政策以上の経験
テーマ:ブログ日本経営協会さんのセミナーに参加しました。
年に何度か参加させていただいているのですが、今回のようにワークショップがあるセミナーははじめてでした。
テーマは『市民協働の政策づくり』
社会経済の大きな構造変化とともに、市民の意識や価値観・ニーズは変化し、多様化・複雑化しています。
他方、そうした行政サービスを支える財政状況は一層厳しさを増すことが予想され、職員数自体も減少する中、難しい行政運営が続いていくものと思われます。行政のみが政策を担う主体であるという発想では、もはや自治(住民の幸せ) を実現できなくなっているといえます。こうした状況下、「新しい公共」の概念が注目されております。これは、NPO・ボランティアなどの市民グループ、また私企業に代表される営利団体も、公共を担う政策主体と位置づける考え方です。 「新しい公共」 の考え方の下では、
政策が複数の主体によって創出されるため、各主体が互いの自主性を尊重しながら、各々の特徴や得意分野を活かして連携していくことが必要となり、そのマネジメントは容易ではありません。
そこで本セミナーでは、この 「新しい公共」 に着目し、協働による政策づくりを上手く機能させるための条件・手法・ルールについて、実践的なワークショップも交えて学んでいただきます。
講師の先生
松下啓一氏 http://blog.goo.ne.jp/opin
相模女子大学教授。
ひらかた市民活動支援センター理事。
元横浜市職員(総務、環境、都市計画等の各部局で企画、調査を担当)。
著書は『協働社会をつくる条例』(ぎょうせい)、
『新しい公共と自治体』(信山社)、
『市民活動のため自治体入門』(大阪ボランティア協会)、
『市民協働の考え方・つくり方』(萌書房)など。
先生からの一時間程の講義があった後、6名×6グループに分かれてワークショップにはいりました。
参加者36名中議員は八戸市議会からの2名、他の皆さんはみなさん行政職員の方だったので、担当課でプロとして現場にたずさわっている方の中で自信がなかったのですが、力試しだなと割り切ってせいいっぱい頑張ってきました。
最初の数分間はこんな感じでしたが
すぐに打ち解けてこんな感じに。
先生から出されたいくつかの課題について意見をぶつけ合いました。
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大災害を想定し、災害発生を時系列に考え人命救助、けが・病気への処置、避難所への誘導、必要な情報収集、ボランティア受け入れ、被災者のニーズの把握、日常生活支援、個別ニーズに応じた手伝い等20数項目について登場する関係者や、行政がやるか、民間がやるか、協働でやるか、その根拠は?などをグループごとにまとめました。
これは、模造紙を使っての発表。
小学校に戻ったみたいでした。
いくつかの市民から提案された事業に共同事業として予算をつけるかの査定作業をしました。
予算査定を経験されている方はやっぱり厳しかった(笑)私も厳しいほうでした。
二日間のプログラムを一緒に頑張ってくれたグループのみんなです。
八戸市の職員の方ともさまざまな話をしますが、立場上腹を割れなかったり、議員への遠慮があったり。
こんなに意見をぶつけあえることはあまりないのかもしれません。
相手を納得させられるだけの理論武装力をこれからも磨いていこうと思います。
また、自分の自治体のことも頭に入れておくことが必要。得意な分野はいくらでも話せたのですが、苦手分野になるとすみません・・・ってことになってしまい、反省です。
話を聞いていると、毎日のように現場にでて住民と接しているからこそのできる発言が多く、こんなにまちのことを考え、真心を持ってつとめている行政職員がいるなら日本の地方行政も捨てたものじゃないなと思えました。
みんな、八戸市にスカウトしたいくらい(そんな権限ありませんけど)。
今回のセミナーでは政策以上のものを得ることができました。二日間ご一緒させていただいたみなさま、本当にありがとうございます。
松下先生のこの二日間をまとめたブログ記事引用です(私と高橋議員のことも書いてくれてた)。
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NOMAの市民協働研修に参加した。今回は36名という大盛況だった。一緒に仕事をしている人、仕事をした人が、何人か参加していた。うれしいことである。
どこかのテキストに、コラボレーションを翻訳したのが協働だと書いてあった。そういう系譜もあるのかもしれないが、私の体験とは大きく違う。そんな協働体験から話をした。私の体験では、協働はパートナーシップである。
協働という用語は、インパクトがあり、そこからイメージして、協働論を構成しているケースも散見される。私は、一緒にやらない協働を提案しているが、「それは協働という言葉をはみ出す」といった議論である。あきらかに本末転倒で、そもそも協働という用語自体が適当だったのかというのが今日の論点である。
協働とは、政府も公共主体であるが、同時に市民(コミュニティ)も公共主体であって、それぞれが公共のために汗を流すというのが私の理解であるが、この観点を基軸に、さまざまな話をした(もっとも協働とは遠いと思われる総務課でも協働があるという話もした)。
受講生も、みな熱心で、大いに盛り上がった2日間になった。
今回の特徴としては、1日目の終了後、意見交換会・懇親会があったことである。新潟市のSさんからの提案で、それを受けて、NOMAのスタッフが用意してくれた。受講生の差入れ自由ということになったので、全国の自慢の銘酒が集まった。こちらも大いに盛り上がった(中締め後、多勢で、二次会に繰り出したらしい)。
もうひとつの特徴は、議員さんの参加もあった点である。八戸市から2名である。「美人過ぎる市議」で有名な藤川優里さんと、元プロアイスホッケー選手だった高橋一馬さんのお二人。行政職員に交じって、楽しそうにワークショップをやっていた。今後の議会・議員のあり方が問われている中で、ひとつの方向性を示していると思う。来年の研修では、議員にも声をかけてみようと思う。
調子に乗って、私は、少し余計なことを話し過ぎた。