事件市民の党が秘書“派遣” 民主へ浸透 採用は情報流出恐れ 給与上納に問題も+(1/2ページ)(2011.8.23 01:30

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市民の党が秘書“派遣” 民主へ浸透 採用は情報流出恐れ 給与上納に問題も

2011.8.23 01:30 (1/2ページ)

 よど号ハイジャック犯や、ポル・ポト派元幹部の寄稿を“機関誌”に掲載するなど、左派勢力と密接関係のある「市民の党」(酒井剛代表)が、選挙協力の見返りに民主党内に秘書を送り込んでいた実態が明らかになった。民主議員側は「勤務実態もあり名義貸しでない」と主張するが、識者は「国会議員は機密に触れる機会も多く、問題がある」と指摘。市民の党が秘書給与をいったん“上納”させ、再分配する制度にも問題がありそうだ。

 民主党の宮崎岳志衆院議員によると、公設第1秘書の採用は宮崎氏が初当選した平成21年の衆院選後、選挙協力にあたった市民の党側から要請があった。「今後も選挙で応援したい。こちらの推薦する人を公設秘書として雇ってほしい」と提案があり、酒井代表から直接紹介を受けたという。

 今年6月ごろに採用した私設秘書については、この男性が宮崎氏の選挙の「裏選対」として活動したことが接点となった。宮崎氏は「(市民の党所属の)神奈川県議だった(この男性の)妻が4月の統一選で落選し生活に困っていると聞いた。選挙で世話になったのもあり、こちらから声をかけた」と説明している。

 また酒井代表を一時、公設第1秘書としていた鷲尾英一郎衆院議員は「自分にとって奇跡の勝利と言われた衆院選後に申し出があった。北朝鮮に関係する団体と知らなかった」などと弁明している。

“選挙の神様”

 民主党関係者によると、酒井代表は“選挙の神様”の異名を持ち、独自の選挙戦術で無党派層の取り込みにたけるほか、旧社会党系の人脈にも強い。全国から選挙応援に呼ばれることも多く、講演などでは「(当選ラインが)2万~3万票の選挙なら自分1人で当選させられる」と息巻いた。また、初対面の人を前にしては、30年来のつきあいという菅直人首相や、小沢一郎元代表に直接電話をかけ、民主党への影響力を誇示していたという。

 一方、市民の党関係者によると、「(クレジットカードで限度額無制限の)ブラックカードをいつも財布に入れて持ち歩いていた。政治団体の代表という職でなぜ持てるのか疑問だった」と資金面には謎の多い人物だったという。

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