NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

宮城 被災船がサンマ初水揚げ

8月24日 13時36分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

全国有数のサンマの水揚げを誇る宮城県の気仙沼港に、津波の被害を受けた漁船が震災後初めてサンマを水揚げし、魚市場などが活気づきました。

サンマの水揚げ量が去年は全国で2番目の気仙沼港では、24日朝、津波で陸に打ち上げられたあと修理されたサンマ漁船「第6安洋丸」が漁業関係者らの出迎えを受けて入港し、船の関係者に花束が渡されました。このあと、震災後初めてとなるサンマ15トン近くが水揚げされて、海水や氷の入ったケースに移されると、仲買人たちが手にとって取り引きする値段などを検討していました。初水揚げされたサンマは型が大きいものが多く、高値がついた去年よりもさらに90円ほど高い1キロ当たり700円から820円で取り引きされました。第6安洋丸の安部辰之船長は「気仙沼で水揚げできて感無量です。港の受け入れがまだ十分ではないため難しいかもしれませんが、また戻って水揚げしたいです」と話していました。水産会社の阿部泰浩さんは「気仙沼市の工場が復旧できていないので、岩手県の工場で作業するような状況ですが、なんとか、気仙沼のサンマを守ってきたいです」と話していました。