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被災松の販売中止 鯖江のNPO…福井
「京都五山送り火」用に提供された
両者とも「混乱を避けるためにはやむを得ないが、復興支援に水を差すようで悲しい」などと心境は複雑という。
薪の提供は、坂井市のNPO法人「ふくい災害ボランティアネット」(東角操代表)が、東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市のボランティア活動で、海岸などに散乱した松を回収して加工、販売して、復興支援に結び付けようと実施。この活動趣旨に賛同したエコプラザのメンバーらが7月下旬に薪約20本(直径約20~50センチ、高さ約2メートル)を譲り受け、薪に切り込みを入れてオブジェ(直径約20センチ、高さ30センチ)にし、鯖江市桜町の市嚮陽会館で20日に開催される「さばえ環境フェア」で販売、収益を義援金にする計画だった。
薪は、8月中旬に線量計で簡易検査を行い、異常はなかったが、京都五山送り火を巡る騒動で、同市は「現在の状況下で販売すると、混乱を招く」と判断。エコプラザと話し合い、茨城大で現在実施している薪の詳細な放射性物質の検査結果を見て、今後の活用法を決めるという。
エコプラザの畑中雅博事務局長は「放射能を心配する気持ちもわかるが、社会の反応が一部で過敏になっている気がする。検査で異常がなければ、薪を再び活用したい」と語った。(久米浩之)
(2011年8月19日 読売新聞)
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