韓国株:下げ相場に群がる個人投資家

証券実働口座数が過去最高に

 金融投資協会は22日、証券市場で実働口座数が19日現在で過去最高の1862万5000口座に達した、と発表した。実働口座とは、残高10万ウォン(約7000円)以上で、過去6カ月に1回でも取引があった口座を指す。株価が急落する中、個人投資家が株式市場に続々参入し、株式を買い付けていることを示す数字だ。

 株式市場に群がる個人投資家の意欲は驚くべきほどだ。今月に入り、外国人は売りを先行させているが、個人投資家はむしろ2兆5000億ウォン(約1770億円)以上を買い越した。

 株式市場を観察し、チャンスがあれば買いたいと思っていた人の新規参入も爆発的に増えている。個人投資家が顧客の95%を占めるキウム証券によると、今月の新規口座数は1日当たり1800口座で、前月(880口座)の2倍以上に増えた。同社関係者は「過去の株価下落局面での経験を思い出し、今回の株価急落を投資機会と捉えたようだ」と指摘した。

 それだけに、個人投資家は借金をしてまで株式市場に参入している。今月に入り、国民、ウリ、新韓、ハナの四大市中銀行による信用融資は6000億ウォン(約425億円)以上増えた。先月700億ウォン(約50億円)以上減ったウリ銀行の信用融資残高は、今月だけで1500億ウォン(約106億円)以上増えた。新韓銀行の信用融資増加額も2500億ウォン(約177億円)に迫った。2カ月連続で信用融資残高が減った国民銀行でも、8月には再び融資残高が1400億ウォン(約99億円)ほど増えた。

 クレジットカード会社のカードローンも前月比で最大1.5倍に増えた。7月1-15日の実績と比べると、新韓カードは1800億ウォン(約127億円)から2400億ウォン(約170億円)に、現代カードは1030億ウォン(約73億円)から1620億ウォン(約115億円)に、サムスンカードは989億ウォン(約70億円)から1400億ウォンに、KBカードは1870億ウォン(約132億円)から1907億ウォン(約135億円)にそれぞれ増えた。金融当局幹部は「休眠状態だった当座貸越やカードローンが急増したのは、株式投資のためだ」と推定した。

李敬恩(イ・ギョンウン)記者

キム・テグン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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