自民党の谷垣禎一総裁は23日、ツイッターで寄せられた質問に答える対話集会を党本部で開いた。同党では初の試みで、7月のオバマ米大統領の同様の取り組みを見て「これは使える」(谷垣氏)とまねた。「存在感が薄い」と指摘される谷垣氏からは、普段より踏み込んだ発言が相次いだ。
谷垣氏は会場の観客を前にツイッターでの質問に回答。政界再編は必要かとの「つぶやき」に、「(民主党は主導権争いで)早晩割れざるを得ないのではないか。民主党が割れる時は、自民党もとばっちりを受けるかも知れない。政界再編は起こらざるを得ない」。民主党との大連立の可能性を否定しながらも、「震災の直後は、大連立もあるのかなと思ったこともあった」と告白する場面も。現在の選挙制度については「小選挙区の二大政党制は合っていない」と語った。
尖閣問題では「中国が何言ってるか知らないが、領土問題はない」と日本固有の領土だと主張。原発を推進してきた党の対応については「功罪両方あった。日本の豊かさに役立ったが、罪は原発事故だ」としたが、「当面は原発は動かさざるを得ない」と訴えた。