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★アニカンインタビュー
南里侑香「輝跡 -kiseki-」インタビュー 1
TVアニメ『セイクリッドセブン』主題歌同時リリース

8ヵ月ぶりのシングル「輝跡-kiseki-」をリリースする南里侑香。アニメ『セイクリッドセブン』のエンディングテーマで、自らの能力に目覚める主人公さながら、これまでになくハードで疾走感あるヴォーカルを聴かせている。


聴く方の心を引っ張る気持ちで
体の奥が煮えたぎる感じでした(南里)


――前作のカップリング「Heartバイブル」で、ロックが合う・合わないという話がありましたが、今回は一段と激しい曲になって。

南里 かなりアップテンポでビックリしました。manzoさんのメロディは耳馴染みが良くて、歌いやすいかと思ったんですけど、音のつながりとか持って行き方とか、私の中で違う方向から来る感じで、レコーディングでは苦戦しました。

――でも、火がついたように吠えてますよね(笑)。

南里 流れるようなメロディの中でカッコ良さを出すのが大事かな、と思って。聴いてる方の心をグッと引っ張って走って行く。先頭に立ってワクワクさせる。そこは意識して歌いました。心の底を掻き立てるようなメロディで、体の奥が煮えたぎる感じは歌うほど高まったから、その気持ちは自然に出た感じがします。

――普段はそんなふうに熱い気持ちになることはありますか?

南里 基本マイペースで、普段は安全な橋しか渡りません。でも、以前ニューヨークに行ったときは、4泊で7本舞台を観たんですね(笑)。友達に「侑香は絶対そんなことしそうにない」と言われました。スイッチが入ると周りが見えなくなって、強行突破してしまう性格です(笑)。

――歌に疾走感や熱さを出すために、技術的に試みたことは?

南里 他の方の歌を聴いていても、語尾に好き・嫌いがあるんです。声の残ってる部分が好き、とか。この曲は全体的に強いけど、どこか悲しい。疾走感があるけど孤独。そういうギャップがあると思って。だから、声を張ってパワーを出しても、声の切り際で寂しさを出せたりできたらいいんじゃないかと。練習してるときは、すごく考えてました。

――スカして歌ってるようなところもありますよね(笑)。

南里 いろいろな表情を詰め込みたくて。人間くさくて弱い部分、繊細で脆い部分も入れたいし、強くてカッコイイ部分や自信たっぷりな部分も。最初は歌い方がまとまらないから迷いましたけど、相談したら「部分ごとに感じたことを、そのまま表現して」と言われ、深く考えずに歌いました。人って、いろいろな面を持ってるじゃないですか。とても強く見える人が、実は自信がなかったり。だから、いろいろな印象を受けたなら、そのままでいいのかなと。


つづく


Text/斉藤貴志
2011/08/24 13:00:00