18僕が「聖闘士星矢」で一番好きなのはコミックス18巻、海皇ポセイドン編のラストなのですが、リアルタイムではジャンプを立ち読みしながら泣いてしまいました。人魚姫を思わせる、悲しくも美しいラストシーンでした。みなさんもぜひ読んでみてください。

「ちょっとオレ自身、敵方のポセイドンに感情移入していたのかもしれないね。でも少年マンガだと、ああいう悲しい終わり方ってあまりよくないのよ。やっぱり『ヤッター!!!』って爽快な気分になるエンディングじゃないと票は伸びないね」
またしてもヤッター!!!。結果がすべて。ハッキリしています。でもだからこそ激戦区のジャンプで勝ち続けることができたのでしょう。そんな先生に、今までで最もインスパイアされた映像について聞いてみました。

「ルーブル美術館にあった巨大な絵だね。若者と老人が2人で、花嫁みたいな美しい女性を穴に埋めようとしているんだ。地面にはシャベルが刺さってて、遠くには十字架みたいな柱が立ってるから…どうやらそこは墓場なんだよ。許嫁が死んじゃって、その後に結婚式だけ挙げてあげたんじゃないか、みたいな…ね。有名な画家の絵じゃなくって名前も憶えてないんだけど、モナリザの微笑なんかよりずっと印象的だったね。『リングにかけろ』の最終回に使おうと、ずっと思ってたよ」