広島市江波山気象館(中区江波南1)の来場者が20日、100万人に到達した。100万人目は安佐北区の家族4人で、金本修治館長(61)が認定証と記念品を手渡した。金本館長は「気象館は小さな子どもも楽しめる。今後も気象を通じ、自然や科学に興味を持ってほしい」と話した。
気象をテーマにした全国初の博物館で、92年6月にオープン。天気予報や気候変化の仕組みを気軽に学べる場所として親しまれてきた。前身は作家、柳田邦男さんが「空白の天気図」で原爆投下後の様子を描いたことで知られる旧広島地方気象台。爆風で飛んだガラス片で無数の傷が付いた壁やゆがんだ窓枠も一部保存展示されている。00年には同市の重要有形文化財に指定された。【中里顕】
毎日新聞 2011年8月21日 地方版