

「あいつら殺っていい」

「おれがやろうか」

「辞めておけ、時間の無駄です」

トミーロッドはそれを無視して虫を百匹ほど口から吐き出しはやて達に向かわせる。

「ケケっ、五つの死体の出来上がりやね」

アルファロは呆れ顔で二人に向かって言う。

「お前ら私の皿をあの女のようにうけとれるかな」

それに対して二人は沈黙を守るしかなかった。




そしてトミーロッドが放った虫はといえば。

「はやて、グロテクスだけどこの虫のつくだ煮テラ旨」

「主、意外と美味しいですね」

「ムッ、意外と虫がこんなにうまいとは」

「私だってつくだ煮ぐらい」

「辞めておけシャマルお前が作ったらうちら虫の息や」

「誰がうまい事言えといった」

そして笑い声の中、虫たちはすべて八神一家の腹の中に。





食べて後歩いているといかにも凶暴そうな怪物が八神一家の前に現れるが取り敢えずは今は腹一杯なので。

はやてがシャマルの方を見る、そして涙目ながらに自分の手料理を取り出し怪物の口に投げるシャマルであった。

その結果は言わなくてもいいだろう。

ある意味ではこの世界の頂点立つシャマルであった。(泣)




そしてその日の夕方。

大きな湖で釣りをする八神一家。

「ちっ、又餌だけ取られた、シャマルお前が作った手料理放り込め」

「何故」

「魚が浮いてくるから」

「あかん、こんなきれいな湖が毒沼になるやんけ」

「主、それにそんな事してとれた魚食えると思えませんが」

「そやな、そうやシャマル、虫一匹残っていたやろ」

シャマルは旅の鏡の中から最後の虫を取り出す。

それを餌にして湖に投げるとすぐさま反応があった。

それを力任せにザフィーラが引っ張ると湖から巨大な怪物が現れた。

鰐の口とマグロの体型をして硬い甲羅をした20メートルの怪物である。



『ワニ亀マグロ』

捕獲レベルかなり高いらしい。

ともかく美味いらしい。

ここらへんのボスである。



それが空を舞い襲いかかるがシグナムが立ちはだかり。

「紫電一閃捌きの剣」

シグナムが怪物とすれ違うと甲羅と身体が切り離され更に身体が三枚に下ろされる。

「紫電一閃小分けの剣」

シグナムが振り返り空を舞うと三枚に下ろされた身が皮と身と切り離され幾つかの大きさに空中で切り刻まれる。

それをはやてが調理してワニ亀マグロのフルコースが出来る。

「テラ旨」

「確かに油の乗った身だがそれでいてさっぱりした味」

「ともかく美味いでいいだろう」

「そやな」

その後は黙々とただ食べまくる八神一家だった。



そして腹一杯になって横になる八神一家だったが。

ヴィータが草むらから覗いている影を見つけ、近付いた時それが草むらから出てくる。

「可愛いじゃない」

それは体つきはそら豆みたいな形をしてつぶらな目をして顔の両側に髪の毛をリボンの様なもので結んだ可愛い150センチの大きさの(?)生き物だった。

ヴィータはそれに飛びつきスリスリと抱きつく。

「この触りごたえがいいじゃないか」

なすがママにされていた生き物だったが、残った料理の方を見ていた。

それに気づいたヴィータは料理を生き物の前に置くとそれは美味そうに食べ始めた。

それを嬉しそうに見ていたヴィータだがそれに気付いて他の人も近寄る。

「まあ、可愛い」

「害はなさそうやケド、髪の毛見るとアレ思い出すやんけ」

「美味いか」

すると生き物は。

「美味いなの」

「うわー、喋った」

「名前あるのか」

「豆ナノなの」

「そうかそうか、豆ナノと言うんか」

そして短い間ではあるが八神一家と行動を共にする事になる事になった豆ナノであるが・・・・・。

とんでも無い能力の持ち主であることはその時は八神一家の誰一人知らなかったのである。


終わらない(笑)続きます。




[14486] リリカルトリコ食い倒し日記4
Name: 黒猫エリカ◆43e466ca ID:228dccc4
Date: 2011/05/04 00:27

リリカルトリコ食い倒し日記4

その日も食材を探していたが、ヴィータの前に耳の長い白い動物が現れた。

その動物は何も警戒せずにヴィータに近づき。

「僕と契約して魔法少女にならない?」

それを聞いたヴィータは思わずデバイスを振り下ろし。

グチャ。

「思わず嫌な予感したから殺った、どうしょうこれ」

その時ヴィータを呼ぶ声がする。

「ヴィータなにか見つかったか」

「シグナム、一匹捕まえたよ」

そう言いながらヴィータは頭を潰して血だらけになった動物をシグナムに差し出す。

「食えるのかこれ」

「はやての所に持っていったら判るんじゃないか」

早速はやてのところに持って行かれ調理される謎の動物。



胴体は唐揚げにされ、耳は薄く薄切りにされる、河豚の薄切りのように。

「意外と美味い、耳の刺身河豚より美味い」

「主、唐揚げも美味いですな」

「本当に美味いけど量が・・・ヴィータ他に居なかったか」

「そう言われても、ん!」

はやてに言われて周りを見ていたヴィータの目に白いものが。

「はやて一寸待ってて」

ヴィータは白いものに急いで近づく。

「僕と契約して」

グチャ。

「二匹目ゲット」




その脇の異空間では。

「おい。後がつかえているから早く出ていけよ」

「押すな!、お前がでていけよ」

「順番、順番」

「押すな!、あ!」

一匹の白い動物が亜空間から落ちる。

「痛いじゃないか」

「ジュルリ」

「?」

グチャ

さすがに四匹目は出てこなかったらしい。




謎の有名な白い動物。

捕獲レベル1以下。

美味いらしい、特に耳のところが河豚より美味いらしい。




食べ終わり一息ついてる一行の上を大きな影が通り過ぎる。

「何や?」

それは体長50メートルを超える赤く輝くドラゴンであった。

「デケーな」

「本当にでかいですね」

「あたい、アレに載ってみたいな」

「あのドラゴン此処の主なの」

「強いの?」

「うん」

「主、どうします」

「一寸うちら全員かかっても倒せるかどうかな」

すると豆ナノが浮き上がり。

「一寸お話ししてくるなの」

そして赤いドラゴンに向かって飛んでいく豆ナノ。

それを嫌な予感と嫌な汗をかきながら見ているはやて達。

初めはなにやら話していたドラゴンと豆ナノだったが、その内に怒鳴り合いになり。

いきなりドラゴンが灼熱のブレスを吐きそれに包まれる豆ナノ。

それを見ていたハヤテ達は心配そうな顔をし・・・なかった。

ブレスの消えた後現れた豆ナノが体の大きさからは想像もつかない口から砲撃を出し、

辺り一面火の海となり大きなクレーターが幾つも出来上がる。

そして激戦は続くが豆ナノの全力全壊の砲撃によりドラゴンが沈む。



「友だちになったなの、回復すれば乗せてくれると言ってるなの」

と仰向けになり息も絶え絶えのドラゴンの傍に、香ばしく焼けていい匂いをしている豆ナノが・・・・。



赤いドラゴン。

捕獲レベル測定不能。

ここら辺のボス。



豆ナノ。

捕獲レベル測定不能。

今の所赤いドラゴンより強いらしい。


次はグルメタウンにいくかも。







[14486] まどかマギカ完結記念SS、リインフォースの奇妙な冒険読み切り
Name: 黒猫エリカ◆43e466ca ID:228dccc4
Date: 2011/05/10 18:10
     リインフォースの奇妙な冒険


残滓の庭園にて落ち込んでいる女性が一人。

「消えてしまったと思ったのに元に戻るなんて・・・」

あのメリーさんの直ぐ後のことである。

メリーさん達を人間にするためにすべての力を出し消えてしまうはずだったリインフォースである。

残滓の庭園の特殊なエネルギーが消えていくリインフォースの身体に纏わり付き身体を再構築したのである。



「主に会うのも今さら恥ずかしいからどうしましょう」

考え込むリインフォースであるが何か吹っ切れたように立ち上がる。

「旅に出よう」

(人はそれを逃避行という)



其後リインフォースは未だ言ったことがない多次元をさまよい歩く。

しかし人間が文明を築く様に進化した生物がいる星は見つからなかった。

それなりの惑星に行こうと思えばいけるのだがほとんど管理局の管理空域であるから正体がバレるのは不味いのである。

荒涼とした惑星で佇むリインフォース。

「虚しい」

更に溜息が出る。

そう言いながら自分の手を見る、そしてその手を振るとその手の後に煌きが続く。

残滓の庭園の不思議なエネルギーがリインフォースの身体を強化しているのである。

そしてリインフォースはこの身体なら多次元世界の奥底、管理局でもすら未だ行ったことがない次元の奥底に行けるとさらなる旅をするのである。


何度かのダイブをしてみたが目新たしい物はないがいずれかは何かあるはずと下に下に潜る。

ある次元に潜った時ある異変に気が付く。

そこにあるのは閉じられた宇宙、しかも何者かの手によって作られた宇宙の流れ。

余りにもでたらめな、この宇宙の法則それをリインフォースは中に入り調べていく。

「何このでたらめな宇宙!」

驚きながら更に調べていくと。

「まるで温室ね他の宇宙と接点もないし完全に次元からも切放たれた宇宙、それもこの異状なシステムはどうなっているの」

すべての物に始まりと終りがあるように、宇宙の法則も同じであるが。

この宇宙は他の宇宙からエネルギーを取り込みその事が更にこの宇宙に混乱をもたらしていることがわかった。

「このままだと法則が完全に乱れてこの宇宙は破錠するわね」

そしてその後その混乱の元を調べるリインフォースであった。



そして今リインフォースは白い壁に囲まれた部屋に居た。

「此処ね」

リインフォースは辺りを見回すと白く光り輝く物の方に向きを変え対面する。

「お前は誰だ」

「私はリインフォース」

「よくここまで来れたものだ、われは神このすべてを統べる者、小さき者何用で此処に来た」

「ずいぶん小さい神で在らされること、笑って良いかしら」

「神に向かって命知らずの者よ我が手の上に乗っているのはお前だと分からんのか」

「幾多の次元を渡ってきた私にとっては貴方は矮小な存在」

「何だとお前は」

「私の前に住んでいたところにこう云う言葉がある」

「井の中の蛙」

「何だと」

「貴方は外次元のことを知らないって言うことよ」

「馬鹿な、この宇宙の多次元を知らないのか」

「多次元世界ね、確かに広いことは認めるけど、貴女がいる世界だけの話」

「馬鹿な、この世界だけだ、他に何がある」

「あなたの言う多次元もこの世界の閉じられた中の一つ」

「ふん、話を聞いていたら勝手に妄想をしているのか」

その言葉にリインフォースは諦めた顔をして冷たく言い放つ。

「このままではこの宇宙はただの素粒子の海になって消滅する、だからこのシステムを壊す」

「神には向うか」

突然放たれる光線それがリインフォースを切り刻むが、リインフォースはそのままの姿で立っている。

「何故だ」

「貴方と同じくここにいるのは虚像、本体はこの宇宙の中心のあなたの本体がある場所」

「待て、何を」

それに答えず消え去るリインフォース。

その本体のリインフォースはある部屋に居た。

目の前にあるのは四角い物体、それをリインフォースは調べる。






この宇宙に正に神と呼ばれても可笑しくない超文明があった。

そしてこの宇宙の終を避けるためこの箱のシステムが作られたが、結局この方法では逆に宇宙を滅ぼすことが分かり打ち捨てられたが。

その文明がある事故のため滅びるた後、その箱のシステムが動き出したのである。

今度はそれが神の如き動き始めたのであることが判る。




リインフォースはその箱に手を突っ込み魔力を込める。

ドロドロに溶けていく元凶の箱。

それが終り解放された世界が混乱の渦に巻き込まれようとしていた。

それをリインフォースが流れを訂正していく。

すべて終わり、その世界から安心した顔で離れていくリインフォース。

めでたしめでたしと終わるはずが・・・知らず知らずのうちにリインフォースの記憶の情報も流れていたみたいである。

その結果。









登校路を一人の少女が走っていく、それを呼び止める少女が。

「まどか、待って」

「あ、さやかちゃんおはよう」

「まどか、何か寝むそうね」

「変な夢見て眠れなかったの」

「へー、どんな夢」

「誰か助けて下さい、助けて下さいという声が聴こえるの」

「変な夢ね」

「あ、早く行かなきゃ遅刻」

「やばー」



その頃。

魔法空間に浮かぶ魔法の庭園では。

「マミ、グリーフシードを集めなさい」

「はいお母様」

そう言ってマミは部屋から出て行く。

マミが出ていた後、その部屋の主である年の割には派手な服装をした魔女は、

ある方向を見ながら。

「出来こそ無いが、でも集めてきたら・・・・私の愛しい我が娘・・・生き返らせることが出来る」

その虚ろな視線の先の部屋の奥には大きなシリンダー状の容器に少女が浮かんでいた、首のない。





ある家の本棚の中にある本が光り輝き空に浮かぶ。

その家の主足が不自由で車椅子に乗っているほむらの前でその本が輝きその中から。

「破壊の魔女、なのは」

「暗闇の剣士、フェイト」

「甘味地獄のリンディ」

「偽りの契約獣、QB」

そして最後に現れたのは。

「病みの魔女の本の管理人格、リインフォースGX」



魔法少女の新たな戦いの幕が今開く・・・・・・・リインフォース~~~~。





「え、何」






完です。






[14486] 魔乳秘剣帖記念SS 『巨乳ティアナ』嘘だー!
Name: 黒猫エリカ◆43e466ca ID:3b22803a
Date: 2011/08/24 01:46


魔乳秘剣帖記念SS 『巨乳ティアナ』嘘だー!


薄暗い森の中で悲しくつぶやく少女が一人。

「高町隊長はスタイル良いしランクSSSの上に胸もS級(凄い)

フェイト隊長は高速機動体型の時のBJ では胸に男性隊員の目が行くし、

シグナム副隊長はニートで唯立っているだけなのに胸だけははっきり存在感があり男性隊員の注目を引いてるし、

ヴィヴィオは大人体型であの胸、ヴィータ副隊長やキャロは・・・・今の私より・・・ある。

と言って真平らになった胸を押さえて泣き崩れているティアナがそこに居た。



話は少し前に戻る。

事件の調査でいきなりロストロギアにより次元世界に飛ばされたティアナ。

飛ばされたショックでうまく動けない所に一人の侍が。

「ちっ、しけた乳だ無いよりましだろう」と言ってティアナの胸を・・・。

「やめてー、犯さないでー」

それから侍が去っていった後、真平らになった胸を押さえながら。

「う、犯されたほうが未だましよ」

と嘆くティアナの姿があった。





泣き崩れ一夜を明かしたティアナは胸を取り戻すために探索の旅に出ることに。

道を歩いているとある宿場町にたどり着く。

そこでは巨乳を揺らし大道芸をしている女性を見て対抗意識でティアナも曲撃ちなどの芸をすることに。

一応それなりに稼げたので旅館に泊まることに。

食事をして落ち着いた処で風呂に行くと、そこには昼間大道芸をしていた巨乳と無い乳が入っていたのを横目に湯につかる。

浸かりながらこれからどうしようと考えるティアナだったがそこに乱入者が。

それはそこの旅館の女将であった。

「千房覚悟」

女将は自分の乳を振り回し、そして更に激しく振り回し、何らかの術をかけ始めた。

「ふふっ、動けまい覚悟、ん、何!」

相手を動け無くする術をかけていた女将だったが自分が動けないのに気が付く。

よく見ると足が地面から生えてきた光の帯に絡め取られていたのである。

そして女将の背後から悪寒と共に不気味な声が響く。

「返せ~、返せ~、返さんか~」

恐る恐る女将が振り返るとそこには修羅と化したティアナが。

「ひい~」

ティアナは女将を押し倒し胸を踏みつけ女将の乳をワシ掴みにしながら引っ張り始める。

「振り回すほどの乳・・・どれだけ伸びるかしら、ふふ」

「やめて~」

「あたしの胸をかえせ~、おらおら伸びろ・・・あら以外に伸びるわね・・・伸びろ~伸びろ~」

「お願いやめて~」

「まだまだまだまだ~~」

「ひえぇぇぇぇ~」

ティアナが十分に鬱憤を晴らした後には、横になって泣き崩れる女将の姿が。

どれだけ伸ばされたか余りにも酷いので此処では言えない。




さてこれからどうしようかなと考えていると新たな乱入者が現れる。

それはティアナの貧しい胸を非情にも奪い取った侍だった(誰が貧しい胸だって!)

ティアナが其れに気づき大声で。

「私の胸を返せ~!」

「何だ、お前はこの間の貧乳むす、なんだ~!」

話の途中で男の後ろの大きな岩が光り輝く光の玉によって吹き飛ばされる。

「何!」

ティアナは男の刀も撃ち壊した後、男の足下に二挺デバイスで乱射、乱射し始める。

「踊れ踊れ、踊らなきゃ足が無くなるわよ~、それそれまだまだ行くわよ!」

「うわ~、やめてくれ~」

「まだまだ~、これから本番よ、それそれ~」

「ひえ~、わ~」

デバイスの冷却のための立ち昇る水蒸気、其れを見ながら満足気のティアナはバインドにより地面に大の字に縫いつけられている男に近づく。

そして男の股間に足を載せ。

「私の胸を返せ」

「誰がお前なんか」

足に力が入る。

「待ってくれ」

「貴方も無くそうかな、玉を」

「待ってくれ俺はもとに戻す方法知らないんだ、だけど秘伝書を読めば何とか」

「其れは何処!」

「俺の懐にある」

ティアナはそれを取り出しほっとする、男も安心したため言ってはいけない事を一言漏らす。

「そんなもん取り戻しても貧乳じゃな(魔乳秘剣帖の世界ではと一応言っておこう)」

その後何かが潰れる音と悲鳴が上がったらしい、クワバラクワバラ。



その後千房という女性に呼び止められ話し合いの結果デバイスに記憶させ千房に秘伝書を渡す。

千房は自分が元に戻してやろうと言って試したが術式が微妙に違うのでダメだった。



翌日助けが来て元の世界に戻ったティアナはコピーした秘伝書を元に胸を大きくすることが出来たが。

「少し大きくしすぎたかな」

そう言いながら歩くたびに上下に揺れる胸を男性職員の熱い視線を感じながら上機嫌で歩くティアナの前にヴィータ副隊長が。

「ティアナ大丈夫だったか」

「はい、大丈夫でした」

勢い良く返答しながらヴィータ副隊長の胸を見ながら思わず笑う。

そのまま別れたがヴィータは。

「気味悪い奴ニヤリとしやがって」

更に歩いていくが。

「確かあたいの胸見て笑ったような?」

しばらくそのまま歩いていたが急に止まり待機状態のデバイスを起動させ回れ右をして。

「テ・ィ・ア・ナ~!」

と叫びながら早足でティアナを追いかけるヴィータだった。




そのティアナは八神部隊長の部屋に入り。

「これを見て下さい」

と大きくなった胸を誇らしげに前に出す。

「何や」

八神隊長がティアナの胸を指で突っつくとプシューという音がして乳がしぼみ真平らに。

「いや~」

悲鳴が部屋に響き渡る。

がっくりと落ち込むティアナに対して大急ぎで入ってきたヴィータに追い打ちをかけられる。

「よ、同士、いや同胸か」

其れを聞いて倒れこむティアナに対して止めの一言。

「あたいの胸のほうがある」

其れを聞いて真っ白に燃え尽きるティアナだった。(哀れ)



その後何とか八神隊長の解析により元の胸に戻ることが出来たが、その間ヴィータの仕返しが続いた。

会うたびに胸を突き出し。

「よう、同士」

と言ったり、訓練と称してハートマン軍曹式に。

「姿勢を正しく胸を張れ、無い胸を張れ」

とかあるいは匍匐前進をやらされ。

「もっと姿勢を低く胸がないからもっと姿勢を低く出来るだろう」

「うう、もう死にたい!」



元の胸に戻ってヴィータ副隊長に謝るティアナだったが。

「あたいもやりすぎたからいいよ、けど」

「けど?」

ヴィータは針を取り出し。

「この前みたいに刺してみたらまたしぼむんじゃないかと」

「いやです」

「まあまあ、一回でいいから」

「いや~」

「まて~」

胸を押さえて逃げるティアナ、それを笑いながら追いかけるヴィータであった。


巨乳ティアナ完


最後に。

八神隊長の迷言  『おっぱいは一日にしてならず、私が育てるんや』


おい、この部隊大丈夫か?。




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