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[28750] [ネタ]可能性のIS(IS×ガンダムUC)第一話(修正 7/17)
Name: IS×ガンダムUC◆0dd5f273 ID:074c5cbb
Date: 2011/07/17 22:34
--オーストラリア某所--
 「......わかった。例のモノはすでに完成しているのだな。」
 「ええ。あとは専用の武装がそちらに届けば。ただ...」
 「わかっている。操縦者の件はこちらにまかせてくれたまえ。」
 「...わかりました。それでは。」
 「ああ。」
話を終えた男は電話を切りつぶやいた。
 「明日か.....」
--オーストラリア アナハイム工専--
「バナージ!!」
廊下を歩いていた少年--バナージ・リンクス--は突如大声で呼ばれ困惑した。だが刹那首に衝撃が走り誰かの腕が巻き付いた。
 「痛いじゃないか、タクヤ。」
 「ごめんごめん。だがなバナージ遂に、遂にアナハイムのISを見れる日が来たん  だぞ。うれしいじゃないか。」
巻き付いた腕を外すとそこには満面の笑みを浮かべた親友--タクヤ・イレイ--がいた。
 その日はアナハイムのISパーツ工場の見学の日だった。引率の教師と工場長の指示にしたがい工場の中を見学していく。タクヤは目を輝かせ網膜にこの光景を刻み込まんとばかりに見ているが、バナージはISのパーツが組み立てられていくのをただ無表情で見ていた。
 (どうでもいい...)
バナージは内心そう思い、溜め息をついた。男が使えない兵器IS...世界のバランスを狂わせた兵器を見てもバナージは特に何も思わない。
それよりも最近になり突然現れた父を名乗る男について考え始めた。

 バナージの家庭は母子家庭だ。いや、だった。ハイスクールの進学の時期に亡くなった母が唯一の家族だったのだが、母の葬儀の日、自分の父を名乗る男の遣いがアナハイム工専の費用や生活費など資金面での一切の面倒をみると、告げたのだ。父親がなぜ今頃自分の面倒をみるのか、何故父親は顔を表さないのか、そして一番の疑問は自分の父親はビスト財団の関係者なのだろうかだ。
 ビスト財団...世界でも有数の財団であり、裏では色々と政治工作をおこなっている。と噂されるところであるが、あの日ビスト財団のエンブレムがついた車が来るまでは、まさか自分があのビスト財団の関係者だとは思ってもいなかった。たぶんその時からだろう、父親について悩みはじめたのは。
 
 「......ナージ...バナージ!!」
考え事をしていたせいか、タクヤが呼んでいるのに気が付いた時には教師も生徒も周りにはタクヤ以外誰もいなかった。
 「おいバナージヤバいぞ、みんな先に行っちまいやがった。」
 「...ああ、ごめん。」
 「早く行こうぜ、まだ近くにいるだろ。」
そう言って二人は走り出した。......数分後には道に迷い行き止まりで立ち往生するはめになり二人は途方に暮れていた。
 「どうする?」
そう聞かれてもバナージは答えようもなくとりあえず職員を見つけ道を聞くという一番確実な方法で二人の意見はまとまり、もときた道を退き帰ろうとした時、施設全体を揺るがす衝撃にあった。

 --SIDEカーディアス--
「ゴホッ、く...亡国企業めやってくれる......」
例のモノの視察に来てみたらこの上のないタイミングで奴らは仕掛けてきたと思いながらも負傷した左足をひきずり歩く。(あれを奪取するついでに私も始末する心算だったのだろう)体のいたるところから血を流しながらも足と思考を止めず例のモノがある部屋に入る。例のモノ...純白のISは展開された状態で部屋の中心に直立していた。よかった、無事だ、そう思ったのもつかの間、もはや満足に歩くこともできず這いよるようにISに近づく。
 「奴らの手に渡る前にせめて封印を...」
敵の手に渡る前にISにパスワードを施そうとした時、
 「大丈夫ですか!?」と、
ずっと見守ってきた我が息子の声が聞こえた。
 
 --SIDEバナージ--
「参ったな...」
幸いなことに施設全体を揺るがした衝撃であったが、バナージとタクヤの二人は無事であった。
 「なんだったんだ?今のは?」
 「さあ?とにかく嫌な予感がする。早くみんなと合流しよう。」
そう言って走り出したバナージだが他の生徒の居場所などわからない、しかしなぜかわからないが何かが自分を呼んでいる気がした。さっきまでこんな感覚はなかったが誰かが呼んでいるとバナージは直感に従い走った。何かに近ずくにつれてその感覚は大きくなっていった。そしてバナージとタクヤが壊れた扉をくぐり抜けるとそこには、展開したISとISに縋るようにして立とうとしていた血まみれのおとこがいた。
 「大丈夫ですか!?」とおもわず声をかけるとその男は顔をこちらに向けたが驚愕の表情で固まってしまった。
 「バナージ!!早くその人連れて逃げるぞ。火事まで起こりやがった。」
タクヤは素早く男のそばに駆け寄り肩を貸そうとしたが男の顔を見て驚愕した。
 「なっ...あんたカーディアス・ビストか!?。」
まさか超有名人であるビスト財団当主がこんなところにいるなどとは思わなかったタクヤは一瞬止まってしまったが早くこの場所から脱出しようと思いバナージに手伝えと言おうとしたが、バナージの視線はISに向けられていた。
(こいつだ!間違いない、こいつが俺を呼んでいたんだ!!)
 ISは女性にしか動かせない、これは世界の常識だ、バナージだって知っている、しかしバナージはISに歩みよるとISに向けて手をのばし触れた。その瞬間触れた部分が光を発しバナージの頭の中におびただしい量の情報が流れ込んでくる。
ISの操縦方法から性能の限界、特長などetc...しかもなぜかそれらの情報が完全に理解できる。工専の授業ではやらない専門的なことまで理解できる。全ての情報を理解しISから手を放すと光は輝きを止めた。呆然とした表情でバナージはいたが、ふと二人の存在を思い出し視線を向けてみると、タクヤは同じく呆然としていたが、カーティアスは納得したような表情でこちらを見ていた。
 「...バナージお前実は女なのか?」
 「そんな訳ないだろう。」
間を置かず答えるが、
 「いや可笑しいだろ、なんで男がIS動かせるんだよ、可笑しいだろ、JAPANだけじゃなかったのかよ男でIS動かせるのは、あと一番おかしいのはなんでお前そんなに冷静なんだよ!?IS動かせるんだぞ羨ましいぞこのやろう。!?」
 「...本音が出てるぞ。」
 「...いいんだよそんなことは、それよりもマジでIS使えるのか?」
 「ああ。」バナージはもう一度ISに触れてみようとしたがその前にカーティアスの表情が気になった。そして声をかけようとしたその瞬間
 ドカン!!!
またも施設全体を揺らす大きな衝撃が来た。
 「危ない!!」
とっさにカーティアスを庇うように覆いかぶさったが幸いにもバナージたちには何も被害が無かった、
(だがぐずぐずしていては此処も崩壊してしまうだろう)
そう思ったバナージは立ち上がろうとしたが、突如カーティアスに強い力で腕を掴まれた。
 「私をISのそばに近づけてくれ。」
 「はぁ!?」
いきなりそんなことを言い出すカーティアスにタクヤは呆れるが
 「わかった。」
 「ええ!?」
バナージは危険な状況にもかかわらずカーティアスをISのそばに運んだ。なぜかわからないがそうするのが正しいように思えた。
 「...すまない。君を過酷な運命に巻き込んだことを許しておくれ。」
そう言いながらISを直立に立たせている、いや拘束しているといったほうが正しい台座についているタッチパネルを操作する。
 「これでいい。バナージ。きみはこれに乗るんだ。」
 「えっ!?」
 「大丈夫だ。さあ、はやく!!」
戸惑いながらもバナージはISに乗ろうとする。今時珍しい全身装甲のISであるが装甲の開いてある部分から体を滑り込ませるようにして乗った。そうすると自動的に装甲が閉じた。
 「すぐに初期化と最適化処理が始まる。ハア...それらが終わればそのISは君  だけが動かすことができる専用機になる。グッ...」
 「おい!!それよりも大丈夫なのかよアンタ。顔色がヤバいぞ。」
タクヤに言われて気が付いたがカーティアスはもはや助かることは万が一もないくらいに血を流していることに気ずいた。
 「ハアハア...私は此処で死ぬ。だから最後に言っておきたいことがある。」
 「...バナージ、そのISにはある秘密を解くてがかりが隠されている。それは  長い間ビスト家を縛る呪いだ。だが使い方によっては世界を変えることもでき  る。それを奴等...亡国企業に渡してはならん。必ず守りきるのだ。........ラプラスの箱を...ゴホッ。」
言い終えると同時にカーティアスは吐血し床に倒れ伏す。タクヤがカーティアスを抱き起すと最後の力を振り絞り言った。
 「そのISの名は...ユニコーン、ゴホッ...可能性の獣だ、お前が可能性を  失わなければユニコーンは...いつでも力を貸すだろう...すまなかった。  私は..ダメな...父親だっ......た。」
 「父さん...」
 「私を...父と呼んで..くれるのか。..あり...がと......ぅ」
カーティアスの顔はとても嬉しそうな顔だった。最後に父と呼んだのがよほど嬉しかったのだろうか。バナージの顔を覆うバイザー状のハイパーセンサーでタクヤからは見えないがバナージは泣いていた。
(父さん...)


  
 
 いつの間にか初期化と最適化処理は終わっていた。
 「...大丈夫か?バナージ。」
 「ああ、大丈夫さ...ありがとなタクヤ。」
 「いいって。それよりも早く脱出しよう。そのISのロックは外れるか?」
 「少し待ってくれ、ええっと...」
バナージがユニコーンの拘束を外そうとしたその時壁を突きぬけて1機の緑色に塗装されたISが部屋の中に侵入してきた。
 「なんだ!?」
大きな四枚羽が特徴的なそのISはユニコーンとタクヤとカーティアスの遺体を見ると手に持った大型のビームライフルを向けた。
 「なっ!?」
 「目標を発見、なお目標のそばに民間人1名を確認。さらに抹殺対象も確認、こ  ちらはすでに死んでいる。よって抹殺成功とみなす。これより目標の確保に移  る。」
四枚羽のISがこちらに向かってくる。
 「ひぃ!!!」
タクヤは未知のISに恐怖を感じ後ずさりしてしまった。しかしバナージは相手の操縦者の通信をを聞いてしまった。
(父さんが抹殺対象?)それはつまり...
 「お前が...父さんを殺した...?」
  バキン!! ユニコーンを拘束していたアームが外れた、いや外された。
  ユニコーンが自力で自らを拘束しているアームを引き千切ったのだ
 「お前が!!お前が父さんを殺したんだな!!」
全ての拘束を解くとバナージはユニコーンのスラスターを全開にし四枚羽のISに突っ込んだ。
 「くっ!!」
ユニコーンの奇襲にあったISはもろに体当たりをくらい両肩を押さえつけられたまま壁に激突した。そのまま壁を突き抜けていくユニコーンと四枚羽。
 「うああああああああああああ!!!」
 (こいつが、こいつが父さんを)
 (父さん、ビスト家の呪いもラプラスの箱もなんなのか俺にはよくわからない。
  でも父さん、母さん俺は行くよ。父さんの言った通りにユニコーンを守る)
 「だから!! 力を貸せユニコーン!!」
施設全ての壁を突き抜け屋外に出た2機のISは四枚羽がユニコーンを突き飛ばし互いに距離をとり相対する。四枚羽はライフルを構えユニコーン--バナージは突撃の体制にはいる。そして、、、
 「ここから出て行けええええええ!!!!」
バナージは絶叫とともに四枚羽に突っ込んでいった。
........................... TO BE CONTINUED

<あとがき>
初めましてにこというものです。
初めてssを投稿しました。未熟者ですが暖かい目で見守ってもらえると幸いです。
さてこのss書いたのはいいのですがはっきり言って自分の文章力のなさを痛感いたしました。文章力を鍛えるために意見やアドバイスをどんどん書いていただけたらうれしいです。
             



[28750] [ネタ]可能性のIS(IS×ガンダムUC)の設定1
Name: IS×ガンダムUC◆0dd5f273 ID:074c5cbb
Date: 2011/07/09 13:09
どうもにこです。
この作品の設定をあげさせていただきます。

--世界観--
基本的にはISの世界で異なるのはビスト財団とアナハイムがあることくらいです。
ビスト財団(以下財団と省略します)は原作とは違いビスト家を中心とした軍需産業を主とする財閥としてあります。つまりぶっちゃけるとロゴス。アナハイムとは一心同体の関係です。
またアナハイム・エレクトロニクス社(通称アナハイム)はISの装甲パーツや武装特にビーム系の武装(ビームライフルやビームキャノンetc)の開発生産に深く携わっておりIS関係の会社では世界トップクラスの規模の会社です。最近はイギリスやアメリカ、ドイツなどのIS開発に協力し見返りとしてISのデータ(ブルー・ティアーズのビットのデータ等々)を得たという設定です。
ちなみにアナハイムと財団は複数のISコアを保有しておりそのうちユニコーン以外のIS(MS?)も登場します。
--人物--
バナージ・リンクス 16歳 男
本作の主人公。アナハイム工専に通う学生です。幼いころは父親と母親の二人で暮らしていたが両親が離婚。母親に連れられオーストラリアに移住する。バナージは父親のことは幼いころの記憶の中にしか存在せずその記憶も母の葬儀の日までは忘れていた。その後工専への進学が決まった時に唯一の肉親である母が病で亡くなり進学を諦めていたが父の計らいにより無事に進学。工専でISの整備などについて学んでいたがある日、課外学習でアナハイムのIS工場の見学に来たときにテロに巻き込まれる。偶然に出会った父であるカーディアスにユニコーンを託され、その思いを受け継ぐために戦いの中へ飛び込んでいく。というのが設定です。

タクヤ・イレイ 16歳 男
バナージがオーストラリアに移住してきたときにたまたま知り合った友人でバナージの親友。同じ工専に通う学生でありISの整備士になるのが夢。バナージと同じくテロに巻き込まれた。というのがタクヤの設定です。

カーディアス・ビスト 60歳 男
ビスト財団現当主。若いころにバナージの母親と出会い周囲の反対を押し切り結婚。しかしバナージが5歳のときにビスト財団を継ぐことが決定し財団の意見に逆らえず離婚。バナージのことは長年気にかけており母親の死後顔を会わす資格がないと悩みつつも資金面に関しては一切の面倒をみていた。テロにあったその日は完成したユニコーンの視察に来ていた。が負傷しユニコーンを敵に渡すならば二度と使えないように封印しようとするも偶然にも息子であるバナージがユニコーンを動かせるのを知り運命を悟ってバナージにユニコーンを託す。最後は自分を父と呼んでくれたバナージに感謝しつつこの世を去った。享年60歳 以上が設定

補足
・時系列的には一夏とセシリアの模擬戦ぐらいです。IS学園への入学はラウラ達と 同じくらいになると思います。
・ヒロインは未定です。ただしオードリーとミコットは出ません。オードリー、ミコット好きの皆様本当に申し訳ありません。
・カーディアス以外のビスト家の面々、エコーズの隊員、連邦軍の人たちは数人し か登場しません。これはわたしの力量不足であまり多くの人物を描く自信がない からです。 
   
今回の設定は此処までです。疑問の思ったことたぜひ感想掲示板に投稿していただけると幸いです。それでは可能性のISを読んでいただきありがとうございます。
早めの更新をするように心がけますのでこれからもよろしくおねがいします。



[28750] [ネタ]可能性のIS(IS×ガンダムUC) お詫び
Name: IS×ガンダムUC◆0dd5f273 ID:074c5cbb
Date: 2011/07/18 04:38
どうもにこです。
先ほど第二話を書いていた途中に誤って途中のssを投稿してしまいました。
このたびは読者の皆様に不快な思いをさせてしまい本当に申し訳ありません。
また完成した第二話ですがsage投稿にチェックしたまま間違えて投稿してしまい
一から書き直しすることになりました。
本当に申し訳ありません。
今後はこの様なことがないようにしますので第二話を少しだけ待っていただけると幸いです。
この度は本当に申し訳ありませんでした。



[28750] 可能性のIS(IS×ガンダムUC)第二話
Name: IS×ガンダムUC◆0dd5f273 ID:074c5cbb
Date: 2011/08/01 02:24
--SIDE???--

『ここから出て行けええええええ!!!!』

絶叫と同時にこちらに向かって突撃してくる敵ISをブースト使いかわす。
 (動きは速いが、直線的すぎる。搭乗者は素人か…だが男の声だと…!?)

 『…リーダ…マリーダ、どうした応答しろ、マリーダ!』
 『こちらマリーダ、現在敵ISと交戦中です』
 『敵IS?何処の所属だ?』
 『目標のISに何者かが搭乗しています。搭乗者はおそらく男です』
 『男だと!?本当か?』
 『おそらく、このまま鹵獲しますか?』
 『…よし、可能ならやってみろ。でも無理はするな軍のISがそちらに移動中だ』
 『了解』
 (増援のISが来る前に…一気に片を付ける!!!)
『ファンネル!!』

四枚の羽根のような非固定浮遊部位から多数のファンネルが放出されユニコーンを包囲し狙う。360度全ての方向を逃げ道がないように囲む。マリーダは勝利を確信していた。


--SIDEバナージ--

 (マズイ!!)
ISでの操縦や戦闘は初めてのバナージだが自らを取り巻く殺気の包囲を感じていた。どんな風に回避しようとも確実に自分は撃墜されてしまう。ここから状況が覆されることは万が一もないだろう。
 (なにもできないうちに……やられるのか?父さんとの約束を果たさないで!!)
その時バナージの脳裏にカーディアスの言葉が浮かんだ。
 『お前が可能性を失わないのならばユニコーンは…力を貸すだろう…』
 (俺はお前を信じる。だから、力を貸せユニコーン!!!)
その次の瞬間バナージのハイパーセンサーに〈IS-D〉の文字が表示されユニコーンは赤い輝きに包まれた。

バナージの体を覆う全身装甲の装甲の継ぎ目が割れ、赤く輝くフレームが出現する。背部のバックパックも展開され収納されていた二本のグリップは屹立する。
最も変わったのは頭部でバイザー型のセンサーは二つの目が輝くデュアルアイ・センサーになり口の部分を覆っていたマスク状の部分は展開され、さらにユニコーンの象徴ともいえる一本角は中央から割れ金色のVの字型のアンテナになった。

変形を完了させたユニコーンは一瞬でファンネルから放たれたビームを回避し、背部からビームサーベルを引き抜き正面のファンネルを切り裂いた。そのまま左右上下から襲いかかってくるファンネルをビームをかわしつつすれ違いざまに破壊する。全てのファンネルを破壊すると突然変形した未知のIS≪ユニコーン≫に恐怖を感じたのか四枚羽のISは全速力でこの領域を離脱しようとしていた。

 「逃げるのか……?」

反射的に追いかけようとするバナージであったが初めての実戦により思った以上に体力や精神を消耗していたのか追撃はできなかった。いつの間にかユニコーンは元の一本角の状態に戻っていた。そうしてユニコーンのハイパーセンサーが何かが接近してくるのを捉えた。

 (あれは軍のISか?たしか……『リゼル』だったけ?)

こちらに近づいてくるIS≪リゼル≫の操縦者が何か話しかけてくるが、疲労で意識を失いそうなバナージは何を言っているのかわからなかった。意識を失う前にハイパーセンサーの隅に〈La+〉の記号が表示されているの気付いたが、限界なのかバナージは意識を失った。

……………TO BE CONTINUDE 


〈あとがき〉
どうもお久しぶりです。にこです。大学の期末試験で更新がだいぶ遅れてしまい申し訳ありません。
自分の文才のなさを友人に相談しつつ第二話を書いてみたのですがどうでしょうか?第一話よりは良くなったでしょうか?感想、アドバイス、指摘等感想版に書き込んでいただけたら幸いです。

         
 



[28750] 可能性のIS(IS×ガンダムUC)第三話
Name: IS×ガンダムUC◆0dd5f273 ID:074c5cbb
Date: 2011/08/20 05:36
--SIDE バナージ--


 「ええとですね、今日はなんと転校生を紹介します!しかも三名です!」

 「「「ええええええ!?」」」

 廊下で待機していたバナージは教室の外まで響いてくる声に心の中で溜め息を吐きつつ、どうして自分がこの場所に居るのかを思い返した。



 あの日オーストラリア軍のISに保護されたバナージを待っていたのは軍による厳しい尋問だった。何故男であるバナージがISに乗っていたのか、あの一本角のISをどうやって手に入れたのか、何故あのような場所にいたのか、など数時間にわたってバナージと一緒に保護されたタクヤは尋問されていたがビスト財団の関係者を名乗る男が現われようやくバナージとタクヤは解放された。


 その男はバナージの父親であるカーディアスの秘書でガエル・チャンと名乗った。普段はカーディアスの傍にいたのだがあの日はカーディアスに指示により他の企業との重要な交渉を任されていて偶然にも襲撃を逃れたのだ。主人であるカーディアスの死に驚愕し悲しみを感じつつもカーディアスの言いつけどおりに彼の遺書に書かれていたことを忠実に実行し、ガエルはカーディアスの息子であるバナージを新たな主人として仕えると言った。


 カーディアスの遺書は財団の当主の座や全ての財産、権利もバナージに譲るというものだった。しかし今までただの一般人だったバナージがいきなり経営などに関わるのは不可能なのでそちらの方面はガエルや財団の重役に任せ、バナージは亡国企業から身を守り、託されたユニコーンも守るべくIS学園に入学しISについて学んでもらうということが財団の重役会議決まりバナージはIS学園に行くことになってしまったのであった。


 なお余談ではあるが事件に巻き込まれたタクヤは解放された後本人の希望と次期当主のバナージの願いによりアナハイムのユニコーンの整備や武装の開発を行うチームに入ることになった。



_____________________________________




 「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。この国では不慣れなことをも多いかと思いますが、みなさんよろしくお願いします」
 

 考え事をしていたバナージであったが転校生の内の一人が自己紹介を始めるのを聞いて意識を現実に戻した。
 フランスからの転校生の印象はまさに貴公子といった感じで人懐っこい顔で笑っているのは好印象だったが、バナージはどこか違和感を感じていた。まるで型に無理やりものを押し込んでいるような感覚を彼から感じた。がしかし、
 
 「きゃあああああああーーーっ!」

 「男子、しかも超イケメン!」

 「しかもうちのクラスに三人も!」

 「織斑君みたいに守ってくれる男子もいいけど、守ってあげたくなる系の男子も捨てがたい……」

 クラスの女子の黄色い歓声にバナージは考え事を中断させられた。凄まじいパワーを感じるのはやはり男子が珍しいからだろうか。
 
 「み、皆さんお静かに。次の人が自己紹介をしますから~!」

 副担任の山田先生により教室の熱気は一旦収まった。バナージは次に自己紹介をする転校生を改めて見たが、印象は軍人の一言に尽きる。身長こそ小さいが全身から放つ鋭く冷たい気配が相手を委縮させ自身を大きく感じさせている。
 
 「早く自己紹介をしろ。」

 「はい、教官」

 「……ここでは教官と呼ぶな。織斑先生と呼べ」

 「了解しました。」

 いきなり織斑先生を教官と呼びクラスの皆は訳が分からず困惑していたが、

 「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 そのあとに続く名前だけの自己紹介にどう対応していいのかわからず教室の空気は一気に沈んでいった。

 「そ、それじゃあ、最後の人自己紹介お願いします。」

 場の空気に耐えきれず若干涙目になっている山田先生だがこの状況を変えるべくバナージに自己紹介を促した。ラウラによって暗くなってしまった教室だが誰もこのような状況を望んではいないのでバナージに向けて期待の視線が向けられる。バナージはどうしてこうなった。と理不尽を感じつつもとりあえず自己紹介を始めた。


 「オーストラリアから来ました。バナージ・リンクスです。これからよろしくお願いします。」

 冷たい空気の中で自己紹介を終えたバナージは状況を打破した賞賛を込めた暖かい拍手で迎えられた。しかしその後ラウラの平手打ちにより教室の空気は再び暗いものになってしまった。


 「あー……ゴホン!ではHRを終わる。今日は二組と合同のIS模擬戦だ。第二グラウンドに集合だ。遅れるなよ。あと織斑、デュノアとリンクスの面倒を見てやれ。同じ男子だからな。それでは解散!」


 解散を告げると同時にクラスメイト達は素早く動き出した。バナージもデュノアと話している織斑と呼ばれた生徒に近づき声をかけた。

 「初めまして、俺はバナージ・リンク---」

 「待った。先に移動しよう。女子が着替え始めるから」

 なるほどと思ったバナージはデュノアの手をひく一夏に付いて行った。途中で他のクラスの女子に囲まれそうになったが三人は無事にアリーナの更衣室に到着した。素早く着替え話しながら第二グラウンドに向かったが授業に遅れ織斑先生に何故か一夏だけが出席簿で叩かれ、さらに一夏と会話していた女子二名が頭を叩かれ悶絶しているのを見てバナージは遅刻と私語を絶対にしないことを心の中で誓った。



 その後の模擬戦は山田先生が一夏に突撃して来たり、山田先生を押し倒した一夏をセシリアが打ち抜こうとしたり、模擬戦で負けた鈴とセシリアがいがみ合ったりしたが終わった。正直バナージは先生がISを制御できずに生徒に衝突するのはどうなのだろうか?と思ったが気にしないことにした。気にしたらダメな気がする。

 
  
 「よし、それではこれから実習を行う。専用機持ちの八人がリーダーになりグループになって実習を行う。では八グループに分かれろ。」

 「あとリンクス、お前は専用機持ちだがISに乗ってから日が浅いから今回は専用機持ちに教われ。いいな?」

 「はい。わかりました。」


 ISについてはほぼ素人だとバナージは自覚していたのでこの指示は非常にありがたかった。

 (今はできるだけ強くなることを考えよう。父さんとの約束を守るために…)


 自分が果たすべき約束を思い、バナージは集中して実習に取り組んでいった。


………………TO BE CONTINUDE


 <あとがき>

どうもお久しぶりです。にこです。
皆様のアドバイス、感想版にて読ませていただきました。
いつも的確なアドバイスありがとうございます。
つたない文章ではありますが今回三話を書き上げたのでよろしければ感想版にて意見を頂けたら幸いです。

今回ガエルが登場しましたが彼は今後執事キャラになると思います。ほとんど本編には関わりませんが。また設定にも少し書きましたが自分の力量不足でビスト財団の人物は登場させないので財団はバナージが継ぐことにしました。とは言っても政治や経済的なことはバナージはほぼ関わらないので一応そんな設定があったと心の片隅にと止めておいていただけたら幸いです。
原作ファンの皆様には本当に申し訳ありません。
こんなひどい原作ほぼ無視の設定ですがこれからもよろしくお願いします。


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