英語と格闘の日々

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ネイティブに聞いてみた

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英語に関すること、文化に関することをネイティブに思い切って聞いてみた。
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「週末の予定は?」と聞かれたら…

"How are you?" "Fine, thank you."

おそらく、どんな初級者でも知らない人はいないんじゃないだろうか。
基本的な英語の「あいさつ」として、必ず習う表現だ。

あまりに典型化しているので、たとえ具合が悪かったり、
精神的に健康でなかったときでさえ、日本人の返答は決まって
"Fine, thank you."??


これは極端な例にしても、では、相手の英語話者が"How are you?"の返答に
"Fine."や"Not too bad."以上の応答を期待しているかというと、
それはまったく逆で、

"Well, actually, I didn't sleep well last night because..."
(いや、実を言うと昨晩はあまりよく眠れなくて、そのわけは…)

なんて話なんかもちろん全然聞きたくないのだ。

きっと社会言語学なんかでは、こういった人間関係を円滑にするためだけの
意味のない言葉のやりとりを「○○」と分類しているはずだ。
(スミマセン、調べていません。)


実はこれと同じような「あいさつ」表現を最近イギリス人から教わった。それは、
How was your weekend?(週末はいかがでしたか)
What are you going to do this weekend?(この週末の予定は?)

「えっ? これがあいさつ?」と思うでしょ。

そう、これらの質問も、相手がどのような週末を過ごすのか、あるいは過ごしたかを
事細かに知りたいわけではなくて、ただ、「質問+応答」という「会話」形式を
成り立たせるための定型表現だということらしい。

そのイギリス人いわく、内心では
How was my weekend? It's none of your bloody business!
(俺の週末がどうだっただって? そんなのお前に関係ねーだろ!)
と思っているとのこと…(爆笑)


じゃあ、これらの問いかけになんて答えたらいいのか? 無難なのは
A: How was your weekend?
B: Nothing special. I just relaxed (myself).

A: What are you going to do this weekend?
B: Nothing special. I'll just relax (myself). / I'll just take it easy.
ということらしい。


わかります? けっして「このところ口をきいてくれない妻との関係を修復するために…」
とか「確定申告で医療費控除を受けるために、入院中の母親を訪ねて…」といったような
込み入った内容の返答をしてはいけないのです。(しないか…)


そう言われてみると、"Fine, thank you. And yourself?"も味わい深い表現に
思えてきませんか?

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Beyond his color

昨日は、久々に上京したかつての仕事仲間(アメリカ人)と痛飲(うー、気持ちワリー…)

同年代なので、話題といえば、仕事の愚痴に始まって、反抗期に入った子供の問題、
去年からさらに増えた体重…、などなど、オヤジ同士が飲んで話すことなんて、
洋の東西を問わず似たようなもんだ、と改めて感じ入った。


「今日のオススメ」にある冷酒を、北から順番にたどって兵庫まで来たあたりで
(オイッ! いったい、何杯飲んだんだ!?)やっぱり話の矛先は政治に…。

「海外から来た人と政治と宗教の話はすべきでない」とはよく言われるが、
(親しさ加減にもよるけど)酔いが回ってくると、政治の話題は、かっこうの
酒の肴。


で、典型的な中産階級の白人である彼に、今度の大統領選の結果について聞いてみた。
彼もオバマ次期大統領の勝利を、「シャンペンを開けて」喜んだそうだが、
マイノリティー出身の大統領を選ぶというのは、どう考えても、アメリカ人にとって
大きな決断だったに違いないと思ったからだ。

彼もこちらの質問の意図はわかっていて、その理由をこう説明した。

The situation is beyond his color.

つまり、今アメリカがおかれている状況は、大統領の肌の色なんかを
とやかく言ってる場合じゃない、それほど事態は深刻なんだ、ということだ。

その後、「でも、目が覚めてみたら、"なんで黒人がホワイトハウスにいるの?"
なんてことをいうやつは必ず出てくると思うよ」みたいな本音もこぼしていた。

オバマ氏への期待は、絶対に失敗が許されない厳しい状況にある、ということの
裏返しでもあるんだと思う。


ところで、わが国の首相が、国内の英語話者に陰でなんて呼ばれているか、知っていました?

ローマ字表記にすると、"ASO"。Sをダブらせて3文字加えると、
ASS*O**"!
*をhとlとeに入れ替えると、ご婦人の前ではちょっと口に出来ない単語になってしまいます…汗

でも、発音がそっくりで、かつ実に言いえて妙なのが、おかしいやら、かなしいやら…(涙)。

太平洋の反対側に比べ、わが方のお寒い政治状況がいかにも情けないなく、
このひどい二日酔いの遠因にもなっているのではないかと、八つ当たりなど
したくもなるのでした。

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英語の「大阪弁」って何?

西日本に10年以上も住んでいるアメリカ人と久々に飲んだ。

彼の大阪弁にはますます磨きがかかって、お店の女の子をからかいつつ、
「今度eメール送ってや。悪いメールやなくて、"いい"メールやで」とか
くだらないおやじギャクを飛ばし、「へんな外人でかんにんな」と
自分で謝ってるから世話がない。


ふと、「英語で大阪弁に相当するものって、どこの英語だろう?」と思い、
大阪弁の達者な彼に聞いてみた。

彼いわく「あえていえば、ニューヨークの英語だろう」とのこと。
ニューヨーカーのせっかちであけすけなものの言い方が、大阪弁に
通じるものがあるとのこと。

へえ〜。「大阪=ニューヨーク」というのがいまひとつピンとこないけど、
あのテンポのよさといい、飾らない気質といい、そういわれてみれば
なんとなくわかるような気がする。


ご存じのとおり、アメリカ英語の「標準語」は、シカゴあたりの中西部地区の
英語だと言われている。ボストンあたりの東部エスタブリッシュメントの
使う英語は京都弁といったところか? 四国の方言がアラバマあたりの
方言に感じが似ている、とうのも聞いたことがある。


日本語の方言と米語の方言、世界の英語のアクセントを比較してみるのも
おもしろうかもしれない。

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続・「日本人的」アメリカ人

このまえ書いた「日本人的」アメリカ人だが(http://blogs.yahoo.co.jp/m520t915/27811730.html)、
彼の言葉を借りた「アメリカ社会は"too aggressive"だ」という説明で、
いまひとつ説明不足だったような気がしたので、もう少し補足してみたい。

"aggressive"というのは、なにも「けんか腰」とか「ギスギスした」という
否定的な意味での「攻撃性」ばかりを指すとはかぎらない。ビジネスでも
「相手の出方を待つよりは、ここはもう少し"aggresive"に攻めた方がいいんじゃないか」
といった、積極性を強調する表現でもある。

アメリカというのは、この「積極性」を評価する、というか参加構成員に当然のように
期待する社会なんじゃないか、という印象を持つときが多い。

例えば、複数のアメリカ人との議論に、ふつうの日本人が互角に参加するには
英語力ばかりでなく、相当高度なディベート能力が必要とされる。個人的に思うのは、
高校くらいまでに欧米での学校生活に参加していない限り、ちょっとやそっとの
訓練では、まず相手にならない(というかそもそも議論に入れない)。

これは議論で発言することが、単なる自己主張や自己顕示欲の表明ばかりでなく、
行われている議論への"contribution"(貢献)であり、話題に対する強い関心を
表す態度だと受け止められるからに違いない。

会議やプレゼンでの彼らの態度を見ててもわかるけど、何かというとすぐ口を挟む。
話題とあまり関係のないことだろうが、くだらない質問だろうが、思いついたら
その場で口に出してしまうのだ。

最初は、「私が」「私が」というあまりの"me-ism"にうんざりしたり、「もうちょっと
考えてからものを言えよ」とイライラしたものだが、逆にプレゼンをする側に立つと、
聞いてるんだか聞いてないんだかわからない「日本的態度」より、たとえ否定的であっても
いろいろフィードバックをもらったほうが、確かに議論は深まるのがわかる。

「まず場の雰囲気を読んでから発言しよう」とか「波風をたてるくらいだったら
黙っておこう」という日本的な「慎まさ」は、消極的とされるばかりでなく、
無関心さ、やる気のなさ、という、相手にとって失礼な態度ととられかねない。

このように、アメリカ人にとっての「自己主張」とは、アメリカ社会に参加するための
基本的のルールであり、社会で自分の存在を認めてもらう最低限の手段なのではないか、
とさえ思えてしまう。

でも、これって結構キツイ。なにしろ生ていくためには「自己主張」をし続けなければ
ならないんだから。前の記事で書いた、どちらかというと自分よりも相手のことを
気遣うようなアメリカ人もいるわけで、そんな人がこんな「自己主張型社会」にいたら、
ストレスが溜まりまくるのは容易に想像がつく。

日本のように、はっきりした説明も理由も示されず、みんなと同じように行動し、
また、考えることが求められる社会もそれはそれでキツイけど、まだそのほうがまし、
と思うアメリカ人もきっといるのだ。

ちなみに、日本に長く居ついてしまうタイプ、あるいはアメリカよりも日本の方に
居心地のよさを感じてしまうタイプの欧米人(アメリカ人にかぎらない)の性格を、
日本の永住権まで取ってしまったアメリカ人から聞いたことがある。

次のふたつの心性を持っているかどうか、だそうだ。

1. tolerance for ambiguity
(あいまいさに対する忍耐強さ)
2. tolerance for silence
(沈黙に対する忍耐強さ)

なるほど。そういわれてみれば、なんでも白黒はっきりさせないと気がすまないし、
たとえ一瞬たりとも黙ってなんかいられないもんなあ…。

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「日本人的」なアメリカ人

昨日は、長いこと日本に住んでいたアメリカ人が、25年ぶりに母国に帰る、
というので、業界の親しい連中が呼びかけて送別会を開いた。

やはり、四半世紀ぶりに故国に帰る、ということで、不安は隠せない様子。
「できれば日本に残りたいんだけど…」という気持ちが見え隠れする。

もちろん、それだけ長いこと国を離れていれば、だれだって帰るのは
不安になるに決まっている。だけど、「日本が好き」というアメリカ人は
それに加えて、「アメリカには帰りたくない」という気持ちがあるらしい。

悪いことをしたわけじゃないのに、自分の生まれた国に帰りたくない、
というのは、なんだかかわいそうな気がする。理由を聞くと、
アメリカ社会やアメリカ人は自分にとって"too aggressive"だ、というのだ。

確かに、みんな押し出しが強く、能力や努力によって「勝者」と「敗者」が
はっきりしてしまう、あれだけの競争社会で生きていくのは、傍から見ていても
相当なプレッシャーだろうな、とは思う。

アメリカ人とビジネスをしていると、確かにみんなタフだなあ、と思うけど、
決して「みんな」ではないのだ。特に心優しい、精神が細やかなアメリカ人
にとっては、たとえ生まれ育った国とはいえ、「アメリカ社会は肌に合わない」
と感じるらしい。

その点、あまり自己主張をせず、控え目で、必ずどこかにあいまいな部分を残す
日本社会のコミュニケーションスタイルというのは、「アメリカ社会はいやだ」
というタイプのアメリカ人にとって、実に心地よく感じるらしい。

日本に長く居つくタイプのアメリカ人は、自分が知る限り、気の毒なくらい人がいい。
うまく説明できないけど、雰囲気や人柄が実に「日本人的」なのだ。

見た目や話す英語はもちろん他のアメリカ人とぜんぜんかわらないけど、
こんなにやさしい性格のままアメリカに帰って、あの「タフ」な人たちと
きちんと渡り合っていけるかなあ、と余計な心配をしてしまった。

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