今日若い生徒さんに行水の話をしたら、行水てなんですかと質問された。
行水は、昔は当たり前であったが今ではその言葉も通じない。
ビルなどがあまりなかった時代、庭や空き地で夏は盥で水を浴びた。
子供には、水遊びをしながら汗を流せるので楽しみだった。
今は、私は子供のころに帰って、お風呂で行水。
バケツ一杯の水で、洗濯もして自分も軽く汗を流す。
八月になってからは、毎日である。
体も冷えて、汗も引き気分はよい。
毎日洗濯物も手洗いで洗うとよい運動である。
2週間以上続けたせいか、耳鳴りもおさまる。
行水の効果である。
体調も良い。
節電のために始めたのだが、意外な展開に驚いている。
先祖様の生活のリズムは、人間の体にやはり何か良いことがあるのだろう。
お湯を夏でも使い、クーラーを入れて体を当たり前に冷やす現代人は、ある意味では人間の野生、順応性が退化しているのではないかといつも思う。
夏も後半に入り、今夜も我が家は真夜中を過ぎても34度と温度計は示しているが、今日は窓をすべて開け、玄関のドアも開けると風が通り過ぎて、暑さを感じない。
夏の暑さに慣れてきたのだろう。
明日からの忙しい毎日のために、またカレーを作る。
鍋一杯のカレーである。
冷蔵庫の古い野菜、三種類のキノコ、兎に角なんでも入れる。
この暑い時期、野菜も調理しなければもたない。
折角汗を流したが、また一時間は厨房で大汗である。
でも、これで今週の週末は、食べることを考えないでお稽古に打ち込めるのである。
人参とジャガイモをいつもより大きめに切り、栄養を逃がさないように最初に茹でた。
キノコと茄子、ピーマン、セロリをいれて、美味しいコンソメにする。
隠し味に、今日は特別に、みりん、酒、ごま油を少々入れる。
やはり、これをしないと気が済まない。
リンゴも擦って、半分入れた。
今日は贅沢なカレーである。
キノコが三種類というのははじめてである。
いつもと違い、玉ねぎも大きく切り軽く炒めて、すぐ肉を入れる。
肉は下味が付いている。
玉ねぎと一緒だと臭みもぬけ、味が良くなる。
最後は、便利なインスタントのルーを細かく砕いて混ぜる。
だが、ここで大事なことはルーがインスタントでも手作りでもスープに溶かしたら、よく煮込むことだ。
煮込めば煮込むほど味が良くなる。
大鍋のカレーは、長い経験では三日目が一番おいしくなるのである。
今回は贅沢にも、パセリを使ったのでどのように味が変化していくか楽しみなのである。
茶の湯の釜のお湯さえ、ただの水だが何時間も煮込むことで味が変わるのである。
現在は、魔法瓶作戦で鉄瓶も釜も使わないが、最初に沸かすお湯は沸騰して最低十五分以上は煮ている。
もう放射能の心配はないが、用心用心、水道のカルキをとり、少しでも不純物を取り除く。
私は古い人間かもしれないが、企業の水は怖い。
水道局の安全管理と情報公開を信じてやまない。
家内が行商のおばさんの不揃いのトウモロコシを買ってあげた。
家内の好物、カレーの合間に生まれて初めてトウモロコシを茹でた。
何とかうまくいき、家内が帰ってくると喜んでくれた。