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8月22日付け照明灯

2011年8月22日

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 「退却」を「転進」、「全滅」を「玉砕」、戦死者を「英霊」―。戦時下に軍やメディアが用いた言葉は実相を隠し、国のために死ぬことをひたすらたたえた

▼新藤兼人監督の新作「一枚のハガキ」に、英霊を迎える場面がある。白木の箱に入っていたのは戦死者の遺骨でも遺灰でもなく、「英霊」と書かれた一枚の紙だった

▼社会福祉法人「新生会」と「青い鳥」の理事長・飯田進さん(88)=横浜市磯子区=は、これまでに「魂鎮(たましずめ)への道 無意味な死から問う戦争責任」「地獄の日本兵」を出版。戦死を美化し、先の戦争を正当化する風潮を批判してきた

▼飯田さんは1943年、日本軍が駐留するニューギニアに海軍民政府職員として上陸。約20万人の日本兵が死んだその島で、現地の男性を殺害。BC級戦犯として重労働20年の刑を受け、後にスガモ・プリズンに送還された

▼「戦闘で死ぬより飢え死にした兵士の方がはるかに多かった」「兵士たちは、ずさん極まりない作戦を強いた軍中枢を恨んで息を引き取った。遺骨の多くは、いまだに密林に埋もれている」「野垂れ死にした兵士を『英霊』と呼ぶのは戦争美化の欺瞞(ぎまん)です」。自らの罪を告白し、訴え続ける戦場の実態。それをこそ、教科書で次代に伝えるべきではないのか。



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