2度目の防衛戦が決まった粟生(中)と世界戦の挑戦者決定戦が決まった五十嵐(左)と山中
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WBC世界スーパーフェザー級王者・粟生隆寛(27)=帝拳=が11月6日に東京・代々木第二体育館で同級9位デビス・ボスキエロ(30)=イタリア=と2度目の防衛戦を行うことが22日、東京都内で発表された。
4月にウンベルト・グティエレスをボディー一発でKOして以来の防衛戦。挑戦者は30戦29勝14KO1分けの無敗のイタリアン。粟生は「甘い相手じゃない」と警戒しつつ「見に来てくれるファンに気持ち良く帰ってもらえるように、スカッとした試合をお見せしたい」と早くもKO予告だ。
元世界2階級王者・長谷川穂積が現役続行を表明したばかりだが「“ボクシングを楽しみたい”みたいなことを言ってたけど、もっと長谷川さんの心に火を付けるような試合を見せたい」と兄貴分にもエールを送った。
アマ史上初の高校6冠の肩書を引っ提げてプロ入りした粟生は、まるで求道者のようにボクシング道を追究している。「攻防一体のボクシングが理想。よけた瞬間に攻撃する。紙一重でよけて満足してちゃダメ。“コイツいつでも攻撃できるじゃん”と相手に思われるようなボクシングをしたい」とキッパリ。その達人技が見られるか。(竹下陽二)
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