すこやかMESSEGE  夏2

「からだは賢い。
自分の身体の声を聴き、信じましょう。」

ー腸の健康も忘れずにー
福岡県立大学 看護学部長
女性看護学/助産学教授 看護学博士 佐藤香代先生

<「世にも珍しいマザークラス」
誕生のきっかけ>

1996年からスタートした、身体の声を聴くことに
焦点をあてた母親学級
「世にも珍しいマザークラス」は、今年で16年目を迎えます。
以前勤めていた大学病院で、
母親学級で指導しても、
妊婦さんたちには響いていないと感じることが
きっかけでした。
栄養素やカロリー計算の話をしても、
妊婦の日常生活とはかけ離れており
効果は認められませんでした。

そんなとき出会ったのが、
国際助産学会での助産師
ニッキーリープのセッション
『何も与えないほど得られるものは大きい』
という哲学でした。

「マザークラスでは、助産師は部屋の隅に
座っているだけでいい。ほとんどのことは
妊婦が話し合うことで解決するから。
どうしても必要なときには、
妊婦は自ら助産師のもとにやってくる。
そのときに答えればいい。」
彼女の一つひとつの言葉に感銘を受けました。
つまり、妊婦教育も子育てと一緒で、
周りが色々なことをやりすぎず、
妊婦の「産み育てる力」を信頼して
待ったり、引き出すことが大事だということです。
(続く)

妊婦さんのときに、どんなことをしましたか?
感じましたか?
助産師さんに栄養指導や、母乳マッサージを
指導してもらいましたが役に立たなかったな〜
指導が悪いわけではなくて、
一人一人、全てのことが異なるからです。
食事にしても、母乳にしても
もっと、助産師さんに相談したかったな・・と
思いました。