四大陸フィギュア選手権が終わった。
いよいよ翌年に控える
バンクーバーオリンピックと同じリンクでってことで、
出た選手はそれぞれにそれなりに何かを見つけて来たいところ。
今シーズンは、メディアが浅田真央VSキム・ヨナの図式を
ことさら強調することもあり、
ほぼ2人の一騎打ち状態の様相を呈してるが、
実際は他にも十分手ごわい相手はいるわけで、
浅田選手にとっては気の抜けない戦いが続く。
今回のリンクの形状がいわゆるNHLサイズ
ということで、これもことさらメディアが過剰反応してるが、
一度慣れればあまり気になるものでもないし、
それが気になってるうちは自分で集中できてない証拠。
日本の代表選手たちはそれは十分に克服できてるはず。
浅田選手の3位は立派と思う。
ショートプログラムで失敗をしても、
決してタダで終わらせない。
ほんわかしたキャラの裏にある、
彼女が持つ”ド根性魂”を見せ付けられた気がした。
調子が良くない時でもそこそこのものを発表できること、
これがどれほど大変で、大事なことか。

第54代横綱輪島が”真の横綱”について、

”横綱っていうのは、負けちゃいけない。
どんなに調子が悪くても、何とか負けずに勝ちに繋げる。それが本当の横綱なんだ”
と。

プロ野球で前人未到の3度の3冠王を獲った
現中日ドラゴンズ監督の落合博満氏も、

”調子の良くない時でも、何とかちょこちょこヒットに
繋げられないと、3冠王を獲るのは難しい”


2人とも同じことを言ってた。


男子の小塚選手も、あの緊張感の中で
自分の力をほぼ無理なく出せるようになったあたり、
明らかに昨年までの彼とは違う成長の跡がある。
来月のロサンゼルスでの戦いにもう1度期待してみよう。