2011/08/15 高森 郁哉
第2回込煮亭料理コンテストが開催
多摩市愛宕のコミュニティーセンター「愛宕かえで館」で8月14日、「第2回込煮亭(こみにてい)料理コンテスト」が開催された。今回のお題「夏のスタミナ料理」に10品のエントリーがあり、出場者たちが腕を振るった料理を地域住民が食べ比べて投票。その結果、市内在住の高橋三夫(みつお)さんが出品した「石巻の缶詰めサバ入りチゲ」(左写真)が最多票を集めて優勝した。
高橋さんは、3月11日の津波被害を生き延びた木の屋石巻水産の「希望の缶詰」のことを知り、復興支援の思いを込めて大量に仕入れ、今回の料理に使うことにした。「キムチを入れるとサバの臭みが消えますが、水煮のスープの風味もほどよく残るよう工夫しました」と高橋さん。材料は他に、ニンジン、ニラ、キャベツ、エノキ、豆腐も入れた。
込煮亭委員会の斎藤さん(左)と、優勝した高橋さん
授賞式では、コンテストを主催したNPO法人ワーカーズコープ・込煮亭委員会の斎藤栄治さんから、高橋さんに賞金5000円が贈られ、出場者全員にも材料費2000円が支給された。
込煮亭は、斎藤さんが中心となって進めているプロジェクトで、カフェレストラン、訪問介護ステーション、生活総合支援(町の便利屋さん)という3事業が柱。愛宕商店街で11月11日のオープンに向け準備中で、高齢者をはじめとする地域住民が集う場として、また就労の場として機能することを目指す。
斎藤さんは、「お盆休み中で前回より来場者は少なかったけれど、今後も10月のかえで館祭り、11月ベルブホールでの中間シンポなど、地域の皆さんに込煮亭を知ってもらう活動を地道に続けていきます。今月から来月にかけて賃貸契約や各所への届け出を済ませるので、事業の内容も一気に具体化してくるはず。その頃に改めて、市民の皆さんにさまざまなご支援を呼びかけたい」と話していた。