政治【民主漂流】前原氏出馬 対決か妥協か、苦しむ小沢氏+(2/2ページ)(2011.8.24 02:03

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【民主漂流】
前原氏出馬 対決か妥協か、苦しむ小沢氏

2011.8.24 02:03 (2/2ページ)

 「前原さんと会ってくれませんか」

 23日昼、小沢グループの中核組織「一新会」の会合で、出席者の一人が小沢氏に水を向けた。

 「いつでも会うと伝えてあるんだけど、向こうから返事がないんだよな」

 小沢氏は会談する用意があると明言した。前原氏も23日夕、記者団に「代表経験者など主だった方には挨拶に行く」と語った。会談が実現すれば、代表選の行方を決定付けるのは間違いない。

 いまのところ小沢系議員の多くは小沢氏の指示待ちだが、一部が海江田万里経済産業相と鹿野道彦農水相の両陣営に割れている。海江田陣営が「ボロボロになっても戦う」と言えば、鹿野陣営は「俺は真剣だ」と互いに一歩も譲らない。

 小沢氏は現段階ではこうした動きを黙認しており、決選投票で2、3位連合を組み、前原氏と戦う戦略を描いている可能性はある。

 だが、世論調査で高い人気を誇る前原氏が1回目の投票で過半数を獲得するかもしれない。知名度が高く、前原氏にも小沢氏にも近い細野豪志原発事故担当相は23日深夜、「私は前原氏を支持する」と述べた。

 小沢氏は一新会の会合で「国難に命がけで国政に当たる心意気を持った人が望ましい。前原先生も出馬するというができる限り衆知を集め、よいリーダーを選びたい」と述べるにとどまり、意中の候補は口にしなかった。小沢氏の本音はどこにあるのか。会合では意味深長な言葉も漏らした。

 「今、名前の出ていない人も考えられるな…」

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