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米東部時間23日午後1時51分(日本時間24日午前2時51分)ごろ、米東部バージニア州を震源とするマグニチュード(M)5.8の地震があった。米東部では67年ぶりとなる規模で、首都ワシントンを含む広い地域が大きく揺れた。震源に近い原子力発電所で原子炉2基が緊急停止するなど、計13カ所の原発で異常が感知された。
ワシントンでは、ホワイトハウスや国防総省など連邦政府機関などの建物から職員らが一時的に退避。航空便や鉄道、地下鉄のダイヤが乱れ、信号が止まって道路が渋滞するなど、首都機能が一時的にマヒした。
米地質調査所によると、1897年に今回と同じ付近を震源とするM5.9の地震があり、1944年にはニューヨーク州でM5.8の地震があった。
この地震で、震源から十数キロの距離にあるノースアンナ原発(加圧水型、計195万キロワット)の2基が緊急停止した。外部からの電力供給が途絶え、非常用ディーゼル発電機で原子炉を冷却している。原発を運転する発電会社によると、施設の異常や放射能漏れはないという。CNNによれば、原発施設の担当者は「この程度の地震には耐えられるように設計されている」と話した。ディーゼル発電機の燃料は3日分はあるという。