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安愚楽牧場 全資産を売却して債務を弁済

和牛のオーナー制度を運営していて東京地裁に民事再生法の適用を申請した那須塩原市の畜産会社「安愚楽牧場」が神戸市内で17日、オーナーら債権者への説明会を開き、今後ホテルなど全ての資産を売却して債務を弁済する方針を明らかにしました。

安愚楽牧場は繁殖用の牛の所有者を募集し生まれた子牛を買い取って出資者に売却益を還元する独自の制度で規模を拡大してきました。

しかし、宮崎県で去年発生した口蹄疫で飼育中の牛を処分したことに加え、東京電力・福島第1原子力発電所の事故の影響で契約の解除が増え、和牛の価格も値下がりしたため経営が悪化しました。

17日の説明会の冒頭、安愚楽牧場の三ケ尻久美子社長は「牛肉の価格が下落し、断腸の思いで民事再生手続きを始めた」と涙ながらに釈明し、「皆さまのご理解に背く形になったことをおわび申し上げます」と頭を下げました。

安愚楽牧場の負債額はおよそ4300億円で、7万人を超える全国の出資者に対する負債がほとんどです。

1500万円を投資したという三重県伊勢市の団体職員の52歳の男性は「原発事故があったとしても経営側にも責任があるのではないか」と話しています。