安愚楽牧場 被害者弁護団長 紀藤正樹さんからのお叱り
私の記事に対して、安愚楽牧場被害者弁護団長の紀藤弁護士から、光栄にも、ツイッターでお叱りをいただきました。
内容は、以下のとおり。
《同じ弁護士として具体的な事件の内容を調査せず机上の評論で軽はずみな意見を言われることに大変驚いています。現時点で全国の弁護士100人を優に超える弁護士が関わっているこの事件の、事実関係すら調査されずに発言されることは気を付けていただきたいと思います》
私自身、安愚楽牧場に投資した方からのご相談を受けて、その代理人として、債権者説明会に出席し、その内容を十分に把握した上で、私の意見を申し述べました。
その結論は、私のエントリーをきちんと読んで頂いた方に理解して頂いたとおり
《現時点では、牛と牧場をできる限り早期に、できる限り高値で譲渡することが、被害者の方々に対するリターンを極大化する。刑事責任の追及や、不正経理や役員への資産の不正流出の責任追及は、その後やればよい。》
ということに尽きています。
この意見については、債権者説明会における配付資料と口頭説明を十分に咀嚼したうえで、100件以上の破産管財人経験と数十件の民事再生申立の経験、2件の会社更生事件の保全管理人団・管財人団の経験に基づいて述べたものです。
これは「意見」ですから、もとより異論はありましょう。異論があろうことは、私自身、記事の中で述べています。
ところで、私の意見のどこが《具体的な事件の内容を調査せず机上の評論で軽はずみな意見》といわれるのでしょうか。具体的に摘示していただきたいものです。
それから、《現時点で全国の弁護士100人を優に超える弁護士が関わっているこの事件の、事実関係すら調査されずに発言されることは気を付けていただきたいと思います》
ていうところの論理がよくわかりません。どうして大勢の弁護士が関与していると、異論を唱えてはいけないのですかね。
民主主義の基本は少数意見の尊重であり、司法の理念は「多数によって冒された(がちな)少数者の権利の保障」にあると思っています。100人以上の弁護士が関与しているから、異論のある奴はだまれ、というような発言をなされることこそ「気をつけていただきたいと思います」。
私は、安愚楽牧場の経営陣を擁護しているのではありません。彼らは、当然に、法に従って裁きをうけるべきです。しかし、そのことと、オーナーの方々のリターンを極大化する方法とは、別次元のことがらだ、と申し上げているだけです。
もし、今後も、ご批判をされるならば「被害者弁護団の考えるリターンを最大化する方法」について、具体的な事実に基づいて、具体的な方策をご提案いただきたいものです。
いや、お忙しいでしょうから、結構ですけれど。
追記
すぐに、紀藤さんから、ツイッターで、以下のようなお返事をいただきました。
《机上の空論きわまれりですね。失望しました。「弁護団の意見」=僕の意見とする論理飛躍の文章を発表されること自体も驚きますが、僕の意見を、僕に確認せず勝手に評価するのにも驚かされます。安愚楽を資するだけですのでこれ以上は控えますが・・・》
100人以上って、弁護団のことじゃなかったのか。
紀藤さんが、私の意見を《机上の評論で軽はずみな意見》っていう前にも、確認なんかされてないぞ。
《これ以上は控えますが》、っていうから、これで終わりかと思ったら、その後も、紀藤さんはいっぱいツイートしてきたけど、こっちが聞いていること(なにゆえに破産か会社更生の方が、民事再生よりも、弁済率が高くなるか)には、まったく答えがない。
再反論に値しないので、もう寝ます。ごめんよ。
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