2013年4~5月の24日間、旧広島市民球場(広島市)跡地などで第26回全国菓子大博覧会が開催される。広島県菓子工業組合や行政、主要企業などが運営し、全国の菓子の展示や菓子メーカーのキャラクターが集うイベントなどを実施する。砂糖卸のイトー(広島市)社長で、菓子博実行委員会事務局の伊藤学人事務総長に聞いた。
――広島では92年ぶりに菓子博が開催される。
「旧市民球場の跡地活用のこけら落としとして菓子博をやろうということになった。広島の中心地を活用できるのは幸運だ。最近開かれた菓子博の会場は駅から離れているなど、地理的な条件がよくないことが多かった。広島の中心地の広場で様々なイベントを開催できるため、周辺の波及効果が極めて高い」
――コンセプトは。
「お菓子の力は何かということを表現したい。お菓子は人の心を穏やかにして、人生を豊かに彩る力があることを知ってほしい。お菓子を『知る』『見る』『食べる』『買う』の4つを菓子博の柱に据える」
――過去の菓子博との違いは。
「これまでは店舗別に菓子を展示し、会場の出口などで菓子の販売コーナーを設置する形式だったため、お客さんが展示品を見てその場で買いたいと思っても購入できなかった。今回は各ブロックで販売できるようにしたいと考えている。各店舗の在庫管理などの課題はあるが、試行錯誤しながら進めていきたい」
「入場料金は当日券で2000円(大人)。再入場を可能にしたり、会場周辺でシャトルバスを運行するなど利便性を高める。土・日曜や祝祭日には時間を延長し、通常午後5時の終了を同8時にする。来場者の滞留時間は約4時間、ピーク時の来場者数は10万人に達すると想定する。会場内はお客さんが周遊しやすい構成にしたい」
――旧市民球場の建物を生かすのか。
「建物は解体されるが、ライトスタンドが残される見通し。開催期間中には、広島市内の中心地で『ひろしまフラワーフェスティバル』もあり、スタンドを花壇として活用することなども考えられる。広島の中心地が一体化するイメージをつくり出すことでお客さんにも楽しんでもらいたい」
――観光客の増加も期待されている。
「県外からのお客さんをいかに増やすかが課題。この期間にマツダスタジアムでの巨人戦や阪神戦を開催してもらうように申し入れる。昼間は菓子博で夜に野球を見るというのもいい。来年はNHK大河ドラマ『平清盛』が放映され、瀬戸内海への関心も高くなる。宮島などと連携しお客さんを誘致できると思う」
「すでに県外の旅行会社や旅行雑誌などへのPR活動に取り組んでいる。英語、韓国語など外国語のチラシもそろえる。菓子博の総事業費は16億円で、約150億円の経済波及効果を見込む。80万人の来場を掲げているが、個人的には100万人を目指して地域の活性化につなげたい」
(聞き手は
広島支局 花井悠希)
伊藤学人、菓子、菓子博、広島市民球場
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