米 テロ現場写真100万枚超
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米 テロ現場写真100万枚超

8月21日 6時46分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

3000人近い犠牲者を出したアメリカの同時多発テロから来月で10年になります。事件のあったニューヨークの世界貿易センタービル跡地グラウンドゼロを、事件当時から撮影している写真家の写真がこのほど100万枚を超え、10年間の変遷を記録する貴重な資料として注目を集めています。

この写真家は、ニューヨークに住むジョー・ウールヘッドさんです。ウールヘッドさんは、テロのあった2001年9月11日、崩壊するビルを撮影したのがきっかけでプロの写真家になり、その後もほぼ毎日グラウンドゼロで写真を撮り続けてきました。多いときには1日に2000枚以上撮影するというウールヘッドさんの写真は、事件から10年になるのを前にこのほど100万枚を超えたということです。このうち、2006年12月に再開発ビルの最初の鉄骨が立てられる瞬間を記録した写真は、復興に向かうグラウンドゼロを印象づける作品となりました。また、現場で働く作業員たちの表情を撮影した写真からは、工事が進むにつれ、活気とともに笑顔が戻る様子が伝わります。グラウンドゼロでは事件から10年になる来月11日、追悼の式典が開かれる予定で、ウールヘッドさんの写真は、事件発生以来の現場の変遷を記録する貴重な資料として注目を集めています。